小池真理子のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
父を早くに亡くし、母がゆるやかながらも進行性の病気にかかっている、そんな状況の私にはとても身につまされる小説だった。
そうでなくてもある程度の年齢になれば親が老いて介護が必要になったり、段々と死に近づいていく。そんなときどんな風に向き合うかを考えさせられる。
両親の離婚によってほとんど関わり合うことなく生きてきた父が、難病を患った末に亡くなった。
娘の衿子は父の遺品のワープロを持ち帰るが、そこには病気により口を利くことも出来なくなっていた父の心の叫びと後悔、そして衿子への愛情が綴られていた。
主人公の衿子は50代で独身(離婚歴あり、子どもなし)。編集社で働く、いわゆるキャリアウーマン。
子 -
Posted by ブクログ
あー、よかった、、、。
余韻に浸ってます。
この世代の恋愛ものを書かせたら、大好きな作家さん。
イヤらしくなくて、上品で。
還暦を迎えようとしている年齢でも、こうやって、ときめくドキドキする気持ちが残っていることを知って安心する。
相手を知りたい、と思う気持ち。
嫉妬。
友人に言いたいけど、言いたいけど、自制する気持ち(「恋愛は『舞台』で観客が必要」に笑ってしまった)。
読みながら、これから起こるであろう「別れ」が、ひょっとして、ニセ医者なのではないか?と予測できたのは、渡辺淳一さんの「雲の階段」を思い出したからかな。
にしても、実刑が1年、というのはちょっとびっくり。そんなもんなん -
Posted by ブクログ
短編集って、ぜったいハズレの話があるって思い込んでたわたしですが、小池さん作品を読んで反省しました。ほんとにどの話も、短い中にもちゃんと起承転結があり、ぞくっとこわいオチがある。。
小池さん短編集の中では、『会いたかった人』が1番すきだったけど、この『危険な食卓』はそれを上回りました。何と言っても短編集だし、ひとつひとつの話は短いけど、読み終わった後には、長編ミステリーを読んだ後か?ってくらいの満足度を味わえました。
特に、囚われて、同窓の女、天使の棲む家がすき!同窓の女は、なんとなく予想できるのに、そうくるかーっていう恐ろしさが、、たまりませーん♡
久々短編集のヒット! -
Posted by ブクログ
だいすきな小池真理子さん。久々のミステリーということで、とても楽しみに読みました。
最初は、主人公鏡子さんの心情の変化や、精神科医の高橋さんとのやりとり、軽井沢の美しい自然に引き込まれ、中盤は、高橋さんとだんだん距離が縮まっていく様が何とも言えず心地よくて。後半からは、彼が本当は誰だったのか?という謎に引き込まれ、振り返ってみると、あっという間の一冊。
小池真理子さんの本は、例えガヤガヤしたところで読んでいても、すっと本の中の景色に溶け込めてしまって、境遇はちがうのに共感してしまうのが本当にふしぎ。
最後に、また寄り添う2人を見れて、胸が熱くなりました。
また何年か後に読み返したい一冊♡ -
Posted by ブクログ
私にとっての父親と、小池さんにとっての父親は少し違う存在なんだろうと思いつつ、それでも読み終えると、娘と父という共通した関係性が、私にとってとても気持ちよく表現されていて、素直に父に思いを馳せることができた。
今年の1月に父を亡くした。結婚して実家を出てから30年以上経ち、たまに実家に行くことはあっても面と向かって父とゆっくり話すことなどほとんどないままだった。
その生きざまを新聞記者の義弟が冊子にまとめてくれた。読んでみたけど、しっくりこないままだったのが、今日この沈黙の人を読み終えて腑に落ちた気がした。
父が私たちに言い残したかったのは何だったんだろう。病魔に侵されはしたが、最後まで意識