河合隼雄のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
猫を取り扱った世界中の物語を題材にした、全12章から成るエッセイ。
『長靴をはいた猫』、『100万回生きた猫』、日本昔話などに登場する猫を通し、人間の心理、心の働きなどについて書いている。
『猫だましい』というタイトルにもあるように、犬など他の動物とは違い、河合氏は第一章で猫は人間のように「独立したたましい」を持っているようだ、としている。
これは、多くの人間がすでに「何となく」感じていることかと思う。
河合氏はこのエッセイ集でその感覚を様々な猫を通し、非常に強い説得力を持って説明してくれる。
猫好きな人にも、そうでない人にもお勧めできる作品。 -
Posted by ブクログ
日本の家族のあり方について、その歴史・現状・課題を論じた本です。
中でも、戦後の社会変革を受けて西洋化しつつある日本の家族だが、戦前から家族の根底にあり続ける母性原理は決して無視してはならないものだ、という見解は新鮮でした。僕はむしろ、戦前から家父長制によって、男性の権威だけが家庭を支配してきたものとばかり思っていたので…
ただ終盤で登場する「永遠の同伴者」という概念…これがあまり理解できませんでした。まぁ論の流れからして、この概念の意味は自分の人生の中で模索して下さい、と読み取ることも可能といえば可能なのかなぁ、という気もしますが。
将来自分自信が家庭を築いたとき、有用となる知見を多く -
Posted by ブクログ
昭和56年に書かれたものですが、
現代の職場や家庭で生じている問題点を鋭くついていて
著者の洞察力に驚きました。
僕は、今の職場で管理職の年代の人達と
意見が合わないことが多いですが
そうなる訳を著者はわかりやすく解説してくれています。
お互いがわかり合う努力をしなければ
険悪な人間関係がいつまでも改善されないんですね。
「場の倫理」については、僕の職場に完全にあてはまります。
僕も、職場での振舞いを改める必要がありますね・・・。
劣等感との付き合い方についても述べられており
とても参考になりました。
「劣等感の存在は人間の平静心を失わせるので
判断が狂ってしまう