河合隼雄のレビュー一覧
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無意識の探求のために神話に興味を持たれ、世界中の昔話や神話を読んでこられた河合先生が、キリスト教以前のヨーロッパに生まれたケルトの神話にまつわるものに触れ「これから」を考えるためアイルランドに行き、見て、考えられたあれこれ。
占い(タロット)とカウンセリングを生業としている魔女の話が特に印象に残った。
p217
「人間と人間の関係の持ち方、パッと会ったときの感じを知りたい」
p242
「「思考する」というのはとても不思議な行為で、人間が獲得した特殊技能である。これは、自分というものが世界と別個に存在しているという意識を持つことに起因する。そして、その自分をどうすべきかを考えることを記したの -
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面白かった。副題が「ユング心理学講義」。谷川俊太郎さんという質問者がいることで河合先生がわりと具体的にご自分の経験やこれまでの経緯を話されている。
p37
「ユング研究所で、「相手をどこか好きにならなかったらみるな」とよく言われました。(中略)可能性が輝いている人とは相性がいい。(中略)医者として「好き」というのは、他人には見えない可能性を感じていること」
p38
「危険をおかして賭けていく」
p40
「青年期の人で死が怖いというのは(中略)本当はうまいこと生きられないということなんで、生きる方法が見つかってきたらなくなってしまいます」
p48
「問題を突きつめて意識化するということに -
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安野光雅さんの挿絵と相まって静かで素敵なエッセイ。
大人の友情、というタイトルどけど、男女間の友情や夫婦間の友情、はたまた友人感の裏切りや嫉妬など、大人になってからの人間関係について広く心理学者の視点から感じられたことが書かれている。
現代の自己啓発本みたいにティップスが分かりやすく羅列されているわけではないし、例えば同性愛などに関する記述などちょっと時代を感じる部分も多かったけど、それでも時々はっとする言葉があった。
家族も夫婦も根っこには友情が必要だというのは、確かにそうだなと思った。男女間の友情は存在するかという議論が良くあるが、そういえば夫婦間には友情が存在するなと。
時間に余裕があ -
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フロイトとユングとアドラー
エディプスコンプレックスと権力への意志
ユングはどちらの正誤も断定しない
「正常」の難しさ
「ノイローゼになるかならないかは、その個人としての自我とコンプレックスの相対的な力関係にある。これを例えて言うならば、船にを積む時、小さい船でも小さいを詰めば問題は無い。つまり、この時は正常である。ところが、大きい船でも、荷がうんと重ければ、少しは障害を起こすだろう。この場合がノイローゼである。ここで、この船が沈没すれば終わりだが、障害を起こしつつも荷物を運び切ったら、こちらの方が大きい仕事をしたことになるわけである。この船と荷物の大きさ、及びその関係は、その人の素質や環境 -
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ユング心理学者・河合隼雄と詩人・谷川俊太郎の対談。どちらもその道の第一人者だけあり、非常に高い次元の会話がなされている様子。何のことやらと思いながらただページを捲るだけでもそれなりに楽しい。
一方で、肝心のユング心理学についての「講義」は禅問答のようでさっぱり。
カウンセリングの実際についてかなり詳しく述べていたが、分析家は何もしないのが一番いいとか極力意見を述べないようにするとかで、結局何をする仕事なのかちっとも分からなかった。
万事こんな具合で、読む前よりも余計に分からなくなったような気すらするわけだが、不思議なことにこの本を読んでからというもの、朝起きてその日に見た夢を覚えているよう