河合隼雄のレビュー一覧

  • 明恵 夢を生きる

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    鎌倉時代の高僧・明恵(みょうえ)が若い頃から何十年も書き続けた、いわゆる夢日記である『夢記(ゆめのき)』は、散逸してしまったものも多いながらも、大半が現代に残されているそうです。その夢についてユング派心理学者・河合隼雄が読み解くのが本書なのでした。フロイト以前に、こんなに夢の素材が残されているのは稀有な事例だとか。

    明恵上人といえば華厳宗の人ですが、浄土宗を起こして日本仏教界に革命を起こした法然を厳しく批判した僧侶として知られていると思います。ですが、だからといって、頭の固い守旧派というタイプでもないのです。たとえば江戸時代の終わりまで基本的なルールとなっていた北条泰時作成の「貞永式目」の基

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    2024年08月01日
  • 大人の友情

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    "お返しと「感謝の心」"の章が印象に残った。
    ブータンの友人の十七年後のお返しの話には驚いた。極端ではあるが、これもまた心の関係の構築の立派な一例であるといえるだろう。
    友情というのは、友達のみにとどまらず、親子や夫婦、上司と部下などあらゆる人間関係において発生しうるものであること、
    そして友情が基盤にあることで豊かな関係を構築できることを知った。

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    2024年07月14日
  • 村上春樹、河合隼雄に会いにいく

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    98年の本だから26年前だけれど。この頃も社会的な悩みは変わらないのだと感じた。その時の大人が今の若者に対してまた「近頃の若者は弱い」と言っているのは、嫌味というか繰り返すものだなぁと。
    勿論中身は変わっているのだろうけど。
    もっと昔の哲学・思想面との考察も面白かった。村上春樹さんの作品にも興味を持った。河合隼雄さんの分析は流石だなぁ。

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    2024年07月14日
  • 父親の力 母親の力 「イエ」を出て「家」に帰る

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    家族について。
    父親の役割な、母親の役割など。
    それぞれの役割だけでなく、バランスの取り方や、回復への道のりなど、参考になりました。

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    2024年05月31日
  • 働きざかりの心理学

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    死を意識し、自分の中に同化していく過程で、働き盛りである中年に自我の変化や危機、不安定が訪れる、思秋期という構造に気付けた。子どもに対する接し方。与えすぎないなど、社会構造変化とともに顕在化する課題も興味深い

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    2024年04月30日
  • 河合隼雄のカウンセリング教室

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    ー概要ー
    四天王寺カウンセリング講座での河合隼雄の講演記録を2冊にまとめたものの1つ。「カウンセリングと時間」「カウンセリングと人間理解」「カウンセリングと倫理」「カウンセリングと家族」「カウンセリングと友情」の5章から成立。
    カウンセリングを学ぶ講座であるが、自分の生き方について深く考え、何かを考えなおすきっかけを探そうという人にもお勧めできる。

    ー河合隼雄さんー
    日本人としてユング派分析家の資格を取得。

    ー感想ー
    カウンセラーの役割とは、心の表層から深いところまでおりる作業をしていくクライアントの横にいるよと示すこと、また絶対にきれない関係であること。
    これは簡単なようでものすごく難し

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    2024年04月17日
  • 河合隼雄と子どもの目 〈うさぎ穴〉からの発信

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    児童文学って大人になってから読んでも響く。子供の頃夢中になって読んだファンタジーは今でも面白いと感じるし。数々の懐かしい本をまた読みたくなった。

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    2024年04月07日
  • 絵本の力

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    絵本は、けして子どもたちのためだけのものではなく、大人でも心動かされるものが多くある。絵本を通していろいろな世代が共有できる想いがある。幼い頃読んだ絵本を読み返すと新たな発見がある。絵が美しいもの、ことばのひびきが美しいもの、絵本の魅力を再発見し、絵本とのかかわりかたについて考えさせられた。

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    2024年02月26日
  • 生きるとは、自分の物語をつくること

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    充実の対談集。
    「博士の愛した数式」の逸話と「源氏物語」の解釈が新鮮。
    日本の曖昧さと西洋の厳密さが興味深い。
    私はアースされているから大丈夫という河合先生の心構えを見習いたい。

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    2024年02月17日
  • モテるために必要なことはすべてダーウィンが教えてくれた 進化心理学が教える最強の恋愛戦略

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    男性向けモテ指南本。
    進化論的な味付けで説明されているけど、エビデンスが書かれているわけではないので、「それってあなたの感想ですよね」と思うところもあったり無かったり。

    一般に言われているモテ要素を裏付けるような説明が多く、意外さや驚きは少ないかも。ただ、そういうモテ要素をハックしようとするナンパ指南本よりは、誠実な内容だとは言えよう。

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    2024年02月17日
  • 河合隼雄の幸福論

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    幸福とは何か、考えさせらる本です。
    私にとっての幸せは、好きな時に、好きな人と会ったり、好きなことを自由にできることです。

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    2024年01月20日
  • 河合隼雄の幸福論

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    昔から河合隼雄が好きで久しぶりに手に取ってみた。
    何かを掘り下げる内容ではなくエッセイ本。
    現代人は物質面で豊かになった一方で、精神的にはどうなのかという問いかけに対する答えが全体として書かれている。
    プレゼントで嬉しいのは、金額ではなくどこまで心を使ったか。
    子育てで大切なのはどれだけお金をかけたかでも、どれだけ時間をかけたかでもない。
    どれだけ心を使ったかが一番大事。

    人生において地位、名誉、お金、自己実現、いろいろあるが、心を使える人間関係を作ることが人生を豊かにする事かもしれない。

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    2024年01月19日
  • モテるために必要なことはすべてダーウィンが教えてくれた 進化心理学が教える最強の恋愛戦略

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    進化心理学の学説などを加味した男性向け恋愛アドバイス

    変な恋愛本よりはまともかも。
    特に若い男性は読んでおいた方が良い気もする自己啓発本。

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    2024年01月12日
  • 猫だましい

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    ネコ好きな人たちに「河合隼雄」を知ってもらう手がかり的な本である。なので、心理学な内容は薄く、本の紹介が多い。(30冊ぐらいはある)
    タイトルの「猫だましい」は「猫騙し」だと私は思っていたが「猫魂」である。ネコの変幻自在な行動を見習え!ということなのだろう。

    私は自分の体験からネコが好きではない。それは、親戚の家に遊びに言ったときのことだった。どこかの飼いネコが、まだ動いているネズミを口にくわえて、ムシャムシャと食べているのを見てしまったのだ。
    室内だけで飼っている家猫は、そんなことはしないとは思うが、そういう本能を隠しているのは間違いないだろう。(今どきネズミはいないと思っている人が多いが

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    2024年01月11日
  • 生きるとは、自分の物語をつくること

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    小川洋子さんの本を読んでよかったのでこちらに。

    河合先生の、カウンセリングの話ははっとさせられた。相談や迷いの声を聞くと、わたしは答えらしきものが知りたくて、⚫︎⚫︎ということ?と問うてしまう。もしくは、こう捉えたらいいんだよと解釈を与えてしまう。

    相手に寄り添い、相手の世界の中で話をする態度を自分はとりたいけど、現実的にはそうもいってられないことも。自分の考えのよらないことに、ああそうかとただ受け止めるようになりたいし、まだ自分がわかってないこともあるかもと思っていたいと感じた。

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    2024年01月08日
  • 河合隼雄の幸福論

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    豊かさとは、幸福とは、お金や地位ではない、という書はよくあるが、本書では、これまでの経験で教育的見地から子どもたちの成長を扱った話題が多い。多忙の中でも講演、ディスカッション、読書量とこなすパワーと積極性がすばらしい。2023.11.19

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    2023年11月22日
  • 読む力・聴く力

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    河合隼雄、立花隆、谷川俊太郎の3人による読む、聴くことに関するアンソロジー、講演、鼎談をまとめた本。
    それぞれが短い文量で、かつ、3人分なので、かなりコンパクトな文章になっていて、読みやすいが、若干物足りない気もする。
    ただ、河合隼雄さんと、立花隆さんの寄稿文のあと、谷川俊太郎さんの詩が入ってくるのが新鮮で、詩集を読む時よりも鮮烈に頭に響いた。
    インターネットについては、2005年当時の会話なので、この時から格段に、速さが追求され進化してきた、現代のネット文化が及ぼす影響について、お3人に語らってもらえないことがとても残念だが、河合さんのように何度も繰り返し聴き、立花さんのようにたくさんの本を

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    2023年08月08日
  • モテるために必要なことはすべてダーウィンが教えてくれた 進化心理学が教える最強の恋愛戦略

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    ネタバレ

    面白い内容です、女性の考え方、感じ方の理由が生物学から考察されており、説得力がありました。自己啓発本というよりは、女性を分析した結果がまとめられている本というイメージで、この本を読んですぐに実践できる。というよりも女性という生き物を理解して、男性がどう振る舞うべきなのか。を、自分で考え、動けるように示唆してくれる本。と、思います。

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    2023年06月29日
  • こころの最終講義

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    「村上春樹、河合隼雄に会いにいく」を読んで以来、河合先生の本を読むようになった。

    先生のお話は、軽快なリズムと言葉選びの優しさの中に、深い洞察と、安易に結論しない我慢強さというか、心というものへの敬意が感じられる。そして時には、ドキッとするような表現で、私たちに心との向き合い方を教えてくれる。

    思春期の子と親の関係、特に、男の子と母親の関係についての描写は秀逸。

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    2023年06月28日
  • 影の現象学

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    ユング心理学で語られる無意識構造の中に存在する「シャドウ」、その影の存在にフォーカスした本書。

    影の概要から、それが原因となる病理、そのタイプ・事例、立ち向かい方を記述されている。

    中身は興味深く面白かったが、先生も記述されているように引用が実際の臨床ではなく、過去の文学作品からが多かったのであまり現実との接点が感じられなかったのが少し残念だった。

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    2023年06月04日