河合隼雄のレビュー一覧

  • 無意識の構造 改版

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    ユング派心理学の入門書。
    ・無意識と自我、自己
    ・夢分析の様々な実例
    ・アニマとアニムス
    ・自己の象徴としての曼荼羅

    ★母性を否定する女性はしばしばエロスに圧倒されてしまい次々と異なる男性と関係を持つ傾向にある
    ★孤独は人格変化の糸口になることが多い
    ★その女性のアニムス像を夫に投影出来ぬ時、
    アニムスに対する期待はその女性の子供に向けられる→教育ママの誕生

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    2023年02月28日
  • 子どもの宇宙

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    かつて子どもだった時の、あの、言葉では言い表すことができなかった様々な思いとこの本の中で再会することができた。あの時はとてつもなく重要なことだったのに、いつの頃からか段々と考えることをやめてしまったなぁ…

    子どもには子どもなりの道理がある…そのことを忘れずに子どもの話に耳を傾けることができる大人でありたい。

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    2023年01月19日
  • コンプレックス

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    ユング派の心理学者、河合隼雄による、コンプレックスに関して現代人に対して強烈な示唆を与えてくれる一冊である。

    コンプレックスと劣等感は同義でないことから始まり、自己実現に至る道筋を与え、締め括られる。

    一般女性の体験から、神話まで、充実した事例を取り上げてあり、心理学初心者にも大変わかりやすい内容だった。

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    2023年01月18日
  • 子どもの宇宙

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    子を持つ親として大変勉強になった。
    約35年前に書かれた本だが、今の子供にも変わらず宇宙はあるはず。
    児童文学の深さにも驚き。大人こそ読むべきなのかもしれない。

    子供の秘密や自立などの「時」が来たときに、親の言動が子供の魂を殺していないか、また思い出して読みたい本。

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    2022年11月22日
  • モテるために必要なことはすべてダーウィンが教えてくれた 進化心理学が教える最強の恋愛戦略

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    ・女性は基本男を危険なものとして見る、しかし魅力も感じるというダブルバインド
    ・現代では倫理的で相互利益的なモテを目指すのが適応的
    ・良い父親になるか(女の子の遺伝子が有効に遺っていくか)が大事

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    2022年10月08日
  • 仏教が好き!

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    瞑想とドラッグの違いを登山で例えるの面白かった。ドラッグはロープウェイで山頂に着くけど、高山病になる危険性もあるし自分に基づいた体験ではない。

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    2022年10月02日
  • 子どもの宇宙

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    教育や心理学で、これまでの中で一番いい本に出会えたと思った。

    やさしい時代があった。親が子を変えるのではなく、子が親を整える。現代では身体性を見失って、妄想がコレクトネス化して来ているように感じる。子供を教育するのは一定の人間と考えるようになってしまっている。自分達は、自然や環境から影響を受けるという説に従うクセに。

    児童文学が心を打つことを思い出せた。また文学も青年期の心を整えることを感じられた。ルールルールで人情味が失せた時代に、子供だけでなく、人はどうしたらいいか、感じられた。

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    2022年07月23日
  • 影の現象学

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    個人的には、河合隼雄氏の数ある著作の中でも一番の名著ではないかと思う。これはしっかりと、学術文庫で出すレベルの内容になっている。

    人はそれぞれ その人なりの生き方や人生観をもっているが、抑圧されたか、取りあげられなかったか、ともかく、その人によって生きられることなく無意識界に存在していながら、その人によって生きられなかった半面を、その人の「影」と呼んでいる。私たちは、いつかはその自分の「影」の存在を自覚し、向き合わなければ、人として成長できないのだ。

    『われわれはこの世に生まれた瞬間から、常に死の可能性をはらんで生きている。「生」は「死」に向かって進行しているのであり、生きることとは、すな

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    2022年06月19日
  • こころの読書教室

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    ユング派心理学の第一人者である河合隼雄氏の最晩年の著書。
    著者が「読まなきゃ損」と考える書籍を紹介し、自分はどう読んだか、どんなメッセージを受け取ったかを語るという形式になっている。
    一番読みたいと思ったのは「一組の男女の関係は6通りある」と語るエマ・ユングの『内なる異性ーアニムスとアニマ』。河合氏のような洞察は不可能にしても、実際の著作に触れてみます。

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    2022年06月12日
  • こころの最終講義

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    「人の心などわかるはずがない」と知り抜いているユング派心理学者の河合氏の講演録。
    冒頭の言葉は河合氏の著書「こころの処方箋」からの引用だが、「わかるはずがない=諦める」ということではないのである。
    分からないことについての講演だから「答え」はどこにも書いていないが、考えるヒントをたくさん受けとることができた。
    本書のキーワードは「物語」である。

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    2022年06月05日
  • はぐれイワシの打ち明け話~海の生き物たちのディープでクリエイティブな生態~

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    魚を、魚の大きな目を怖がっていた少年が、ある日海岸近くに迷い込んできたイワシを見つけ、その美しさに、イワシの存在に好奇心をかき立てられ、海の神秘に魅了される。
    そんな少年は、海やその住人たちへの深く果てしない愛を深めていきながら、物理学者になり、フランスのスピーチ大会でイワシについて熱く語り優勝し、この本を出版する権利を得た。
    プロローグで語られる、著者である少年のはぐれイワシとの出会いの物語から、もう海に魅了される。
    そして時代を超えた海の物語や、果てしない深海からパリの地下水路まで世界をまたにかける海の生き物たちの物語、伝説上の海の物語まで、実に魅力的に語られる。
    イルカと触れ合い、コバン

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    2022年03月01日
  • コンプレックス

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    50年前の本というのが驚き。
    劣等感コンプレックス≠劣等性の認識という説明をしている章が面白い。その章で記されるソフトボールの例は、4年前の私の高校時代でも見られた光景である。50年後の若者が読んでも共感できる例が示されていることに凄みを感じた。
    また、コンプレックスの解消が簡単なものではなく、爆発に近い形で起こるという部分は思い当たる節がある。
    自己理解につながり、何度も読み返したくなる本。

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    2022年02月13日
  • はぐれイワシの打ち明け話~海の生き物たちのディープでクリエイティブな生態~

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    神秘的すぎてフィクションなのか、ノンフィクションなのかわからない。
    裏付ける名前の付け方とかあって、こんなにすごいのか、と。
    表紙の絵が可愛くて惹かれて読んだけどとてもよかった。

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    2022年02月05日
  • 決定版 快読シェイクスピア(新潮文庫)

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    本屋でたまたま目についた。常々シェイクスピアをコンプリートしたいと思いつつ、いつも他の本の誘惑に負け、シェイクスピアが後回しになってしまうことを気にしていたからか。

    シェイクスピアの戯曲のうちの11作について、翻訳者の松岡和子氏が原書での言い回し等を例に出しながら様々な質問を投げかけ、それに対し河合隼雄氏が登場人物の心情等を心理学的に説明する等々…とてもバラエティにとんだ対談集。

    まず、各戯曲がうろ覚えの私は、河合祥一郎氏「あらすじで読むシェイクスピア全作品」で各戯曲の流れや登場人物を再度頭にいれてから、各章に突入。シェイクスピアの裏話ではないが「そういった見方もあるのね‼︎」というような

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    2022年01月28日
  • コンプレックス

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    かなり噛み砕いて書いてあり、様々な事例とともに紹介されているため、とても分かりやすい。
    コンプレックスとはマイナスの要素だけでない。それを乗り越えた先に人格の発展があると考えれば、かなり救われるものがある。

    (人間の心の中は無意識の領域がかなり大きくあると考えられるが、それらをいちいち意識していたら正常な意識、思考など保てないだろう。意識的な自我をメインとして据えながらも、それらを補うものとして無意識領域があり、その中で何らかの感情によって結合されている心的内容の集まりがコンプレックス(複合体)である。)

    自我を自分で作り上げること、自分自身を冷静に見つめることが日本人は苦手である。ゆえに

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    2021年12月02日
  • 魂にメスはいらない ユング心理学講義

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    河合先生の話はもちろん、谷川さんの鋭い質問力に敬服する。内容としては、箱庭療法が興味深かった。精神医学的に症状がない方たちの作った箱庭。素人目に強烈なものでも、それ単体で診断されるわけではない。作られるまでの経緯、人形等の配置や有無で、病気の人とそうでない人の大きな違いがあるのは印象的。最後、谷川さんの詩をいくつか取り上げて、河合先生が解釈する特別講座も面白かった。

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    2021年11月26日
  • 村上春樹、河合隼雄に会いにいく

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    誰しもが少なからず、精神的な病、瑕疵やしっくりこないことを持っていると思うのですが、この本にはそういったものを解消したり、緩和したりするためのヒントが書かれているように感じました。

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    2021年11月15日
  • 「老いる」とはどういうことか

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    ヴォーヴォワールの老いについてをテレビで紹介していて、ふと気になり読んでみた。赤瀬川の老人力みたいな無理矢理賛美の本でもなく、若者でも読める人生エッセイ。再読したい。

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    2021年09月29日
  • 河合隼雄のスクールカウンセリング講演録

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    スクールカウンセラーが学校に位置付けられ始めた頃の、難しさと期待を上手く言葉にされていた。
    ある種、内を守る構造のある学校と、外からやってきて、ある生徒という個人を守るスクールカウンセラーがどのように調和してゆけるか。

    今やそうした専門的知がなければ、やっていけないとも言えるし、いやいやまだ学校の形は変わりきれておらず、個人としての子どもと向き合うためには欠かせない機構なのかもしれない。

    「私はよく思いますが、二〇分間本当に怒り続けられる人というのはほとんどいません。よほどカンカンに怒っている人でも、『はい』と言ってきちんと聞いていると、『まあいろいろ言いましたが、いや、あなたの気持ちがわ

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    2021年09月17日
  • 声の力 歌・語り・子ども

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    コロナ騒ぎ前に発行された本だが、まさに今読めてよかった。肉声を聞く、肉声で伝える。息づかい、強弱、間、テンポ、表情。相手への理解、自分の気持ち。文字では計り知れずオンラインでも充分とはいえない相手の心情さらに距離が埋まればの「あうん」の呼吸。要するに理解力。おもいやり、やさしさ。読みながら考えめぐる。素敵な一冊。

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    2021年09月06日