河合隼雄のレビュー一覧

  • はぐれイワシの打ち明け話~海の生き物たちのディープでクリエイティブな生態~

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    可愛い魚のイラスト、そしてユーモアを交えたイワシやその他の魚たちの生態系や人間との関わり。
    著者のビルフランソワ氐は、若干二十代のフランスの物理学者であり、自然保護活動家でもあるらしい。
    2019年の仏でのスピーチ大会で優勝に輝いたのが25歳の著者で、題材にしたのが「イワシの雄弁術」。そして本書の出版権利を手にしたらしい。仏で高く評価されているだけでなく、蘭、独、伊、葡、波蘭、英語に各翻訳されているとのこと。

    以下の章で構成されているけど、海の生き物たちの生態を元にした物語が、本人の回想や自然科学や歴史のエピソードと一緒に紡がれる。
    そんなに魚な好きなのね。

    いくつか面白いなと思ったこと。

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    2022年07月16日
  • 河合隼雄のカウンセリング教室

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    カウンセリングを学ぶのみならず、自分の生き方を考えなおすきっかけとなる本。
    最近、リーダーシップの分野で自己認識の重要性を良く聞く。カウンセリングについての本ではあるが、自己認識へのヒントがたくさんあった。
    講演記録ということで、分かりやすい言葉で書かれていて、読みやすかった。

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    2022年07月15日
  • 河合隼雄のカウンセリング入門 実技指導をとおして

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    実際の講義ということだが、これを実際の場でこのような形で進められるのがそもそもすごいなと思った。狭く深くではないものの浅く広くカウンセリングというものを学ぶことができる一冊。知ったかぶりにならないように他の本、専門書、自分のとの向き合いはする必要はある。

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    2022年06月02日
  • 源氏物語と日本人 紫マンダラ

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    源氏物語を河合隼雄さんの精神分析で読み解く様が気持ちよかった。
    序盤は光源氏の人物像が希薄で、狂言回し的な役割でしかなかったけど、須磨に流された後あたりから自分の意思を持ち動き始める、という解釈に思わず納得してしまった。
    紫式部自身の女性観や精神に踏み込む解釈がすごい。

    途中の引用文が古文そのまま載っていて、当然読めるよね?の雰囲気で現代文への逐語訳は載せてくれないのが不親切。でも不思議と理解できる部分もあって新鮮ではあった。

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    2022年05月25日
  • 母性社会日本の病理

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    1970年代に書かれた本らしく、文体が硬め。参考文献が多数引用された論文だった。
    日本が西洋に比べ、父性原理が弱くイニシエーションを経て大人にならない、といった論説は現代に対してもとても説得力があった。それに対して、だから日本はけしからんとか、日本は素晴らしいんだ、みたいな、両極端に振れることなく、西洋は西洋で母性原理が弱い問題もある、日本も西洋も第三の道を探る必要があると繋げていたのが良かった。

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    2022年05月05日
  • 家族関係を考える

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    一言一句理解しようとするには少し難しい部分もあるので、少し緩く読んだ
    いろいろな理論や考え方をある程度前提としている部分もありそうなので、また他の書籍をあたってから読み返すと新たな発見があるかも

    老人は存在するだけで特に何かに有効というわけではないが、存在するだけでいいのだと教えてくれる、といったようなことが書かれていて
    自分や身の回りの人が老いて何もできなくなることが少し怖くなくなった

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    2022年03月30日
  • 絵本の力

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    絵本の読み方なんて、考えたこともなかった。絵本の持つ力も。
    子どものものと思わず、読んでいこう。
    声に出して。

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    2022年03月26日
  • 村上春樹、河合隼雄に会いにいく

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    結婚して幸せになるなんて、そんな馬鹿な話があるか。結婚とは共に苦しむこと。「井戸掘り」をすること。それを、こんなに面白いことはない、という。

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    2022年03月22日
  • 決定版 快読シェイクスピア(新潮文庫)

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    河合隼雄さんに松岡和子さんの対談ときたら、面白くないはずがありません‼️
    冒頭から、伝承では16歳だったジュリエットの年齢を14歳に設定し、僅か一週間のドラマとして完結させたシェイクスピアの天才を語るお二人。その「天才」を河合さんの先導によって読み解いてゆく愉悦。

    古書店の100円均一で見つけた一冊。

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    2022年03月04日
  • 「老いる」とはどういうことか

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    本書は、1991年1月~6月まで、読売新聞の夕刊に110回にわたって連載されたものの書籍化である。だから、1つのコラムはとても短い。しかしながら、その短いコラムの中で、いや短いコラムだからこそ、河合先生の投げたボールは、びしっとど真ん中ストライクで決まっている。
    連載からもう30年も経っているのに、河合先生が指摘している「老い」をめぐる問題は、ほとんど変わっていないように思える。もちろん私自身を含めて。高齢者に対する態度や、自分自身が年齢を重ねていくことについての意識等…。折に触れて読み返していきたいと思う。

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    2022年02月20日
  • こころとお話のゆくえ

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    本書は、京都新聞に4年にわたって月に1回連載されたコラムを書籍化したものであるので、臨床心理学の専門書ではない。だから読みやすいし、扱っているテーマもさまざまなのだが、どのおはなしからも、臨床心理家としての河合先生の深い洞察を読むことができ、教えられることが多かった。言い方は悪くなってしまうが、河合先生の本にはまったく「ハズレ」がない。今回も本当に励まされた。

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    2022年02月20日
  • 子どもの宇宙

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    ネタバレ

    トリックスターという存在は河合隼雄先生の著書でよく語られているので、他の著書を読んでいると頭に入ってきやすい。
    あくまで主体は子どもで、問題解決のための場がやってくるのを大人は待つのみという部分、頭で分かっていても実行するのは難しそうである。
    また、少し考えればおかしなことも教育者が口にすればまかり通るという恐ろしさについて言及されているが、納得できる。教師は勉強を教える能力だけでない知恵を備えている必要があると感じた。そして、教師の人手不足が問題視される今日において、そのような先生はとても少ないのだろうと思った。
    子どもの尊さについて学べる本。

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    2022年02月18日
  • 父親の力 母親の力 「イエ」を出て「家」に帰る

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    ネタバレ

    昔の日本では 絆は「ほだし」と読んで、自由を拘束するという意味で使われていた。今は家族の絆が薄くなったので逆にプラスの意味で使われるようになった。
    また、鎖としての絆があるから自立ができる
    という部分が印象的でした。

    子供をコントロールしようとしたり、家族の問題に画一的な原因を求めることに必死になるのではなく、対話がもっとも大切だと実感できました。

    話を聞いてもらってる気分になります。

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    2022年02月13日
  • 大人の友情

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    ・タイトルがいいな〜と思って購入したけど、心配されそうで、いつもいく喫茶店のカウンターでは表示を隠して読んだ。

    ・大人になってからの友人の作り方、といったノウハウを求めて読むものではない。本全体を読んだ時子どもの頃からアップデートすることなく持ち運んできた硬くなった「友人」「友情」のイメージがぼやけるような、意図的にコリをほぐしてぼやかせられるような本。

    ・友人とは夜中に死体を車のトランクにつんで現れた時黙って話を聞いてくれる人、というのはわかる気もするが、割と映画なんかだとよくみるシーン。

    ・小林秀雄と中原中也、田辺元と野上弥生子のエピソード好き。

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    2022年01月05日
  • 家族関係を考える

    購入済み

    本質は古びない

    コロナ禍で改めて家族関係が問われる現在にこそ必要な内容。

    時代背景の違いによる、小さな「違和感」を感じる記述はあるものの、底に流れる、人類の永遠の課題とも言えるテーマは全く古びておらず驚かされました。

    しかしながら、ブックライブ・アプリ(PC)で同書を読むとき、縦書きの長音符(ー)が、中央ではなく右端に偏って表示されるのは何とかならないものでしょうか。

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    2022年01月03日
  • 子どもの宇宙

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    高校生の時、国語の文章問題になっていた本。
    当時非常に感銘を受けて読んだ記憶が。
    時を経てふと思い出し再び読んでみた。
    子どもの中に広がる宇宙、そこに入るきっかけとは。
    非常に興味深く、改めて考えさせられる本

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    2021年11月16日
  • 決定版 快読シェイクスピア(新潮文庫)

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    2人の対談であるがシェークスピアは、今で言うエンターティメントであったと再認識。エロスあり、暴力あり、喜劇あり。
    単純なプロットゆえに、いくつかの操作で普遍的な物語になったのだろう。

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    2021年09月22日
  • コンプレックス

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    コンプレックスとは、無意識にある感情を伴った心的複合体で、意識・自我に様々な影響を及ぼす。それは個人の経験や外的環境に左右されており、自我と対をなし、抑圧されたり暴走したりする。意識されない領域が存在するということ、一定の統一により安定している自我に対し、影としてあるコンプレックスを意識し統合することで、より高次元の自己実現を促す構造は、人の成長にとって重要。人が成長する過程で親や性別は条件として存在しているし、地母などの元型・普遍的無意識についても、人間という根本的な構造がある限り、普遍的に共通する何かがある、という考察はその通りだと思う。

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    2021年09月21日
  • 「老いる」とはどういうことか

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    付録の多田富雄さんとの対談が示唆に富む内容だった。
    「入舞」という概念。河合さんの「入舞」はフルートを吹いてCDをだすことだったんじゃないかなー?奏者の河合隼雄。
    私も、入舞、他人には無駄と思える終焉の舞を舞いたくなった。

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    2021年08月30日
  • コンプレックス

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    めちゃくちゃ面白い。心理学専攻だったのに河合先生の本は初めて読みました。

    コンプレックスとは無意識下に存在しており何らかのきっかけで自我に影響を与える。もう1人の自分と言っても過言ではない。
    コンプレックスは必ずしも悪ではなく、自我とうまく統合することができたら、今までよりもっと自我は成長する…。

    言葉が難しくなくてわかりやすく、都度患者さんの事例が出てくるので面白くてどんどん読んでしまう。夢の事例がとても面白くて、これから自分も夢を見た時に分析したいなと思った。

    コンプレックスは悪だと思っていて、解消されないものだとも思っていたが、自分で苦しみながらも受け入れることができれば少しずつな

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    2021年07月05日