河合隼雄のレビュー一覧
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子どもの想像力や発達のエネルギーのようなものについて、様々な児童文学や絵本、心理実験等を基に考察している。
本書では幼児から高校生まで幅広い子どもが取り上げられていて、発達段階に応じた、特徴的な出来事から子どもの心の世界・宇宙に起きている現象を見ることができて面白かった。
実際に子育てしていると内容に本当に共感できそうな気がする。
自分自身の子ども時代に重ねて読むことができる部分も多くあり、「こういうことかな~。」と想像しやすかった。
例えば、子どもは「死」や「生まれたこと」、「好き」という感情など、生物や人間の本質を探るような問いをよく投げかけることなどが挙げられている。
大人が、い -
Posted by ブクログ
ネタバレコンプレックスが指す本来の意味について知ることが出来ました。日常的に使用されている意味は劣等感の意味で、本来の意味は別でした。
三宅香帆さんがオススメしていた新書で70年代の本です。「コンプレックスは悪いものではないと学んだ」と三宅さんが言っていたのは、半分正解で半分不正解でした。本来の心理学用語としてのコンプレックスは悪いものでは無かったです。
自身の経験に照らし合わせながら読むことが出来て、それを言語化してくれているように感じました。私は二重人格ほどではありませんが、うつ病を患ったときにある面を抑圧してしまい、それを閉じ込めている状態でした。その面と対話して、対決して、それを統合することが -
Posted by ブクログ
河合隼雄『こころの処方箋』には、
心理療法家としての数多くの臨床経験に裏打ちされた、
55編の「生きる知恵」が綴られている。
きっと読む人によって、
読むタイミングによって、
刺さる箇所が変わると思う。
いまの私に特に刺さったのが、
「強い者だけが感謝することができる」という章。
私はおそらく、
まだ本当の意味で、
誰かに感謝したことがない。
「あの人に救われた」と思う人は何人か浮かぶ。
でも当時の私は、
自分に余裕がなく、
建前の感謝しかできなかった。
だからこそ、
いつか心の底から誰かに感謝できるような、
強い人になりたいと思った。 -
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もともと論文をまとめた『心理療法論考』に他に発表したものを追加したということで、かなり心理学的に詳しい内容となっているが、詳細な事例研究が多く、難解といわれるユング心理学について、わかりやすく書かれていて、大変引き込まれた。
p242
「すべての問題が幼時の経験へとさかのぼって関連づけられるとは限らない」
p318
「一つの夢に対するとき、まずそれはいかなる自我の状態を補償せんとして生じたものであるかを考えてみる」
p542
「現象を全体としての布置としてみるとき、われわれの頼みとするところは、このような事態の意識的な把握によって、人間はその強力な布置から抜けでることができるということで -
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自分が不惑を迎えることもあり、また疲れた時は河合隼雄が効くとどこかで見かけたこともあり手に取った本。内容もさることながら、一つの物語からこんなに多くのことを考えたり読み取ったりすることができるのだなぁ、ということにまず感動した。紹介された本で読んだことがあるのは砂の女だけであり、あらすじだけ読んだだけならまず読もうとしなかった本ばかりである。この解説を読んで、特に漱石の小説は読んでみたいなと思った。門や道草などの潜在的なXや自分はなんなのかという根源的な問いには引き寄せられるものがあった。中年って第二の思春期みたいなものなのかしら。若い頃、第一の思春期の時は黒か白か、善か悪か、のような二元論し