池波正太郎のレビュー一覧
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▼「剣客商売(一)」池波正太郎。新潮文庫、初出は1972年頃、月刊「小説新潮」不定期連載だったそう。「鬼平犯科帳」「仕掛人・梅安」と並んで池波正太郎さんの「三大シリーズ」として(ファンには)説明不要の名作です。ざっくり言うと、
・六十代の隠居状態の剣客・秋山小兵衛
・その息子で町道場を営む剣客・秋山大治郎
・小兵衛に師事する女性剣客・佐々木三冬
の三人がまあ主人公。基本は一話完結で、毎回何かしらか事件が起こって、まあ大まか小兵衛を中心になんらかの解決を見る、という言ってみれば大江戸私立探偵シリーズ。
舞台は1780年代の江戸かと思われます。なぜ分かるかというと、女性剣客の三冬さんが「老中田沼意 -
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ネタバレ懸隔商売シリーズ第14弾
いよいよ終わりに近づいていくシリーズ(^^;)
ず~と読み続けていきたいシリーズだが、16巻で終わるのであと二冊。番外編も一冊は読んだが、もう二題あるのでそれで終わりか。
暗殺者は秋山小兵衛が波紋で永き友の内山文太を亡くして少し歳をとって弱気になっていて、なぜかいつもの強い小兵衛でない一面が滲み出ていい。大治郎を手に掛けようとする策略に右往左往(大げさだが)する人間味が出ている。
「暗殺者」はこのように大治郎を狙う暗殺者を使った策略を小兵衛が親として大治郎を守ろうと奔走する様を綴った物語となっている。
しかし、秋山親子はほんとうに強うございます(^^;) -
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▼「殺しの四人 仕掛人・藤枝梅安(一)」池波正太郎。講談社文庫。初出は1972年の「小説現代」不定期連載のようです。高度経済成長期の出版界のスターだった池波さんらしく、鬼平=文春、剣客商売=新潮、梅安=講談社、と見事に棲み分けていますねえ。表稼業は針医者、裏稼業は職業殺し屋という藤枝梅安と、バディである彦次郎というふたりを軸に描く一話完結連作シリーズです。池波さんの死去(1990)まで断続的に連載が続いて、鬼平や剣客商売と同じく最後は未完に終わっています。
▼時代小説ファンには説明不要な有名作で、江戸中期1800~1810くらいの期間の舞台設定。ちなみに鬼平は10年くらい前(1790年代くら