池波正太郎のレビュー一覧
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▼全16巻だそうなので、ラストが近づいています。14巻は長編。丸一冊で、ひとつ噺です。大治郎が狙われる。暗殺者は何者で、意図はなんなのか。
(以下、ネタバレします)
▼ミステリとしては、種明かしは「田沼意次暗殺計画」。田沼意次は歴史実在の人物。この時代(1780年代だったか。つまり江戸時代中期)の大物政治家です。この時代の首相みたいな。そして、「剣客商売」の物語上は、主人公秋山小兵衛・大治郎父子の保護者的存在で、大治郎と結婚した三冬という女性剣客の父でもある。
▼この田沼意次を恨んだ大物がいて、暗殺計画を立てる。毎年田沼はある日にお忍びで墓参をする。そのときは供が僅か。その僅 -
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(上下巻、全編の感想です)
▼大盗賊・雲霧仁左衛門一味と、火付盗賊改方一党の、バチバチの対決です(火付け盗賊改は、鬼平ではない。鬼平より数十年以前の話)。これが大変に面白かった。正直に言うと、池波正太郎さんの代表作はほぼ読んできてるんですが、「これ第一位なのでは?」というくらいの徹夜本でした。ただ・・・・惜しむらくは。
▼描き方は、なんだかんだとありますが、雲霧仁左衛門という親分のことを非常にカッコよくスーパーに描いているんです。そして、前半戦の終わりでは、「おおっ、雲霧仁左衛門、絶体絶命?!」と思わせておいて、素敵な機転で大逆転。圧倒的勝利とは言えないまでも、「雲霧一党、判定勝ち」くらいの -
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最初の「おんなごろし」が、何度読んでも、映画で観ても、そしてaudibleで聴いても秀逸。北斗誓一朗読 6時間24分。ちょいと長い劇場鑑賞気分。
商家の1度目の女房を殺したのも梅安ならば、2度目の女房を殺すのも梅安である。しかも、1度目の「起こし(殺人依頼者)」は2度目の女房だった。そして、2度目の女房はなんと、4歳の時に生き別れた梅安の実の妹だった。くらくらするような筋書きではあるが、梅安は淡々と暗殺の依頼をこなす。暗殺者(アサシン)として、元締めの言いなりになっているわけでもない。1度目の女房殺しが「この世に生かしておいてはためにならぬやつ」だけを殺すという梅安の信条に反していたのが判明 -
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5月3日は、池波正太郎の命日である。昨年は生誕100年で、新作「梅安」2本が上映され、今年は時代劇チャンネルで新たな「鬼平」のテレビシリーズ、そして劇場版「鬼平犯科帳 血闘」が5月10日に公開される。亡くなったのは、1990年(平成2年)のことであった。
‥‥‥‥はや、34年も経ったのか。
貪る様に「梅安」「鬼平」「剣客商売」を買い揃え読み漁ったのも、40年近く前のはず。新社会人にとっては、丁度良い暇つぶしになる本であった。
‥‥‥‥短編ひとつが、ランチ時間のついでに読める量だった。
これである。
‥‥‥‥文字が詰まってないから
めくるスピードが速いのである。
たまさか、忌日記念の本を選ん -
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▼剣の師弟 勝負 初孫命名 その日の三冬 時雨蕎麦 助太刀 小判二十両
を収録。 大治郎・三冬夫婦に子供が生まれます。
▼「剣の師弟」は、小兵衛の弟子が悪に落ちていたパターン。このパターンはやはり評判が良いのか、何作かありますね。これも良作。苦く、おいしい。
▼「勝負」は滋味深かった。これも同主題の話はあった気がしますが。対戦相手にとっては、就職がかかった試合があり、大治郎が相手。大治郎は別に就職は必要なく。小兵衛が「負けてやれ」と秒で言い切る。大治郎はもやもや。当日、色々あって結局負ける。ところが相手が「わざと負けたのでは」と疑心暗鬼になり…。これはなかなかコクがありました。
▼「その -
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▼なんだか最近、「あさりを食べたいなあ」と思ってスーパーの冷凍剥きあさりで良いので適当に食べているのですが、よく考えたら池波正太郎を読んでいて刷り込まれた気がします(笑)。
▼白い猫密通浪人浮寝鳥十番斬り 同門の酒 逃げる人 罪ほろぼし
以上を収録。
▼似たような話が多いですが、オモシロイ。軽さも出てきました。「浮寝鳥」は、乞食までなって世を捨てた男が、一人娘のために危険を冒して金を作ろうとして殺されてしまう。こういう話を主人公からの距離感で見つめるあたりは、「メグレ警視」っぽさが面目躍如。
▼「十番斬り」は余命はかない病になった剣客が、最期に無頼者たち10人を斬って捨てようとい