あらすじ
人が自分の人生を創造するとき、悩み、迷いながらさまざまな問題に立ち向かうとき、どうしても必要なものに「対話」がある。本書は、家族関係など人間関係の問題、生きがいや老いなど生き方や心の問題に直面したときに、まさに「対話」ができる1冊である。親と子、男と女、日本人と外国人、病と癒し、夢と現実などなど、ここには、魂にとどく対話がいたるところに盛りこまれている。
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Posted by ブクログ
河合隼雄さんを読んでいると
読んでいるだけであるのに
なぜか
河合隼雄さんの声が聞こえてきて
相槌を打ちながら、
直にお話を聞いているような
気がしてくる。
この一冊は 特にその度合いが
強い気がする。
Posted by ブクログ
ひさびさ河合隼雄エッセイ。やや時期が早いのか文章が硬いのと、今の自分は無根拠に「増えているようだ」とか言われると拒絶反応を起こしてしまうのはマイナスであった。他は良い。
Posted by ブクログ
心理療法という「対話」のプロである著者の考えが味わえる本。
戦後、個人主義を取り入れ、日本特有のしがらみを悪として取り去ろうと努めた結果、現代の日本人は孤立しているという。
そこで、これからは「対話」が大切になってくると。
この本は、様々な他者との対話はもちろん、自分との対話についても書かれています。
特に私は、矛盾した自分の性質についての第五章「夢と現実」の中の片子の話が印象的でした。
対話はすごく心のエネルギーが必要で、それから逃げない、という心構えが大切なのかなと思いました。