河合隼雄のレビュー一覧

  • 大人の友情

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    「友情」で結ばれていると思っても、何かあれば嫉妬したり不安になったりもするのが人間の常。
    河合隼雄さんが「友情」について易しく教えてくれる本です。

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    2013年03月31日
  • カウンセリングを語る(下)

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    下巻の方は、カウンセリング諸派の比較などから始まり、 より実践的な内容です。

    10年前に買った本を、ひょんなことから手にとりました。
    当時には感じなかったことを、ひしひしと感じます。

    積読もしとくもんだと。

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    2013年02月01日
  • 猫だましい

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    通してずっと面白い!というわけではなかったが、興味を引く箇所多数。村上春樹訳の空飛び猫、大島弓子の漫画、ポールギャリコ、谷崎潤一郎やコレットの、男と女と猫の話、などは原作を読みたくなった。牝猫と男性と同居するのは危ないのか?私の知ってる、猫と相思相愛な関係を築いている人というのは女性ばかりなので、ピンと来ない。

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    2013年01月23日
  • 働きざかりの心理学

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    本から

    男性の無意識に存在する女性像の原型の存在をアニムス(アニマの
    男性形)と呼んだ。

    アニマ
    「内なる異性」を外界へと投影し、現実の異性に対して恋愛感情を抱く。
    アニマは男性の心の中の女性的な側面と結びついている。われわれが
    真に「結合」をはからねばならぬのは、内なる異性との結合なのである。

    アニムス
    女性のアニムスが強くなると、それは母性を敵対視する。すべての
    ものを同様に包み込んでしまう母性の働きは、アニムスの全てを
    区別し判断する働きと、中々両立し難いのである。
    アニムスは高い知識や、決断力、実行力などを与えてくれるものである。
    アニムスは、もともと根付いた存在としての女性を、

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    2013年01月14日
  • 河合隼雄のカウンセリング入門 実技指導をとおして

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    ネタバレ

    これもかなり前に読んだ。 河合隼雄さんはユング派、私はアドラーの流派に近いところで学んでいるが、卓越したセラピストは、流派を超えた共通点があるんだと感じた。

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    2012年08月18日
  • 日本人とグローバリゼーション

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    【日本人は歴史感覚がないから、昨日のことをきれいさっぱり水に流して、新しい価値観を取りこんでいくことができる。】

    日本人のあうんの呼吸というか、察するというかそういった日本のグローバル化についてどうしていけばいいの?ということを石井米雄氏との対談形式で記述された本。
    なかなか読みやすかった。これを呼んで思ったことは、もっと日本(自国)の文化と歴史を知ろうということ。

    ちょっとそちらのほうも深堀してきたいなぁ。

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    2012年08月04日
  • 日本人とグローバリゼーション

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    国際化・グローバリゼーションとは何なのかを文化・宗教の側面から考えるのにいい一冊。一般教養としての文化・歴史・宗教を学ぶ大切さを感じる一方で、昨今の国際化教育のおかしさを思う。

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    2012年07月27日
  • 昔話の深層 ユング心理学とグリム童話

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    心理学者である、ユングを読み解く事はなかなか勇気が普通はいるかも
    しれないけれども、こういう民俗学から見た、深層心理って読みやすいし
    気になってとても面白かった。

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    2012年07月18日
  • 日本人とアイデンティティ 心理療法家の眼

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     本書は,ずいぶん昔の本だけど,現代の子ども理解にも通用すると思います。心理学が科学ならば,そうじゃないといけませんよね。
     1980年代に書かれた文章なので,その当時,何が問題だったのかがよくわかります。
     今のような不登校や引きこもり…という行動様式とは違い,当時の子どもたちは,直接,外に訴える形で,自分の生き方の模索をしていました。それを問題行動と捉えないで教師が行動できる視点を与えてくれています。
     ベテランと言われる教師の教室でも学級崩壊が起きているといいます。子ども理解の為には,経験だけではなく,ちゃんと学ぶ必要がありますね。
     河合隼雄さんの文章は,読みやすくていいですね。

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    2012年07月15日
  • 日本人と心理療法 心理療法の本(下)

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    再読なんですが、新鮮に読めました。河合先生のご本は、書いてあることが似ていますが、それでも、ターゲットオーディエンスによって、あるいは時代によって、少しずつ書かれ方が違います。この本はわりと初期の、比較的専門性の高い論考が多くて、さらさら読むというわけにはいかないかもしれませんが、そのぶん、河合先生がその時々に考えていたことがうっすらと見える気がして、よかったです。この本の<上>である「ユングと心理療法」も、読んだような気がするんだけど、出てこない。

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    2012年05月27日
  • コンプレックス

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    私が変わり始めたせいか
    とってもおもしろかった。

    少し大学の頃よりも理解できることが増えた
    …ような気がする(笑)

    でもまだまだ読み足らないと思うから何回か読み直したい。

    普遍的無意識について、今まで本能と何が違うのかなと思っていたけど
    これを読んだら少し違いが見えてきた気がする。
    けどまだまだだなぁ。

    これを読んだら自分にはまだまだ想像力が足らない
    ってことがわかったから
    なんとかしよう。


    ただ私には影とコンプレックスの違いがイマイチわからない…

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    2012年05月20日
  • 働きざかりの心理学

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    「人間は必ず死ぬのであってみれば、人間はすべて進行の遅い癌になっているようなものである。」という言葉が衝撃だった。読む人によっても、そのタイミングによっても、背負ってきたものによっても、それぞれ違う色を見せる本。また読もう、もっと大人になったら。

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    2012年03月31日
  • 心理療法個人授業

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    「村上春樹 河合準雄に会いにいく」以来、河合先生のおっかけ?です。個人のご著書は高尚すぎて歯が立たないこともありますが、対談形式のものはわかりやすくていいですね。南伸坊さんのお顔しか存じませんでしたが、鋭い観察眼と頭良い方なのですね。特に誰の書いたものという表示がなかったので時々どちらの書いたものなのかわからなくなるほど、鋭い指摘が多々あったのが印象的。中でも「物語がミソだった」の章は目からうろこでした。

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    2012年03月26日
  • 対話する人間

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    心理療法という「対話」のプロである著者の考えが味わえる本。

    戦後、個人主義を取り入れ、日本特有のしがらみを悪として取り去ろうと努めた結果、現代の日本人は孤立しているという。
    そこで、これからは「対話」が大切になってくると。

    この本は、様々な他者との対話はもちろん、自分との対話についても書かれています。

    特に私は、矛盾した自分の性質についての第五章「夢と現実」の中の片子の話が印象的でした。

    対話はすごく心のエネルギーが必要で、それから逃げない、という心構えが大切なのかなと思いました。

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    2012年03月18日
  • 働きざかりの心理学

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    ちょっと表現や研究成果が古いのでは?と気になる部分やもっと突っ込んで欲しい、という高望みが出てしまう部分もあるが、視点としては現在も興味深い箇所が多数ある。

    私は今、39歳。まさに働きざかりなので、自分事として読み通すことが出来た。

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    2012年03月13日
  • 影の現象学

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    光あるところに影は必ずあらわれる。影は自分と正反対の自分であり、道化でありトリックスターである。それは時に人を成長させ、またある時に人を死に至らしめる。科学が発展し、客観的なパースペクティブがより重要視される現代において、「影」という主観的側面に“スポットライトを当てて”その重要性を説いた良書である。

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    2012年03月07日
  • コンプレックス

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    心理学者としてこんなにもバランス感覚の取れた人は珍しいのではないか。自身の学派、心理学自体の価値を過信することなく、冷静に、適切に、解説を書いているように思う。
    個人的には、就職活動の前に読んでおきたかった気がする。

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    2012年03月06日
  • 絵本の力

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    絵本は0歳から百歳までが楽しめるという河合氏の言葉や、絵本は人生に三度という柳田氏の言葉が心に残った。臨床心理士の河合氏、編集者の松居氏、ノンフィクション作家の柳田氏という組合せも面白い。
    最近は子どもや親のウケを意識した作品も多くて、こういう絵本は20年も30年も読み続けられるのか心配になります。

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    2012年02月19日
  • ユングと心理療法 心理療法の本(上)

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    「無意識」にも思考があり、「意識」はその上に
    立脚している、と捉えればいいんだろうか。
    夢や箱庭という「意識」に基づく言語化とは違った方法で
    内面を断片的に(そして固定的に)切り出す。
    その対象をセラピストとともに分析することで内面を探る。
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    自分が言語化して「考えている」ことというのは
    自分の内面の本当に少しの部分でしかない。
    「言語化できていない意識」
    「意識化できていない無意識」
    「無意識を作り出している経験」
    「経験を作り出している文化」
    「そもそもの知覚や思考の器質的特性」
    などなど…
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    2012年01月29日
  • カウンセリングを語る(下)

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    上巻に続く、カウンセリング講座の講義をまとめた本です。カウンセラーは、常に自分を知ることを続け、クライアントの問題を自分の中の一部にもある、たましいの一部であることを認めていくという作業が必要不可欠であるということが解りました。

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    2012年01月12日