【感想・ネタバレ】剣客商売十二 十番斬りのレビュー

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2023年06月16日

懸隔商売シリーズ第12弾
とにかく引き込まれる秋山小兵衛と大治郎の二人の剣客。
今の時代で言うとというたとえる人物はいないけど、いわゆる嬢王陛下の007のような存在だろうか。ほぼスーパーマンでお上ともつながり弥七など手下もいて、難題が起こってもそれをすいすいと解決して悪を倒す(^-^;)そんな秋山親...続きを読む子が素晴らしい。
江戸時代のしきたりの仇討ちという決まりがこの時代の人たちの大変な生き方を(主に侍だが)垣間見るにつけ、この本の逃げる人でその定めが如何に難しく酷なものかとこの一遍で思い知る。
小兵衛と大治郎おはると三冬にその息子の家族が中心に必ずいて、様々な人を助けたり事件を解決していく痛快ドラマを毎回見させてもらっている気持ちになる。

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Posted by ブクログ 2017年08月28日

「浮寝鳥」「十番斬り」などの短編を収めた本巻は切ない話が多かった。「逃げる人」では大治郎が小平衛に判断を強いられる修行の姿が印象深い。「罪ほろぼし」の永井源太郎の潔くもさばさばした態度に好感を覚え、結びの妻を娶ったことを小平衛に報告に来た様を読むと、ついホロリとしてしまった。

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Posted by ブクログ 2013年02月16日

時代小説。「剣客商売」シリーズ第12弾。7作。

「白い猫」「密通浪人」「浮寝鳥」「十番斬り」「同門の酒」「逃げる人」「罪ほろぼし」

今まで読んできた剣客シリーズの中で、とても好きな巻。
どれも面白い。「白い猫」の猫の愛らしさ(黒兵衛は結局飼わなかったのか?)。
「密通浪人」「浮寝鳥」で小兵衛と大...続きを読む治郎がそれぞれいっぱい食わされる。
「十番斬り」は表題作だけあって印象的。死を前にして為すべきことを見つけた松村浪人。それを小兵衛が助ける。
「同門の酒」は普段の律儀さが己の危機を助ける。
「逃げる人」では大治郎が敵もちとその敵の両方を知ってしまい、決断を迫られる。
「罪ほろぼし」父が大罪を犯した永井源太郎の粛々と生きる姿。二人の罪ほろぼし。

お勧めです。

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Posted by ブクログ 2009年10月04日

中学校時代から何度も読み続けている池波正太郎もの。
たぶん一番最初に読んだのがこのシリーズ。
食べ物に対する興味も、江戸時代の言葉、作法も全てこれで覚えた。
読まないと人生損だぜ。
同じ時期から池波正太郎が好きだった人を人だけ知っている。

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Posted by ブクログ 2009年10月04日

小兵衛さんのシブカッコよさにはいつも惹かれますがこの巻が一番好きです!特に最初の白い猫と、最後の辻斬りの後日談は、読んだ後におもわずクスっと笑ってしまうような面白さがあります。この暖かい粋な読み心地は、剣客商売全体に通じるものだと思います。池波先生には本当に頭が下がります‥!

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Posted by ブクログ 2020年09月25日

剣客商売12作目。

おはると、小兵衛夫妻は、とってもよいコンビだなー。。。と思った「罪ほろぼし」(笑)

三冬と、大治郎夫妻は、共にかっこいいコンビ。そして、息もあっている。と改めて思った「浮寝鳥」。

「白い猫」は、駒形の元長にいったのか?
猫が気になる。。。

「浮寝鳥」は、おみよの行く末が気...続きを読むになる。。

「罪ほろぼし」は、「辻斬り」の続編。
でも、あまりに前に読んだので、「辻斬り」を忘れている。。。記憶力がないなー。。自分。。
でも、最後はほっこり。
久しぶりに、読んで幸せな気持ちになった。
剣客商売の最後って、寂しさや悲しさを覚えるものが多くてね。。。

白い猫
密通浪人
浮寝鳥
十番斬り
同門の酒
逃げる人
罪ほろぼし

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Posted by ブクログ 2020年08月28日

白い猫 果たし合い
密通浪人 浮気のゆすりが人違い
浮寝鳥 乞食惨殺事件
十番斬り 死ぬ前に無頼浪人達を斬ることにした
同門の酒 弟弟子が人違いで拉致される
逃げる人 敵持ちの双方と知り合ってどうしよう
罪ほろぼし 辻斬りの息子は元気にやってます

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2015年07月02日

何巻になっても面白みが色あせない・・・。どの話も面白かったですが、個人的には一番最後の「罪ほろぼし」がきた。何だかほんわかして読後感が非常に良かった。

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Posted by ブクログ 2014年01月18日

剣客商売シリーズ第12弾
「剣客商売」のなかには季節が綺麗に描かれている、なかでも季節感を出すために食べ物がうまく登場する。しかし、現代は食べ物の季節感はほとんど無くなってしまった。

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Posted by ブクログ 2013年02月13日

この物語を 気楽に読んでいたが
小兵衛が まさに 私と同じ世代。
大治郎が 嫁をもらい 初孫ができる。
60歳はじめの小兵衛の複雑な心境が みょうに 気に入るのだ。

40歳年下のおはるを 嫁にもらい
質素で慎ましやかで おはるの愛情につつまれながら
食べ過ぎて おなかを壊したり 
おはるの膝で お...続きを読む昼寝をしている・・・・
そして 旗本たちの ふがいなさや
ふとどきな浪人を こらしめ、
大治郎の成長を じっくりと見つめる。

小兵衛はいう
『剣術もやめて 年を老ってしまうと どうも退屈で仕方がない。
だから、ついつい人事へくびを突っ込みたくなるのであろうよ。』 

『万(よろず)、よけいな事をしたがらぬものじゃ。
わしなどは毎朝、顔を洗うのも面倒になってしまったわぇ』 

老いることの真髄ですね。
そして 小兵衛は こうもいう。
『人の世の善と悪とは、紙一重じゃ。』

達観したその視線。いいねぇ。

永井源太郎のさわやかさ。
父親の罪滅ぼしをかんがえ 自分をじっと見つめる。
うわさがあっても、自らの筋を通す。
若い者も いいぞ。

おはるがいう
『へんな父子』と。
なんというおだやかな空気がながれる。

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Posted by ブクログ 2011年10月10日

小兵衛65歳
10人を切り倒しても少し息切れする程度
明け方掛け物をしてあげる小兵衛に
「あれ、すみませんよう・・・」と
夢うつつで答える「おはる」が可愛いですね

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Posted by ブクログ 2023年04月27日

‹目次›

〈内容〉
闇深の内容。大治郎が事件に巻き込まれ、小兵衛の手を借りずに解決したり(重い話だが)、予想外にイイ終わり方になったり…

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Posted by ブクログ 2021年07月06日

「まだ…まだ死ねぬぞ、まだ十人あまりもいる…」死病に冒されながら、世話になった村に巣くう無頼浪人どもの一掃を最後の仕事と心に決め、ひとり剣をにぎる中年の剣客・村松太九蔵。その助太刀に小兵衛の藤原国助作二尺三寸が冴える「十番斬り」。
小兵衛の亡妻お貞への情愛を彷彿させる「白い猫」「密通浪人」。[辻斬り...続きを読む]事件のその後を描き味わい深い一編「罪ほろぼし」など、シリーズ第12弾。

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Posted by ブクログ 2020年10月07日

剣客商売 十二

「逃げる人」では、大治郎が知り合って仲良くなりつつあった老人が、実は旧友の仇だったことが判明します。板挟み状態で苦悩する大治郎。小兵衛さんは敢えて突き放すような感態度をしていましたが、このような事を乗り越えて精神的にたくましくなっていくのでしょうかね。
そして、「罪ほろぼし」では、...続きを読む2巻「辻斬り」で辻斬りを犯した永井十太夫の息子・源太郎が登場。大罪を犯した父とは違い、意外にもかなりの好青年でした。今後また登場してほしいキャラですね。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2019年05月04日

読書をしていない訳ではなかったのですが…どうも気が乗らず途中で手が停まる
そんな一ヶ月を打破したのは懐かしきシリーズ作品でした
(多分、昔、この巻で力尽きてる ※シリーズ12巻目)

実家で黄ばんだ単行本と化してヒッソリ佇んでいたところ発見し、改めて読んでみました

やっぱり面白い
数ヶ所で現代の...続きを読む作家視点となって作者が述懐する行があるが、今読むと、この手法も却って新鮮ですね
秋山親子だけではなく、繋がりを考えさせる巻でした
池波正太郎先生、やっぱ偉大だわ~

いや~、この感想とも言えぬこの駄文こそが、私らしくて我ながら和む
こんな日々を続けたいね

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Posted by ブクログ 2012年09月01日

剣客商売シリーズ第12弾

白い猫
密通浪人
浮寝鳥
十番斬り
同門の酒
逃げる人
罪ほろぼし

早いものでもう12作目。
お話の中でも月日は流れて小兵衛は65歳あたり。まだまだ元気な小兵衛だけど、時折、ふと老いを感じさせる。
おはるも少し古女房のようになってきた…?それでも可愛らしい女性です。

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Posted by ブクログ 2014年11月14日

20101224 何度読んでも新しい。毎回、元気になれる大事なシリーズ。
20141114 読み返して毎回新しい発見がある。良い本は永遠なんだろうな。
20200628 今回は小兵衛が元気に活躍する場面が多く、励まされた。逆に大治郎、美冬の出番が少なく、小太郎がどんなか気になってしまった。次回シリー...続きを読むズを又読もうと思う。

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