河合隼雄のレビュー一覧

  • 人の心はどこまでわかるか

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    It was different from what I had initially expected; it turned out to focus on psychological counseling.
    Nevertheless, it provided valuable insights into how professionals in that field think.

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    2025年10月19日
  • 猫だましい

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    以前この作者さんの「魂にメスはいらない」という本を読んで何となく面白かった記憶。
    たまたま古本屋で「猫」がタイトルに入ってるのが目について手にとってみたらあの作者さん。
    猫がテーマということもあって面白そうだなと購入。

    作者の河合隼雄さんは心理学者。
    そこからの目線で、いくつかの猫が登場する本を取り上げて、人のこころと猫の関係を推察している。
    少し難しい部分もあって、なるほど〜!という感じではないのだけど、ふむふむ心理学者としてそういう解釈をされているんだな、という新鮮な感じ。
    紹介されている本では100万回生きたねこしか知らなかったけど、他の本を読んでみたくなった。

    改めて、猫って本当に

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    2025年10月16日
  • 無意識の構造 改版

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    ネタバレ

    はじめに

    本書を手に取ったのは、心の深層に向き合い、自己成長や理解を深めたいと思ったからである。複雑で多面的なユング心理学の無意識理論が、現代の心理療法やコーチングにどのように役立つのか、その実践的な価値を探る目的で読み進めた。読んでいくうちに、自分自身の内面にも多くの示唆を得ることができた。

    多層ニューラルネットワークと心の同質性

    書中で強調されるのは、生体の脳とニューラルネットワークによるAIの思考過程には本質的な違いはないという視点だ。ハードウェアの違いを超えて「心の動き」としての意識やインテンションが立ち現れるという主張は、AI技術と認知科学、哲学の融合を試みる私の興味と

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    2025年10月13日
  • 魂にメスはいらない ユング心理学講義

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    ユング心理学を河合隼雄と谷川俊太郎の対談形式で語る1冊。個人的には箱庭療法と夢診断の章が興味深かった。見えない心理を可視化・言語化する面白さもありつつ、さすがにこじつけだなと突っ込みながら読み進めた。

    人は分かり合えないという持論を持っているが、分かろうとすることが何よりも大切。河合隼雄さんも「ミイラ取りがミイラになる」という言葉を使っていた。心理学はあくまでツールで、あとはどこまで向かい合えるかなのだろう。

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    2025年10月11日
  • こころの処方箋

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    時代背景の違いはあれど、人の悩みの本質は変わらないものだなも思いました。また、それらは普遍的であって、自分だけが特別ではないことを教えられます。1項目4ページで書かれているため、物足りなさは否めませんが、こころを優しく包んでくれる本でした。

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    2025年10月08日
  • 決定版 快読シェイクスピア(新潮文庫)

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     シェイクスピアの翻訳家・松岡和子と、心理学者の河合隼雄が対談しながら、それぞれの作品とその登場人物について、意味や解釈、文化的背景について意見を述べ合う、というもの。取り上げられている作品は、『ロミオとジュリエット』、『間違いの喜劇』、『夏の夜の夢』、『十二夜』、『ハムレット』、『リチャード三世』に加えて、改訂版・決定版の増補として『リア王』、『マクベス』、『ウィンザーの陽気な女房たち』、『お気に召すまま』、『タイタス・アンドロニカス』。
     シェイクスピアで河合、って言ったら河合祥一郎だから、翻訳者2人の対談かと思ったら、河合って河合隼雄だったの、という。国語の大学入試とかで取り上げられる人

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    2025年10月02日
  • 絵本の力

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    ネタバレ

    絵本に情熱を持った3名が、絵本の魅力について語る。特に松井直氏の経歴と話した内容は興味深かった。「絵本は大人が子どもに読み聞かせるもの」と氏が言っていた通り、自分も試しに絵だけを見て読み聞かせをしてもらったら、確かに読書体験がが変わって驚いた。
    子どもが絵本の物語に没入できるよう言葉・絵など様々に趣向を凝らしているという。そういった趣向にも気づけるようになりたいと思った。

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    2025年09月10日
  • こころの処方箋

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    ネタバレ

    日本の心理学の権威と言っても過言ではないおなじみの人による、専門書ではない心理随筆、と思った。
    「あの頃は良かった」という人を真正面から論駁している(しかも書かれた時期からして人生の正午はとっくに過ぎた時期ではなかろうか)ことに、驚きと「こんな人いるんだな」という気にさせられた。
    内容は当たり前で読んでる時も当たり前だよなーと思っていた。が、あとがきで作者も常識を述べたとあって、ちゃんと分かってる人で助かった…………となった。

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    2025年09月03日
  • 河合隼雄の幸福論

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    幸福は手に入れるものではなく気づくものだ――心理学者・河合隼雄はそう語る。物や地位を追い求めても心が満たされるとは限らない。むしろ小さな喜びや人とのつながりの中にこそ本当の幸福は潜んでいるという。だが現代人は忙しさに追われその存在に気づく余裕を失いがちだ。河合は「不完全さ」や「揺らぎ」を受け入れる心こそ幸せの土壌だと説く。完璧を求めず今ここにある日常を味わうこと。それが静かな充足へとつながる。

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    2025年08月14日
  • こころの処方箋

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    大丈夫だよって言ってもらってるようです。おそらく10年以上前に買ったのですが、価格400円でした。本書読んだ後には言いにくいのですが、いい時代だったと思ってしまいました。

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    2025年08月14日
  • 影の現象学

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    読み物として面白い部分もあった。意識と無意識。
    自分の影としての無意識。なかなか難しい内容で、理解を超える部分もあった。一応読んだので記録を残した。

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    2025年06月08日
  • 父親の力 母親の力 「イエ」を出て「家」に帰る

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    タイトルに惹かれて手にとりました。

    こんなに身近な内容なのに、
    わかるよーなわからないよーな。
    そして時々静かに光っている言葉に触れてはっとする。の繰り返し。

    河合さんが質問に答えるかたちで本書は進んでいくが、質問者の言葉は専門用語というか、格式張っていて、いまいちぴんとこないけど、
    河合さんのアンサーはだいぶ一般化されているように思う。

    この一般化できる、というのがすごい技術なんやろね。腹落ちしてないと言葉を簡単にすることはできないから。

    カウンセラーの方々は、本書を読むと思い当たる節ありすぎて首もげるんと違うか、と勝手に想像していました。

    難しさはあるけど金言に出逢えます。

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    2025年05月28日
  • ライ麦はもともと小麦に間違えられた雑草だった~食材と人類のウィンウィンな関係~

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    ウィンウィンな関係というのが興味深い。
    例えば、植物は動物に食べられると
    違う土地に新しい芽を生やせて
    種として範囲を拡大できる。
    そのとき苦味が強くて
    食べてもらえなかったりすると
    苦くない品種だけが生き残る。
    それを人間が食糧にしたら
    栽培するからまた増える。

    そんな感じで
    いろいろな食物について書かれた
    科学エッセイの本。
    ただ、日本人には馴染み薄い食物多めかな。

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    2025年05月13日
  • 決定版 快読シェイクスピア(新潮文庫)

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    シェイクスピアの作品を河合隼雄さんが心理学的見地からその魅力を説明してくれる。訳者の松岡さんも心理学に造詣がありそうで話が噛み合う。ただ、本書を読むにあたっては、先に該当するシェイクスピアの作品を読んで内容を覚えておく方がよい。2025.5.11

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    2025年05月11日
  • 中空構造日本の深層 増補新版

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    中空構造自体は大体ふだん河合隼雄の本で触れられているので、他に色々な母性や中空の話が語られているのだが、不思議と印象がない。
    中空ゆえなのかもしれないが、妙にあやふやとしている。

    中では、ヒトラーに見ることの出来る強烈な英雄像ー父性
    フィリピンの母性、が記憶に残った。

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    2025年03月08日
  • 影の現象学

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    文句なしの名著
    人々が斥けたがる「影」の部分についてユング心理学を用いて解釈し、それを矢鱈に恐れるのではなく輪郭を捉え対話を試みようとすることで創造性を育む、という点まで見出していた
    自我とアニマを仲立ちする存在として影をおくのも面白かった

    しかし無闇に近接するのではなく、「その時」が来るまでは影と離れておくというのも一つの手として呈示しており心理療法家としての一面も見えた
    更に、国際社会となり自分の理解できない他者≒影との接触が増した現代において日本人としてのやり方で対話を試みようとしているのも面白かった

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    2025年01月02日
  • 子どもの宇宙

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    途中までだけど、「子どもと時空」まで読んだ。

    子どもって勝手に成長するからこねくり回さない方が良いね、って

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    2024年12月25日
  • 明恵 夢を生きる

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    夢と明恵。自分も夢を見ることはあるが、それとは違い、精神的、思想が混ざる夢。その人が生きた時代にこそ生まれたのかもしれない。

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    2024年12月05日
  • 声の力 歌・語り・子ども

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    あまり私の興味のある内容ではなかった。
    河合隼雄さん中心の本のような見えるが、実際は谷川俊太郎さんが主体の本。

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    2024年11月30日
  • こころの処方箋

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    「ふたつよいことさてないものよ」
    良い言葉だ。

    勤め先で異動があり平日勤務から特定勤務になった。夜間勤務や祝日手当が付き、給与は増えたが家族と過ごす時間は減った。

    不安を感じたとき、この言葉を思い出して気持ちを落ち着けたい。

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    2024年10月22日