小池真理子のレビュー一覧

  • 月夜の森の梟

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    小池真理子さんと藤田宜永さん二人とも好きな作家である。
    小池真理子さんの新刊がでないな〜っと感じていたら藤田宜永さんの訃報が…
    この本の単行本がでたときはなぜか手を出せなくて…今回文庫化したのを知り手にいれ一気に読みました。喪失感を小池真理子さんらしく書いていました。
    藤田宜永さん、お疲れさまでした。そしてありがとう…訃報をきいてまだ私の本棚には未読の本があります。私も喪失感がやわらぎ始めたら手にとりますね。

    水面に石を落とし波紋がひろがり、いつかはまた静かな水面にもどるけど落とした先の石の深さは人それぞれ。忘れることはできず、かえって私の身体に残り頭の片隅にくっきりと残る。悲しみは消えない

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    2024年02月24日
  • 欲望

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    ラスト、何故か泣きそうになりました。
    男と女の恋愛や人生に対する考え方、感じ方に違いがあるのは間違いないことである。

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    2024年02月23日
  • 影牢 現代ホラー小説傑作集

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    角川ホラー30周年を記念して組まれた傑作短編集。失礼ながら「傑作といっても面白くない事あるよな…」と思いつつ読み始めましたが杞憂でした。この傑作集は本当に怖くて素晴らしい作品ばかり。表題作「影牢」をはじめ一級品が並びます。

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    2024年02月22日
  • 影牢 現代ホラー小説傑作集

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    まさしく傑作揃いというしかないホラーアンソロジーです。全部再読だけれどどれもこれも全部素敵すぎる一冊でした。
    なんといっても綾辻行人「バースデー・プレゼント」が最強です。これは今まで読んだすべての作品でトップ1だと思っているし、そもそも私がホラーとミステリにどっぷりハマるきっかけになった一作なので、何度繰り返し読んでも飽きることがありません。おぞましく、美しく、そしてどこかしら穏やかで静謐な印象が強く残ります。
    鈴木光司「浮遊する水」、三津田信三「集まった四人」は本当に怖くって、嫌。ホラーは怖くても楽しいと思えるものが多いのだけれど、こういう質の怖さは本当に嫌。なのだけれどもちろん大好きです。

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    2024年01月08日
  • 影牢 現代ホラー小説傑作集

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    ネタバレ

    さすがのメンバーで楽しく読ませていただきました♪

    綾辻さんの読んでいて、くらくらしてくるような作品が好き(*^^*)
    新年からホラーというのも乙なものです(*^^)v

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    2024年01月03日
  • 日暮れのあと

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    帯の言葉。人生の哀歓を謳いあげる至高の短編集。全く❗️
    年齢を重ねたからそう思えるのか。20年前ならどんなふうに感じるんだろう。
    後味よく、しんみりと、じんわりとできる本でした。

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    2023年10月28日
  • 墓地を見おろす家

    aaa

    ネタバレ 購入済み

    よかった

    面白かった

    #怖い

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    2023年09月27日
  • 日暮れのあと

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    中篇七話収録。各々、毛色の違う作品で読み応えあり。平穏な日常に、突然煩い事が起こった時の人間の心情が丁寧に描かれていた。『喪中の客』の滝子が不気味だった。

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    2023年08月21日
  • 日暮れのあと

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    日常の中で感じる生と死がどの短編にも描かれていて、そこにあるたくさんの感情が静かに濃密に毎日の中に溶け込んでいる。最愛の人を喪ったり、年老いてあの頃に思いを馳せたりと、そのひとつひとつの情景が胸に迫ってくるような、苦しくなるような感じとこれからも生活が続いていく不安と小さくとも感じられる喜びがあって生と死の身近さを実感する作品集。

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    2023年08月16日
  • 日暮れのあと

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    一編一編の話が人情的でありまた含みのある終わり方で
    その都度そのあとどうなるのかなって考えさせられる内容だった

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    2023年07月11日
  • モンローが死んだ日

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    夫に先立たれ1人になって、精神科にかかった女性は、精神科医と恋に落ちる。しかしその精神科医はエセだった、という正直なんとも言えない顛末なのですが、女性の心の動きや2人の行動の描写がとても細やかで、少ない登場人物もみな大人で落ち着いていて、とても良い話でした。

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    2023年05月13日
  • 青山娼館

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    ネタバレ

    終わっても、一緒に生きて行く。
    マダムの受け入れて乗り越えるまでがサラッと書いてあるけど、そういう話し方が出来るまでにどれだけ時間がかかったんだろう。
    あっという間の2時間だった。

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    2023年05月04日
  • 虹の彼方

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    ネタバレ

    テーマは不倫というありきたりかもしれないけれど、真理子さんの何とも言えない比喩表現がふんだんに使われていてとても読み応えがある作品でした。
    今この瞬間の持続さえあれば、それでよかった。
    が、追い詰められていることの表れすぎてとても苦しくなった。

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    2023年04月28日
  • 再生 角川ホラー文庫ベストセレクション

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    表題作の『再生』、過去に読んだことある作品だけどやっぱり何度読んでも大好き。
    最愛の妻の首なし死体と共に暮らすって構図が恐ろしくてグロテスクだけど美しすぎるよね……好き……
    結末の救われなさもほんとすき……

    他の作品もどれも面白くてハズレなし。流石!って感じでした。
    井上雅彦の『よけいなものが』と福澤徹三の『五月の陥穽』が特に好きかな。

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    2023年03月20日
  • 無花果の森

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    あぁ〜、やっぱり小池真理子さんは、良いわ!すごい事件が起きるとか、犯人探しとかなくても、もう、グイグイと読まされてしまう。小池真理子さんは、美しい文を書くけれど、それは決して女らしいとか綺麗とかいうことだけではなく、丁寧さと、深みのある力強さと、リアリティがあるので、恋愛ものでも、ミステリーでも、ホラーでも、良い意味で、品の良い味わいがあるのです!

    私自身は「何もかも捨てて見知らぬ地へ行く」ということをする勇気もないし、幸い、逃げなきゃならない事情に陥ったこともないけれど…。それしか選択はないと思えるほど…だけど、死ぬことは絶対考えない、という主人公の泉の心情に、終始いろいろと感じながら読ん

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    2023年02月17日
  • 蔵の中

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    冒頭の内容からも語り口調からも、どんな事が起こるのか大体予想できるのにドキドキしてどんどん読み進められる。まさしく読み切りできるボリュームと読みやすいまとまり。

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    2022年11月06日
  • 会いたかった人

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    夜の時間に

    夜のほっとした時間に読む。怖くて悲しくてでも読み進める。一話一話が濃い。読み終えた時まだ何話もあれば良いのにと思えた。お勧めできます。

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    2022年10月30日
  • ふたりの季節

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    昔の恋人に再会して昔話に花を咲かせる。ほんの一時の時間を過去を振り返りながら美しくまとめられた作品。小池先生のこーゆー短編が本当大好き。

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    2022年09月01日
  • ソナチネ

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    大人の女を描くのが日本一の作家さんだと思ってます。この本は短編集。知的で、美しい女性はもちろん、心にどす黒いものを抱えた女性、心のバランスがどこかおかしな女性、いろんな女性や光景が浮かぶ一冊でした。

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    2022年08月25日
  • Yuming Tribute Stories(新潮文庫)

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    豪華なアンソロジー

    まずは参加している作家陣の豪華さです。そして、ユーミンの楽曲のとのコラボということで、面白くないわけがありません。個人的には綿矢りささんの「青春のリグレット」が好きでした。読んだ後で、楽曲を聞きなおしたくなるような一冊でした。

    #泣ける #切ない

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    2022年08月14日