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Posted by ブクログ 2021年01月08日
池波正太郎 著「ないしょないしょ」、剣客商売番外編、2003.5発行。一気に読み終えました。良かったです。女性が生きていくのが難しかった時代、16歳で新発田を出て江戸に、波乱万丈な生涯を36歳で静かに終えたお福の人生。女性として人間として成長していくさまを描いた逸品。同時に、憎き憎き仇討ちの世界で...続きを読むもあります。お福が手裏剣をいつ放つのか、今か今かとず~と待ち続けました。お福を軸とした番外編、秋山小兵衛が、四谷の弥七が、徳次郎たちが万全のサポートを。小川宗哲も脇を固めています。
Posted by ブクログ 2017年08月27日
波乱万丈のお福の人生だ。初めは奉公先の主人・神谷に凌辱され、恨みしか抱かなかったはずの神谷が何者かに殺されたところから、物語は大きく展開し舞台を江戸に移す。お福の急成長は、終盤で水茶屋の女主人となるところで、これまでの苦労と引き換えの結果として自分の胸にすとんと落ちた。お福の仇討に助太刀した小兵衛が...続きを読む、お福にとどめを刺させなかったことに感動した。これが他の時代劇であれば、とどめを刺させて目出度しで終わらせるのだろう。人にはその後の人生があり、人を殺めた過去を背負わせるようなことをさせない筆者の愛情を感じる。
Posted by ブクログ 2014年01月21日
剣客商売番外編です。なんとも気持の良いお話です。最近は,帰宅時の電車や風呂の中で池波作品に埋没し,夕食で一杯やるというのが至福の時間になってきています。お疲れの皆さまは,是非,ご一読下さい。
Posted by ブクログ 2012年05月03日
「人は死ぬために生きる」池波さんが色んな作品の中で伝えてくれる言葉ですが、この作品を読むとすぅっと腑に落ちる感じがします。読後感も爽やか。何時でも手元に置いて何度でも読みたくなる、そんな一冊です。この連休は池波正太郎さんの作品を読み返して見ようかしらん。
Posted by ブクログ 2010年12月06日
剣客商売 読んだことはありませんが、
とても面白かったです
たびたびある食卓の様子でも 柔らかい印象があります
池波正太郎ファンになりました
女性主人公もの あと5冊あるそうなので、そちらも早く読みたいです
Posted by ブクログ 2009年10月07日
剣客商売シリーズの中でも一番面白いかも!
主人公が剣術をやってるわけでない若い女性だから、という理由もあると思いますが。
不幸な身の上でたくましく生きていく少女、最後は本懐を遂げて・・・ってね。
Posted by ブクログ 2009年10月04日
中学校時代から何度も読み続けている池波正太郎もの。
たぶん一番最初に読んだのがこのシリーズ。
食べ物に対する興味も、江戸時代の言葉、作法も全てこれで覚えた。
読まないと人生損だぜ。
同じ時期から池波正太郎が好きだった人を人だけ知っている。
Posted by ブクログ 2023年05月06日
〈目次〉
略
〈内容〉
『剣客商売』のスピンオフ。お福という越後出身の女性の成長を描く。秋山小兵衛や小川宗哲なども登場し、哀しくも読後感の良い作品である。
Posted by ブクログ 2020年09月10日
汗
蜩
江戸の空
秋山小兵衛
碁盤の糸
倉田屋半七
殺刀
二十の春
黒い蝶
谷中・蛍沢
青い眉
主人公が女性で、登場人物に良い男が多く、トキメキあり、年の差萌あり。よって女性にオススメ。
ただ、波瀾万丈の人生で、あまり感情移入すると疲れる。
Posted by ブクログ 2019年03月04日
主人公の周りの人情が厚い人達の優しさがとても伝わってきます。主人公には波乱もありましたが、本当に仕合わせと感じた一生だったと思います。
物語のテンポが良く、とても読みやすかったです。
Posted by ブクログ 2015年12月31日
剣客商売の番外編。主人公は女性という、シリーズの中でも珍しい設定。もちろん、主人公が違っていても話の面白さは全く失われていません。
ところどころにシリーズの登場人物や場所などが出てきてにやりとしてしまいます。最後も、シリーズと同じく爽やかな終わり方。最後まで楽しめる一冊でした。
Posted by ブクログ 2014年03月11日
池波作品には決して多くない「女」を主人公にした作品。3大シリーズ「剣客商売」の番外編として登場したが、池波ファンには「鬼平」「剣客商売」「梅安」に登場する人物、お店が描かれ思わずニヤリ。
Posted by ブクログ 2013年11月15日
「死ぬために生きる」「人は悪いことをしながら善いこともする」という心境から生まれる“生の充実”や“物の見方の深さ”。
このことを池波作品は、お説教としてではなく、登場人物の生き様を通して具体的に教えてくれる。それを読者は快く受け止め、「世の中捨てたものではないな」とほのぼのとした気持ちになる。
...続きを読む本作では運命に弄ばれながらもけなげにたくましく明日へ向かって生きる「おんな」の生き様が描かれる。
結末は他の池波作品同様さわやかである。
Posted by ブクログ 2013年02月13日
お福は 両親をなくし 不遇な中で 新発田の町道場ではたらき、
理不尽にも 乱暴される。
その町道場主 神谷弥十郎は あるオトコ 松永市九郎 に
ころされる・・・・。
五平とともに お福は よるべなき ところで
成長していく。たくましく そして どっしりと。
しかし、いつも不幸なのだ。
男たちは 最後...続きを読むのともし火をかがやかせ 安らかに死んでいく。
三浦平四郎、五平、倉田屋半七の人生が切り立つ。
老いてのち どのように 人生を生きていくのか
「人は死ぬために生きる」という 池波正太郎の言葉が
重く それぞれの人物が 死 に直面し、命を落としていく。
小兵衛の 卓越した 人生観が お福を 不幸から救い出す。
Posted by ブクログ 2012年09月07日
剣客商売 番外編
薄幸の少女、お福の物語。
幼くして両親を失い、下女として神谷弥十郎の元で働いていたが、まもなく主人が暗殺された。
行き場を失い、下男の五兵衛の世話もあって江戸へ出たお福。
新しい主人、三浦平四郎はとてもよくしてくれ、お福は幸せだった。しかし、この主人も同じ無頼浪人の凶刃に倒れ、ほ...続きを読むどなくして、五兵衛までも殺された。三浦に手裏剣の手ほどきをうけていたお福は、秋山小兵衛の助太刀をえて、仇を討ち果たす。
若くからあまりにも多くの死を見てきたお福。それでも、人々の善意に助けられながら、たくましく生きていく姿は見てて気持ちよかった。
小兵衛、仙台堀の政七、四谷の弥七、羽沢の嘉兵衛、軍鶏鍋屋「五鉄」、不二楼などおなじみの人々やお店が出てくるのも楽しい。
Posted by ブクログ 2011年11月18日
剣客商売の番外編です
おんなって・・・強いです
池波正太郎読者としては初心者のkitanoですが
こういう女の一生を描くのは山本一力先生の方
が似合う気がする(笑)
Posted by ブクログ 2010年11月12日
何度読んでもウルウルする剣客商売番外編。
人と人との関わり、生き様について考えました。
*登場人物* お福、三浦平四郎、秋山小兵衛、小川宗哲、倉田屋半七、五平
Posted by ブクログ 2021年10月11日
越後、新発田の剣客・神谷弥十郎の道場で下女として働いていたお福は、主人が暗殺されたため、下男の五平と一緒に江戸へ出る。が、新しい主人の御家人・三浦平四郎も、そして五平も、神谷を殺した無頼浪人の凶刃に倒れる。三浦に手裏剣の手ほどきを受けていたお福は、三浦の碁敵・秋山小兵衛の助太刀をえて、見事、仇を討ち...続きを読む果たす。数寄な運命を背負った女の波瀾にとんだ成長の物語。
Posted by ブクログ 2021年02月08日
運命に翻弄されながらも、健気に逞しく生きる、お福の波乱万丈な人生が描かれています。
剣客商売・番外編という事で、勿論秋山小兵衛さんは登場しますし、小川宗哲先生も出てきます。
話は、お福に関わった男性3人が一人のクレイジーな浪人・松永市九郎によって殺されてしまい、殺害された3人の仇をうとうとお福が決意...続きを読むし、小兵衛達の協力を得て思いを遂げるという展開です。
殺された3人だけでなく、他にも病気などで関わる男性が何故か死んでしまうという、苦労の多いお福ですが、持ち前の芯の強さで乗り越えていきます。そんな彼女に周りの人たちも温かくバックアップしているのが救いですね。
ただ、お福の最初の雇主の神谷弥十郎がお福にしたことを、話の後半では許すような流れになっていましたが、こういうところが男性目線だな、と思わざるを得ません。
だって、女性の私からすると神谷のしたことはどうであっても酷いですよ、やっぱり。
Posted by ブクログ 2010年10月14日
剣客商売 番外編もこれで最後
主人公は不幸な身の上の少女
当然様々な苦難の上に成長を描いています。
実を言えば、私はこういった不幸な少年少女の物語が嫌いです。
どうせなら鹿鼎記の小宝のような話が好みだったりするので評価は低めです。
特徴的なのはこの少女の特技
根岸流の手裏剣術と聞けば、誰も手...続きを読む裏剣お秀を思い浮かべることでしょう
番外編なので小兵衛は前作よりさらに出番が少ないです。
でも、良いところを持っていきますねぇ
Posted by ブクログ 2010年05月10日
全1巻。
剣客商売番外編。
若き日の小兵衛ちょい役。
主人公は本編とあまり関わらない女。
不幸な女が幸福をつかんで生き抜く話。
基本的にいわゆる時代小説。
ただ、ファンはニヤリな感じ。
最後の感じとか良かった。
ああいう死に方できるように生きたい。
Posted by ブクログ 2010年04月11日
「剣客商売」シリーズの番外編。
やはり秋山親子が主人公としてどんと前面にでているほうが心躍る。
ストーリーは不幸な運命のもと生きるお福という女性の話。
両親を早くになくし、奉公先の主人が2度も同じ男に殺され、大切な人も殺される。
やはり池波正太郎は読みやすいのでするする読んでしまう。
つらい経験...続きを読むはおおい主人公だけれど、決して不幸ではないと思えるところがいい。
お福はいい出会いを沢山している。