河合隼雄のレビュー一覧
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読んでいるときは、
“表現が固いのか、まわりくどいのか、
目が文字の上をすべるな〜、、
しっくりくるような、こないような、、”
と大部分をなんとなく読みつつ、
時々むむ、、!と唸る表現がある、といった具合。
あとがきで「皆が腹の底でわかっている、常識を書いた本」と評価されているのを見て、
ただ単に自身の経験と思考が至っていなかったことを実感。
人生の歩みを重ねるなかで、
しっくりくる箇所が増えていくといいな、と思う。
70-80歳くらいにはすべてが腹落ちするだろうか。
「心の新鉱脈を掘り当てよう」「のぼせが終るところに関係がはじまる」の項がぐっときた。 -
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現時点の科学で判明している
生物学・進化心理学的に
女性が恋愛する時
どういうところを評価して好きになるのか
わかりやすく解説しています。
本書は
女性にモテたい男性へ
向けた本になっており
生物学・進化心理学的に
女性はどういう男性に
本能的に惹かれるのか書かれています。
ただし、本書では 恋愛・結婚は
どちらかが一方的に搾取し搾取されるもの
ではなく 男女両方が
お互いにウィンウィンになるような
恋愛・結婚が望ましく、それを手に入れるための
『倫理的なモテる技術』についての
解説だということをいうことを念頭に置いて
読む事が大事だと 根気強く伝えています。
また、
本書は一応 男 -
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河合隼雄さんが入院する2ヶ月前の対談で、最後の対談と言われている。
相手が作家の小川洋子さんだからかもしれないが、河合さんがリラックスして喋っている。
以下の小川さんの追悼の話が、どうも私の頭から離れません。
『対談の途中、先生は一度、深い悲しみの表情を見せられました。御巣鷹山に 墜落した日航機に、九つの男の子を一人で乗せたお母さんの話が出た時でした。 心弾む一人旅になるはずが、あんな悲劇に巻き込まれ、お母さんは一生拭えな い罪悪感を背負うことになったのです。その瞬間、先生の顔に浮かんだ表情、 思わず漏れた声、 宙の一点に絞られた視線、それらに接した私は、失礼にも「先生は本物だ」と確信しまし -
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冒頭の河合隼雄氏の解説に惹かれて入手した本でした。
今回久しぶりの再読でしたが、朝から何度もクスッと笑わせてもらえました。
ところどころに登場する印象的なセリフの中で、今回一番印象に残ったのは「自分以外の人間になりたいと願いながら、人生を送るのは耐え難い」でした。
特定の誰かにあこがれて、その人のようになりたいと努力することで得られるものも多いので、そういう姿勢を全否定はしないのですが…
「自分以外の誰か」になろうとしているから、自分の長所・適性を活かすことができず、幸福度を自ら下げてしまっている(ように見える)ケースをよく見るので、上記のセリフは一定の真理をついているようなぁとしみじみと感じ -
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2005年の講義を書籍にしたもの。
会話をそのまま文字に起こしたような文体で臨場感がありますが、文中にもあるように、その場でしか伝わらないものもあったのかなと思います。
2005年当時、まだスマホが出る前の講義ですが、すでに谷川俊太郎が
あまりに複雑で巨大すぎて、俯瞰する能力を失うのが怖いというのはちょっとありますね。そのときに俯瞰できる能力は何かというと、それは一種の、実際に生きてきた、一人ひとりの人間の経験による知恵みたいなものではないかと思います。その知恵的なものを信頼していないと、知識的なものをコントロールできないと言えばいいのか、そんな感じがします。知恵はいったいどうやって自分の -
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ネタバレ【自己治癒的な作業】
1995年11月に、村上春樹さんが京都にいる河合隼雄さんのところへ行き、対談されたときのお話。
書きおこしに加えて、それぞれのコメントの追記があり、より話の内容への理解を深められる形になっていました。
阪神淡路大震災とオウム真理教の地下鉄サリン事件があった年。
そして村上春樹さんは、
1994年に『ねじまき鳥クロニクル』の第1部、第2部を出し、
1995年にはアメリカから帰国後に、8月第3部を出されたところでした。
この作品を取り巻く思考が、河合先生とのお話の中で続けられていて、
とても興味深く、
私は昔に一度読んだのですが、
まったくの無知でしたので、
この対談を -
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P199
人間がどうして生まれ、どうして死ぬかは、科学的に説明される。しかし、「私は一体どこからきてどこにゆくのか」という点について、こころの中に納得いく答えを得るためには、つまり、心の奥深く基礎付けるためには、神話を必要とする。
私:神話イコール物語ですね。
p183
つまり、ユダヤ人として父権の強い家庭に育ち、父親との年齢差が非常に大であったフロイトにとっては、エディプスコンプレックスが大切であり、次男として生まれ、軽いせむしであったアドラー、しかも、精神分析学会に参加した時、フロイトは既に偉大な人として頂点にあり、その下の方につかねばならなかった彼としては、劣等感コンプレックスを重要と考 -
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結婚する前に、一度読みました。38年以上前です。
この本の中のテーマのひとつである「母親殺し」の概念は、その後、私の母が死ぬまで、ずーっと引きずっていて生きてきました。
「母親殺し」の概念を知る前は「母の恩は海よりも深く山やよりも高い」という気持ちで母より大切な人はいない、と思っていました。
しかし、結婚を決めてからは「ほんとうに申し訳ないが、私はお母さんと親子の縁は切ります」と、この本の河合さんの意見を参考に宗旨替えをおこないました。
具体的な行動としては、結婚後、私の実家に行くときは常に日帰りで、妻と一緒に私の実家に泊まることは一回もしませんでした。
ま~、これは「母との決別」の覚悟を心の