河合隼雄のレビュー一覧
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面白かった。副題が「ユング心理学講義」。谷川俊太郎さんという質問者がいることで河合先生がわりと具体的にご自分の経験やこれまでの経緯を話されている。
p37
「ユング研究所で、「相手をどこか好きにならなかったらみるな」とよく言われました。(中略)可能性が輝いている人とは相性がいい。(中略)医者として「好き」というのは、他人には見えない可能性を感じていること」
p38
「危険をおかして賭けていく」
p40
「青年期の人で死が怖いというのは(中略)本当はうまいこと生きられないということなんで、生きる方法が見つかってきたらなくなってしまいます」
p48
「問題を突きつめて意識化するということに -
Posted by ブクログ
安野光雅さんの挿絵と相まって静かで素敵なエッセイ。
大人の友情、というタイトルどけど、男女間の友情や夫婦間の友情、はたまた友人感の裏切りや嫉妬など、大人になってからの人間関係について広く心理学者の視点から感じられたことが書かれている。
現代の自己啓発本みたいにティップスが分かりやすく羅列されているわけではないし、例えば同性愛などに関する記述などちょっと時代を感じる部分も多かったけど、それでも時々はっとする言葉があった。
家族も夫婦も根っこには友情が必要だというのは、確かにそうだなと思った。男女間の友情は存在するかという議論が良くあるが、そういえば夫婦間には友情が存在するなと。
時間に余裕があ -
Posted by ブクログ
ユング心理学者・河合隼雄と詩人・谷川俊太郎の対談。どちらもその道の第一人者だけあり、非常に高い次元の会話がなされている様子。何のことやらと思いながらただページを捲るだけでもそれなりに楽しい。
一方で、肝心のユング心理学についての「講義」は禅問答のようでさっぱり。
カウンセリングの実際についてかなり詳しく述べていたが、分析家は何もしないのが一番いいとか極力意見を述べないようにするとかで、結局何をする仕事なのかちっとも分からなかった。
万事こんな具合で、読む前よりも余計に分からなくなったような気すらするわけだが、不思議なことにこの本を読んでからというもの、朝起きてその日に見た夢を覚えているよう -
Posted by ブクログ
以前この作者さんの「魂にメスはいらない」という本を読んで何となく面白かった記憶。
たまたま古本屋で「猫」がタイトルに入ってるのが目について手にとってみたらあの作者さん。
猫がテーマということもあって面白そうだなと購入。
作者の河合隼雄さんは心理学者。
そこからの目線で、いくつかの猫が登場する本を取り上げて、人のこころと猫の関係を推察している。
少し難しい部分もあって、なるほど〜!という感じではないのだけど、ふむふむ心理学者としてそういう解釈をされているんだな、という新鮮な感じ。
紹介されている本では100万回生きたねこしか知らなかったけど、他の本を読んでみたくなった。
改めて、猫って本当に -
Posted by ブクログ
ネタバレはじめに
本書を手に取ったのは、心の深層に向き合い、自己成長や理解を深めたいと思ったからである。複雑で多面的なユング心理学の無意識理論が、現代の心理療法やコーチングにどのように役立つのか、その実践的な価値を探る目的で読み進めた。読んでいくうちに、自分自身の内面にも多くの示唆を得ることができた。
多層ニューラルネットワークと心の同質性
書中で強調されるのは、生体の脳とニューラルネットワークによるAIの思考過程には本質的な違いはないという視点だ。ハードウェアの違いを超えて「心の動き」としての意識やインテンションが立ち現れるという主張は、AI技術と認知科学、哲学の融合を試みる私の興味と