和田竜のレビュー一覧
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花咲アキラのもうひとつ
花咲アキラの作は「美味しんぼ」とこれしかない。だから読んでみた。
うつけといふ評判の殿様が、百姓からの支持も厚く、戦術にうとくも一心発起して一丸となってたたかふ。熱くドラマティックに展開される和田竜の原作の漫画化だ。
花咲アキラの利点は、人物の書き分けがしっかりして、特に女性は顔を描きこまず、日本美人の肌の色白さをあらはしてゐる。本作にも気の強い姫が登場し、それは美味しんぼの気の強い女性陣を引き継いで、魅力的だ。
花咲が現代物だけでなく、歴史物も描けることの證明。もっといろいろなジャンルに挑戦してほしいが、年齢を考慮してしまふ私である。 -
Posted by ブクログ
言葉遣いが今風。
作者が主人公を一歩引いたところから見ていて、読者が主人公大好き~にならないように構成している感じがする。
ストーリーには入っていくけれど、景姫はまるで一人で大騒ぎしているような…
美醜の観点は時代と土地によって大きく変わる。そりゃあ、これだけ醜女醜女と言われたら、一度くらいは自分の容貌を美しいと言ってほしいのが、二十歳の女の子だろう。
読んでいて、景はどのような顔なのだろうと知りたくなる。(文章で表された顔形は、読む人によって大きく受け取り方が変わるから)表紙カバーの絵は絶妙に顔が見えない(笑)
とても話題になった本なので、これからどう展開していくのかな。
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Posted by ブクログ
★3の下
和田竜さんは、その時代時代の人物の心情や生きざまを書き表すのがうまいなーと思ってる。
戦国の世に生きる男たちの心意気がカッコイイ!
しかも読みやすい。
でも、なにか物足りない。
ストーリーかな〜?
ちょっと淡泊でキレイ過ぎるかな~?
ドロドロがいいです。
注文がうるさいですか。スンマセンm(__)m
一五五六年。
西国の戸沢家と児玉家の争い。
そこに巻き込まれる左利きの神業鉄砲打ちの少年、雑賀小太郎の運命は。
しかしこれ、主人公は林半右衛門ですね。
十分に魅力的な人物でしたが、タイトル詐欺ですね。
まあ、売るためにはしゃーないか。