河合隼雄のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
河合隼雄と南伸坊の心理療法個人授業を読みました。心理療法士の草分けの河合隼雄から南伸坊が講義を受けるという形式の心理療法の解説書でした。ちゃんとした訓練と知識なしに心理療法の仕事をしてはいけない、という指摘は生兵法は怪我の元ということわざを連想します。心理学の解説書を読んでいるとなんとなくわかったつもりでいますが、これが一番よくないのかもしれません。二者択一の質問に対しては必ずしもどちらかで答える必要はない、という指摘も、先週読んだ掌の中の小鳥のテーマとダブっていて、私はいつもそこまで深く考えて応対しているかなあ、と自分を振り返ってしまいました。人間はどうも豊かな状態で生きていくように設計され
-
Posted by ブクログ
無意識の探求のために神話に興味を持たれ、世界中の昔話や神話を読んでこられた河合先生が、キリスト教以前のヨーロッパに生まれたケルトの神話にまつわるものに触れ「これから」を考えるためアイルランドに行き、見て、考えられたあれこれ。
占い(タロット)とカウンセリングを生業としている魔女の話が特に印象に残った。
p217
「人間と人間の関係の持ち方、パッと会ったときの感じを知りたい」
p242
「「思考する」というのはとても不思議な行為で、人間が獲得した特殊技能である。これは、自分というものが世界と別個に存在しているという意識を持つことに起因する。そして、その自分をどうすべきかを考えることを記したの -
Posted by ブクログ
面白かった。副題が「ユング心理学講義」。谷川俊太郎さんという質問者がいることで河合先生がわりと具体的にご自分の経験やこれまでの経緯を話されている。
p37
「ユング研究所で、「相手をどこか好きにならなかったらみるな」とよく言われました。(中略)可能性が輝いている人とは相性がいい。(中略)医者として「好き」というのは、他人には見えない可能性を感じていること」
p38
「危険をおかして賭けていく」
p40
「青年期の人で死が怖いというのは(中略)本当はうまいこと生きられないということなんで、生きる方法が見つかってきたらなくなってしまいます」
p48
「問題を突きつめて意識化するということに