【感想・ネタバレ】無意識の構造 改版のレビュー

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Posted by ブクログ 2023年09月03日

意識と無意識の統合について知りたいというのが読み始めた動機。
読んでいる最中、よく夢を見た。
自分の無意識に何があるのか、少しずつ意識できている感がある。
次の本は河合隼雄さんの「影の現象学」。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2023年02月28日

ユング派心理学の入門書。
・無意識と自我、自己
・夢分析の様々な実例
・アニマとアニムス
・自己の象徴としての曼荼羅

★母性を否定する女性はしばしばエロスに圧倒されてしまい次々と異なる男性と関係を持つ傾向にある
★孤独は人格変化の糸口になることが多い
★その女性のアニムス像を夫に投影出来ぬ時、
...続きを読むニムスに対する期待はその女性の子供に向けられる→教育ママの誕生

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Posted by ブクログ 2022年12月22日

ごく短い本だが、ユング心理学という今まで考えたこともなかった世界へと思考を飛ばしてくれる。

一般に大学などで教えられる心理学は認知心理学や社会心理学といった、データや実験に基づいた文理融合型の学問、というイメージがあるが、この本で扱われるユング心理学は全く異なる。
そもそも深層心理や集合的無意識と...続きを読むいう概念自体が実験・観察に基づいて発見されたというよりは仮説的に観念されたものという感じだし、その裏付けとして所々に挿入される実際の患者の夢もあまりにも荒唐無稽で、こんな夢を見る人が本当にいるのか、と疑いを挟みたくなる。
総じて今までの自分の常識や固定観念からは受け入れ難い思考法で、これは科学といえるのか、とすら思った。

しかし、そのように一笑に付すには惜しい説得力が本書にはあった。
思うに、ユング心理学はある意味では非常識な学問であり、だからこそ現在の心理学のメインストリームは認知心理学を始めとする自然科学的な実験を重視しているのだろう。
だが、そういった「まっとうな」学問では当分辿り着けない遥かな神秘を人間の意識は宿していて、その一端を、一足飛びに垣間見る可能性を有するのが、ユング心理学なのではないか。そう考えて、信じてみたくなるような魅力を持つ一冊だった。

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Posted by ブクログ 2021年01月04日

"無意識" ってすごく不思議だと思いませんか。「気づいたらやってた」「そんなつもりじゃなかった」みたいなことって私はすごくあって。自分の意識が向かない未知の領域に、常々恐怖に似た感情を抱いてました。
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オンライン社会の今、個人が「意識」できる領域は、ますます小さくなっていて。少...続きを読むしでも無意識領域への働きかけができたら、最強だな!と思っていました(そう、映画「鬼滅の刃」のように…)。
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本書によると、物質にエネルギーがあるように、心にもエネルギーがあるらしく。なにやら、無意識に働きかけるには、そのエネルギーコントロール(ユング的には夢分析)が鍵となるようなのです!「引き寄せの法則」が一時話題になったように、占いも潜在意識に働きかけるからいいんだよね。あ、今エネルギーが退行してるな〜前向きだな〜なんて意識しながら、少しでも自分の無意識領域を認知できるようになればいいな。とりあえず、明日から見た夢をメモしまーす!
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追伸
読むのにものすごいエネルギーを費やす本だったので、要注意です!笑
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#無意識 #鬼滅の刃 #無意識領域 #深層心理 #心理学 #ユング #フロイト #無意識の構造 #57刷 #河合隼雄

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Posted by ブクログ 2019年10月06日

ヒステリーとは心理的な問題が身体的な症状に転化されたもの
トラウマと抑圧
こだわりを持つ時、人は意識の円滑さを失う
エディプスコンプレックス→父を殺し母を愛そうとする心理
器官劣等
カインコンプレックス→兄弟間の競争意識
メサイヤコンプレックス→自分の劣等感から抜け出すために親切の押し売りをする
...続きを読む遍的無意識と個人的無意識
イメージやシンボルは自分たちの考えを具現化したもの
リビドー→心的エネルギーは性的エネルギーに還元されること
創造的退行
劣等感と向き合うことが大切
夢は、現状をはっきりさせた上で分析を行う

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Posted by ブクログ 2018年05月20日

私はそろそろ、社会の中で闘っていくためのモデルとなる父親像を求める時期に入っている、ようだ。なのかな。

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Posted by ブクログ 2018年04月18日

ユングが深いのか、著者が深いのか。人間や自分自身をよりよく理解するための無意識の構造について、興味がつきない。無意識を理解するには、個人個人の心の構造だけでなく、社会や文化の知識や洞察も不可欠。文学作品や神話もとりあげつつ、人の心や世界の捉え方の不思議に迫る。難解な箇所も多く、いずれ再読したい。

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Posted by ブクログ 2017年06月07日

この名著が上梓されたのは1977年。今から40年前である。人の半生分の長さほど昔に書かれたという事実は、評価する上では考慮すべきでしょう。評価などと生意気な、とお叱りを受けるのは当然、自分でもおこがましいと思っています。
こんな前置きを書いておきながらですが、いやはや素晴らしい。特に後半。
ユングと...続きを読むいう人の研究が進み、ある程度の普遍性を得ている現代では特に驚きがあるわけではないでしょうが、ここには生きる指標がありました。
人生を、とくにその後半をいかに生きるか、答えだと思っていたことに確信が持てました。

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Posted by ブクログ 2023年06月15日

無意識についての全体像が分かりやすく説明されている。
特に自我と自己についての捉え方は、禅の教えに繋がるものを感じてもう少し知りたいと思った。
でももう一歩知りたいところまでは書かれないからユング心理学入門を読もうかなと思った。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2020年05月04日

日本に箱庭療法を広めたユング派の第一人者、河合隼雄による著書。分析心理学について解説している。
最初は夢分析などを行う分析心理学に対して胡散臭いと思っていたが、本書を読んで印象が変わった。
人間本来の性質に出来るだけ近づいていこうという態度が非常に共感が持てるものだった。
具体例を見てもあまりパッと...続きを読む想像しやすいものではないものもあったため時代を感じたが、それも含めて考える材料として格好の本であった。

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Posted by ブクログ 2018年11月25日

"意識と無意識。無意識の構造を探るため、夢の分析をしたり心理療法で心の奥深くを探ったりしてきた人がいた。フロイトさんやユングさん。
彼らの研究を平易に我々日本人向けに解説して下さった本。"

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Posted by ブクログ 2022年08月20日

感想
無意識の驚異の能力。その姿を眼前に鮮やかに描き出す。無意識は心身二元論に残された最後のフロンティアか。脳科学の知見も交えて議論したい。

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Posted by ブクログ 2022年06月10日

ユング派の心理療法家の河合隼雄が無意識の世界を解き明かす。西洋人と東洋人とでは自我が位置する意識構造が異なること、無意識の中にあるアニマ/アニムスという異性像、他者に投影される「影」、コンプレックスの心的エネルギー、夢の意義や夢分析について、明快に語られています。精神分析は現在ではあまり重要視されて...続きを読むいませんが、本書を読むと人の精神構造も絶妙なバランスの上に成り立っているのが解ります。ユング派心理学は読んでいて面白いので、これからも色々読みたい。

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Posted by ブクログ 2021年05月15日

人間が意識として感じられる領域と自我だけでなく、無意識や人類共通の普遍的無意識もあわせた自己、を考えさせられる。個別化の過程で葛藤するあたりが、エヴァのATフィールドの話とつながっておもしろい。

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Posted by ブクログ 2021年04月27日

興味深い話が多かった

無意識の存在を明らかにする本は読んだことあったけど、さらにその構造まで踏み込んでいた本は初めてだった。

夢は解釈の仕方によって幾らでも都合よく捉えられると思っていたから信用していなかったけど、無意識の構造を理解したらある程度無意識からのメッセージが分かってくるのだろうな

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Posted by ブクログ 2020年03月29日

興味のある分野だったが、如何せん主観的にすぎるように感じてしまった。学問の性質上避けがたい部分があるのも理解できるし、この分量では根拠を充分に示せないことも理解できるが、学者の思い込み、と指摘されたらそれまでに感じてしまう。

ただ、普遍的無意識、という考え方はとても面白いと感じた

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2019年08月11日

河合先生の本は、進んで読ませて頂いており、何冊か読ませていただいたが、今回の本は少々難しかった。

「あとがき」で、「本書ではやはり、はじめの部分はどうしても入門的なことを書かねばならないが、後の方にはすこし深い、思い切ったことも述べることにして、筆をとった」と書かれており、理解不足もやむをえないか...続きを読むと、少し救われた気分だ(笑)。

作家・随筆家としての河合先生ではなく、日本を代表するユング派の心理療法家としての本気が、なるべく初心者にも理解できるように書き下ろされたものであり、内容的には一般人読者にはハードルの高いものだと思う。

しかしながら、ユング派の心理療法(見る夢を解釈して、無意識の状態を知り、治療に生かしていく)について、少しでも覗いてみたいと思い手に取ってみた。

フロイトもユングもともに「無意識の世界」の研究を進めたが、簡単に言えば無意識のとらえ方の違いから袂を分かつことになったようだ。本書の著者・河合隼雄先生は、そのユングの考え方を支持されている。

本書は、ユングの理論の中で、コンプレックスとはどのようなものか、自我とは何か、無意識から現れるイメージやシンボルとは何か、無意識の深層に潜む、グレート・マザー、元型、影について、ペルソナとアニマ(アニムス)の関係について説明されている。

「夢は、無意識層から意識へと送られてくるメッセージ」と言うことで、本書の中でも数多くの夢の解釈事例が掲載されており、その解釈を通じて上記の概念について説明されている。

正直のところ、夢の解釈については、プロの心理療法家の領域であり、素人が分かろうはずはない。

夢の解釈を理解することより、人の心が病んだり、回復したりすることにちゃんとした理屈があるのだということや、それを知らずに間違った行動をとることがいかに危険であるかを知ることに、本書を読む意味があると思った。

我々が普通にわかる「意識」層。
その「意識」層に影響を与える「無意識」の構造を知ることが大事。そこには我々が知らない重要なメカニズムがあるということを知るだけでも大きな意味があると思う。

最終部分に、ユングが自身の体を使って自身の理論の実証実験を行うような場面が書かれている。凄まじい格闘の末に成果が得られたようだが、それはユングの自伝などに記載されているとのことだ。

ユングが最終的に至ったのは、自身の考える「無意識」の構造との共通点が、古代の東洋哲学に見られるということであったようだ。

「ユング心理学と仏教」という河合先生の別の著書もあるようでそちらの本も非常に興味深い。

ふだん我々が何気に見てる夢・・・これには、自分自身の心の状態が確実に反映されている。夢は大事なメッセージだ。

本書によれば人は一夜に5本立てくらいの夢をみているという。なのに朝思い出せない(涙)。そして、思い出せたとしても、その夢の解釈は素人ではやらないほうがよさそうである。

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Posted by ブクログ 2018年01月24日

ユング心理学の大家である河合隼雄先生の本です。人間の精神構造についてユング心理学の概念を用いて説明しています。男性の女性性を表すアニマ、逆に女性の男性性を表すアニムスといった概念で個人内の葛藤を分析する方法論は自然科学好きな僕にとって異文化で面白いと思いました。他にもユング心理学は神話と結びつきが強...続きを読むく、シナリオライティングの本で見た元型(アーキタイプ)という概念がユング心理学由来であることを知ったのも収穫でした。もうひとつ実に面白いと思ったのが共時性という考え方です。自然科学では事象発生を因果律という規則の下で分析しますが、共時性は個々の事象の連鎖という線形な見方をやめて世界の全体性、統合性を軸に分析します。これは新しい世界解釈のフレームワークだと思いました。天才的な物理学者パウリがこれについてユングと共著で本を書いたのも興味深いです。

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