河合隼雄のレビュー一覧

  • コンプレックス

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    心理学初心者の自分としてはすごく難しくて、なんなら途中ちょっと理解が追いつかなかった部分もあるけれど、とにかくこんなにも視覚的にも見えず触れることの出来ない内界というものの一角(コンプレックス)をこんなにもその輪郭を露にするように一つひとつ書き上げていることがただただすごい。しかも50年前に。名著だと言われていることも納得。絶対にまた読み返してより理解出来るようにしたい。

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    2025年09月25日
  • 宗教を知る 人間を知る

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    河合:異教徒も殺してはいけないといった宗教はないでしょう。
    加賀:ないんですよ。異教徒も殺してはいけないと言ったのは、世界中探しても、日本の平和憲法しかない。(中略)日本国憲法の「戦争の放棄」条項は、いろいろな国の人から「なんだ、これは」といわれる。
    という対話が意外だった。異宗教は排除すべきという考え方が外国ではノーマルなんだ。日本人は差別はいけないともっともらしく言っているが、宗教だけは例外なんだということがわかった。

    興味深かった話は、加賀乙彦さんの東京拘置所の医官の時の話で、メッカ殺人事件の死刑犯が、3年間で600通もの手紙をある人物に出していた内容と、母親が持っていた拘置所での日記

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    2025年09月20日
  • 村上春樹、河合隼雄に会いにいく

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    ネタバレ

    村上春樹が河合隼雄に会いに行って話したなあ、という感じの本。村上春樹の自分の作品についての感覚のようなものがわかる断片もあり面白い。

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    2025年09月15日
  • 子どもの宇宙

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    大人になる過程で、忘れてしまうことはあまりに多い。そしてそれこそが、子どもの可能性に繋がるとても大切なことだったりする。
    将来親になった時、この本を思い出し、子どもの豊かな感受性や思考をまっすぐ受け止めたい。

    -子どもと秘密
    「私しか知らぬ秘密」は他人に依存していないので、アイデンティティを支えるものとしては、真に素晴らしいものと言わねばならない。

    秘密を打ち明け、それを共有してゆこうとするとき、それに伴う苦しみや悲しみの感情も共してゆく覚悟がないと、なかなかうまくはゆかないものである。

    -子どもと動物
    自立ということは難しいことで、それまでには相当な一体感を味わっていなくてはならない。

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    2025年09月10日
  • はぐれイワシの打ち明け話~海の生き物たちのディープでクリエイティブな生態~

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    題名からはイワシが海を案内してくれるようなファンタジーを想像したが、実際は著者の回想を交え海の世界を描いたエッセイだった。想像とは違ったが、思いがけずどのエピソードも面白く夢中で読んだ。

    海の生き物のおしゃべりといえばイルカやクジラをまず思い浮かべるが、それだけではない。
    人間には感知できない音、香りや色彩、水流や電界を感じとるものまでいるそうだ。
    こうした多様な「言語」の話に加えて、彼らの生態や人間との歴史、乱獲や資源保護の問題、古代の伝説、さらには海に着想を得たテクノロジーまで、多岐にわたる内容だった。

    フランスでの調査で、テレビ等で見る「魚」と食卓に出る「魚のフライ」を結びつけられな

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    2025年09月10日
  • 人の心はどこまでわかるか

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    以前、海外の統合失調症家系の本を読んだ際、とんでもないことをしても意外と家族が集まるものなのだなと思っていたが、
    「昔にしても、父親と子ども、母親と子ども、あるいは夫と妻とが、ほんとうの個人としてつきあうということは日本ではほとんどなく、ただ、モノがないから、言わず語らずのうちに共有とか融合という状態の中で生きていくほかなかったわけです。そういう生き方で家族というのが構成されており、それがいわゆる日本の家族というものでした。」
    という一文で納得した。強い母性と関係の希薄さによるアンビバレントは日本独自で、いちいち海外と比較してもしょうがないかもしれないなと思う。
    重いことがさらっと書いてあるの

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    2025年09月03日
  • コンプレックス

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    2章 4心の相補性 より抜粋

    ユングは、人間の心は全体として、つまり意識、無意識を包含して、全きひとつの存在であるという考えを早くから持っていた。

    コンプレックスをもつことは、何か両立しがたい、同化されていない、葛藤をおこすものが存在していることを意味しているだけである。

    第4章 4儀式の意味より抜粋

    コンプレックスの解消に、死の体験が伴うとのべたが、このような体験が容易なことではなく、危険に満ちたものであることは想像に固くない。

    自我が、コンプレックス内の内容とエネルギーとを、自分のものとするために必要な水路づけの機能を果たすものとして、儀式というものがある。

    (感想)
    臨床心理

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    2025年08月23日
  • こころの処方箋

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    勉強会界隈の人がおすすめしてたので買ってみた
    いいこといっぱい書いてあった気がするのにもうなにも思い出せない
    やっぱり脳が死んでるっぽい

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    2025年08月20日
  • 生きるとは、自分の物語をつくること

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    読みながら、第六感(?)みたいな、普段とは別の、心の深いところにある感覚がゆっくり目を覚ますような感じがしました。「黙っていられるかどうか」という章が特に印象に残っています。誰かにに寄り添うこと、心を通い合わせることは、シンプルでいて、でもとても繊細で、分かりにくい、「あわい」ということ。簡単ではない。それを本当に分かっているお二人だと思いました。

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    2025年08月09日
  • こころの最終講義

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    臨床心理学者・河合隼雄さんが京都大学を退官されたときの最終講義を中心に、五つの講義や講演を採録したもの。タイトルが『こころの最終講義』とされていますが、もちろん著者にとっての最終講義ではなく、あくまで京都大学での最終講義という意味です。

    まずコンステレーションについて語られていきます。コンステレーションはそのままでは星座という意味になりますが、ユング派心理学の用語だと違った意味になります。こころの中にあるなんらかのかたまり・複合体(コンプレックス)を、言語連想などでぽつぽつと出てきた単語を元に探っていくのですが、その単語を点として結んでいって象られていくといったものがコンプレックスであり、象

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    2025年07月30日
  • 家族関係を考える

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    自分の家庭状況に当てはめたら、思いの外当たってる項目があって、家族についてよく考える機会になった。
    若い頃は親を身勝手な人間だと捉えていたけど、親の視点から物事を考えず、自分だけが不幸のように接してたなと読み終わって少し後悔した。
    もう少し早く読んでたら…な世界線もあったかも。

    家に居場所がないと感じて学生時代にいとこの家にお世話になってたのも、擬似的に親をしてもらっていたようなものなのかもしれない。

    色々勉強になりました。

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    2025年07月26日
  • モテるために必要なことはすべてダーウィンが教えてくれた 進化心理学が教える最強の恋愛戦略

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    今までにない視点。シグナリングがポイントだろうけど、文化の違いからか、なかなか難しいかな。筋トレ、栄養、睡眠。この3つは何にでも書かれていると思う。シグナリングが具体的ならなおいいのに。

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    2025年07月13日
  • モテるために必要なことはすべてダーウィンが教えてくれた 進化心理学が教える最強の恋愛戦略

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    なかなか良い本であった

    著者の主張
    ①女性の性愛の選択は進化の過程でどのように「設計」されてきたのか。
    ②女性が(無意識に)魅力を感じる「特性」にはどのようなものがあり、それをどう身につ
    けるか。
    ③その特性をどうやって効果的に「シグナリング(賞伝)」するか。
    の順にクリアしていけば、ごく自然にモテるようになる

    Part0
    モテを実現する5つの原則
    第一の原則:科学にもとづいて決める(先入観には頼らない)
    第二の原則:女の子の視点を理解する
    第三の原則:自分の魅力を装備する
    第四の原則:正直であること (自分自身にも相手にも)
    第五の原則:ウィンウィンの関係を築く

    5段階のプロセス
    1.

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    2025年07月07日
  • 村上春樹、河合隼雄に会いにいく

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    心理学フィールドにいる私にとって河合隼雄の存在感は大きく、言わずもがな現代における村上春樹の影響も大きいわけで、この本が1998年に出版されたということに気づけなかった。

    スマホも、(少なくとも今のような)インターネットも無い時代で、コロナの経験も持ち合わせていない。対談の中で掘り下げられる生き方は、今のそれとは大きく違う。そして何より大きな違いは、当時の「臨床心理士」、心の専門家の社会の中での位置付けかもしれない。人のあり方を、心や行動に還元せずに全体として、あたかも唯一の答えがあるかのように語り得る専門家が、この時代には存在していたのだろう。

    時代を超えて読みに耐える普遍性を携えた一冊

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    2025年06月26日
  • 子どもの宇宙

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    忙しい日々に追われてつい忘れがちな、子どもの中にある広大で複雑で秩序ある宇宙の存在を尊重できているか?と省みるきっかけになった。

    児童文学の名作の中に子どもの宇宙の本質を読み解く切り口も面白いし、臨床心理学の第一人者の言葉はやはり重い。

    【大人はよく忙しいと言うけれど、それはこの世の儚さを実感するのを避けるために、忙しさの中に逃げ込んでしまっているのかもしれない。子供たちの時空を超えた世界の債権は、我々大人にとっても教えられるところの大きいものである。】

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    2025年06月08日
  • 河合隼雄のカウンセリング教室

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    ネタバレ

    「四天王寺カウンセリング講座」の講演記録の一部。カウンセリングと時間・人間関係・倫理・家族・友情の5章にわかれている。
    わかりやすい言葉で読みやすい気がするんだけど、よく読むと書いてあることは深いし難しい。日々の暮らしや仕事で少しでも実践できたらいいなと思う。

    ・大事なのは言葉で言うことではなくて、自分の態度がどんなに開かれているか、どれだけ待つほうに傾いているか。
    ・カウンセリングというのは「治してあげる」ではなく、その人がもつ自分の潜在的な力で治るようにするということ。クライエントはものすごく努力して苦しみと闘って、自分でやり抜いていかないと治らない。

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    2025年06月08日
  • 河合隼雄の幸福論

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    「幸福ということが、どれほど素晴らしく、あるいは輝かしく見えるとしてもそれが深い悲しみによって支えられていない限り、うわついたものでしかない、ということを強調したい。恐らく大切なのはそんな悲しみの方なのであろう。」
    生あるものは必ず滅し、形あるものは必ず壊れる。望んだものが手に入ったという幸福は、どんな形であれいつか必ず終わりがあることを内包している。あるいは、自分がその幸福を授かった裏には、その恩恵を受けられなかったたくさんの人がいるのかもしれない。
    そうしたことを意識したうえでの幸福は、なんと重みを増す事であろうか。手放しで喜ぶ方が、爽快に違いない。しかし、そうすると幸福にしか目のいかない

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    2025年06月02日
  • 村上春樹、河合隼雄に会いにいく

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    知の巨人二人の対談であるので、
    正直言って分かったような分からぬような部分も多々ある。
    が、そのように「なんとなく分かるような気がする」という感覚も時には重要だろう。

    30年近く前の本であり、
    内容的には阪神大震災やオウム事件を多くクローズアップしているが、
    現代日本の諸問題の多くはすでにこの頃に始まっていた。

    曖昧さを良しとする情緒的な日本文化と、論理的なアメリカ文化。
    夫婦関係、箱庭療法に対する姿勢、言語の持つ力など、
    お二人はさかんに2つの文化の違いを強調するのだけれど、
    私は実は似ているのではないか、という気もしている。
    ただし、空気に支配される日本がより問題なのは明らかだ。

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    2025年05月15日
  • こころの処方箋

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    タイトルが有名過ぎて読んだ気になっていた。

    ふたつよいことさてないものよ。
    きっと逆もまた真なのだろう。
    悪いことだって続かないはず。
    人間万事塞翁が丙午、吉兆はあざなえる縄のごとし、
    その心持ちで過ごしていれば、少しは冷静でいられる…のか?
    良いことがあった時に手放しで喜べない気もするのだけれど、喜んだ後に兜の緒を締めよってことか。

    自立の話など刺さるエピソード満載のエッセイだった。

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    2025年05月10日
  • モテるために必要なことはすべてダーウィンが教えてくれた 進化心理学が教える最強の恋愛戦略

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    長い目で見た時に嘘は邪魔になる。
    自分にも正直であること。嘘をつくと自身のことをくだらない人間だと深層心理で感じてしまう。

    正直もので倫理的なapproachで対応するべき。

    身体面ではシェイプアップを目指す。
    そして身体を使う趣味や活動的なデート、チームスポーツもいいですね。結構男らしい要素が大切であることも書かれている。

    そういう意味では非言語的振る舞いやスポーツとかは有利ですね。

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    2025年05月03日