河合隼雄のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
河合隼雄と南伸坊の心理療法個人授業を読みました。心理療法士の草分けの河合隼雄から南伸坊が講義を受けるという形式の心理療法の解説書でした。ちゃんとした訓練と知識なしに心理療法の仕事をしてはいけない、という指摘は生兵法は怪我の元ということわざを連想します。心理学の解説書を読んでいるとなんとなくわかったつもりでいますが、これが一番よくないのかもしれません。二者択一の質問に対しては必ずしもどちらかで答える必要はない、という指摘も、先週読んだ掌の中の小鳥のテーマとダブっていて、私はいつもそこまで深く考えて応対しているかなあ、と自分を振り返ってしまいました。人間はどうも豊かな状態で生きていくように設計され
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Posted by ブクログ
フロイトとユングとアドラー
エディプスコンプレックスと権力への意志
ユングはどちらの正誤も断定しない
「正常」の難しさ
「ノイローゼになるかならないかは、その個人としての自我とコンプレックスの相対的な力関係にある。これを例えて言うならば、船にを積む時、小さい船でも小さいを詰めば問題は無い。つまり、この時は正常である。ところが、大きい船でも、荷がうんと重ければ、少しは障害を起こすだろう。この場合がノイローゼである。ここで、この船が沈没すれば終わりだが、障害を起こしつつも荷物を運び切ったら、こちらの方が大きい仕事をしたことになるわけである。この船と荷物の大きさ、及びその関係は、その人の素質や環境 -
Posted by ブクログ
ユング心理学者・河合隼雄と詩人・谷川俊太郎の対談。どちらもその道の第一人者だけあり、非常に高い次元の会話がなされている様子。何のことやらと思いながらただページを捲るだけでもそれなりに楽しい。
一方で、肝心のユング心理学についての「講義」は禅問答のようでさっぱり。
カウンセリングの実際についてかなり詳しく述べていたが、分析家は何もしないのが一番いいとか極力意見を述べないようにするとかで、結局何をする仕事なのかちっとも分からなかった。
万事こんな具合で、読む前よりも余計に分からなくなったような気すらするわけだが、不思議なことにこの本を読んでからというもの、朝起きてその日に見た夢を覚えているよう