河合隼雄のレビュー一覧

  • 明恵 夢を生きる

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    「夢占い」でもお仕着せの「夢判断」でもなく、今、自分のことが知りたいんだ、ってときに夢から自分を見つめ直してみる。そのためにはうってつけの本だと思います。
    心理学ってあんまり共感できない・・って人にこそおすすめ。河合氏は学者じゃなくて実践のひとなので(中沢新一談)。
    それとは別にしても、明恵(みょうえ)という魅力的なお坊さんがいたことに感動すら覚えます。かっこいいですよ。親鸞とはまた違うかっこよさなのです。
    読むのはちょっと体力がいるけど、読んでよかったなあと思う本です。
    もっとこういう本を出してほしいので星五つ。

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    2009年10月04日
  • 村上春樹、河合隼雄に会いにいく

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    デタッチメントからコミットメントへ
    間接的に読者にコミットメントする村上春樹と
    直接的に患者にコミットメントする河合隼雄の対談は面白い

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    2026年08月23日
  • 生きるとは、自分の物語をつくること

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    私自身拙いものではあるけれど、文章を書くことが好きなので手に取った本。
    タイトルの通り、物語は生きていく上で大きな支えとなる。
    思い悩むことは、自分なりに納得できる物語を探す作業なのかもしれない。
    そして、書くことで奥底に眠っていた思いがけない自分に気がついたり、そうして丁寧に掬い取ってあげることが、ひいては自分を大切に扱うことに繋がる気がした。
    それは地球とそして宇宙と繋がっている…

    長いあとがきに、小川洋子さんの切なくも温かい思いが伝わってくる。

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    2026年08月22日
  • コンプレックス

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    今まで持っていた「コンプレックス」のイメージと、心理学的な「コンプレックス」は、若干意味が違うことがわかりました。
    「自我」の確立におけるコンプレックスの役割や、自己の層状構造など、興味深い話が盛りだくさん。

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    2026年08月17日
  • フロイトとユング

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    日本の心理学においてもレジェンドであるお二人の貴重な対談。
    教科書的な内容でない身近な人達のエピソードを交えたお話は、当時の関係者でなければ語ることの出来ない内容で刺激的だった。

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    2026年07月29日
  • コンプレックス

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    ネタバレ

    コンプレックスが指す本来の意味について知ることが出来ました。日常的に使用されている意味は劣等感の意味で、本来の意味は別でした。
    三宅香帆さんがオススメしていた新書で70年代の本です。「コンプレックスは悪いものではないと学んだ」と三宅さんが言っていたのは、半分正解で半分不正解でした。本来の心理学用語としてのコンプレックスは悪いものでは無かったです。
    自身の経験に照らし合わせながら読むことが出来て、それを言語化してくれているように感じました。私は二重人格ほどではありませんが、うつ病を患ったときにある面を抑圧してしまい、それを閉じ込めている状態でした。その面と対話して、対決して、それを統合することが

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    2026年07月15日
  • こころの処方箋

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    ふたつよいことさてないものよ。
    この方のカウンセリングはちょっとやそっとでは真似できない。私にはきっとできない、ものすごい寄り添い方をされている。
    他の本で「僕はアースされている(地球と繋がっている)」とあったが、本当にそうでなければとても受け止めきれないほどの話を聞いているのだと思う。その話を地球に預けておくから自分自身は重くなりすぎず、また話すときがきたら引き出しを開けてもってくる、なんてこと、できる人そうそういない。
    「51対49」はとても納得のいく話だった。

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    2026年07月03日
  • 大人の友情

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    友情とは日々何か考えさせられてるためこの本を読んでさらに理解が深まった。この先もずっと友情を大事にして行きたいとおもう。

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    2026年06月17日
  • こころの処方箋

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    呪文を唱えていると心がおさまるのである。

    私これが1番しっくりきた。正しい正しくないではなく、唱えると心がおさまる。念仏みたいな。

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    2026年06月02日
  • 人が、つい とらわれる心の錯覚

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    常識に飲み込まれることなく
    どこか すかして
    どこかで 自分を笑って
    ほどほどに 暮らしていくこと
    そんなことが 大事だよ
    と お二人が言っておられる
    気がしました

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    2026年05月28日
  • こころの処方箋

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    河合隼雄『こころの処方箋』には、
    心理療法家としての数多くの臨床経験に裏打ちされた、
    55編の「生きる知恵」が綴られている。

    きっと読む人によって、
    読むタイミングによって、
    刺さる箇所が変わると思う。

    いまの私に特に刺さったのが、
    「強い者だけが感謝することができる」という章。

    私はおそらく、
    まだ本当の意味で、
    誰かに感謝したことがない。

    「あの人に救われた」と思う人は何人か浮かぶ。

    でも当時の私は、
    自分に余裕がなく、
    建前の感謝しかできなかった。

    だからこそ、
    いつか心の底から誰かに感謝できるような、
    強い人になりたいと思った。

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    2026年05月26日
  • こころの処方箋

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    何気なく手に取った一冊だったが、とても30年前に書かれたとは思えなかった。
    書かれていることの多くが、今の時代や自分自身にもそのまま応用できる。まさに「処方箋」というタイトルにふさわしい本だと感じた。

    途中からは、一気に読むのが少し勿体なくなり、「1日1話」と決めてゆっくり読み進めた。
    読み切って終わりにするよりも、常に手元に置いておき、ふとした時にランダムにページをめくる。そんな付き合い方が似合う本だと思う。

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    2026年05月23日
  • コンプレックス

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     言語化できず、ましてや自覚すらできていない内的事象を解明してくれる。理屈で説明してもらえると、理解ができる。理解ができると、コンプレックスでさえ自分の制御下におけるようで安心する。

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    2026年05月16日
  • ユングと心理療法 心理療法の本(上)

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    もともと論文をまとめた『心理療法論考』に他に発表したものを追加したということで、かなり心理学的に詳しい内容となっているが、詳細な事例研究が多く、難解といわれるユング心理学について、わかりやすく書かれていて、大変引き込まれた。

    p242
    「すべての問題が幼時の経験へとさかのぼって関連づけられるとは限らない」

    p318
    「一つの夢に対するとき、まずそれはいかなる自我の状態を補償せんとして生じたものであるかを考えてみる」

    p542
    「現象を全体としての布置としてみるとき、われわれの頼みとするところは、このような事態の意識的な把握によって、人間はその強力な布置から抜けでることができるということで

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    2026年05月15日
  • 中年危機

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    自分が不惑を迎えることもあり、また疲れた時は河合隼雄が効くとどこかで見かけたこともあり手に取った本。内容もさることながら、一つの物語からこんなに多くのことを考えたり読み取ったりすることができるのだなぁ、ということにまず感動した。紹介された本で読んだことがあるのは砂の女だけであり、あらすじだけ読んだだけならまず読もうとしなかった本ばかりである。この解説を読んで、特に漱石の小説は読んでみたいなと思った。門や道草などの潜在的なXや自分はなんなのかという根源的な問いには引き寄せられるものがあった。中年って第二の思春期みたいなものなのかしら。若い頃、第一の思春期の時は黒か白か、善か悪か、のような二元論し

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    2026年05月14日
  • 決定版 快読シェイクスピア(新潮文庫)

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    面白かった。河合隼雄先生の本はよく読んでいたけど、この本で先生の知識の広大さ深さを初めて知った気がする。
    シェイクスピア作品というだけでもいろいろ深いのに、河合先生が一刀両断に解釈するのが痛快。
    心理学系の本より自由に語っている気がする。
    この本を読むために「リチャード三世」(超簡易版)を読んだけど、演劇も見たいな。

    p163
    「自分自身になるのは死ぬ時ですよ」
    「永遠の少年はね、自分自身でありたいなんて安易に思うわけですよ」

    p179
    「次男は特に権力への意志が強くなると、アドラーは言っています。それから劣等感」

    p188
    「大体、善人というのは反省しない。これが一番怖いです。(中略)

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    2026年05月14日
  • こころの処方箋

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    仕事で悩んでいた時に手にした本。
    転職してもボロボロになっていた心に響いた。
    自分の中に誰しも持っている「創造の種子」が属する集団と異なる場合、困難が大きい。
    まさにそれだ、今痛いくらい実感している。
    神経症になる前に、自分の創造の種子を発芽できるところに戻らないといけないと強く感じた。

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    2026年05月12日
  • 生きるとは、自分の物語をつくること

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    河合隼雄さん、小川洋子さん、お二人の作品は読んだことがあり、どちらも好きだったので、二人の対談ということで楽しみに読んだ。

    この本を読んで強く感じたのは、物語とは単なる娯楽ではなく、人が死や別れ、後悔や矛盾といった、理屈だけでは受け止めきれないものと折り合いをつけるために必要なものなのだ、ということだった。

    特に印象に残ったことは大きく三つある。

    一つ目は、現代では「死」が日常から遠ざかりすぎているということだ。
    本の中で語られる「やさしさの根本は死ぬ自覚だ」という言葉が強く心に残った。医療の発展や生活の便利さによって、私たちは普段、死をあまり意識せずに生きている。特に、親しい人が死ぬこ

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    2026年05月07日
  • 河合隼雄セレクション こころと人生

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    人間とかその心理って複雑に考えてしまいがちなのだけど、こうして読むとある程度根源的な欲求や心地の良い生き方というのは類型化できてしまうものではないのかという気になった 脳みそというのは精密なもののようで意外と騙されやすいというか
    先生をやっている友人から職場に関する悩みを聞いていたときに真っ先にこの本のことを思い出した
    講演での内容をそのまま文字起こししたものなので、普段の本を読む感覚で読み始めると少しびっくりして馴染むまでに時間がかかったけれども、文字起こしだからこそ感じられる先生のお人柄や軽快な口調など、文字から温もりが溢れてる感じがして良かった
    もっと若いときにも一度読んでみたかったし、

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    2026年05月01日
  • 生きるとは、自分の物語をつくること

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    対談形式で、読みやすかった。
    前に読んだ「物語の役割」と重なる内容もあって
    小川さんにとっての小説を書く意味を、再確認できた。
    河合隼雄さんは、次の対談をする前に亡くなってしまったようでとても残念。カウンセリングと作家に共通することがいろいろあって面白かった。箱庭療法に興味を持った。言葉で表現する小説と、言葉では伝えられないことを箱庭を通して表現するというのは正反対だなあ。自分の心の伝え方はいろいろあるんだ、と知ることができた。

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    2026年03月22日