小池真理子のレビュー一覧

  • 柩の中の猫

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    読みやすいのと面白いので一気読みでした。なんて辛く悲しい話…何が起きるのか薄々想像できてしまってはいたものの、最期に凄いインパクトが。ジャンル的にはサスペンスなんでしょうか?イヤミスとはまた違う感触ででした。主人公雅代の人生を想うと、心拍数と血圧が上昇してきます。
    にしても小池真理子先生素晴らしいです。
    すごく面白かった

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    2026年05月17日
  • 日暮れのあと

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    さすがの小池真理子。
    私が一番怖かったのは「喪中の客」怖いよ~!
    久しぶりに読み終わって「こっわっ!」っと思った。
    なんでこんなに怖いのか。服装の描写から表情の描写からくる怖さ。
    とにかく「こっわっ!」なのだ。

    この人の作品には匂いがあるのだよ。
    それが活字から立ち上るのだよ。
    「匂い」が「活字」からだよ。そんなことがあるはずないじゃないか。
    でも立ち上るのだよ。「匂い」が。
    そこが小池真理子の凄いところ。
    好きなところ。

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    2026年05月13日
  • 恋

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    夫婦のオープンマリッジ。に巻き込まれた大学生。女側は不倫がエスカレートしてしまう。ミステリー要素もありおもしろかった。恋愛情景もおもしろい

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    2026年05月10日
  • 日暮れのあと

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    特別な笑顔を持つ青年 いつかまた、会えるでしょう。必ず会えるでしょう。百年後、千年後になるのかもしれないけど必ず
    はやくおばあさんになりたいと言う老いた風俗嬢
    の話にふれ、主人公は老いに対する考えを見直す 

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    2026年05月09日
  • 神よ憐れみたまえ(新潮文庫)

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    ネタバレ

    1963年11月9日、横浜で鶴見事故、福岡の大牟田で三井三池炭鉱大爆発があったその日、両親を殺害されたある少女が主人公。

    小池真理子さんご自身が10年を掛けて紡ぎ上げた大作とあり、私のような素人がインタビュー記事を読み齧っただけで感想を述べるのもおこがましいのですが、喪失しながら歩み続けたからこそ書げられた作品だったのでは…と、胸がいっぱいになりました。

    なぜそう思ったかの理由は、左千夫の描き方にあります。

    映画館で間宮と対峙したあたりから立待岬での幕引きまでは、左千夫のことを陰鬱で臆病な自尊心の固まりのように容赦なく描写されていますが(実際に百々子を見つめる左千夫の視線と妄想は反吐が出

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    2026年04月19日
  • 異形のものたち

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    タイトルから抽象的でよくわからない話が多いのかなと思いましたが、展開自体はわかりやすく、続きが気になってどんどん読みたくなるような文章でした。背筋がぞっとした瞬間も何度かありました。

    ですがやはり異形の正体はわからずじまいで、気になる所で終わるお話もあります。
    「山荘奇譚」は王道のジャパニーズホラーという感じで良かったのですが、何があったのか?なぜそこに居着いているのか?など幽霊の背景がとても気になります。

    「ゾフィーの手袋」は女性に感情移入してしまい、ゾフィーに負けるなと応援したくなりました。
    「森の奥の家」の大切な帰る場所を舞台にした穏やかな雰囲気が好きだったので、社長との不倫の設定は

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    2026年04月04日
  • 墓地を見おろす家

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    ネタバレ

    ジャンルにミステリー等が絡まない完全なホラーは今まで見ることがなかったけど、めちゃめちゃおもしろかった!ラストも救いがなくて好き。

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    2026年02月22日
  • ウロボロスの環

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    読んでしまった。

    途中まではメンヘラヤニカスアル中年夫と、ザ・面倒な妻の話と思って読んでて見るに耐えなかった。読むのをやめようとも思った。

    でも最後まで読んでよかった。

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    2026年02月20日
  • ウロボロスの環

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    秘密がテーマの物語。
    秘密は秘すもの。なので物語に描かれている秘密は最早秘密ではない。
    読後、作者が描かなかった意図して秘したものを想像してみた。
    静子さんと俊輔さんを別れさせ、時期を見て俊輔さんと野々宮さんを出会わせ、野々宮さんと彩和さんの想いを利用して俊輔さんを追い詰めていく。
    影山さんと長谷部さん。長谷部さんは同業者だら俊輔さんに対するジェラシーはあっただろうし、影山さんは惚れたのは丘太郎さんであって息子の俊輔さんではないし服従は本当は辛かったのかもしれないし、もしかしたらふたりは恋愛関係?にあったのかもしれない…なんて我ながら妄想甚だしい。

    妄想をもうひとつ。
    俊輔さんは最初の遺言状

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    2026年02月01日
  • ウロボロスの環

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    ネタバレ

    2025/11/13 42
    2度も死別する経験を持つ主人公の話は初めてかも。若くして先立たれシングルマザーとして娘を育て、年齢差のある裕福な俊輔と打算もあり再婚。生活の安定を求め結婚したのに夫の運転手に惹かれる気持ちはなんだか…でも彩和の夫を不機嫌にさせないように張り詰めた暮らしを送る様子は思い当たる節があるため読みながら辛くなった。誰も幸せにならない、なのにこのボリュームで書けるのは流石。無効の遺言書も読ませるのは俊輔の意地悪の最高潮、現実ではなかなかありえないシュチュエーションなので集中して楽しく読めた。

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    2026年01月31日
  • 月夜の森の梟

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    朝日新聞「be」で連載していた(2020~2021年頃)のを途中から読むようになって以来、いつか全編読みたいと思っていたのをようやく読んだ。しっとりと落ち着いたところで読みたいと思い、小池さんと夫の藤田宜永さんが暮らしていた軽井沢ではないけど、奥日光のホテルに泊まった冬の夜から翌朝にかけて読んだ。
    自分は伴侶をなくした経験はないしこのままだと今後もそんなことなさそうだけど、親や友人とは違う存在で長いこと人生をともにした存在が亡くなったときの悲嘆や戸惑いなど心のもちようが静かに伝わってくる文章だとあらためて思った。小池さんと藤田さんがかたちだけの夫婦として長く暮らしてきたのではなく事実婚の期間も

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    2025年12月30日
  • ウロボロスの環

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    運命の渦に巻き込まれていくかの様な、思いもかけない場所へと流れていく人々を、ハラハラしながら見ているようでした。
    後半は、自分も泣きそうになりながら活字を追っていました。

    久しぶりに「読んだーっ!」という感覚を味わいました。長編でしたしね。
    小池真理子さん、凄い。

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    2025年12月08日
  • 影牢 現代ホラー小説傑作集

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    様々な時代、年齢の登場人物、そして豪華なメンバー作家で贈られる短編集。じわっと怖いものから真に迫る恐怖まで。個人的には「浮遊する水」「影牢」「集まった四人」「山荘奇譚」が好きです。8編あるのでどれか一つは好きになる話があるんじゃないでしょうか。姉妹本もあるのでそちらも読んでいきたいと思います。

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    2025年11月13日
  • 月夜の森の梟

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    夫を亡くした喪失感が
    痛いほど伝わる
    軽井沢の森の景色の美しさ
    静謐な文章
    とても奥深くて
    多分、この先も何度も読み返すだろう

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    2025年11月06日
  • 再生 角川ホラー文庫ベストセレクション

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    綾辻行人の「再生」が読みたくて購入。もちろん面白くて(すごく怖い!)他の作品もどれも読み応えありました。ホラーは初心者ですが、だんだん好きになってきました。

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    2025年11月04日
  • 堕ちる 最恐の書き下ろしアンソロジー

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    角川ホラーアンソロジーの「堕ちる」です。
    コンセプトが割としっかりしている短編って「長編で読みたいなぁ」と思うことが良くある。
    同じシリーズのアンソロジーで「潰える」「慄く」では、短編だからこそできる潔さがあったけれど、「堕ちる」に収録されている作品は、後を引く感覚があった。その後の出来事、前日、話が飛んだ間には何があったのだろうかと。
    怖さで言えば「潰える」が1番だったけど、読後の感覚だと今作が1番だと言える。
    なお、以下に個人的なランキングを書きました。

    『怖さ』ランキング
    1位 潰える
    2位 慄く
    3位 堕ちる

    『読み応え』ランキング
    1位 慄く
    2位 堕ちる
    3位 潰える

    『コン

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    2025年11月04日
  • 異形のものたち

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    小池真理子さんの小説が大好きで 存在しないものが 蠢くような 文体に ゾクッとして ほろっとして 色んなものと一緒に この世は 生きているんだなと感じた

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    2025年09月19日
  • 冬の伽藍

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    小池真理子さん大好きです。

    三章構成、大きな事件があり、手紙のやり取り、最後へ。

    小池真理子先生の巧みな表現方法で世界観にどっぷり浸かることができる。軽井沢の住み心地を体感できる。

    人間の心情の浮き沈みに相乗りさせられ、作品の感情と自分と感情がシンクロしてくる。そしてそのまま結末へ。心拍数も上がるし上気してくる。

    以下は好きなところを引用。
    "「夏だった。よく覚えてる。忘れたこと、ない」  
    悠子はそう言った。
    ふいに弾けるようにして二人の間で笑い声が途絶え、後には暖炉の中で薪が爆ぜる音だけが残された。"

    悠子の確かな気持ちが漏れ出てきたところ。漏れたからこそその

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    2025年09月01日
  • 妖し

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    電車の乗り換え時に構内の本屋で購入

    「妖し」という固有名詞を題材にするとこんなにも作者のカラーが出るのかと…!

    大好きな恩田陸さんの作品のじっとり感がたまらなかったです。
    バナナの話は、一生忘れないと思います。
    情景描写が秀逸で、主人公視点の光景が目に浮かびすぎて怖い。そして情景は目に浮かぶのに主人公の感情が絶妙に言語化されないままそこにある感じが凄かったです。

    たまたま手に取った本でしたが大好きな一冊になりました。

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    2025年08月24日
  • アナベル・リイ

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    ネタバレ

    小池真理子読むのが多分初めてで、濃厚でちょっとずつ読んだ。怖かった。もっとドロドロした人間模様かと思ったら、こまやかな、小さな幸せや重たくない親しみの表現が好ましいだけに、それがブツッと切られていくのが穏やかに怖かった…。

    著者が意識したという「黒衣の女」が、もともと一番好きな小説のひとつなので、たしかに、
    全て終わった後・取り返しのつかないことが起きた後の回想、
    幽霊はただ姿を現して人が死ぬだけ、というのが作中で物凄く怖いことである、
    なぜなら主人公の人生をひたすら歪めていくから、かけがえのないものを失わせるから、
    というの、似てる気がする。じゃあ好きなわけだ…となった。

    ホラーだとお化

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    2025年06月23日