あらすじ
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紫式部は母、娘、妻そして娼としての体裁を描くために光源氏をシンボルの男性像として『源氏物語』というマンダラを完成させたのである。それぞれの女性の生き方が現代のわれわれの生き方にもヒントを与えてくれる。
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感情タグBEST3
Posted by ブクログ
瀬戸内寂聴さんの『女人源氏物語』でも読んだけれど。
源氏とは主人公のくせに、実態がないんだ。
また国文学者ではない、精神分析の専門家の読み解きが面白い。
Posted by ブクログ
これは、ある程度、ちょっと深く源氏物語を読んでないと、引用が分からないかも。
源氏物語は視点を変えると別なモノになる。
母系社会(古代)と父系社会(キリスト教・中世近代)。
日本は、その二つが複雑に絡み合ってるらしい。
源氏物語に登場する女性たちは、紫式部の分身(当たり前)。
男(光源氏)に対して、母なのか、妻なのか、娘なのか、娼(愛人?)なのか、としての女性たちの生き方、考え方。
書き進めるうちに、それらを越えた個としての女性像を描こうとしたのではないか。それが、ラストを飾る「浮舟」。彼女が高みで心の平安を得たのに対し、薫も匂宮も世俗の域を出られない。
浮舟、万歳!!!(笑。
くううう、こんな勉強したかった!!!