河合隼雄のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
河合隼雄と南伸坊の心理療法個人授業を読みました。心理療法士の草分けの河合隼雄から南伸坊が講義を受けるという形式の心理療法の解説書でした。ちゃんとした訓練と知識なしに心理療法の仕事をしてはいけない、という指摘は生兵法は怪我の元ということわざを連想します。心理学の解説書を読んでいるとなんとなくわかったつもりでいますが、これが一番よくないのかもしれません。二者択一の質問に対しては必ずしもどちらかで答える必要はない、という指摘も、先週読んだ掌の中の小鳥のテーマとダブっていて、私はいつもそこまで深く考えて応対しているかなあ、と自分を振り返ってしまいました。人間はどうも豊かな状態で生きていくように設計され
-
Posted by ブクログ
ユング心理学者・河合隼雄と詩人・谷川俊太郎の対談。どちらもその道の第一人者だけあり、非常に高い次元の会話がなされている様子。何のことやらと思いながらただページを捲るだけでもそれなりに楽しい。
一方で、肝心のユング心理学についての「講義」は禅問答のようでさっぱり。
カウンセリングの実際についてかなり詳しく述べていたが、分析家は何もしないのが一番いいとか極力意見を述べないようにするとかで、結局何をする仕事なのかちっとも分からなかった。
万事こんな具合で、読む前よりも余計に分からなくなったような気すらするわけだが、不思議なことにこの本を読んでからというもの、朝起きてその日に見た夢を覚えているよう -
Posted by ブクログ
以前この作者さんの「魂にメスはいらない」という本を読んで何となく面白かった記憶。
たまたま古本屋で「猫」がタイトルに入ってるのが目について手にとってみたらあの作者さん。
猫がテーマということもあって面白そうだなと購入。
作者の河合隼雄さんは心理学者。
そこからの目線で、いくつかの猫が登場する本を取り上げて、人のこころと猫の関係を推察している。
少し難しい部分もあって、なるほど〜!という感じではないのだけど、ふむふむ心理学者としてそういう解釈をされているんだな、という新鮮な感じ。
紹介されている本では100万回生きたねこしか知らなかったけど、他の本を読んでみたくなった。
改めて、猫って本当に -
Posted by ブクログ
ネタバレはじめに
本書を手に取ったのは、心の深層に向き合い、自己成長や理解を深めたいと思ったからである。複雑で多面的なユング心理学の無意識理論が、現代の心理療法やコーチングにどのように役立つのか、その実践的な価値を探る目的で読み進めた。読んでいくうちに、自分自身の内面にも多くの示唆を得ることができた。
多層ニューラルネットワークと心の同質性
書中で強調されるのは、生体の脳とニューラルネットワークによるAIの思考過程には本質的な違いはないという視点だ。ハードウェアの違いを超えて「心の動き」としての意識やインテンションが立ち現れるという主張は、AI技術と認知科学、哲学の融合を試みる私の興味と -
Posted by ブクログ
シェイクスピアの翻訳家・松岡和子と、心理学者の河合隼雄が対談しながら、それぞれの作品とその登場人物について、意味や解釈、文化的背景について意見を述べ合う、というもの。取り上げられている作品は、『ロミオとジュリエット』、『間違いの喜劇』、『夏の夜の夢』、『十二夜』、『ハムレット』、『リチャード三世』に加えて、改訂版・決定版の増補として『リア王』、『マクベス』、『ウィンザーの陽気な女房たち』、『お気に召すまま』、『タイタス・アンドロニカス』。
シェイクスピアで河合、って言ったら河合祥一郎だから、翻訳者2人の対談かと思ったら、河合って河合隼雄だったの、という。国語の大学入試とかで取り上げられる人