河合隼雄のレビュー一覧

  • 人の心はどこまでわかるか

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    中堅の心理療法家・カウンセラーたちから寄せられた質問に著者が答えるかたちで、心理療法のあり方について論じた本です。

    本書を読むと、心理療法家の人たちが心の病を非常に広い文脈でとらえていることがよくわかります。たとえば著者は、長年の妄想が治った患者から、「年来の友人を失った心境」だという感想を聞かされたというエピソードを紹介しています。ここには、ただ妄想を治してしまえばよいというような単純な考え方ではなく、患者を取り巻く社会や患者自身の生き方といった広い文脈のなかで患者の症状を考えようとする姿勢がよく示されているように思います。

    心理療法家やカウンセラーと呼ばれる人たちも、そうした患者を取り

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    2017年12月23日
  • 明恵 夢を生きる

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    たまたま歴史的に興味があったので読んでみた。
    鎌倉という時代は 稀有な仏僧たちが 生まれている背景
    など 臨床心理士という立場で 日本民族の精神構造等々
    形成していく過程で 大きな役割を担ってきたのではないか…
    という ところに 触れているのも 関心が持てた。

    あまり 明恵のことについては 知らなかったがこれを機会に
    明恵のことなども 知りたくなった。

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    2014年02月09日
  • 心理療法個人授業

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    二人の著者でなんかあまり噛み合ってない、というか二人の書いた部分が識別しにくかった。事実と意見とかも…

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    2013年12月25日
  • 大人の友情

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    以前、男性同士の恋愛をテーマにした映画を見た時
    結局、愛って何なの?肉体的な関係が最終形なの?ともやもやしたのだが
    いつも「一心同体」でありたいと願った二人の破綻の物語だったんだなと、この本を読んで何となく分かったような気がしている。
    誰かとすごく距離が縮まったような気がする時
    「一心同体」感は心地よいものだけれど
    “残念ながらいつも「一心同体」にはなれない”ということを
    お互いに自覚していなければ、距離が縮まったのちの
    深い友情あるいは愛情の景色は見られないということなのだろう。

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    2013年09月03日
  • コンプレックス

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    大学時代、いくつかの講義の後、自分なりにサブテキストと成り得る本を買って
    いろいろ補ってみよう……と、手を出したうちの1冊を思い出したのでメモ。
    一般人が日常的に様々な場面で口にする「コンプレックス」という言葉の
    本来の意味(=「劣等感」ではない)と、
    それを最初に用いたユングの心理学について書かれた本。

    ■complex=感情を担った表象の複合であり、抑圧されて無意識下に存在するもの。

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    2013年07月09日
  • 昔話の深層 ユング心理学とグリム童話

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    心理学はもちろん、昔話そのものも楽しめた。ただ、心理学の用語で初心者にはなじみのないものも多く、初心者向けではないように思った。昔話を題材に、心理学を学べて楽しい。

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    2013年06月30日
  • 「老いる」とはどういうことか

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    物足りない。軽く読めてしまう新聞の連載。執筆時、河合さんは何歳だったのかな。ちっと「老い」との距離を感じる。的外れの文が多いが、なるほど豆知識もある。

    ・「いい年をして」
    ・視野を広げて心配事を増やす。
    ・おとなはみんなおなじことをいう。
    ・「ちっと」心配りを
    ・アイヌの「神用語」
    ・-してあげる。
    ・桑原武夫「文学でもすごいのを読むと、脇の下に汗が流れるンでっせ」
    ・苦しい死に顔は誰かの苦しみを背負った顔
    ・性の問題はあからさまに論じることによって、その本質を歪まされるようなところがある。
    ・秘密を抱えて頑張ることが支えとなるときもあるし、それを誰かに打ち明けることによって支えを得ることも

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    2013年05月28日
  • 縦糸横糸

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    96年から03年にかけての連載

    10年前の話だけれど、
    取れ挙げられている事件や話題は、
    今も通用する話ばかり

    ●ある事件を取りあげて、
    その対策を論じているが、
    事件の原因を個人に結びつけるのでなく、個人がそんな風に生きざるを得なかった環境を、どう改善すればよいのかが述べられているところに、前向きな印象を受けた

    ●科学や事実だけでは、
    人は時に救われない、
    という話が印象的だった
    確かに、人生をどんな風に生きるかや、大切な人の死をどう乗り越えるかは、科学的事実だけでは答えは出ない

    自分の価値観を育むためにも、
    「歴史の流れ」を知ったり、
    「事実に対する自分の考え」を形成して、流れるス

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    2013年05月04日
  • 仏教が好き!

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    対談のレベル高すぎ。
    哲学的なところとか科学的なところは、ちょっと理解が追いつかない部分が多かった。でも心理療法に関係しているところは興味深く読めた。
    この対談がしっかりと理解できるようになりたいです。

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    2013年02月28日
  • カウンセリングを語る(上)

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    学校の先生向けの?カウンセリング講義をまとめたものです。
    よって、先生向けです。

    対人援助職としての基本的な心構えの参考になりました。

    他職種との関わりにおいても、ともすれば、
    こっちの知識で言いくるめてやろうなんて、思うこともあるんですが、
    そういう気持ちを改めたくなった一冊です。

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    2013年02月01日
  • 人の心はどこまでわかるか

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    人の心はどこまでわかるか の答えを期待して読んでは行けません(笑)。

    たくさんの臨床家からの質問に著者が答える形式です。
    臨床心理の現場以外でも役立つことが多いと思います。

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    2013年02月01日
  • 河合隼雄のカウンセリング講座

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    ≪目次≫
    まえがき
    第1章  日本の学校教育とカウンセリング
    第2章  カウンセラ-の技法と態度
    第3章  カウンセリングにおける「見立て」
    第4章  コンプレックス
    第5章  シンポジウム~精神分析と宗教

    ≪内容≫
    カウンセリングに関する講演集。従って読みやすいが一貫性に欠ける。また、カウンセリングというものは、クライエントとの守秘義務もあるので、具体性に欠ける。

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    2013年01月20日
  • 影の現象学

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    心理学は、それを利用する者の思考・視野を拡大させる武器である。我々は、絶え間ない現象の総体としての世界を受け止め、物・心両方の認識と行為による経験を重ねて、老いていく。ユング派の著者がフロイトのエロス主義を乗り越える形で展開された、ユングの心の哲学を紹介したのが本書である。影というモチーフを使い、幽冥・顕在の二元的対立、心が含みうる葛藤・闘争の解釈を加えていく。まず、私としては漠然とした靄として想像した心のイメージが、視覚的に理解しやすい構造を明示した説明のおかげで、ハッキリした形となって掴めるようになった。ユングにしても、その思想は一つの仮説であり、読者にとっては、知覚の冒険のとっかかりを与

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    2013年01月17日
  • 昔話の深層 ユング心理学とグリム童話

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    面白い試み。ユングの心理学は個人内神話と普遍的神話の接合点というところに一つの肝があると思っているので、このような主題がユングに合わないはずはない。それぞれの童話は巻末についており、童話を改めて読む機会を与えてくれるという意味でも、読んで損はないのではないかと思う。

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    2012年11月02日
  • 泣き虫ハァちゃん

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    ノンフィクションのような暖かいフィクション。
    大きな小4という壁を抜けてはぁちゃんがどうかわっていくのか、
    どう変わって行くように書くのかを見たかった、
    残念。
    心が温まる、まさにそんなお話。はぁちゃんの素直な涙は複雑に入り組んでしまった大人の感情がちょっとバカバカしいのを思い出させてくれる感じ。

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    2012年07月19日
  • 影の現象学

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    文学作品を読み解く上で、参考になるところも多い。卒論書く前に読めばよかったな~と後悔しました。

    あと、第四章、特にトリックスターの箇所にどうしようもないインスピレーションを得た。笑
    どうしても、ちょっぴり厨二心が疼いちゃいます。

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    2012年07月16日
  • 昔話の深層 ユング心理学とグリム童話

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    なかなか面白かった。
    一人の女性として、アニムスと母性の対話が興味深く読めた。

    四十で不惑というけれど、迷い悩むこと、簡単に答えを出そうとしない所に心の豊かさはあるのだなと思った。

    ■メモ■
    ・わたしの人格形成に影響を与えた書物とは?
    ・日本における子どもの元型の力強さ。母親の多くが、自分の子どもを英雄にしたがる。
    ・グレートマザー:母性の両面性:生と死、育みと飲み込み、過保護と拒否
    ・鳥:魂・精神
    ・母親が父親の役割も担い始めると(過保護)、母親的な役割が希薄になってくる(拒否)。
    ・怠け者:特に西洋における¨勤勉さ¨への補償作用、自分の心の声(無意識)に気づく。怠け≠創造の放棄
    ・個人

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    2012年07月03日
  • 縦糸横糸

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    内容が広義過ぎていまいち自分の中でまとまらなかった。高校生が小論文対策にちょこっとずつ読むのに適してるかも。
    新聞掲載のものなので時事が古いものもあるが、現在にも通じる「中心」へのアプローチは非常に面白い。

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    2012年03月25日
  • 大人の友情

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    「友情」という、利害関係からも義務からも離れたところにある関係。
    大人になってからというもの、「自分はごく近しいと思っているが、どうやら彼女/彼は思って居なさそうだ」とか「私は友達がいないのではないか」とか、そんな悩みに襲われるひとは少なくない、というところから始まる。

    ごくごく平易に書かれている、さくっとした本作。
    それだけにわかり良いのだけれど、もの足りなさも残る。

    『影の獄にて』の箇所ではあらすじだけでもぐっとくるものがあった。
    原書にあたらなければ。

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    2012年03月18日
  • 猫だましい

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    小説・昔話・漫画などに登場する「猫」を手がかりに、人間の「たましい」について考えてみる、というエッセイ。しかしいきなりユダの話題が出てきたのにはびっくりした。(詳しくは引用を。)「たましい」が目に見えないのと同じで、「たましい」について何か確固とした結論があるわけではないけど、そのとらえどころのなさもまた「猫らしい」。大島弓子さんの漫画が載ってるのも嬉しかったなぁ。

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    2012年03月18日