河合隼雄のレビュー一覧

  • 人の心はどこまでわかるか

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    心理療法家としてのあり方について、
    考えさせられたり納得したりできる本です。

    人の悩みをきくのに料金や時間を設定することに抵抗を感じていましたが、
    そこに納得できる理由も書かれていたり。

    自分にこの仕事は向いているのか、
    自分にこの仕事が本当にできるのか、
    何年たってもそんな疑問を抱きながら真摯に人と向き合う。
    それこそが大切な要素であることを改めて感じました。

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    2011年05月21日
  • 猫だましい

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    ネタバレ

    小説や物語の中に出てくる猫を通して人の「たましい」を考えた本です。
    私のように「たましい」に拒否反応あり、ピンと来ない人には是非読んで欲しいです。

    ”何らかの「だまし」なしにたましいを語るのは不可能である、
    あるいは危険である”
    だから「だましい」となっているらしいです。

    河合隼雄氏は元文化庁長官といえば顔が浮かびますでしょうか?
    心理療法家でもあり、優れた”聞き手”で
    私にとっては何とも胡散臭い存在でとても好きな存在です。

    この本には難しいことは書いてありません。
    しかし、「たましい」という、巧く説明の出来ないものをテーマにしているので、
    「たましい」が現れやすい猫の物語に焦点をあて、正に”「たましい」を読み解く”という試みです。

    本の説明には大の猫好きと書かれていますが、
    あとがきではむしろ「猫好き」ではない、とはっきり書いています。
    でもそれは”語り手”ではなく、”聞き手”だからでは?とも思います。
    少なくとも「人の中の猫に対する在り方」に興味をもっているのは確かです。
    そんな人からの、そんなところから生まれた本です。

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    2011年05月30日
  • 影の現象学

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    ものごとには二面性(多面性)があり、そのバランスで成り立っているんだと改めて気づかされた。今までは漠然とは思ってたけど。とはいえ、この本はとにかく難しい。何回か読まないと、本当の意味で理解できないかも。

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    2011年02月27日
  • ケルト巡り

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    自然療法をおこなう人にお勧めかもしれない。非科学ではなく、河合さんのいう「補・自然科学」に賛同する。

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    2011年02月19日
  • とりかへばや、男と女

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    とりかへばや物語だけでなく、
    西洋の文学や古典からもテーマに沿った内容を多数抽出していて、
    興味深く、おもしろく、拝読した。

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    2011年02月03日
  • 心理療法個人授業

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    最近、はまってる河合隼雄の本。
    この本は入門本とはいえ、
    まるっきり知識がない分野なので
    毎日少しずつ読んだ。
    河合隼雄の本を読んでから
    臨床心理士とかカウンセラーの仕事って
    おもしろそうと勝手に思っていたけど
    この本を読むと、本当に大変そうで、
    ストレスのたまるお仕事。。。
    人間の幅とか経験とかも不可欠だよなあ。
    それにしても、毎回思うことだけど
    河合隼雄は本当にユニークで
    この本もとてもおもしろかった。
    生徒役の南伸坊のつっこみもするどくてよかった。

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    2011年01月18日
  • 日本人とグローバリゼーション

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    グローバリゼーション=国際化という程度の認識しかなかった私にとって、実際の異文化コミュニケーションというものはどのような交流によってもたらされれるのかを知るきっかけとなった。
    日本人の共通認識を言語化するのは、日本語でも難しいと思うので、それを外国語で行うのは大変な作業であると思う。
    日頃、異文化と触れ合う機会の少ない自分にとって、新鮮な内容であった。

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    2013年08月07日
  • 泣き虫ハァちゃん

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    泣き虫ハァちゃん、かわいいなぁ。どんぐりころころの歌に泣き、大好きな幼稚園の先生とのお別れに泣き、日々の小さな出来事に心を響かせて泣く。素直で純粋でかわいい。
    泣き虫な小さいハァちゃんを見守り、小学校4年生の思春期のちょっと手前の難しくなりかけたハァちゃんを厳しくしっかり受け止めた、お母さんがとってもすごい。そういうお母さんに私もなれたらいいのだけれど。。。
    ハァちゃんのお兄さんたちも最高です。

    河合隼雄先生の自伝的小説のようですが、とても素晴らしい少年時代を送られたのだなと感心します。

    小川洋子さんの書かれたあとがきも素敵です。

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    2010年11月01日
  • 人の心はどこまでわかるか

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    [ 内容 ]
    悩み、傷つく心を知ると自分も他人も見えてくる!!
    人間の心がいかにわからないかを骨身にしみてわかっている「心の専門家」である著者が、「人の心とは何か」に心理療法の現場から答える。

    [ 目次 ]
    第1章 私が「人の心」に出会ったとき
    第2章 日本人の心の問題
    第3章 心との対話法
    第4章 心がいま直面していること
    第5章 心の影と闇、そして新しい発見

    [ POP ]


    [ おすすめ度 ]

    ☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度
    ☆☆☆☆☆☆☆ 文章
    ☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー
    ☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性
    ☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性
    ☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度
    共感度(空振り三振・一部・参った!)
    読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ)

    [ 関連図書 ]


    [ 参考となる書評 ]

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    2010年10月02日
  • ケルト巡り

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    心理療法士の著者がケルト文化を通して一つの生き方を日本人に提案する本。日本民話とケルト民話の共通点やドルイドなどがわかりやすく書かれていて読んでいて楽しかった。
    たまにある著者のツッコミも面白い。

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    2010年08月17日
  • ケルト巡り

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    かつてケルト文化は、ヨーロッパからアジアにいたる広大な領域に広がっていた。しかしキリスト教の拡大に伴いそのほとんどが消え去ってしまった。ただオーストリア、スイス、アイルランドなど一部の地域にはその遺跡などがわずかに残っている。とくにアイルランドはケルト文化が他地域に比べて色濃く残る。ローマ帝国の拡大とともにイングランドまではキリスト教が届いたものの、アイルランドに到達したのは遅れたからだ。

    この本は河合隼雄が、そのアイルランドにケルト文化の遺産を探して歩いた旅の報告がベースになっている。なぜ今、日本人にとってケルト文化なのか。それはケルト文化が、私たちの深層に横たわる縄文的心性と深く響き合うものがあるからだ。

    私たちは、知らず知らずのうちにキリスト教が生み出した、西洋近代の文化を規範にして思考しているが、他面ではそういう規範や思考法では割り切れない日本的なものを基盤にして思考し、生活を営んでいる。一方、ヨーロッパの人々も、日本人よりははるかに自覚しにくいかもしれないが、その深層にケルト的なものをもっているはずだ。

    ケルトでは、渦巻き状の文様がよく用いられるが、これはアナザーワールドへの入り口を意味する。そして渦巻きが、古代において大いなる母の子宮の象徴であったことは、ほぼ世界に共通する事実なのだ。それは、生み出すことと飲み込むことという母性の二面性をも表す。また生まれ死に、さらに生まれ死ぬという輪廻の渦でもある。アイルランドに母性を象徴する渦巻き文様が多く見られることは、ケルト文化が母性原理に裏打ちされていたことと無縁ではない。父性原理の宗教であるキリスト教が拡大する以前のヨーロッパには、母性原理の森の文明が広範囲に息づいていたのだ。

    日本の縄文土偶の女神には、渦が描かれていることが多い。土偶そのものの存在が、縄文文化が母性原理に根ざしていたことを示唆する。アイルランドに残る昔話は、西洋の昔話は違うパターンのものが多く、むしろ日本の昔話との共通性が多いのに驚く。浦島太郎に類似するオシンの昔話などがそれだ。日本人は、縄文的な心性を色濃く残したまま、近代国家にいちはやく仲間入りした。それはかなり不思議なことでもあり、また重要な意味をもつかも知れない。ケルト文化と日本の古代文化を比較することは、多くの新しい発見をもたらすだろう。

    いま、ヨーロッパの人々が、キリスト教を基盤とした近代文明の行きづまりを感じ、ケルト文化の中に自分たちがそのほとんどを失ってしまった、古い根っこを見出そうとしている。これは河合が言っていることではないが、日本のマンガ・アニメがこれだけ人気になるひとつの背景には、彼らがほとんど忘れかけてしまったキリスト教以前の森の文化を、どこかで思い出させる要素が隠されているからかも知れない。

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    2010年08月17日
  • 泣き虫ハァちゃん

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    ハァちゃんと呼ばれている泣き虫の姪っ子がいるのでつい購入。具体的な出来事などはフィクションだそうですが、河合隼雄さんが少年時代の思い出をもとに書かれた小説。両親と兄たちに囲まれ好奇心いっぱいの少年がせいいっぱい自分なりに生きる姿が清々しいです。童話のような感じですぐ読み終わってしまいましたがとても良い本でした。

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    2010年06月16日
  • 人の心はどこまでわかるか

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    現場で活躍する心理療法家たちのさまざまな質問に答えるかたちで出来上がった本である。気軽には読めるが、読むほどに人と人のかかわりについて胸にしみるような言葉が多かった。

    現場で苦労する心理療法家たちの真剣な質問に、著者も熱心に語り、小冊子ながら奥行きと幅のある、良質な本になっている。著者が、来談者にかかわる姿勢が、じかに感じられる。

    深いところにどんと安定して来談者にどこまでも付き添っていく限りない包容性。それでいてちょっとした言葉の端はしに、こちらがハッとするような細やかな指摘があったりして、じつに参考になる。

    心理療法について語りながら、人間と人間との関係についてのもっとも深いところに平易な言葉で触れていく、魅力的な本だ。

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    2010年06月07日
  • 猫だましい

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    猫。
    「猫を通して、人間のこころについて考える」というコンセプトの本です。
    でも、純粋に猫の本の感想文として読むこともできるかもしれません。
    実際、わたしはこの本を読んで、「セロ弾きのゴーシュ」を読んでみたくなって、読みましたから。

    猫は猫であるだけなのに、なんと多くの「人間についてのこと」を教えてくれるのでしょう。
    ね。

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    2010年04月26日
  • 河合隼雄のカウンセリング教室

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    この頃河合隼雄さんの本をたくさん読んでいます。
    どの本を読んでも人と対峙することについての示唆をたくさんもらえてます。
    惜しむらくはもっと早くご存命の時に存在に気づいていれば・・と悔やまれます。

    この本の中で、棋士の谷川さんとのエピソードが載っているのですが、すごい棋士もカウンセラーも、研究者で勝負師で芸術家だというくだりがとっても印象的でした。

    アロマのこと・人の身体のこと・心の事、このお仕事についてから、深く知りたいことがたくさんで研究してきたいことが多く、そしてその内容を実践で生かすには、書いてある事を自分なりに咀嚼して、トリートメントで結果を出せるように勝負に出る。そーしたときにきっと芸術的なトリートメントができるんだろうなぁー。
    とどの職業でも極めていけば、ここに収束するような気がします。

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    2010年04月23日
  • 魂にメスはいらない ユング心理学講義

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    河合隼雄と谷川俊太郎…分野は違えど、2人ともこころの問題のスペシャリストであることは間違いがない。というか、ここまでの高みに達すると文学とか心理学とかいう垣根は存在しないのかもしれない。平易な文章なようでいて、実は2人が話していることの10分の1も理解できていないんだろうと思う。

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    2010年01月20日
  • 河合隼雄のカウンセリング教室

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    カウンセラー向けの講座をまとめたものらしいが、臨床例を元に展開されていて、とても理解しやすかった。言葉がスッと頭に入るのも、河合先生の人柄あってのことのような気がする。

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    2009年12月13日
  • 猫だましい

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    猫を取り扱った世界中の物語を題材にした、全12章から成るエッセイ。

    『長靴をはいた猫』、『100万回生きた猫』、日本昔話などに登場する猫を通し、人間の心理、心の働きなどについて書いている。

    『猫だましい』というタイトルにもあるように、犬など他の動物とは違い、河合氏は第一章で猫は人間のように「独立したたましい」を持っているようだ、としている。
    これは、多くの人間がすでに「何となく」感じていることかと思う。
    河合氏はこのエッセイ集でその感覚を様々な猫を通し、非常に強い説得力を持って説明してくれる。

    猫好きな人にも、そうでない人にもお勧めできる作品。

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    2009年12月13日
  • 魂にメスはいらない ユング心理学講義

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    この本をきっかけに河合隼雄さんに興味を持ちました
    日本人で初めてユング研究所で認められ
    カウンセラーとして草分け的な存在。
    箱庭療法の分析や心理というのは不思議で興味深いです

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    2009年10月27日
  • 河合隼雄のカウンセリング教室

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    相手が考えるための問いかけのしかたや
    東洋思想か西洋思想かにより言葉かけが変わる
    瞬時の判断が大切など、講演の時の言葉のまとめでしたので
    だぶっている部分もありましたが、納得の内容でした

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    2009年10月27日