河合隼雄のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
本書は,ずいぶん昔の本だけど,現代の子ども理解にも通用すると思います。心理学が科学ならば,そうじゃないといけませんよね。
1980年代に書かれた文章なので,その当時,何が問題だったのかがよくわかります。
今のような不登校や引きこもり…という行動様式とは違い,当時の子どもたちは,直接,外に訴える形で,自分の生き方の模索をしていました。それを問題行動と捉えないで教師が行動できる視点を与えてくれています。
ベテランと言われる教師の教室でも学級崩壊が起きているといいます。子ども理解の為には,経験だけではなく,ちゃんと学ぶ必要がありますね。
河合隼雄さんの文章は,読みやすくていいですね。 -
Posted by ブクログ
講演を元にした河合氏のカウンセリング論。
すでに他書で重複する部分も多いが、繰り返し述べられていることの重要性は痛感した。
以下、感銘した内容
・自分で考えて他人の役に立つと思ってすることが、かえって有害であることも多い。勝手に「分かった」と思っても、それは真の理解からほど遠いことが多い。
・弱いものの勘は冴えてくる(クライエントがカウンセラーや医師に対抗できるのは勘しかないから相手を見る眼が肥える)
・中学生、高校生のカウンセリングは顔を見たときに決まる。「このおっさん、ましや」と思ってくれるかどうかです。彼らはそういうことを非常によく知っている。
・カウンセラーが「おま -
Posted by ブクログ
宗教のあたり、とても面白い。河合氏の主張は「常に物事は二律相反する性質を持っている」というもの。宗教に関しても、消長があるのは、とてもよく分かる。その上で、「100人、200人の人のためになるよりも、自分の子どものために尽くす方が人間にとって難しい」という一文は唸ってしまった。
そして、
《カウンセラー》は
・心理学だけ修めていればいいと言うわけではなくて、文学などを通して人間を究める必要がある。
・日本のカウンセラーは母性の上に父性や厳しさを持つ必要がある。
・普通の人が嫁姑、三角関係、不倫などと名前を付けて見るべきところを、そういうところではクライエントを見ない。カウンセリン -
Posted by ブクログ
大抵の日本人は自らを無宗教者としていますが、日本人の日常生活には宗教的行動がたくさん浸透しています。
そのような「宗教」という物の日本人の考え方や宗教の意味、そして人間にとって宗教はなぜ必要なのかなど、4人の著者が幅広く考察して論じています。
私も本書を読むまでは宗教そのものの意味もよく分からず、偏見でしか宗教を見る事ができませんでした。しかし本書によって「宗教」そのものの意味や存在理由を知ることができ、宗教に対する観方がずいぶん変わりました。
国際化していく現代で日本人独特の宗教に対する偏見を見直して、本書によって世界ではあたりまえのように信仰されている宗教について知る事も重要だと思い