河合隼雄のレビュー一覧
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ネタバレ河合隼雄先生の「老い」に関するエッセイ。河合先生の本は、読みやすい、分かりやすい、示唆に富んでいる。いつものことながら「自分は本をあまり読まない」と言われながら、非常に幅広く深い読書をされており、先生の文章の中から、また多くの人を知る機会となる。
今回も、聖路加病院の日野原重明氏の「老いてはじめる」という言葉、仏教学者の中村元氏の「自分で考えないと駄目」という言葉、フランス文学の桑原武氏の「文学もすごいのを読むと、脇の下に汗が流れるんでっせ」というようなインパクトある言葉とその背景にある「老い」に敢然と立ち向かう精神みたいなものを紹介してくださった。
鶴見俊輔著「家の中の広場」は含蓄深いエ -
Posted by ブクログ
人が物語ることの意味について考えている。
河合隼雄がこのテーマについて幾つかの本を出してくださっていることが、本当にありがたい。
坂部恵『かたり』も引用されている。
自分と「もの」との繋がりは、語られることによって、出て来るのだろうか。
世の中が個人に責任を帰すようになって、そうした繋がりが見えなくなってしまっている。
でも、そもそも日本は繋がりを感じる文化を多く持っている。例えば「我が」ではなく「我々」であったり「みんな」という意識が強い。
言葉の端々で、私たちは、なんて代表的に言ってしまうのも、きっとそんな意識から来ているのだろう。
小学二年生の女の子が、神さまに手紙を書くという話