河合隼雄のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
河合隼雄と南伸坊の心理療法個人授業を読みました。心理療法士の草分けの河合隼雄から南伸坊が講義を受けるという形式の心理療法の解説書でした。ちゃんとした訓練と知識なしに心理療法の仕事をしてはいけない、という指摘は生兵法は怪我の元ということわざを連想します。心理学の解説書を読んでいるとなんとなくわかったつもりでいますが、これが一番よくないのかもしれません。二者択一の質問に対しては必ずしもどちらかで答える必要はない、という指摘も、先週読んだ掌の中の小鳥のテーマとダブっていて、私はいつもそこまで深く考えて応対しているかなあ、と自分を振り返ってしまいました。人間はどうも豊かな状態で生きていくように設計されていない、という指摘も私の考えと合致するところがあって納得できました。
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Posted by ブクログ
本書は2005年に岩波書店から刊行された単行本を文庫化したもの。「笑い」というものの本質について小樽での講演会とシンポジウムにて真剣に論じたものを書籍に纏めた。講演は、臨床心理学者の故・河合隼雄、解剖学者の養老孟司、そして作家の筒井康隆。シンポジウムの方は、この3名に女優の三林京子と特定非営利活動法人絵本・児童文学研究センター理事長の工藤左千夫が司会として加わる。
「笑い」と「健康」との関係から始まり、様々な事象と笑いとの関連性について次々と話が展開していく。笑いだからと言って決して楽しい内容ではなく、各人が自分の専門または広い知識を基に、極めて真面目に持論を披露していく。シンポジウムでは各所で観客が笑う(笑)を入れているが、これは発言者の言い回しの面白さに反応しているだけ。
お目当ての筒井康隆の講演内容については、最近自伝関係の本が数冊発売され熟読したこともあり、既知内容が多かった。笑いに否定的な評論家に対する批判も含まれており、かなり根深い面も露呈し、棺桶に入る寸前まで呪い続けることだろう。この言い回しはきっと気に入ってくれることだろう。