河合隼雄のレビュー一覧

  • 村上春樹、河合隼雄に会いにいく

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    結婚して幸せになるなんて、そんな馬鹿な話があるか。結婚とは共に苦しむこと。「井戸掘り」をすること。それを、こんなに面白いことはない、という。

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    2022年03月22日
  • 決定版 快読シェイクスピア(新潮文庫)

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    河合隼雄さんに松岡和子さんの対談ときたら、面白くないはずがありません‼️
    冒頭から、伝承では16歳だったジュリエットの年齢を14歳に設定し、僅か一週間のドラマとして完結させたシェイクスピアの天才を語るお二人。その「天才」を河合さんの先導によって読み解いてゆく愉悦。

    古書店の100円均一で見つけた一冊。

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    2022年03月04日
  • 「老いる」とはどういうことか

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    本書は、1991年1月~6月まで、読売新聞の夕刊に110回にわたって連載されたものの書籍化である。だから、1つのコラムはとても短い。しかしながら、その短いコラムの中で、いや短いコラムだからこそ、河合先生の投げたボールは、びしっとど真ん中ストライクで決まっている。
    連載からもう30年も経っているのに、河合先生が指摘している「老い」をめぐる問題は、ほとんど変わっていないように思える。もちろん私自身を含めて。高齢者に対する態度や、自分自身が年齢を重ねていくことについての意識等…。折に触れて読み返していきたいと思う。

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    2022年02月20日
  • こころとお話のゆくえ

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    本書は、京都新聞に4年にわたって月に1回連載されたコラムを書籍化したものであるので、臨床心理学の専門書ではない。だから読みやすいし、扱っているテーマもさまざまなのだが、どのおはなしからも、臨床心理家としての河合先生の深い洞察を読むことができ、教えられることが多かった。言い方は悪くなってしまうが、河合先生の本にはまったく「ハズレ」がない。今回も本当に励まされた。

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    2022年02月20日
  • 子どもの宇宙

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    ネタバレ

    トリックスターという存在は河合隼雄先生の著書でよく語られているので、他の著書を読んでいると頭に入ってきやすい。
    あくまで主体は子どもで、問題解決のための場がやってくるのを大人は待つのみという部分、頭で分かっていても実行するのは難しそうである。
    また、少し考えればおかしなことも教育者が口にすればまかり通るという恐ろしさについて言及されているが、納得できる。教師は勉強を教える能力だけでない知恵を備えている必要があると感じた。そして、教師の人手不足が問題視される今日において、そのような先生はとても少ないのだろうと思った。
    子どもの尊さについて学べる本。

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    2022年02月18日
  • 父親の力 母親の力 「イエ」を出て「家」に帰る

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    ネタバレ

    昔の日本では 絆は「ほだし」と読んで、自由を拘束するという意味で使われていた。今は家族の絆が薄くなったので逆にプラスの意味で使われるようになった。
    また、鎖としての絆があるから自立ができる
    という部分が印象的でした。

    子供をコントロールしようとしたり、家族の問題に画一的な原因を求めることに必死になるのではなく、対話がもっとも大切だと実感できました。

    話を聞いてもらってる気分になります。

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    2022年02月13日
  • 大人の友情

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    ・タイトルがいいな〜と思って購入したけど、心配されそうで、いつもいく喫茶店のカウンターでは表示を隠して読んだ。

    ・大人になってからの友人の作り方、といったノウハウを求めて読むものではない。本全体を読んだ時子どもの頃からアップデートすることなく持ち運んできた硬くなった「友人」「友情」のイメージがぼやけるような、意図的にコリをほぐしてぼやかせられるような本。

    ・友人とは夜中に死体を車のトランクにつんで現れた時黙って話を聞いてくれる人、というのはわかる気もするが、割と映画なんかだとよくみるシーン。

    ・小林秀雄と中原中也、田辺元と野上弥生子のエピソード好き。

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    2022年01月05日
  • 家族関係を考える

    購入済み

    本質は古びない

    コロナ禍で改めて家族関係が問われる現在にこそ必要な内容。

    時代背景の違いによる、小さな「違和感」を感じる記述はあるものの、底に流れる、人類の永遠の課題とも言えるテーマは全く古びておらず驚かされました。

    しかしながら、ブックライブ・アプリ(PC)で同書を読むとき、縦書きの長音符(ー)が、中央ではなく右端に偏って表示されるのは何とかならないものでしょうか。

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    2022年01月03日
  • 子どもの宇宙

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    高校生の時、国語の文章問題になっていた本。
    当時非常に感銘を受けて読んだ記憶が。
    時を経てふと思い出し再び読んでみた。
    子どもの中に広がる宇宙、そこに入るきっかけとは。
    非常に興味深く、改めて考えさせられる本

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    2021年11月16日
  • 決定版 快読シェイクスピア(新潮文庫)

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    2人の対談であるがシェークスピアは、今で言うエンターティメントであったと再認識。エロスあり、暴力あり、喜劇あり。
    単純なプロットゆえに、いくつかの操作で普遍的な物語になったのだろう。

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    2021年09月22日
  • コンプレックス

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    コンプレックスとは、無意識にある感情を伴った心的複合体で、意識・自我に様々な影響を及ぼす。それは個人の経験や外的環境に左右されており、自我と対をなし、抑圧されたり暴走したりする。意識されない領域が存在するということ、一定の統一により安定している自我に対し、影としてあるコンプレックスを意識し統合することで、より高次元の自己実現を促す構造は、人の成長にとって重要。人が成長する過程で親や性別は条件として存在しているし、地母などの元型・普遍的無意識についても、人間という根本的な構造がある限り、普遍的に共通する何かがある、という考察はその通りだと思う。

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    2021年09月21日
  • 「老いる」とはどういうことか

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    付録の多田富雄さんとの対談が示唆に富む内容だった。
    「入舞」という概念。河合さんの「入舞」はフルートを吹いてCDをだすことだったんじゃないかなー?奏者の河合隼雄。
    私も、入舞、他人には無駄と思える終焉の舞を舞いたくなった。

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    2021年08月30日
  • コンプレックス

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    めちゃくちゃ面白い。心理学専攻だったのに河合先生の本は初めて読みました。

    コンプレックスとは無意識下に存在しており何らかのきっかけで自我に影響を与える。もう1人の自分と言っても過言ではない。
    コンプレックスは必ずしも悪ではなく、自我とうまく統合することができたら、今までよりもっと自我は成長する…。

    言葉が難しくなくてわかりやすく、都度患者さんの事例が出てくるので面白くてどんどん読んでしまう。夢の事例がとても面白くて、これから自分も夢を見た時に分析したいなと思った。

    コンプレックスは悪だと思っていて、解消されないものだとも思っていたが、自分で苦しみながらも受け入れることができれば少しずつな

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    2021年07月05日
  • 村上春樹、河合隼雄に会いにいく

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    心理療法士の河合さんと、村上春樹さん、両氏の結婚に対しての発言も面白い。

    河合さん
    「愛し合っている2人が結婚したら幸せになれるなんて言う馬鹿な話はない。そんなことを思って結婚するから、鬱になるんですね。何のために結婚して夫婦になるかと言ったら、苦しむために、井戸掘りするためなんだというのが僕の結論なのです。井戸掘りは大変なことです。だから別にしなくてもいいんじゃないかと思ったりするんですよ」

    村上さん
    「結婚とは、むしろお互いの欠落を暴き立てる過程の連続に過ぎなかったのではないかと。結局のところ自分の欠落を埋めることができるのは自分自身でしかないわけです。そしてその欠落を埋めるにはその欠

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    2021年04月14日
  • 村上春樹、河合隼雄に会いにいく

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    村上春樹によって私が癒されることはないけれど、あいだに河合隼雄を挟むことにより、村上春樹の思考と言葉によって癒されることがあると分かった。メンタルとフィジカルが物語にどう関わってくるのか、意外と小説について語られている部分もあったのでよかった。

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    2021年03月21日
  • 大人の友情

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    大人になると欲しいと思っても、なかなかできないのが友人。
    そしてある時に何よりも代えがたく感じるのが温かな友情。

    そんな大人になってからの友情というものに焦点を当てた本書。
    学術的内容というより河合先生自身の体験から述べられたエッセイのような内容。

    目次は
    ・友達が欲しい
    ・友情を支えるもの
    ・男女間に友情は成立するか
    ・友人の出世を喜べるか
    ・友人の死
    ・「つきあい」は難しい
    ・碁がたき・ポンユー
    ・裏切り
    ・友情と同性愛
    ・茶呑み友達
    ・友情と贈り物
    ・境界を超える友情

    いいなと思った考え

    ・目的や理想を同じくする絆は仲間や同士であるが、友との絆は「生きていること」とでも言いたくな

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    2021年03月13日
  • 絵本の力

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    おすすめの絵本が紹介されていたり、
    絵本の感じ方など専門家の視点で面白くまとめられている。

    私の好きな河合隼雄さんも登場するので、とても面白かった!!

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    2021年02月10日
  • 中年危機

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     河合隼雄はいつもしっくり来ないけど、何か感じるものはあるんだよな。取り上げられた12作品のうちいくつかを読んでみようと思う。

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    2021年01月22日
  • 働きざかりの心理学

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    若干長い。

    中盤までは中年まで働いて家庭を築いていればかならず経験するような挫折、問題との直面はあって、不幸ではなく誰もが経験するものであること、またそのあたりの事例を上げてそれらの人がどう解決してきたのかが書いてある。まぁまぁ面白い。


    後半急に心理学の教科書的考察が入り、子どものいじめや取り巻く環境を憎々しく思う文がならんだあとの締めが、ギャップもあってかとてもよかった。

    締めのサマリ。
    死ぬ前にちゃんと自分、家族と向き合うこと。
    家庭のこじれは、相互の理解不足が露呈したもの。
    人生の前半は上昇が中心。社会的地位や家庭を築く。後半はいかにして死を迎えるかについて思いを致すことが大事。

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    2021年01月04日
  • コンプレックス

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    その後の心理学の発展のために、またその後の社会のあり方の変容のために、内容が古くなってしまっているところも多いのだが、それでもこの本が今なお臨床心理学の名著として輝きを放つのは、河合先生の臨床心理の専門家としての矜持、クライアントに対する真摯な姿勢と暖かい眼差しが随所にちりばめられているからなのだと思う。励まされる内容がとても多かった。折りに触れて読み返していきたい。

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    2020年11月05日