【感想・ネタバレ】源氏物語と日本人 紫マンダラのレビュー

あらすじ

母性社会に生きる日本人にとって『源氏物語』がもつ意味は、ことのほか大きい。そこには、人が自分の人生を回復させるのに欠かせない知恵が示されている! 母性社会に生きる日本人の課題図書! <この作品は2000年7月に刊行された『紫マンダラ』を文庫収録にあたり、改題、再編集したものです>

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Posted by ブクログ

 中学生の頃初めて読んだ源氏物語(と言っても漫画)は、光源氏の節操のなさや不誠実さばかりに腹が立ち、途中で挫折してしまいました。大人になった今、源氏物語は光源氏を主人公とした物語ではなく、それを取り巻く女性たちの生き方についての物語だったのだなあと思えるようになり、面白く読めるようになりました。
 女性(だけに関わらず男性も)の生き方が多様化し、どう生きるかへの答えをそれぞれ個人で見つけ出さなくてはならない現代において、異性との関係や一般的な価値観だけによって、自分の幸せや生き方を定めていってもよいのか、それとも自分だけの生き方(物語)を模索し続けるのか・・・重い課題です。
 河合隼雄氏ならではの、心理学的見地からの源氏物語論です。著者の昔話論やおとぎ話論などの中でも、これほど深く人(特に女性)の生き方に迫るものはないと思います。それは源氏物語自体の深さによるものかもしれませんが。。。

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2025年10月20日

Posted by ブクログ

内容紹介:心理療法家・河合隼雄は語る。「これは光源氏の物語ではなく、紫式部の物語なのだと思うようになった。千年も以前に、これだけ『個』ということを追求した一人の女性がいたという事実に興奮してしまって、しばらく眠ることができなかった」と。心理療法家の目はそこに、いま日本人が直面している生き方の問題を解くカギを提示する。母性社会に生きる日本人の課題図書。(「BOOK」データベースより)

資料番号:010632081
請求記号:913.3/ ム
資料区分:文庫・新書

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2009年10月04日

Posted by ブクログ

源氏物語を河合隼雄さんの精神分析で読み解く様が気持ちよかった。
序盤は光源氏の人物像が希薄で、狂言回し的な役割でしかなかったけど、須磨に流された後あたりから自分の意思を持ち動き始める、という解釈に思わず納得してしまった。
紫式部自身の女性観や精神に踏み込む解釈がすごい。

途中の引用文が古文そのまま載っていて、当然読めるよね?の雰囲気で現代文への逐語訳は載せてくれないのが不親切。でも不思議と理解できる部分もあって新鮮ではあった。

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2022年05月25日

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