【感想・ネタバレ】剣客商売一 剣客商売のレビュー

あらすじ

勝ち残り生き残るたびに、人の恨みを背負わねばならぬ。それが剣客の宿命なのだ――剣術ひとすじに生きる白髪頭の粋な小男・秋山小兵衛と浅黒く巌のように逞しい息子・大治郎の名コンビが、剣に命を賭けて、江戸の悪事を叩き斬る――田沼意次の権勢はなやかなりし江戸中期を舞台に剣客父子の縦横の活躍を描く、吉川英治文学賞受賞の好評シリーズ第1作。全7編収録。

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ネタバレ

剣客、というだけあって、打ち合いの場面は息を呑むような、きめ細かな描写。
田沼政治の時代を生き、驚くような難題を影の存在のように解決(助太刀?)してしまう小兵衛らから目が離せない。一方、その息子大治郎の色々思案しながら行動する様子もみどころだと思った。


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2024年11月13日

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25年ぶりくらいで再読。
主人公の老剣士秋山小兵衛、その息子大治郎、小兵衛とは30歳近くも歳が離れた妻おはる、田沼意次、意次の妾の娘佐々木三冬らがエピソードと共に登場し、これから続くシリーズに思いを馳せワクワクした。
池波正太郎が秋山小兵衛は歌舞伎役者の二代目又五郎をイメージしてあてがきで書いた小説であり、ありし日の又五郎丈を思い浮かべながら読むと更にイメージが広がる。次作「辻斬り」が楽しみ。

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2024年09月04日

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老剣客の秋山小兵衛と道場師範の秋山大治郎、女剣士の佐々木三冬を中心に巡る人生が描かれる時代小説の第1巻です。
女武芸者、剣の契約、芸者変転、井関道場・四天王、雨の鈴鹿川、まゆ墨の金ちゃん、御老中毒殺が収録されています。
かつては凄腕の剣客であった秋山小兵衛は、孫くらいの歳である百姓娘のおはると男女の仲となっています。
息子の秋山大治郎は太平の世における剣客となり、父の小兵衛は敵討ちに生涯付き合っていく剣客の生き方を息子が歩んでいくことに虚しさを覚えるのです。
女剣士の佐々木三冬は小兵衛の剣技に惚れ、老人であるにも関わらず男性としても好くことになります。
様々な生き様が紡がれていきますが、刻々と過ぎていく日々の中でこの三人とおはるの関係性も熟していくところに人間味を感じました。
2巻にも期待します。

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2024年08月03日

購入済み

やっぱり面白い

20年ぶりくらいに読み直しました。お話の流れも、江戸という町への知識量の深さも、キャラクター造形も、そして文章も、なにもかも素晴らしい

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2022年09月03日

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スーパーおじいちゃん!颯爽と登場。
かっこよさでは、アメコミのヒーローたちと引けを取らない位のかっこよさだと私は、思います。

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2022年05月22日

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久しぶりに最初から読んでみようと思い立ちまして…
小兵衛さんは良いですね。
飄々としていながらも芯がしっかりしていて、背筋が伸びる思いです。

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2021年12月11日

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思っていたよりずっと読みやすい。色恋の古今の変わらなさとくだらなさ、筋書きの面白さがとても気に入った。

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2016年10月12日

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父の本棚にあって初めて読み、大人になって自分で買った。自分にとって時代小説の基準はこの作品かもしれない。

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2016年05月12日

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ネタバレ

友人にすすめられて読んでみた。なかなか今まで時代小説というものを敬遠していた(言い回しについていけない、時代背景や想像ができない、という恐れがあり・・・)のですが、これ、すごくおもしろい!ぐいぐい引き込まれる。登場人物も個性的かつ魅力的。恐れてた言い回しなんかも問題なし。そして次の巻がすぐに読みたい・・・。

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2014年11月15日

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秋山小兵衛 60歳 
この オトコ じつに、いいのだな。
達観している。悠々としている。すばしっこいのだ。
小兵衛 60歳 おはる 20歳 で 祝言を挙げちゃうのもいい。
うらやましいのだ。
息子 大治郎 も 朴訥として いいのだ。
まっすぐに 伸びている。

佐々木三冬 が曲者ですね。
こういう 処女 は・・・・天然危険物 なのだ。
剣は めっぽう強いし・・・・凛々しく美女なのだが。
どこか、ピントが ずれて 生きている。

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2018年03月10日

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スーパー爺さん登場!!
最近は時代小説ばかり読んでいて、読みやすく楽しいシリーズ物を探しててオススメされた作品。
短編形式で読みやすい。
秋山小兵衛=スーパー爺さん

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2024年01月17日

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▼「剣客商売(一)」池波正太郎。新潮文庫、初出は1972年頃、月刊「小説新潮」不定期連載だったそう。「鬼平犯科帳」「仕掛人・梅安」と並んで池波正太郎さんの「三大シリーズ」として(ファンには)説明不要の名作です。ざっくり言うと、
・六十代の隠居状態の剣客・秋山小兵衛
・その息子で町道場を営む剣客・秋山大治郎
・小兵衛に師事する女性剣客・佐々木三冬
の三人がまあ主人公。基本は一話完結で、毎回何かしらか事件が起こって、まあ大まか小兵衛を中心になんらかの解決を見る、という言ってみれば大江戸私立探偵シリーズ。
舞台は1780年代の江戸かと思われます。なぜ分かるかというと、女性剣客の三冬さんが「老中田沼意次の妾腹の娘」という設定で、老中・田沼意次も脇役として登場します。

▼ということは「田沼時代」と呼ばれる1780年代でしょう。ちなみに鬼平犯科帳はその10年くらい後の寛政期。実在の長谷川平蔵が火盗改だったのが1787−1795くらいだったはずなので。
そして「梅安」がその後の1799−1806くらいの設定。江戸という街の爛熟でいうと文化文政の時代かなあとシロウトとしては思いますが、池波さんの好みは違ったのか。あるいは鬼平が実在だったのでその前後を描いたのか・・・。

▼内容は、読んでみて思いますが、「三大シリーズ」が好きな人は、それぞれに好みがあっても全部好きだろうなあ、と(笑)。
やはり基本的には短所はどれも同じで。

A・ご都合に出来ている(偶然が都合よく起きる)

B・主人公が強すぎる(苦戦はしても、絶対に圧倒的に負けないし、そこらあたりの具体技術的な描写は詳しくない)

C・男性本位昭和感性が強い(笑)。まあこれは男女の情事を一定の頻度で軽く描くことも含めて、「だってその時代の連載媒体が99%男性が読むものだったんだからマーケットの需要として仕方ないぢゃん」とも言えますが。

なんです。
「鬼平」は言ってみれば警察商売なので事件と調査が日常ですから、Aに関しては比較的、薄い。(だから鬼平が一番好き、という人も多いのでは)

▼ぢゃあ何が面白いかというと、結局は池波正太郎さんの世界観につきて、具体的にいうと酸いも甘いも苦いも熱いも、キレイゴトから悪臭漂う陰惨さまで、くるんで味わう人情噺、ということでしかありません。それに、探偵小説というエンタメをきれいにかぶせる。そこに、ヒーローものというさらに鉄板安心なエンタメ感がトッピング。

▼ここまでは、池波さんご自身が知っての通り、フランス/ベルギーの作家ジョルジュ・シムノンの「メグレ警視シリーズ」と同じ作り。それにまた、「江戸情緒」をパリに負けじと厚塗りされているのが池波さんの世界観ですね。

▼といわけで第1巻に話を戻すと?スムーズにキャラが紹介されて、なるほどとにかく小兵衛と大治郎の親子はとにかく強くて負けないんだな、ということで安心(笑)。この連載開始時点で池波さんがどうやら50歳くらいだったようですが、秋山小兵衛というキャラがどうやら60歳よりちょっと若いか?60歳か?というくらいのようで、つまりは中年〜初老の男性にとって楽しいファンタジーヒーローなんだなという感じがよくわかります。でもって読者のこっちも丁度50歳なので、そのあまりなファンタジックなヒーローぶりがやや恥ずかしい気もしますが(笑)、とりあえず楽しめちゃうところは作者の巧さだよなあ、と思いました。

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2023年07月23日

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登場人物やプロットはたしかにおもしろいが、さすがに番外編も含めて18巻も読もうという気にはなれない。

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2023年06月15日

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「池波正太郎」の連作短篇時代小説『剣客商売(一) 剣客商売』を読みました。

『新装版・梅安針供養 仕掛人・藤枝梅安(四)』に続き、「池波正太郎」作品です。

-----story-------------
老剣客「秋山小兵衛」とその息子「大治郎」が悪に挑む!
累計2400万部突破の大人気シリーズ。

勝ち残り生き残るたびに、人の恨みを背負わねばならぬ。
それが剣客の宿命なのだ――剣術ひとすじに生きる白髪頭の粋な小男「秋山小兵衛」と浅黒く巌のように逞しい息子「大治郎」の名コンビが、剣に命を賭けて、江戸の悪事を叩き斬る――「田沼意次」の権勢はなやかなりし江戸中期を舞台に剣客父子の縦横の活躍を描く、「吉川英治」文学賞受賞の好評シリーズ第一作。
全7編収録。
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1972年(昭和47年)から1989年(平成元年)まで『小説新潮』で断続的に連載された『剣客商売(けんかくしょうばい)』シリーズ… 『鬼平犯科帳』や『仕掛人・藤枝梅安』と並ぶ「池波正太郎」作品を代表するシリーズです、、、

無外流の老剣客「秋山小兵衛(あきやま こへえ)」を主人公とし、「小兵衛」と後添いの「おはる」、息子の「大治郎」、女剣客の「佐々木三冬」らが、江戸を舞台に様々な事件に遭遇し活躍する展開… 初めて読んだのですが、次の作品をどんどん読みたくなる感じで、とても愉しめました。

 ■女武芸者
 ■剣の誓約
 ■芸者変転
 ■井関道場・四天王
 ■雨の鈴鹿川
 ■まゆ墨の金ちゃん
 ■御老中毒殺
 ■解説 常盤新平


老中「田沼意次」の隠し子「佐々木三冬」との出会いを、「三冬」の縁談を絡めて描いた『女武芸者』、

「大治郎」の恩師「嶋岡礼蔵」が因縁の相手「柿本源七郎」との三度目(最後)の対決のために江戸を訪れるが、対決は実現せず、思わぬ展開となる『剣の誓約』、

「石川甲斐守」を強請ろうとしていた「山田勘助」という不良御家人を懲らしめる『芸者変転』、

師である「井関忠八郎」が亡くなった後、「後藤九兵衛」、「渋谷寅三郎」、「小沢主計」、「佐々木三冬」の四天王で運営してきた井関道場の跡継ぎ問題を見事に解決する『井関道場・四天王』、

非業の死をとげた「嶋岡礼蔵」の遺髪をもって、「礼蔵」の実兄を訪ねている旅の中で「大治郎」が敵討ち騒動に巻き込まれ、さらに江戸に戻った「大治郎」を「小兵衛」と「おはる」の結婚が待ち受けている『雨の鈴鹿川』、

「大治郎」の命が狙われている(『剣の誓約』で腕を切り落とされた復讐ですね… )という話を「牛堀九万之助」から聞いた「小兵衛」が、いつになく心を乱して落ち着きを失う『まゆ墨の金ちゃん』、

「田沼意次」の御膳番「飯田平助」が懐のものを掏摸に取られたところを偶然目撃した「三冬」がある陰謀に気付く『御老中毒殺』、

どの物語も面白かったですね… 一篇一篇の読み切りになっていますが、物語としては継続しているので、大長篇とも言えるかな。

『まゆ墨の金ちゃん』で、「大治郎」の命が狙われていることを知った「小兵衛」の行動は、同じ子を持つ親として共感しながら読みました… イチバン印象に残ったかな。

「小兵衛」の剣客としての活躍も心躍るほど愉しめるのですが、、、

「小兵衛」と「おはる」の関係もイイですよねぇ… 60歳と20歳で結婚ですからね、可笑しさも感じるくらい微笑ましいですね。

江戸の風物や季節感の描写も印象的ですが… 中心人物の「小兵衛」と「おはる」、「大治郎」、「三冬」の4人の人物造形がとても良くて、魅力的なので、どんどん物語の中に引き込まれていく感じです、、、

次も本シリーズを読もうと思います。

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2023年04月28日

Posted by ブクログ

2003/04/25
親子、夫婦、友人と江戸を舞台に人間関係が時に切なく、時には爽快に描かれるシリーズ。
才能、やりがい、何を幸せと思うのか。今は恵まれている環境と思うけど、それに胡座をかいている日々かも。楽しい毎日だけど、何かをはじめたい!

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2021年11月27日

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ちょこちょこ読むのにちょうどいい長さの短編からなる連作短編。さすが池波正太郎です。田沼意次といえば、悪役のイメージだったが、意外。

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2020年12月11日

Posted by ブクログ

「鬼平犯科帳」を一気読みして1年。

杏さんのエッセイで三冬の話を読み、このシリーズも読んでみよう!と手を出した。

初め、なんとなーく読み進めるのが遅い感じがあり、設定にのめり込めず。
鬼平犯科帳の平蔵さんは、ドラマで観ていたので、頭の中で作品通りに自由自在に動いてくれるが、今回の小兵衛は、うまく想像ができず、頭の中で動いてくれない。
動き出してくれたのは、「剣の誓約」から。
そこから一気に読みすめたら、とまらない。

小兵衛さんと、息子の大治郎は、剣の技術は同等くらいと見えるのに、女性に関しては真反対。
「雨の鈴鹿川」では、辛かっただろうなー(笑)

女武芸者
剣の誓約
芸者変転
井関道場・四天王
雨の鈴鹿川
まゆ墨の金ちゃん
御老中毒殺

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2020年08月29日

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再読。やはり面白い。昔、シリーズの途中(たしか11巻)まで読んでます。改めて、シリーズ読破を目指すことにしました

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2019年03月30日

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これは完全に、必殺仕事人の世界だ!

秋山小兵衛が、中村主水に重なる。

読み出すと止まらなくなる…

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2017年02月25日

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とうとう手を出してしまった感。
母方の祖母がずっと読んでたのを、そんなに面白いのかと見ていたのは20年以上昔のこと。
自分で読んでみたら、なんとも面白い。
一話一話ちょうど良い長さなので、ちょこちょこ読みやすい。
ぱっと見、そうは見えないのに実はものすごく強いというヒーローが大好物なのかもしれない。
そんな小兵衛と生真面目そうな息子の大治郎(こちらも強い)をにやにやしながら読み進めました。
しばらく楽しみが続きそうです。

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2017年02月14日

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剣客商売シリーズの第一巻。時代小説の醍醐味が詰まっていて、本当にうまいな~とうならせられる。藤沢周平とまた一味違う粋な感じ。時代小説は硬派なものも多いが、この「粋」こそが江戸のエッセンスだと個人的には思う。
剣客を引退した父と、道場を開いたばかりの息子が物語の中心となっている。この二人が、剣の腕を頼りに、江戸で起こるいろいろなトラブルをうまく治めてゆく(と、こう書くと陳腐に聞こえるが)、気持ちのいい小説。他の登場人物もそれぞれ面白い。

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2014年12月20日

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ユルイ雰囲気と見せかけた刹那、斬った貼ったの殺陣が始まる。
キャラ設定もなんか好きだ。

2020/7/30再読。
女武芸者 佐々木三冬登場。
剣の誓約 再戦の約束と横やり。
芸者転変 お家騒動とかゆすりたかりとか
井関道場・四天王 三冬の通う道場の後継問題
雨の鈴鹿川 かたき討ち
まゆ墨の金ちゃん 大治郎が狙われ小兵衛がやきもきする
御老中毒殺 タイトルが出オチ

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2024年04月11日

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私の周りの65歳以上の本好き全員が『剣客商売が面白い』と、いうので読んでみました。
勢いのある文章。筆者と読者の距離が近く感じられます。
60歳の剣客・小兵衛が19歳の女の子2人にモテモテ!剣客の道の厳しさと格好良さが描かれつつ、昭和オヤジのファンタジー心をくすぐります。

7編のうち、『まゆ墨の金ちゃん』が一番のお気に入り。
大治郎を助けるべきではないと思いつつも、悶々と悩む小兵衛様子が可笑しい。緊張の中、出掛ける小兵衛に「お酒の支度をしておきますよう」と見送るおはるにほっとします。
金ちゃんの大治郎に挑みたい気持ちや、彼の最期(アイデンティティ)に感動しました。

ただ、時代小説あるあるだと思うのですが、人の名前の情報が多く(苗字・どこの・役職・名前)、しかも似たような名前がたくさん出てくるので、ずっと混乱したままでした。

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2025年05月20日

Posted by ブクログ

剣客•秋山小兵衛は鐘ケ淵の隠宅で歳の離れたおはると共に暮らしている。息子•大治郎は近くに道場を構え独立している。ここに時の老中•田沼意次の妾腹で美貌の女剣士•佐々木三冬が関わって、様々な出来事が起きる。小兵衛はもちろん、大治郎の剣技は尋常の域を超えており、二人が恐れるものは何もない…。

第一話は1972年に連載が始まり、以降大人気シリーズとして書き続けられた。言わずと知れた池波正太郎の代表作の一つ。テレビドラマは見たことあったけど、読んだことはなかった。
読みやすい。サクサクと読める。"大衆時代小説"とは、やはりこれだ。これが大事だ。登場人物のみならず、地の文までが時々「伝法口調」になったり「語り調」になったりするのは、著者の江戸っ子気質が存分に発揮されているからだろう。そしてとりもなおさず、講談などの"語りもの"の流れの先に大衆時代小説があったことの、一つの証明なのではないだろうか。そんなことを感じた。

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2024年01月19日

匿名

購入済み

剣客商売1

📺で見たのでストーリーは知っているが、活字ではイメージするので別の感じがある。勝負の場面では映像に部があるように思う。

#感動する #シュール #共感する

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2023年12月12日

Posted by ブクログ

<目次>


<内容>
池波正太郎の『剣客商売』は、藤田まことのTV版をよく見ていたので、それを思い出しながら読んでみた。人物の造詣がちょっと違うね。特に不二楼のおもと(ドラマは梶芽衣子)は、設定からして違う。大治郎は、渡部篤郎より山口馬木也の方が、原作っぽいかな?

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2023年02月16日

Posted by ブクログ

「年をとるとな、若いときのように手足はきかぬ。なれどそのかわり、世の中を見る眼がぴたりと定まり、若いころのように思い迷うことがなくなる。これが年の功というやつで、若いころにはおもってもみなかった気楽さがあるものよ」

年取るの楽しみ~
小兵衛みたいなおじいさん目指そう

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2022年01月25日

Posted by ブクログ

剣客商売 一

「鬼平犯科帳」に続き、こちらのシリーズにも手を出してしまいました。
主人公の秋山小兵衛は、御年60歳。小柄で飄々とした佇まいですが、剣術は滅茶苦茶強いスーパー爺さんです。
息子の大治郎は巌のようにたくましく、超ストイックな若者ですが、こちらも剣の腕は一流。この凄腕父子を中心に話が展開します。
酸いも甘いも嚙み分け、40歳も年下のおはると同居して悠々自適に暮らす小兵衛は、男装の美少女剣士で、老中・田沼意次の妾腹の娘、三冬からも熱い視線を送られるなど、“オヤジドリーム”を体現しまくっているのですが、生真面目な息子・大治郎との対比が面白いですね。
今後秋山父子がどのような事に巻き込まれていくのか、次巻以降を楽しみに・・・。と思っていたら、巻末の解説で今後のネタバレが書かれていて、ちょいと興ざめでした。

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2020年08月13日

Posted by ブクログ

ドラマシリーズ化もされた超有名時代小説。薦められていまさらながら読んでみた。ドラマよりはセクシー多めだが、期待値が高すぎたか、いたって普通の印象だった。「1巻からこの話でちゃうんだ」という驚きはある。

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2019年06月30日

Posted by ブクログ

今も芸能人の年の差婚(基本的には、女性の方が若い)はゴシップニュースになるけれど、昔から資産と権力のあるおじいさんと非力な若い女性のカップルは存在してるんだなぁ・・。人間の本質は変わらないな(呆れ)

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2015年09月06日

Posted by ブクログ

池波作品はこれが初めてになります。
独特な「」()の使い方に強い違和感がありましたが、
最後の方にはだいぶ慣れてきました。

現段階では可もなく不可もなくといった手ごたえだったので、今後の展開に期待したいです。

ちなみに巻末の解説でさらりと先の話をバラされてしまったのにはガッカリでした。

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2014年11月26日

Posted by ブクログ

これぞ大衆小説。池波さんの短編シリーズの中でもかなり緩い雰囲気なのは、隠居した剣客が主人公だからでしょうか。小兵衛の設定がチート過ぎるとご不満の向きには、もっと陰鬱でハードボイルドな梅安シリーズをお勧めします。

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2014年06月02日

Posted by 読むコレ

再読。しかし20年を経ての再読なので、初読に記録します。
自分は時代物はあまり読んでおらず、池波氏のほかは山岡壮八と司馬遼太郎が少々、といったところです。そのような状況で評するのも何ですが、当時高校生が楽しんで読んでいたところを思い出しても、剣客商売シリーズはエンタメ性に優れた非常に楽しい作品と言えると思います。
個性的なキャラクター、言葉が柔らかくて読みやすい文章、気持ちの良いストーリー、とにかく気構えなく読める感じがいいですね。
あと、氏の作品は非常に腹が減るのでご注意を・・

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2014年01月06日

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