【感想・ネタバレ】ライ麦はもともと小麦に間違えられた雑草だった~食材と人類のウィンウィンな関係~のレビュー

あらすじ

酔っぱらったハエがミルクで溺れてチーズができた? スティーブ・ジョブズがパソコンの名前をリンゴから採った理由とは? 雑草だったライ麦は人間に小麦と取り違えられることで種として独立! 著者が披露するのは、あなたの知的好奇心を“満腹”にすること間違いなしの食材と人類の関係性をめぐる教養。自然科学的な知識から歴史上のエピソードまで縦横無尽! 知れば美味しい思いができること間違いなしのフルコースエッセイ。

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Posted by ブクログ

面白かった! 植物学・動物学の知識ゼロの私でも楽しめたから詳しい人が見たらもっと面白いだろうと思った。
個人的に面白かったエピソードは植物の花に関するもの。キリスト教的価値観で花の受粉が性的なものとみなされ、受粉が18世紀まで認めてられなかったことが興味深かった。

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2025年03月31日

Posted by ブクログ

食材についての科学的知見、歴史等のトリビア。経糸としてフランク・バックランド(医者・博物学者にして様々な食材を試す科学者一家の息子)のエピソードが貫く。
・チーズはショウジョウバエの齎した酵母菌が光緒
・ヨーロッパのナス科植物はぺラドンナ等有有毒であったので、トマトやジャガイモが忌避
・ライ麦とオート麦は小麦の雑草。小麦はヒトと共進化
・クローブは龍涎香、ナツメグは麝香の薫
・七面鳥はインドを含むトルコ以外ではターキー、トルコではヒンディー
・カカオは南米の大型ゾウと共進化したが、約1万年前にゾウが絶滅すると固く大きなカカオを丸呑みし、種を播種してくれる動物がいなくなった。単性生殖で生き延び、5500年前に人間と出会い繫殖するようになった。
・orangeの語源はサンスクリット語のnarangah語義はゾウに対する毒(アジアゾウはオレンジを嫌う)。スペイン語naranja
・レモンの酸味とオレンジの苦みの成分はリモネンだが、光学異性体で味が違う。

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2024年12月24日

Posted by ブクログ

ウィンウィンな関係というのが興味深い。
例えば、植物は動物に食べられると
違う土地に新しい芽を生やせて
種として範囲を拡大できる。
そのとき苦味が強くて
食べてもらえなかったりすると
苦くない品種だけが生き残る。
それを人間が食糧にしたら
栽培するからまた増える。

そんな感じで
いろいろな食物について書かれた
科学エッセイの本。
ただ、日本人には馴染み薄い食物多めかな。

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2025年05月13日

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