池波正太郎のレビュー一覧
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名前の通り、戦国時代の有名な3人の武将について書かれた本。
自分が一番好きなのは、羽柴秀吉。
信長のようなカリスマ性や自分の信念がすごく強いというわけではないけど、忠誠心とか人柄に惹かれる。
信長が明智光秀に討たれてから、すぐに本能寺に向かい、主人のかたきを討った実力、行動力は素敵すぎる。
気性の激しい信長が不機嫌の時も、ニコニコとした顔で今日も良い天気ですね。と話しかけ、信長の機嫌も不思議と良くなったという話も出てきた。
一番刺さったのは
これまで秀吉は、自分の味方になったものを裏切ったことはない。
という一文。
戦国時代、親族でさえ戦をし、裏切りが絶えなかったなか、仲間を裏切ることなく、信じきった秀吉はやはりすごい。
そんな秀吉だからこそ、天下統一を果たしたではないかと思う。 -
Posted by ブクログ
さすがに、池波正太郎の作品だけあって、テンポといい、筆力といい、読み始めてすぐに引き付けられました。
中村半次郎は、身分の低い郷士で、半農半士の唐芋侍とバカにされながらも、独自に鍛錬した居合い術を習得し、人斬り半次郎と異名を得るまでの剣士となりました。
京都では、メキメキと頭角をあらわし、西郷の懐刀として活躍します。
また、剛のイメージが強い半次郎ですが、大西郷と、セックスフレンドの京都の尼僧の前では甘ったれるという一面もあり、丁度往年の野球少年が、長島元監督を憧れの目で見るかのような情景です。
この、豊満な尼僧に、心も体も許した半次郎でしたが、無知無学を叱責され、習字に学問と手習いを仕込まれ、後年の桐野利秋の人物像が出来上がるのでした。
後編は、維新後、陸軍中将へと出世し、香水をたしなむなどハイカラ気取りの桐野でしたが、西郷と大久保による征韓論での対立で、西郷とともに鹿児島へ帰った所からスタートします。
鹿児島では、西郷とともに郷土の英雄となった桐野でしたが、唐芋侍と呼ばれていた若い頃、幼なじみの出戻り娘と逢引を重ねていて、京都へ出立する前に娘は姿を消したのでした。
その彼女に逢いたい一心で探し出したのですが、当時、彼の子を身籠っていたことを隠すため、身を引いたのでした。まわりは、桐野の子だとひた隠しにしていましたが、桐野は自分の実子だと直感し、彼女と祝言をあげ、子を連れだって、鹿児島郊外で自給自足の生活をして、幸せを噛みしめるのでした。
そんな生活は長く続かず、西郷が設立した私学校の生徒達が反乱を起こし、やむなく西南の役へ発展していきました。従軍した桐野は、当初は勝てる戦といきり立たって戦線を広げました。しかし、田原坂の攻防以降は敗戦につぐ敗戦。
最後は、城山に籠もった夜、西郷や生き残った兵士、生徒達と最後の別れをおしみ、翌日花と散ったのでした。
桐野は、好きだったフランス香水を付けて斬り死にしたということです。
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Posted by ブクログ
2009年5月中旬〜中断を抜いて1週間ぐらい
読み易さ≫とても読み易い・解り易い(年少の読者向け作品)
内容≫信長・秀吉・家康の人生ダイジェスト
<本の感想>
元々歴女でもなんでもない処か歴史苦手蓮城ですので、この本の読み易さは大変有難かったです。読み易さ解り易さと言うのは、本を読む上で可也重要ですからね。年少者向きに書かれた作品であるという事は全く知らなかったのですが、土地の説明(現在のどの辺りでの出来事なのか)や、訊きなれぬ単語の説明などが本文に入っていて、そこも大変読み易く理解し易かったです。
また、主人公たちが行った事でも今の時代には理解しにくい事の説明や、敵対する勢力の説明も大変解り易く、政宗を読んだ時とはまた違った印象を秀吉、家康に対して持ちました。
信長も秀吉も家康も、ただただ凄いなと思いますが、視野の広さとか各々の才能の他にも運に恵まれた場面もあったのだなと、そういう所が面白いなと思います。まぁその運を引き込む時にしても個々の潔さあってのことと思いますが。
この3人って有名人だからある程度知っている、でも知らないと言う感じなので、改めて読むと本当に面白いですね。
上杉謙信や武田信玄が大変凄い武将と訊いてましたが、何故それなら天下を取れなかったのかなと思っていたので、その辺りの疑問にも簡単に応えて貰えて、そういう意味でも余り偏りの無いバランスの良い本だったと思います。
入門としては此方の方から読んだ方が良かったのでしょうが、まぁ興味ある武将から読む方が良いのかな。
池波正太郎先生を蓮城恥ずかしながら全然知りませんでした。この方が鬼平犯科帳とか剣客商売とか必殺仕掛人シリーズだとか書いてたんですね。どれもテレビで一度は見た事があるもので、でも本として初めて手に取って読んで、なるほどと思いました。流石に文章が巧いなと。プロなのだから当たり前とか言うのは無しで。プロの中でもやはり読み易さや引き込み上手さは差がありますから、そちらと思ってください。生意気な感想ですが、正直な感想です。
この方の本ならまた別のものも読みたいなと思う事、またこの方にあの武将を書いて貰いたかったと思う事等が、その表れだと思います。機会があれば他の本にもチャレンジしたいと思います。
<本の内容とはほとんど関係なく…>
あ、おバカ感想。幸村、史実でも真っ赤だったんですね。
戦国時代に興味持ったのが、戦国BASARAというアニメを見て、明らかに史実と違う事は解っているが知らない武将も多く出てくるので一寸下地を勉強してみるかと言う馬鹿丸出しの理由なので、真田幸村については名前しか知らなくて、どうも頭が良かったらしいぐらいの認識だったので、本当に赤い鎧を身に着けていたと言う記述に返ってびっくりしました。本当に赤ったんだなと。
幸村については何時か本を読んでやろうと思ってるんですが中々良さ気な本を見付けられないので、当分お預けです。 -
Posted by ブクログ
ほんと、今の時代に必要なのはこういう人材ではないかと読んでいてずっと思ってしまった。
まずは火付盗賊改め方の長官、安部式部。彼の差配は実にいい。部下思いだし、それを自分の手柄としない。こういうの、大事。彼の元で働く山田藤兵衛も素晴らしい中間管理職。こういう人、欲しいです。こうなるとその部下たちは活躍するんですよ。ほんと。
一方、盗賊ながら、雲霧仁左衛門もなかなかにいい上司。というか、これが最高峰かもしれない。部下たちを思いつつ、厳しい処置もする。冷静で失敗は最小限にするし、思い切ったこともする。上司というのはこうでなきゃ。
部下がいるんだったら絶対読むべき本。そして将来を考えるんだったら若い人も絶対に読んでおくべき。リーダーシップのあり方が書かれている。