河合隼雄のレビュー一覧

  • 影の現象学

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    村上春樹の作品と合わせて読むと尚面白い。
    もはや解説本みたいに思えてくる。

    読んでみて、自分を捉える視点が増えた気がする。
    影の存在を認めながら、道化の言葉にも耳を傾けて、柔軟に自分と向き合っていきたい。

    河合隼雄の他の作品も読んでみたくなったし、ユングのことをもう少し知りたくなった。

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    2023年06月13日
  • 村上春樹、河合隼雄に会いにいく

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    2人の対話は、単純に面白かった。この中に、「ねじまき鳥クロニクル」と「世界の終わりとハードボイルド・ワンダーランド」への言及があった。いずれも読んでない。長編最新作を読み始めていたのだが、まあまて。このどちらかを先に読もうと思わせてくれた。

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    2023年05月20日
  • 昔話の深層 ユング心理学とグリム童話

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    河合隼雄によるユング心理学を用いて昔話のテーマを理解しようという内容。色々復習になって面白かった!

     第3章の途中を読みながら「ヘンデルとグレーテル」の保護者が継母なのは、受け入れ難い母性の否定的な部分を隠すためなんだろうなって思ってたらそのままのことがその後に書いてあった。

     第3章5節の昔話について、それまでの河合先生の解釈を参考にした僕なりの解釈としては、盲目である弟がそのアニマ(姉)との対決による自己実現の過程(ユングの定義)を描いたものではないかなとおもました。弟が盲目なのはは知ることの危険から身を引くことことを意味し、古いアニマ(姉)を殺す(自己実現の過程には「死と再生」が付き

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    2023年04月15日
  • 生きるとは、自分の物語をつくること

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    臨床心理学者 河合隼雄先生と小川洋子さんの間で2005年と2006年に行われた対談。河合さんは2007年に死去され、氏にとって最後の対談となった。小川さんの長い後書きによると、本当は続きがあるはずだったらしく残念。
    箱庭療法、源氏物語など、いろいろな話題から物語とは何かを語っている。カウンセリングで患者と対峙する場面についての河合さんの話からは、一筋縄ではいかない優しさが伝わってきて感動した。読んでいると温かい気持ちになれる一冊。

    最も印象に残ったのは、長年、「なぜ小説を書くのか」色々な人から問われ続けてうまく説明できなかった小川さんが、”内面の深い部分にある混沌は論理的な言葉では表現できな

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    2023年03月09日
  • 〈物語と日本人の心〉コレクション Ⅲ 神話と日本人の心

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    ネタバレ

    ・科学の知は「私は何か、どこから来てどこへ行くのか」という根源的な問いに対して答えてくれるものではない。 
    ・人間は「物語」なしには生きていけず、神話が信じられているところでは人々は安心して死を迎えることができる。
    この部分から非常に納得。あまりにも様々な事を知りすぎてしまって、神話や伝承を信じられるわけではなく、けれどもぼんやりと不安で孤独なのが現代人の苦悩なのだろうな、と思う。

    ・各個人が自分の生活に関わりのある神話的な様相をみつけ、生きる中で自分の物語を作ること。
    ナラティブセラピーの物語る事の重要性にもつながるように感じた。

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    2023年02月25日
  • 読む力・聴く力

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    河合隼雄、立花隆、谷川俊太郎による対談と、各人の執筆とが収められている。
    BOOKOFFオンラインで購入。
    三者三様のスタンスから「読む」、「聴く」ということを論じていて面白い。
    対談は噛み合っているのか噛み合っていないのかよくわからない。

    2015年第1刷発行。少し前の本。河合隼雄も立花隆ももう今ではお亡くなりになっている。

    立花隆はあまり好みではないし、谷川俊太郎はつかみどころがない。言ってることが共感できるのは河合隼雄くらい。

    でも少し前の当代一流の心理学者と文筆家と詩人が集まっているわけだから読んでおきたかったのです。

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    2022年12月28日
  • 無意識の構造 改版

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    ごく短い本だが、ユング心理学という今まで考えたこともなかった世界へと思考を飛ばしてくれる。

    一般に大学などで教えられる心理学は認知心理学や社会心理学といった、データや実験に基づいた文理融合型の学問、というイメージがあるが、この本で扱われるユング心理学は全く異なる。
    そもそも深層心理や集合的無意識という概念自体が実験・観察に基づいて発見されたというよりは仮説的に観念されたものという感じだし、その裏付けとして所々に挿入される実際の患者の夢もあまりにも荒唐無稽で、こんな夢を見る人が本当にいるのか、と疑いを挟みたくなる。
    総じて今までの自分の常識や固定観念からは受け入れ難い思考法で、これは科学といえ

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    2022年12月22日
  • 生きるとは、自分の物語をつくること

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    ネタバレ

    他者理解に必要なことが河合先生のお話にたくさん詰まっていた。
    私はどこまでも待てないんだけれど、他人と物語を共有しようとすればいいのかもしれない。

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    2022年12月11日
  • 河合隼雄セレクション カウンセリングを考える (下)

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    大学生の頃、もしも心理職を目指すならと、教授の方に勧められて読んだ本。患者が自ら希望を見出すまでは敢えて何もせず粘り強く待ち、一緒に心を動かすことを主軸としていた。人に何かを教える時や何か相談された時に、どこか相手を軽視したような独りよがりな態度になってしまい、後悔してしまうことがある。相手と目線を合わせるってすごく大事なことなんだなと感じる一冊。

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    2022年12月05日
  • 大人の友情

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    [人間の生き方を豊かにしてくれるもの]表紙の絵や挿絵も好き。河合隼雄さんの書く、白州正子さんのエピソードが心をほぐしてくれました。ときどき読み返す。

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    2022年12月03日
  • 子どもの宇宙

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    20年ほど前に読んだ本の再読です。
    主に、以下の本を元に話が進行しています(詳しく調べれば、この倍の参照本がこの本の中で紹介されているはずです・・河合さんの読書量は凄すぎる)

    ベバリー・クリアリー ラモーナとお母さん
    カニグズバーグ クローディアの秘密
    ケストナー ふたりのロッテ
    バーネット(小公子が有名)秘密の花園
    キャサリン・ストー マリアンヌの夢
    王様の耳はロバの耳
    ボーマルシェ フィガロの結婚
    フィリパ・ピアス まぼろしの小さい犬
    フィリパ・ピアス トムは真夜中の庭で
    アリストン・アトリー 時の旅人
    ルイス・キャロル 不思議の国のアリス
    ミハエル・エンデ モモ
    石井桃子 ノンちゃん雲

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    2022年10月04日
  • 母性社会日本の病理

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    日本人にとっての自我の確立には、西洋的合理性だけでは事足りないことの認識。強いグレートマザー、場を重んじる、そういう傾向に自覚的であること。

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    2022年08月30日
  • 母性社会日本の病理

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    河合さんの講演集。
    中年の危機の話だけでは本にならないので、他の話を付け足して本を厚くした感じ。
    初本の中央公論社のを読みました。
    この本で働き盛りの中年の男性に「中年の危機」という概念を知ってほしいです。

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    2022年07月26日
  • はぐれイワシの打ち明け話~海の生き物たちのディープでクリエイティブな生態~

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    可愛い魚のイラスト、そしてユーモアを交えたイワシやその他の魚たちの生態系や人間との関わり。
    著者のビルフランソワ氐は、若干二十代のフランスの物理学者であり、自然保護活動家でもあるらしい。
    2019年の仏でのスピーチ大会で優勝に輝いたのが25歳の著者で、題材にしたのが「イワシの雄弁術」。そして本書の出版権利を手にしたらしい。仏で高く評価されているだけでなく、蘭、独、伊、葡、波蘭、英語に各翻訳されているとのこと。

    以下の章で構成されているけど、海の生き物たちの生態を元にした物語が、本人の回想や自然科学や歴史のエピソードと一緒に紡がれる。
    そんなに魚な好きなのね。

    いくつか面白いなと思ったこと。

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    2022年07月16日
  • 河合隼雄のカウンセリング教室

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    カウンセリングを学ぶのみならず、自分の生き方を考えなおすきっかけとなる本。
    最近、リーダーシップの分野で自己認識の重要性を良く聞く。カウンセリングについての本ではあるが、自己認識へのヒントがたくさんあった。
    講演記録ということで、分かりやすい言葉で書かれていて、読みやすかった。

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    2022年07月15日
  • 河合隼雄のカウンセリング入門 実技指導をとおして

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    実際の講義ということだが、これを実際の場でこのような形で進められるのがそもそもすごいなと思った。狭く深くではないものの浅く広くカウンセリングというものを学ぶことができる一冊。知ったかぶりにならないように他の本、専門書、自分のとの向き合いはする必要はある。

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    2022年06月02日
  • 源氏物語と日本人 紫マンダラ

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    源氏物語を河合隼雄さんの精神分析で読み解く様が気持ちよかった。
    序盤は光源氏の人物像が希薄で、狂言回し的な役割でしかなかったけど、須磨に流された後あたりから自分の意思を持ち動き始める、という解釈に思わず納得してしまった。
    紫式部自身の女性観や精神に踏み込む解釈がすごい。

    途中の引用文が古文そのまま載っていて、当然読めるよね?の雰囲気で現代文への逐語訳は載せてくれないのが不親切。でも不思議と理解できる部分もあって新鮮ではあった。

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    2022年05月25日
  • 母性社会日本の病理

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    1970年代に書かれた本らしく、文体が硬め。参考文献が多数引用された論文だった。
    日本が西洋に比べ、父性原理が弱くイニシエーションを経て大人にならない、といった論説は現代に対してもとても説得力があった。それに対して、だから日本はけしからんとか、日本は素晴らしいんだ、みたいな、両極端に振れることなく、西洋は西洋で母性原理が弱い問題もある、日本も西洋も第三の道を探る必要があると繋げていたのが良かった。

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    2022年05月05日
  • 家族関係を考える

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    一言一句理解しようとするには少し難しい部分もあるので、少し緩く読んだ
    いろいろな理論や考え方をある程度前提としている部分もありそうなので、また他の書籍をあたってから読み返すと新たな発見があるかも

    老人は存在するだけで特に何かに有効というわけではないが、存在するだけでいいのだと教えてくれる、といったようなことが書かれていて
    自分や身の回りの人が老いて何もできなくなることが少し怖くなくなった

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    2022年03月30日
  • 絵本の力

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    絵本の読み方なんて、考えたこともなかった。絵本の持つ力も。
    子どものものと思わず、読んでいこう。
    声に出して。

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    2022年03月26日