小池真理子のレビュー一覧

  • 懐かしい家 小池真理子怪奇幻想傑作選1

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    異形……読んでいる途中からザワリ、ザワリと異形の存在を感じる。だけど読むのをやめられない!!

    「ミミ」「神かくし」「車影」がお気に入り!
    「康平の背中」の『まんじゅう、くれい』は強烈キャラ!

    夜中暗い部屋で読むのがオススメ。


    ぜひ〜

    0
    2025年01月11日
  • 月夜の森の梟

    Posted by ブクログ

    小池真理子さんのエッセイ
    夫を亡くした直後の心模様が描かれている
    小池真理子さんのお住まいの近くの自然が美しい
    夫の話の前後に描かれる自然が移ろいゆく時間を表していて残酷でとても美しいと思った

    0
    2025年01月05日
  • 日暮れのあと

    Posted by ブクログ

    7つの短編集です。2021年〜2023年の作品集。
    良いわあ〜! やっぱり良いのですよ、小池真理子さん。絶品です!
    生きること、老いること、心と性、人との縁、そういう…人として生きていたら避けられない、ほんの些細なことも。こんなに美しい言葉で紡いでくれる。
    なんだか、切なくもウットリと読んでしまうのです。

    印象に残ったところ少し。
    ーーーーー
    今日のことしか考えない。明日を思い患わない。目の前に流れる時間だけを見つめて生きる。もらった給料分だけの生活をもくもくと続ける。欲を捨てる。未来を思い描かない。

    何もかもどうすることもできない、もうすべて、遅いのだ、遅すぎるのだ、と感じた。

    この人

    0
    2024年12月28日
  • 墓地を見おろす家

    Posted by ブクログ

    だんだんと絶望感が襲ってくる感じがたまらない
    90年代の少し懐かしい雰囲気を感じるところも個人的に好きなポイント。
    来年の夏また読み返したくなるであろう賞

    0
    2025年03月22日
  • 堕ちる 最恐の書き下ろしアンソロジー

    Posted by ブクログ

    ホラーアンソロジー。これもまた最強の布陣ですよねえ。
    やはり一番怖いのは三津田信三「湯の中の顔」。タイトルから連想した通り田中貢太郎「竈の中の顔」がモチーフなのですが、私としてはこっちの方が怖い! 下がっていく生首が想像するだけでぞぞっとしました。
    宮部みゆき「あなたを連れてゆく」、良いなあ。これ、この後の物語もぜひとも読みたいと思います。
    小池真理子「オンリー・ユー」、これは怖いというよりも切なくて、だけど素敵な物語だと感じました。孤独な主人公が幸せな家庭に惹かれるところが「夜顔」と似ているな、と思ったけど。「夜顔」ほど怖くなく、そして寂しく切ない結末です。
    内藤了「函」、芦花公園「月は空洞

    0
    2024年11月21日
  • 記憶の隠れ家

    Posted by ブクログ

    再読。
    小池真理子さんの小説の中には文学がある。
    正しく美しい文章と肌理細かな表現。
    胸にシンと降りてくるような読後感。

    最近もてはやされているイヤミスとは一線を画す作品たち。

    0
    2024年10月22日
  • 欲望

    Posted by ブクログ

    長い小説で同じような場面と言葉が繰り返されているようでいて、少しずつそれらが変化していく。水が一番低いところへ流れ着いてようやく落ち着きを手に入れるように欠落を抱えた人物たちが、それぞれの思考と行動で生命をたどっていく。
    多くの欠落を抱えていれば、一つ一つの欠落はむしろ楽しめたかもしれないのに、完璧さの中の深い欠落に絡み取られる。それは当然のような、もったいないような気がした。

    0
    2024年10月04日
  • 月夜の森の梟

    Posted by ブクログ

    哀しくて美しい。癌治療は壮絶だというけれど、壮絶さは感じさせられない。ただただ哀しくて美しい愛でした。

    0
    2024年07月29日
  • 異形のものたち

    Posted by ブクログ

    かなりドンピシャな1冊。雰囲気も後味も気味悪さもとにかく全部大好き。特に日影歯科医院。明るくて綺麗な風景の描写と、暗い歯科医院の対比が最高に好きです。

    0
    2024年07月28日
  • Yuming Tribute Stories(新潮文庫)

    QM

    購入済み

    おもしろい

    今までユーミンの曲をあまり聴いたことがなかったけど、物語も面白かったし次は曲を聴いてみてからまた読み返したい。

    0
    2024年07月25日
  • 無花果の森

    Posted by ブクログ

    映画監督の夫が振るう暴力に耐えかね行方をくらませた泉と、仕事の過程で罠に嵌められて麻薬所持の容疑者となり、警察の追跡から逃れてきたライターの鉄治。取材絡みで過去に一度だけ接点のあったふたりが、流れ着いた場末の街で偶然にも顔を合わせ、いつしか刹那的恋愛関係へと至る様子を描いた本作の展開は、小池真理子流ハードボイルドの様相を呈し、その完成度の高さは私がこれまで目を通してきた彼女の著作のなかでも三本の指に入るマスターピースと言っていい。後半は頁を繰る手が止まらず、一気読みに近かった

    訳アリの泉と鉄治。余計な詮索抜きに前者を住み込みの家政婦として雇う老画家の八重子、後者を従業員として雇うゲイバーの主

    0
    2024年07月14日
  • 二重生活

    Posted by ブクログ

    映画がよかったので原作に興味を持った。
    尾行をめぐる一連の流れは映画とほぼ同じだが原作には桃子という女優が登場する。彼女と卓也の関係を疑う主人公の姿は、尾行対象者である石坂と妻、恋人の三角関係と二重写しになる。他人の秘密を覗き見るうちに自分の周囲の秘密に意識的になっていく。映画だと意味がわからなかったタイトルの意味はこれか、と合点がいった。

    一方で、主人公が第二の対象者として教授を尾行するのは映画オリジナル。このエピソードのおかげで彼の孤独が浮き彫りになったと思う。原作、映画、どちらにもそれぞれのよさがある。

    終盤、見る側にいた主人公が見られる側に回る、という展開はどちらも同じ。原作は恋人

    0
    2024年07月07日
  • 月夜の森の梟

    Posted by ブクログ

    まだうまく言葉にできない
    物書き同士が惹かれあって(しかも凄まじい才能)ひとつ屋根の下に暮らすって、どれほど深いんだろう。苦しいんだろう。
    喉が痺れる。
    電車では泣きすぎてしまって読めなかった

    0
    2024年06月28日
  • 月夜の森の梟

    Posted by ブクログ

    #月夜の森の梟
    #小池真理子 さん

    少々言葉をまとめるのに時間がかかる。

    ただひたすらに嘘偽りのない言葉たちが
    心の奥深い部分に届くのが分かった。

    喪失、絶望、そしてその先、
    繰り返しの生活。

    喪失を抱え、傷ついている人にこそ
    届いて欲しいと思える一冊。

    小池さんが直向きに向き合い続け
    見つめ続けてきた言葉たち、
    多くの人の胸に響いたんだろうと分かる。

    本屋さんでたまたま目に入って購入したのだけど、
    このタイミングでこの一冊に会えてよかった。

    本との出会いも、人やものごとと同じように
    タイミングがあるんだと思う。
    その点で今この本に会えたこと、きっと意味がある。

    心の深いとこ

    0
    2024年06月12日
  • 寄り添う言葉(インターナショナル新書)

    Posted by ブクログ

    3月に夫を亡くした。覚悟は出来ていたはずなのに。
    気持ちを言葉に出来る人がうらやましい。
    心の中から湧き上がるものを伝えられず、消化出来ない日が続いていたが少し楽になった。
    今は種々の手続きが全て、夫の存在を消していく連続のようで、事務的にこなせずにいる。うずくまっている自分を少し許してもいいかもと思えた。
    同じ立場の人の心が少しでも軽くなりますように

    0
    2024年05月30日
  • 月夜の森の梟

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    しみじみとした、静謐で、しみ透るような深い喪失の哀切を感じた。それぞれのエッセイのおわりが、二人が長く過ごしてきた、森の動物や自然の描写でしめくくられているのも、印象に残った。

    0
    2024年05月20日
  • 月夜の森の梟

    Posted by ブクログ

    長年連れ添った伴侶を亡くした小池真理子さんの喪失の日々を綴ったエッセイ。全50話、1話3ページほどの短いもの。軽井沢での静かな日々、夫婦喧嘩や2人で笑い合ったこと、自身の幼い頃の思い出、様々なことが書かれているが、それは全て失った寂しさにつながっていく。

    時間は癒してくれないし、誰かと昔のように笑うフリはできても、昔と同じように笑うことはできない。
    日常のどこを切り取っても、思い出と寂しさが詰まっている。
    美しい文章で、時に豊かな自然の風景を描きながら、言葉にしない寂しさが切々と伝わってくる。
    自分もいつかこんな思いをするのか、またはさせるのか。

    まだ経験したことのない寂しさが怖くもあり、

    0
    2024年04月19日
  • 柩の中の猫

    Posted by ブクログ

    何とも切ない気持ちになった。自分が同じ立場になったらどうするのか?同じ気持ちになったのではないかと思った。

    0
    2024年03月31日
  • 冬の伽藍

    Posted by ブクログ

    開始50ページで心掴まされました。そこからはずっと充足感に浸れました。久しぶりに読んでよかったと思える本に出会いました。読後の寂寥感が最高でした。

    0
    2024年03月18日
  • 闇のカルテット 新装版

    Posted by ブクログ

    凄いラストでした。途中からどう決着つけるのかな?と思いながら読みました。やはり最後は切ない気持ちになりました。

    0
    2024年02月24日