河合隼雄のレビュー一覧

  • 猫だましい

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    猫好きで本好きにはたまらない。
    猫にまつわる幾つもの物語を元に人の心理が語られるのが面白くて、どんどん読んでしまった。

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    2024年08月31日
  • 明恵 夢を生きる

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    鎌倉時代の高僧・明恵(みょうえ)が若い頃から何十年も書き続けた、いわゆる夢日記である『夢記(ゆめのき)』は、散逸してしまったものも多いながらも、大半が現代に残されているそうです。その夢についてユング派心理学者・河合隼雄が読み解くのが本書なのでした。フロイト以前に、こんなに夢の素材が残されているのは稀有な事例だとか。

    明恵上人といえば華厳宗の人ですが、浄土宗を起こして日本仏教界に革命を起こした法然を厳しく批判した僧侶として知られていると思います。ですが、だからといって、頭の固い守旧派というタイプでもないのです。たとえば江戸時代の終わりまで基本的なルールとなっていた北条泰時作成の「貞永式目」の基盤となっている考え方は、当時、泰時が明恵から大きな影響を受けたがため、明恵の精神が息づいたものとなっていると、山本七平は指摘しているそうです。日本仏教の歴史としては、法然の方がビッグネームで、明恵は名前が少しばかりでるくらいだそうですが、歴史の実際面においては、裏で大きな影響を与えた人なのかもしれません。

    また、一人の人物としても、夢への向き合い方が軽薄ではなく、夢の持つ深長さを見損ねなかった人でもあったようです。著者が言うところをかいつまむと、夢というものはその時点での、その人物の精神レベルや人格的到達のレベルを反映していたりもしますし、深層意識が現われてきたり、もっと深い意識レベルに沈潜していることで見た夢には、共時性(シンクロニシティ)が発生したりします。そのような深い夢を見ながら、そういった夢を大切に扱い、日常にフィードバックするようなかたちで人間的に成長していったのが明恵であると言えそうです。ある種の、夢との理想的な向き合い方や付き合い方を成し遂げた人だと言えるのだと思います。

    さて、明恵の見た夢自体とその解釈もおもしろいのですが、斜め読みでの引用と感想という形にしようと思います。ちょっと脱線気味に読んだほうが、僕にはおもしろかったので。



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    コスモロジーは、その中にできる限りすべてのものを包含しようとする。イデオロギーは、むしろ切り捨てることに力を持っている。イデオロギーによって判断された悪や邪を排除することによって、そこに完全な世界をつくろうとする。この際、イデオロギーの担い手としての自分自身は、あくまで正しい存在となってくる。
    しかし、自分という存在を深く知ろうとする限り、そこには生と死、善に対する悪、のような受け入れがたい半面が存在していることを認めざるを得ない。そのような自分自身も入れこんで世界をどう見るのか、世界の中に自分自身を、多くの矛盾と共にどう位置づけるのか、これがコスモロジーの形成である。
    コスモロジーは論理的整合性をもってつくりあげることができない。コスモロジーはイメージによってのみ形成される。その人の生きている全生活が、コスモロジーとの関連において、あるイメージを提供するものでなくてはならない。(p101-102)
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    →明恵は、その当時、バンバン!とイデオロギーを打ちだしていったたくさんの僧侶とは違い、母性的な包含のスタイルつまりコスモロジーのほうの僧侶だったと捉えることができるようです。著者は、現代においては、こういったコスモロジーの思想のほうが生じつつあると見ています。よって、明恵を見ていくことは、現代を創っていく上でのヒントになると言えるのでしょう。



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    手水桶の水に一匹の虫が落ちて死にかかっているので、これを助けるようにと言う。良詮が驚いて手水桶を見にゆくと、果たして蜂が一匹溺れて死にそうになっていた、などというエピソードが述べられている。他にもこのような逸話が多く記載されており、(中略)深い無意識層にまで下降すると、このようなことがよく生じると、現在の深層心理学では考えられており、明恵の修行の深さが窺い知れるのである。(p152)
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    →ただ、こういった共時性や偶然の一致などに対して、一般の人は首を突っ込まないほうがよいようなことも述べられています。激しい混乱を身に招いてしまうみたいになってしまいます。まあ、そりゃそうですよね。別の本(『たまたま』 レナード・ムロディナウ著)にあった知見ですが、「意味が存在するときにその意味を知ることが重要であるように、意味がないときにそこから意味を引き出さないようにすることも同じくらい重要である。」とありましたが、これはこういった共時性になどに対する精神衛生上大切な心構えであるでしょう。不用意につっこんではいけない。もともと通常の意識の弱い人や、極端に身体疲労している人などは、こういった体験で気がヘンになってしまうことも珍しくない、と書かれています。明恵はもしも現代にいたとしてもそうとう合理性の秀でた人で、ましてやその合理性は鎌倉時代当時ではありえないくらいのレベルにあったと考えられる人です。だからこそ、不可思議ともいえる共時的体験などをしても、健全でいられたのかもしれません。



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    われわれは何か新しいものを得たとき、それによる喜びと、その背後において失われたものに対する悲しみとの、両者を共にしっかりと体験することによって、バランスを保つことができる。(p243)
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    →選択をするということは、何かを得ながら何かを失うことだと著者が述べている部分です。このことについて、最近では「トレードオフ」と呼ばれていますよね。



    引用はここまでです。あとは特に残しておきたいなと思ったトピックを。

    少なくとも数世紀の間、警察も監獄も精神病院も必要とせず平和に暮らしたというマレー半島のセノイ族の話がありました。彼らは見た夢を分析する習慣があって、「では次に同じ夢を見たらこうしよう」と意識を介入させ、夢を「体験」していき、「体験」を蓄積していく。これが精神の健康を保つ、というのが著者・河合隼雄の弁です。ちょっと調べたら、別の著者による『夢を操る: マレー・セノイ族に会いに行く』という本が出てきました。こういった一民族の習慣が医療のヒントや知見となったりしないのでしょうか。まあ、どちらの本も30年以上前のものですけれども。

    もうひとつ。

    明恵が弟子に言っている、次のことが刺さりました。一人で修行すると、静かだし何ひとつ邪魔立てされず便利なように思われるが、実際は知らず知らず時間にゆとりがあることにごまかされて、なまけ怠ってしまう危険性がある、というのがそれです。僕も一人になれたらどれだけ読書や原稿が捗るかと思っていましたけれど、いま一人になってみると(仮の一人暮らし期間中です)明恵の言うことがよくわかるのです。でも、心身の調子はもう間違いなく上がってきたんですけどね。

    といったところでした。河合隼雄さんの著書は膨大に残されているので、読んでも読んでもまだまだといった感じですし、その心理学の深さや難しさはどうしてもこういった読書だけでは消化して身につけることは難儀です。それでも、読みものとしておもしろいですし、ちょっとばかりの心得は僕でもつけることができるのが嬉しいところです。

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    2024年08月01日
  • 大人の友情

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    "お返しと「感謝の心」"の章が印象に残った。
    ブータンの友人の十七年後のお返しの話には驚いた。極端ではあるが、これもまた心の関係の構築の立派な一例であるといえるだろう。
    友情というのは、友達のみにとどまらず、親子や夫婦、上司と部下などあらゆる人間関係において発生しうるものであること、
    そして友情が基盤にあることで豊かな関係を構築できることを知った。

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    2024年07月14日
  • 村上春樹、河合隼雄に会いにいく

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    98年の本だから26年前だけれど。この頃も社会的な悩みは変わらないのだと感じた。その時の大人が今の若者に対してまた「近頃の若者は弱い」と言っているのは、嫌味というか繰り返すものだなぁと。
    勿論中身は変わっているのだろうけど。
    もっと昔の哲学・思想面との考察も面白かった。村上春樹さんの作品にも興味を持った。河合隼雄さんの分析は流石だなぁ。

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    2024年07月14日
  • 父親の力 母親の力 「イエ」を出て「家」に帰る

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    家族について。
    父親の役割な、母親の役割など。
    それぞれの役割だけでなく、バランスの取り方や、回復への道のりなど、参考になりました。

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    2024年05月31日
  • 働きざかりの心理学

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    死を意識し、自分の中に同化していく過程で、働き盛りである中年に自我の変化や危機、不安定が訪れる、思秋期という構造に気付けた。子どもに対する接し方。与えすぎないなど、社会構造変化とともに顕在化する課題も興味深い

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    2024年04月30日
  • 河合隼雄のカウンセリング教室

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    ー概要ー
    四天王寺カウンセリング講座での河合隼雄の講演記録を2冊にまとめたものの1つ。「カウンセリングと時間」「カウンセリングと人間理解」「カウンセリングと倫理」「カウンセリングと家族」「カウンセリングと友情」の5章から成立。
    カウンセリングを学ぶ講座であるが、自分の生き方について深く考え、何かを考えなおすきっかけを探そうという人にもお勧めできる。

    ー河合隼雄さんー
    日本人としてユング派分析家の資格を取得。

    ー感想ー
    カウンセラーの役割とは、心の表層から深いところまでおりる作業をしていくクライアントの横にいるよと示すこと、また絶対にきれない関係であること。
    これは簡単なようでものすごく難しい。たぶんふとした拍子にクライアントに対して何か感情移入してより過ぎたり離れ過ぎたりしそうだし、それが伝わってしまいそうだと思った。

    カウンセリングに時間を設けるのはきれないよう、長く一緒にいるために共倒れにならないようにするため。私の元カウンセラーもクライアントとは一生の付き合いだと思ってやってると言ってたのを思い出した。
    その作業(非日常)を週に1回、1時間行い繰り返すことで日常と非日常を結びつけていく。あまりにも大きな非日常体験は日常に落とし込むにはかなり時間と労力がかかることだからカウンセリングはちょうどいい。
    カウンセリングと関係ないけど、考えたこと。
    動物保全においての私にとってのカウンセリング的存在は公園管理のNPO、イレギュラーは小笠原のウミガメ保全や長野のクマ研修。
    公園管理で学んだことはゆっくりと吸収されていく感覚があって、研修たちはいまだに圧巻ってかんじで落ちてない感覚がある。たまにそんな研修を挟むのも悪くないけど、続けるか悩むところだったけど、やっぱりNPOは続けていこうとこの話を読んで思ったのであった。

    カウンセリングの技術として勉強になったのは、自分の倫理を()にいれる、ということ。
    クライアントの話に自分の倫理観がひっかかったとしても、それは()にいれておいて、さてとするのはとても良い考えだと思った。倫理観を無視して話を聞こうとしても人間、表情や声色、態度に微妙に揺れが出て変化に気づかれると思っているので、この方法なら堂々と立てそうだと思った。

    私がこれから人生において考えていきたいと思った2つの考え。
    1つはカウンセラーとは研究者、勝負者、芸術家であるということ。意味は理解してるけど、カウンセラーじゃないから本質はわからない。
    2つめは激しいを超えて深い感情をもつということ。

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    2024年04月17日
  • 河合隼雄と子どもの目 〈うさぎ穴〉からの発信

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    児童文学って大人になってから読んでも響く。子供の頃夢中になって読んだファンタジーは今でも面白いと感じるし。数々の懐かしい本をまた読みたくなった。

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    2024年04月07日
  • 生きるとは、自分の物語をつくること

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    充実の対談集。
    「博士の愛した数式」の逸話と「源氏物語」の解釈が新鮮。
    日本の曖昧さと西洋の厳密さが興味深い。
    私はアースされているから大丈夫という河合先生の心構えを見習いたい。

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    2024年02月17日
  • モテるために必要なことはすべてダーウィンが教えてくれた 進化心理学が教える最強の恋愛戦略

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    男性向けモテ指南本。
    進化論的な味付けで説明されているけど、エビデンスが書かれているわけではないので、「それってあなたの感想ですよね」と思うところもあったり無かったり。

    一般に言われているモテ要素を裏付けるような説明が多く、意外さや驚きは少ないかも。ただ、そういうモテ要素をハックしようとするナンパ指南本よりは、誠実な内容だとは言えよう。

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    2024年02月17日
  • 河合隼雄の幸福論

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    幸福とは何か、考えさせらる本です。
    私にとっての幸せは、好きな時に、好きな人と会ったり、好きなことを自由にできることです。

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    2024年01月20日
  • 河合隼雄の幸福論

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    昔から河合隼雄が好きで久しぶりに手に取ってみた。
    何かを掘り下げる内容ではなくエッセイ本。
    現代人は物質面で豊かになった一方で、精神的にはどうなのかという問いかけに対する答えが全体として書かれている。
    プレゼントで嬉しいのは、金額ではなくどこまで心を使ったか。
    子育てで大切なのはどれだけお金をかけたかでも、どれだけ時間をかけたかでもない。
    どれだけ心を使ったかが一番大事。

    人生において地位、名誉、お金、自己実現、いろいろあるが、心を使える人間関係を作ることが人生を豊かにする事かもしれない。

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    2024年01月19日
  • モテるために必要なことはすべてダーウィンが教えてくれた 進化心理学が教える最強の恋愛戦略

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    進化心理学の学説などを加味した男性向け恋愛アドバイス

    変な恋愛本よりはまともかも。
    特に若い男性は読んでおいた方が良い気もする自己啓発本。

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    2024年01月12日
  • 猫だましい

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    ネコ好きな人たちに「河合隼雄」を知ってもらう手がかり的な本である。なので、心理学な内容は薄く、本の紹介が多い。(30冊ぐらいはある)
    タイトルの「猫だましい」は「猫騙し」だと私は思っていたが「猫魂」である。ネコの変幻自在な行動を見習え!ということなのだろう。

    私は自分の体験からネコが好きではない。それは、親戚の家に遊びに言ったときのことだった。どこかの飼いネコが、まだ動いているネズミを口にくわえて、ムシャムシャと食べているのを見てしまったのだ。
    室内だけで飼っている家猫は、そんなことはしないとは思うが、そういう本能を隠しているのは間違いないだろう。(今どきネズミはいないと思っている人が多いが、親戚の家は都会の住宅地なのだ、夜な夜な空き家からネズミたちが出てくるのを、ネコも承知でネズミの通り道で待ち構えているのも目撃!)
    そんな醜い猫の生態を記述した文章は、この本にはない。この本ではネコの個性的な性格からのウンチクを導きだしている。
    その河合さんのウンチクも、持論の身体性の重要性に毎回行き着く。
    ネコ好きでなければ、学ぶべき点があまりないので、購入してまで読む必要はないと思う。

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    2024年01月11日
  • 生きるとは、自分の物語をつくること

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    小川洋子さんの本を読んでよかったのでこちらに。

    河合先生の、カウンセリングの話ははっとさせられた。相談や迷いの声を聞くと、わたしは答えらしきものが知りたくて、⚫︎⚫︎ということ?と問うてしまう。もしくは、こう捉えたらいいんだよと解釈を与えてしまう。

    相手に寄り添い、相手の世界の中で話をする態度を自分はとりたいけど、現実的にはそうもいってられないことも。自分の考えのよらないことに、ああそうかとただ受け止めるようになりたいし、まだ自分がわかってないこともあるかもと思っていたいと感じた。

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    2024年01月08日
  • 河合隼雄の幸福論

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    豊かさとは、幸福とは、お金や地位ではない、という書はよくあるが、本書では、これまでの経験で教育的見地から子どもたちの成長を扱った話題が多い。多忙の中でも講演、ディスカッション、読書量とこなすパワーと積極性がすばらしい。2023.11.19

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    2023年11月22日
  • 読む力・聴く力

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    河合隼雄、立花隆、谷川俊太郎の3人による読む、聴くことに関するアンソロジー、講演、鼎談をまとめた本。
    それぞれが短い文量で、かつ、3人分なので、かなりコンパクトな文章になっていて、読みやすいが、若干物足りない気もする。
    ただ、河合隼雄さんと、立花隆さんの寄稿文のあと、谷川俊太郎さんの詩が入ってくるのが新鮮で、詩集を読む時よりも鮮烈に頭に響いた。
    インターネットについては、2005年当時の会話なので、この時から格段に、速さが追求され進化してきた、現代のネット文化が及ぼす影響について、お3人に語らってもらえないことがとても残念だが、河合さんのように何度も繰り返し聴き、立花さんのようにたくさんの本を時間をかけて読み、谷川さんのように言葉にならない言葉に敏感に、ゆっくりゆっくり生きていきたいと思った。

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    2023年08月08日
  • モテるために必要なことはすべてダーウィンが教えてくれた 進化心理学が教える最強の恋愛戦略

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    ネタバレ

    面白い内容です、女性の考え方、感じ方の理由が生物学から考察されており、説得力がありました。自己啓発本というよりは、女性を分析した結果がまとめられている本というイメージで、この本を読んですぐに実践できる。というよりも女性という生き物を理解して、男性がどう振る舞うべきなのか。を、自分で考え、動けるように示唆してくれる本。と、思います。

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    2023年06月29日
  • こころの最終講義

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    「村上春樹、河合隼雄に会いにいく」を読んで以来、河合先生の本を読むようになった。

    先生のお話は、軽快なリズムと言葉選びの優しさの中に、深い洞察と、安易に結論しない我慢強さというか、心というものへの敬意が感じられる。そして時には、ドキッとするような表現で、私たちに心との向き合い方を教えてくれる。

    思春期の子と親の関係、特に、男の子と母親の関係についての描写は秀逸。

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    2023年06月28日
  • 影の現象学

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    ユング心理学で語られる無意識構造の中に存在する「シャドウ」、その影の存在にフォーカスした本書。

    影の概要から、それが原因となる病理、そのタイプ・事例、立ち向かい方を記述されている。

    中身は興味深く面白かったが、先生も記述されているように引用が実際の臨床ではなく、過去の文学作品からが多かったのであまり現実との接点が感じられなかったのが少し残念だった。

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    2023年06月04日