河合隼雄のレビュー一覧

  • 魂にメスはいらない ユング心理学講義

    Posted by ブクログ

    河合隼雄と谷川俊太郎、この組み合わせだけでもう満塁ホームランだ。企画を立てた編集者が偉い。
    心理学講義と名づけられてはいるが、特別な知識は必要とされない。知性も感性も、ここまでの高みに到達すると、明快に平易になるので、凡人にも理解することができる。まったくもってありがたいことだ。

    0
    2009年10月04日
  • 魂にメスはいらない ユング心理学講義

    Posted by ブクログ

    日本でのユング心理学の権威である河合隼雄氏と詩人・谷川俊太郎氏の対談。箱庭療法の解釈や、対談者二人の生活史からユング心理学にアプローチした内容、谷川氏の詩から読み解く同氏の心理的探求など、一冊でたっぷりとユング心理学に触れることの出来る幸著。

    0
    2009年10月04日
  • 臨床とことば

    Posted by ブクログ

    河合隼雄先生と、臨床哲学を提言する鷲田清一先生の対談方式の本です。お二人のお話に自分も加わって議論するような感じで、考えながら読んでいける本だと思います。

    0
    2009年10月04日
  • 父親の力 母親の力 「イエ」を出て「家」に帰る

    Posted by ブクログ

    喧嘩もすればもめ事もある。完全な家族などありえない。思い通りにならないあkら面白みもあるという考え方もある。一方、そんな煩わしいことはイヤだという
    生き方も出てきている。

    0
    2009年10月04日
  • 母性社会日本の病理

    Posted by ブクログ

    初めての河合隼雄です。予想以上によかったよ。納得の連続。特に、日本の社会が母性社会で、それが個人としての自我の確立をそがいしている、という教育にも関連する考察には、ふかーくなっとく。でも、後半はユング入門書って感じで、私はあんまり興味もてませんでした。

    0
    2009年10月04日
  • 心理療法個人授業

    Posted by ブクログ

    人間の心の中は判らなくて当たり前。判らないものを判らないなりに判ろうとする過程が重要なんだな。何でも厳密に要素還元すればいい訳じゃないし、そんなことは出来ない。

    0
    2009年10月07日
  • 心理療法個人授業

    Posted by ブクログ

    心を癒す勉強を始めようとして3冊目に買った本ですが、心理療法の歴史から手法や問題点などがすんなりココロに入ってくる内容。私はこの本のおかげで、臨床心理学に俄然興味が湧いてきました!

    0
    2009年10月04日
  • 明恵 夢を生きる

    Posted by ブクログ

    「夢占い」でもお仕着せの「夢判断」でもなく、今、自分のことが知りたいんだ、ってときに夢から自分を見つめ直してみる。そのためにはうってつけの本だと思います。
    心理学ってあんまり共感できない・・って人にこそおすすめ。河合氏は学者じゃなくて実践のひとなので(中沢新一談)。
    それとは別にしても、明恵(みょうえ)という魅力的なお坊さんがいたことに感動すら覚えます。かっこいいですよ。親鸞とはまた違うかっこよさなのです。
    読むのはちょっと体力がいるけど、読んでよかったなあと思う本です。
    もっとこういう本を出してほしいので星五つ。

    0
    2009年10月04日
  • 大人の友情

    Posted by ブクログ

    河合隼雄はやっぱりすごいな。いつ読んでも何かその時の自分に響くものがある。
    この薄い本の中にも。
    特に心に残ったのは二つ。
    ・大学時代の仲の良い友達が自殺してしまい、傍にいたのにその辛さに気づけなかった自分は臨床心理士にはなれないと思って慕っている精神科医に相談に行くと、「人は親しい人のことは分からないものだよ」と言われたという話。
    自分の経験からも本当にそうだなあと思うし、河合隼雄もそうであることに元気づけられる。
    ・過去に共有している思い出を語り合うのが友達、未来や目標について語り合うのは友達というより仲間、同志なのかもしれないという話。
    中高の友達と仕事や社会の話があまりできないというこ

    0
    2025年12月14日
  • カウンセリングを語る(上)

    Posted by ブクログ

    とても勉強になる本。
    カウンセリングをやる全ての人に読んで欲しい。
    カウンセリングには限界がある。
    その限界を理解しておくことはとても大切。
    でも相手と目線を合わせて話を聞いてあげているだけでも解決することもある。
    そして第三者の手によって解決することなどもある。

    0
    2025年12月07日
  • コンプレックス

    Posted by ブクログ

    自我の行動を阻害し、感情的な感覚を感じさせる自己の中のもう一つの存在がコンプレックスである。本書のようにコンプレックスのような、曖昧な感覚を言語化すること自体が克服や共存のために大切なのだと感じた。

    0
    2025年11月16日
  • 大人の友情

    Posted by ブクログ

    30歳を過ぎた今でも、年末だけは地元の友達と集まり、毎年同じように昔話で盛り上がっている。内容はほとんど変わらないし、酔っ払った帰り道では「一年に一度で十分だな」と思ったりもする。でも、あの時間は、地位や財産、名声とは関係なく、互いの存在をそのまま認め合っているのだと気づかされた。それがいつのまにか、自分にとっての支えになっていたのかもしれない。そんな風に考えたことなかったから、年末のことを思うと少し嬉しくなった。

    0
    2025年11月12日
  • コンプレックス

    Posted by ブクログ

    心理学初心者の自分としてはすごく難しくて、なんなら途中ちょっと理解が追いつかなかった部分もあるけれど、とにかくこんなにも視覚的にも見えず触れることの出来ない内界というものの一角(コンプレックス)をこんなにもその輪郭を露にするように一つひとつ書き上げていることがただただすごい。しかも50年前に。名著だと言われていることも納得。絶対にまた読み返してより理解出来るようにしたい。

    0
    2025年09月25日
  • 宗教を知る 人間を知る

    Posted by ブクログ

    河合:異教徒も殺してはいけないといった宗教はないでしょう。
    加賀:ないんですよ。異教徒も殺してはいけないと言ったのは、世界中探しても、日本の平和憲法しかない。(中略)日本国憲法の「戦争の放棄」条項は、いろいろな国の人から「なんだ、これは」といわれる。
    という対話が意外だった。異宗教は排除すべきという考え方が外国ではノーマルなんだ。日本人は差別はいけないともっともらしく言っているが、宗教だけは例外なんだということがわかった。

    興味深かった話は、加賀乙彦さんの東京拘置所の医官の時の話で、メッカ殺人事件の死刑犯が、3年間で600通もの手紙をある人物に出していた内容と、母親が持っていた拘置所での日記

    0
    2025年09月20日
  • 村上春樹、河合隼雄に会いにいく

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    村上春樹が河合隼雄に会いに行って話したなあ、という感じの本。村上春樹の自分の作品についての感覚のようなものがわかる断片もあり面白い。

    0
    2025年09月15日
  • 子どもの宇宙

    Posted by ブクログ

    大人になる過程で、忘れてしまうことはあまりに多い。そしてそれこそが、子どもの可能性に繋がるとても大切なことだったりする。
    将来親になった時、この本を思い出し、子どもの豊かな感受性や思考をまっすぐ受け止めたい。

    -子どもと秘密
    「私しか知らぬ秘密」は他人に依存していないので、アイデンティティを支えるものとしては、真に素晴らしいものと言わねばならない。

    秘密を打ち明け、それを共有してゆこうとするとき、それに伴う苦しみや悲しみの感情も共してゆく覚悟がないと、なかなかうまくはゆかないものである。

    -子どもと動物
    自立ということは難しいことで、それまでには相当な一体感を味わっていなくてはならない。

    0
    2025年09月10日
  • はぐれイワシの打ち明け話~海の生き物たちのディープでクリエイティブな生態~

    Posted by ブクログ

    題名からはイワシが海を案内してくれるようなファンタジーを想像したが、実際は著者の回想を交え海の世界を描いたエッセイだった。想像とは違ったが、思いがけずどのエピソードも面白く夢中で読んだ。

    海の生き物のおしゃべりといえばイルカやクジラをまず思い浮かべるが、それだけではない。
    人間には感知できない音、香りや色彩、水流や電界を感じとるものまでいるそうだ。
    こうした多様な「言語」の話に加えて、彼らの生態や人間との歴史、乱獲や資源保護の問題、古代の伝説、さらには海に着想を得たテクノロジーまで、多岐にわたる内容だった。

    フランスでの調査で、テレビ等で見る「魚」と食卓に出る「魚のフライ」を結びつけられな

    0
    2025年09月10日
  • 人の心はどこまでわかるか

    Posted by ブクログ

    以前、海外の統合失調症家系の本を読んだ際、とんでもないことをしても意外と家族が集まるものなのだなと思っていたが、
    「昔にしても、父親と子ども、母親と子ども、あるいは夫と妻とが、ほんとうの個人としてつきあうということは日本ではほとんどなく、ただ、モノがないから、言わず語らずのうちに共有とか融合という状態の中で生きていくほかなかったわけです。そういう生き方で家族というのが構成されており、それがいわゆる日本の家族というものでした。」
    という一文で納得した。強い母性と関係の希薄さによるアンビバレントは日本独自で、いちいち海外と比較してもしょうがないかもしれないなと思う。
    重いことがさらっと書いてあるの

    0
    2025年09月03日
  • コンプレックス

    Posted by ブクログ

    2章 4心の相補性 より抜粋

    ユングは、人間の心は全体として、つまり意識、無意識を包含して、全きひとつの存在であるという考えを早くから持っていた。

    コンプレックスをもつことは、何か両立しがたい、同化されていない、葛藤をおこすものが存在していることを意味しているだけである。

    第4章 4儀式の意味より抜粋

    コンプレックスの解消に、死の体験が伴うとのべたが、このような体験が容易なことではなく、危険に満ちたものであることは想像に固くない。

    自我が、コンプレックス内の内容とエネルギーとを、自分のものとするために必要な水路づけの機能を果たすものとして、儀式というものがある。

    (感想)
    臨床心理

    0
    2025年08月23日
  • こころの処方箋

    Posted by ブクログ

    勉強会界隈の人がおすすめしてたので買ってみた
    いいこといっぱい書いてあった気がするのにもうなにも思い出せない
    やっぱり脳が死んでるっぽい

    0
    2025年08月20日