河合隼雄のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
日本の心理学者の中でも著名なユング派河合隼雄氏と詩人の谷川俊太郎氏の対談集。
この二人を対談させようと考えた人に金一封。肩を抱いて赤提灯の下で熱く語り合える気がする。
なんて素敵なチョイス!
濃いよ、ホント濃い。
物事は突き詰め過ぎると、いつしか物凄く簡略化されていく・・・っていうのの見本みたいだ。
特にこの世界の第一人者、的な二人が揃って話しているわけで。
お互い常人には測り知れないところがアベレージなわけで。
もうそこに行きつくのは無理だよなあって達観して読むと割とあっさり頭に入ってくるから不思議。
学者と詩人という、言葉や心理面においてカテゴライズする側とされる側って組 -
Posted by ブクログ
子供をこの現代社会で育てようとすると、本当に
いろんな問題に日々直面します。(ちなみにうちは
共働き家庭です。どちらもハードなお仕事です。
しかも、結婚してから旦那の家に同居しています。
7人家族いれば、いろいろあるわけで・・・。)
私達の小さい頃とは違って、スーパーに買い物をお願いして
お遣いさせるとか、寄り道をたくさんしながら、
暗くなるまで四つ葉のクローバー探すとか、
ザリガニを毎日とって残酷な遊びをしたりとか、
学校で誰かが泣くまで雪合戦とか誰かができるまで
鉄棒遊びとか・・・私はそうやって育ってきました。
しかも、夫婦げんかとか平気でしたり、おばあちゃんのことは
大事にするものだと -
Posted by ブクログ
女性の社会進出にともなって、「社会の中での女性の地位を男性と機会平等に」「家事・育児もすべて平等に」などの意見をきくことがあるように思う。
その一方で、性別の違いに伴い、本来果たすべきと期待される役割も異なる面もある。それが一番顕著になるものが「家族関係」「育児」のようなものだろう。
本書では、人が「家族」として背負っている役割を、どの時代にも通用するマクロな視点から捉えつつ、現代社会で表出している家族間の問題にも言及することでわかりやすく説明している。
いわゆるハウツー本的なものとは違う、時代性・特殊性などを捨象したシンプルな描写が特徴。
以下、メモ。
・子どもは一般に親の言うこ