河合隼雄のレビュー一覧

  • スヌーピーのもっと気楽に(2) のんびりがいい

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    第2巻のタイトル「のんびりがいい」通り、そんな読後感のストーリーが多く、これはこれでよかったです。
    あと、チャーリー・ブラウンが木にぶら下がる一連の件は特に笑いました。

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    2024年07月13日
  • 「人生学」ことはじめ

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    100分de名著のプロデューサーの「秋満吉彦さんの本棚」という写真がありまして、心理学関連の棚にこれがあったので、読んでみました。
    この本は、雑誌や新聞に掲載されたエッセイの重要点だけをpick upした本です。

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    2024年06月28日
  • 河合隼雄の幸福論

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    ゆとりのある見通しを持つことや、対話することの大切さを説いていた。好きなことがあると幸せにつながるというので、好きなことを見つけて大事にしていきたいと思った。

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    2024年06月01日
  • 河合隼雄の幸福論

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    感想ではなく、雑感を述べさせていただきます。

    目次の後に「写真提供:河合嘉代子」と奥さんの名前がある。本文には写真は無いのに・・。よく見ると、カバーの見返しに河合さんの笑った顔写真があった。(これか!)

    この本の底本は「しあわせ眼鏡、1998 海鳴社」だが、家族や子供たちや日本人の将来を俯瞰的に見てしあわせを論じている。
    なので、この本の「幸福論」という表題はおかしいと思う。購買部数を増やす出版社の営業的な戦略だと思う。「幸福」ではなく、あくまでも「しあわせ」。この題名変更を河合隼雄さんは許可しないと思う、今でも。
    それに、内容を調べると、半数は「幸福」というテーマに関連してない、教育論で

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    2024年05月30日
  • 紫マンダラ 源氏物語の構図

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    瀬戸内寂聴さんの『女人源氏物語』でも読んだけれど。
    源氏とは主人公のくせに、実態がないんだ。
    また国文学者ではない、精神分析の専門家の読み解きが面白い。

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    2024年05月20日
  • 私が語り伝えたかったこと

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    河合隼雄先生が各地で行った対談、講演などをまとめたもの。
    本書を通じて一貫したテーマがあるわけではないが、各章の中でも一歩掘り下げて語られており、読む人には中々に発見があると思う。

    テーマになっているのは
    ・未来への記憶
    ・アイデンティティの深化
    ・子供の心と現代の家庭
    ・これからは父親の出番
    ・日本の教育の底にあるもの
    ・教師の力 いま、求められるもの
    ・やらなければいけない事は好きになってみせる
    ・こころの自然崩壊を防ぐ
    ・夢の中の私
    ・私の養生訓
    ・日本の心と文化
    ・かくして般若心経は現代人の心を癒す
    ・現代人と宗教
    ・音とこころ

    いいなと思った言葉
    ・何かを選ぶという中には、その代

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    2024年05月15日
  • 生きるとは、自分の物語をつくること

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    河合さんの本を読むのは2冊目ですが、このおじさん好きだわ。大人が失った、子どものときに持っている力に着目されているところとか、深くお聞きしてみたい。それとか、相手の存在を受けとめる力も見習いたい。
    この方のそういう人間力の根っこに、文学とか人文学的な関心とか経験が大いにあるんだなと実感する。まさに、生きることは、自分の物語をつくること であると、自分に対しても他人に対しても思いながら人と関わっておられるのだなと思った。
    「博士の愛した数式」は映画で観たのみですが、そういう河合さん的な、子どもの力に着目するような読み方をしたら面白そうだと思った。

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    2024年05月03日
  • 人の心はどこまでわかるか

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    この本の対談者は、「閉ざされた心との対話」=心理療法の現場から (上)、「心にある 癒やす力 治る力」=心理療法の現場から (下)、という2冊の本と同じメンバーで、その時の対談者のQ&Aを本にしたものがこの本。
    以下の話が参考になった。

    (河合さんの師匠の)マイヤー先生も、そのときの流れで、カウンセリングが50分のところが1時間になったり、40分でやめるときもありました。そこで私が、「先生はあんまり時間どおりにやりませんね」と言ったら、こんな返事でした。 
    「君は、『カルメン』は三時間だけど、『椿姫』は二時間だから、同じ値段ではおかしいとか、『カルメン』のほうが割安だとか言うかね。そ

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    2024年05月03日
  • こころの処方箋

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    1990年前後の雑誌のコラム?なので、なんとなく語り口から懐かしい昭和の香りがする。臨床の経験を高らかに語るわけでもなく、時折こんなこともあったと例に出す程度であとはつらつらと心にまつわるさまざまなことが書いてある。どれも数ページずつの短いコラムなので、ちょっとした合間にも読みやすい。

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    2024年04月29日
  • 絵本の力

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    ノンフィクション作家は真実を極めるのが仕事だから仕方ないのかもしれないが、柳田さんの自己顕示欲が凄い。絵本好きの教養人とは、ガツガツ感が違うのだ。
    なので、夢を売る絵本出版社社長の松居さんと柳田さんの話は、反りが合わない。
    絵本の目的について、松居さんは「絵本とは、大人が購入するが、子どもに読んで聞かせるもの」と何度も言っているのに、柳田さんは「絵本は、大人の哲学書」と言っていて、1冊毎にウンチクを語っている。それが、松居さんには鼻につくんだろう。やんわり言い返している。
    しかし、それをものともせず、自分の感想を言い続けられる点が、柳田さんの強みなのかもしれない。ノンフィクション作家恐るべし!

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    2024年04月25日
  • 子どもの宇宙

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    臨床心理学者の著書にしては親しみやすいというかファンタジックなタイトルだなと思って買って読んでみたら、出だしから児童文学全開で交えながら子どもの可能性が語られていて、私にとっては好みに合っていて興味深かった。

    人間が興味の対象である点で、心理学も教育学も文学も同じ人文学の中でボーダレスに共存しているのだなということが感じられた。

    また、まさに子どもの宇宙みたいな、子どもの純粋さとか、秘めてる可能性とか、いい意味での未成熟さとか弱さとかを認識することは自分のことを考える上でも大事なことだなと思った。子どもと自分との差分を考えることが、何を得て何を失ってしまっているのか認識するきっかけになると

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    2024年04月21日
  • 大人の友情

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    河合さんの他の本の書いてある友情に関する話題を、集大成したような本。
    今でこそ、欧米などでは、LGBTQであることで人権が阻害されないようにするのが常識化しているが、2005年にして同性愛のことが書いてあるのにびっくり。
    『 同性愛の場合の方が、男役と女役ということが決まっているので、かえって、昔にあった「男女の愛」による安らぎを感じやすい』
    など、心理臨床家として同性愛を擁護する発言もある。

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    2024年04月02日
  • こころの処方箋

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    ネタバレ

    日本のユング派心理学の第一人者である河合隼雄氏が、平易な言葉で綴った55章の「常識」。

    「人の心などわかる筈がない/物事は努力によって解決はしない/耐えるだけが精神力ではない…」
    本書の「処方箋」は、奇抜なものではなく、きわめて「常識」的な内容です。「常識」というと、知っていて当然というか、言わずもがなというか、あまりポジティブに捉えられていないと思います。が、言わずもがなのことを本当に言われないまま大人になると、意外に「常識」が身についていないことがある。本書を読むとそれが沁みてきます。

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    2024年03月31日
  • 昔話の深層 ユング心理学とグリム童話

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    意識と無意識の領域と童話に結びつけた解説。 難解に感じたが、日本と西洋の結婚がハッピーエンドになるかならないかにも触れていて面白かった。

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    2024年03月23日
  • 臨床とことば

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    対談だが、話の主導は鷲田さんの方だと思う。
    鷲田さんは「河合先生」と先生と言っている。河合さんは鷲田さんを名指ししている場面はない、呼ばないようにして喋っている感じ、あんまり仲が、友達的ではない、先輩と後輩って感じ。
    鷲田さんが河合さんを訪ねて会談している感じ。

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    2024年03月04日
  • こころの処方箋

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    思い込みを外す、いっぺん高いところから見る自分を作る、極端にブレるのは良いけど、その後、冷静に中庸に戻ってくる。分からなくても焦らない、そんなものである。自分にもアリアリの話ばかり。「ふたつよいことさてないものよ」。なるほど。

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    2024年02月25日
  • こころの天気図[新装版] 「自分」を知る146のヒント

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    テーマごとに分かれていて、読みやすかったです。
    特に印象に残ったのは、’第7章 相談する 相談される'です。

    自分が不安定なときほど、相手にいろいろ質問することや、あまり深追いはせずかつ中心をはずさず、ずっとそばにいることの大切さを知りました。 

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    2024年02月19日
  • 宗教と科学の接点

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    心理療法の一時代を築いた河合隼雄氏が、小難しくなりそうなテーマを、飾らない、開かれた心で語っている。読みやすかった。
    たましい、共時性、コンステレーション、死、意識、自然、などなど。
    「意識のスペクトル」が特に興味深かった。

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    2024年02月13日
  • こころの処方箋

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    「処方箋」とあるためどのような心理学の本かと思って読み進めてみたが、筆者はことごとく「答え」を出さない。

    誰でも心当たりのある様々な事例に対し、やらないことはよくないが、やりすぎることもよくない、と述べる筆者。ではどうすればいいのか思うが、筆者も「これが難しいところである」などと話を〆る。

    心理カウンセラーとして多くの人と接した筆者でも簡単に答えを出すことができない、ということを理解して日々悩みながら生きることが大事なのだろうか。

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    2024年02月12日
  • 村上春樹、河合隼雄に会いにいく

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    河合隼雄と村上春樹がアメリカで行った対談の記録。河合隼雄はユング派だけあってホーリズム的な傾向が強いのだけれど、村上春樹は作家だけあって言語的に理解していこうとする。とはいえ村上春樹もすべて言語に依存して把握しようとする人でもなく言語や精神を支える身体感覚を大切にする人なので、河合隼雄とは波長があって会話が弾んでいる感じが伝わる。
    対談のタイミングが『ねじまき鳥クロニクル』の発表直後だけあって、ねじまき鳥の話が多い。また湾岸戦争やオウム事件との時代的な近さも感じる。ねじまき鳥で暴力や歴史というものが前面に出てきており、その理由を村上春樹は河合隼雄との対話の中で見い出そうとしているようにもみえる

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    2024年01月24日