河合隼雄のレビュー一覧
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(memo)
◇心的エネルギーの退行
(P71)
"人間の自我はその活動にふさわしい心的エネルギーを必要とする。ところが、その心的エネルギーが自我から無意識へと流れ、自我が利用しうるエネルギーが少なくなるときがある。それを心的エネルギーの退行という。
このような退行状態では、人は活動できないし、意識的統制の少ない空想にふけったり、幼児的な願望が強く前面に出てきたりする。退行状態におちいると、われわれは他人の少しの親切を無闇にありがたく感じたり、少しの冷たい仕打ちを極端に冷酷に感じたりする。それは現実とずれたものではあるが、観点を変えると、より真実を把握している―拡大した形で―とも -
Posted by ブクログ
なかなか微妙だったけど、結論は読んでよかった、面白かったです。
河合隼雄さんという人の本を読んだことなかったので、一度読んでみよう。
というだけの動機でした。
どの本を読もうかなあ、と考えたのは、
①電子書籍であること。合間合間で読みやすいから。
②最近の本であること。物語本じゃないから、あんまり昔のものだと、ピンとこないかも。
③あんまり分厚くないこと。
というわがままな条件にひっかかったのが、この本でした。
内容は、題名の通り、家族の問題について、全国の臨床心理士さんが河合隼雄さんに質問を寄せ、そのいくつかについて答えるカタチで、河合隼雄さんが自説を述べる、という本。
いちおう、200 -
Posted by ブクログ
本から
男性の無意識に存在する女性像の原型の存在をアニムス(アニマの
男性形)と呼んだ。
アニマ
「内なる異性」を外界へと投影し、現実の異性に対して恋愛感情を抱く。
アニマは男性の心の中の女性的な側面と結びついている。われわれが
真に「結合」をはからねばならぬのは、内なる異性との結合なのである。
アニムス
女性のアニムスが強くなると、それは母性を敵対視する。すべての
ものを同様に包み込んでしまう母性の働きは、アニムスの全てを
区別し判断する働きと、中々両立し難いのである。
アニムスは高い知識や、決断力、実行力などを与えてくれるものである。
アニムスは、もともと根付いた存在としての女性を、 -
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Posted by ブクログ
本書は,ずいぶん昔の本だけど,現代の子ども理解にも通用すると思います。心理学が科学ならば,そうじゃないといけませんよね。
1980年代に書かれた文章なので,その当時,何が問題だったのかがよくわかります。
今のような不登校や引きこもり…という行動様式とは違い,当時の子どもたちは,直接,外に訴える形で,自分の生き方の模索をしていました。それを問題行動と捉えないで教師が行動できる視点を与えてくれています。
ベテランと言われる教師の教室でも学級崩壊が起きているといいます。子ども理解の為には,経験だけではなく,ちゃんと学ぶ必要がありますね。
河合隼雄さんの文章は,読みやすくていいですね。