河合隼雄のレビュー一覧
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食材についての科学的知見、歴史等のトリビア。経糸としてフランク・バックランド(医者・博物学者にして様々な食材を試す科学者一家の息子)のエピソードが貫く。
・チーズはショウジョウバエの齎した酵母菌が光緒
・ヨーロッパのナス科植物はぺラドンナ等有有毒であったので、トマトやジャガイモが忌避
・ライ麦とオート麦は小麦の雑草。小麦はヒトと共進化
・クローブは龍涎香、ナツメグは麝香の薫
・七面鳥はインドを含むトルコ以外ではターキー、トルコではヒンディー
・カカオは南米の大型ゾウと共進化したが、約1万年前にゾウが絶滅すると固く大きなカカオを丸呑みし、種を播種してくれる動物がいなくなった。単性生殖で生き延び、 -
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主体性をおびやかすもの(やりたいと思ってもできない。)
アドラー……「人間にとってもっとも根源的な欲望『権力への欲求』であることを主張した」
p58失敗したことでいつまでもぶつぶついったりする人の方が、むしろコンプレックスを持っていると言える。つまり、この人達は劣等であることを認めていないのである。
「劣等感の悪循環」
平気で自分がソフトボールのできないことを認めた人は、それを認めることによって、その人の人格の尊厳性が失われないと感じているからである。つまり、そのことについての劣等の認識は彼の自我の中に統合されており、何も安定を揺さぶられないからである。
コンプレックスは自我によって -
Posted by ブクログ
精神科医、スクールカウンセラー、家裁調査官など第一線で活躍している人が、臨床を続ける上で困っていることや疑問を河合隼雄氏に質問し、それに答えていく形式。
臨床の現場でこんなにも一生懸命課題に取り組んでいる人たちがいるのだと実感し、単純な私は嬉しくなってしまう。そして私も自分の仕事を頑張ろうとまた思えるような本だった。
ー治療者の若い時(初心者)ときというのは、面接がうまくいっているときには、相手が苦しいとうことがなかなかわからない。治療者がうまくいっていると思っているときというのは、相手側何いろいろと反省したり、深く考えたり、苦しんだり、自分を責めたりしている時。そこで、こちらがうまいこと -
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大阪の四天王寺主催の夏期大学講座。
子供、青年、中年、老年、と4つの章があり、どれもおもしろく教訓が学べる。章の最後に仏さまの話でまとめて終わるので檀家さん相手に喋っている感じがある。なので、読み終わると、それ相応の功徳がもらえます(笑)。
アメリカの青年の問題点として、「包み込む力」というのがすごく弱い。この問題は、これからアメリカではかなり大きい問題になるだろうと河合さんは言っている。
p94「子どもというのはある程度包まれていて、自分が抱きかかえられていると思うから、そこからだんだん出ていって強くなれるわけです。ところが、日本の場合は、大学生になっても中学生みたいな顔をしているというの -
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感想ではなく、雑感を述べさせていただきます。
目次の後に「写真提供:河合嘉代子」と奥さんの名前がある。本文には写真は無いのに・・。よく見ると、カバーの見返しに河合さんの笑った顔写真があった。(これか!)
この本の底本は「しあわせ眼鏡、1998 海鳴社」だが、家族や子供たちや日本人の将来を俯瞰的に見てしあわせを論じている。
なので、この本の「幸福論」という表題はおかしいと思う。購買部数を増やす出版社の営業的な戦略だと思う。「幸福」ではなく、あくまでも「しあわせ」。この題名変更を河合隼雄さんは許可しないと思う、今でも。
それに、内容を調べると、半数は「幸福」というテーマに関連してない、教育論で