あらすじ
「まだ…まだ死ねぬぞ、まだ十人あまりもいる…」死病に冒されながら、世話になった村に巣くう無頼浪人どもの一掃を最後の仕事と心に決め、ひとり剣をにぎる中年の剣客・村松太九蔵。その助太刀に小兵衛の藤原国助作二尺三寸が冴える「十番斬り」。小兵衛の亡妻お貞への情愛を彷彿させる「白い猫」「密通浪人」。[辻斬り]事件のその後を描き味わい深い一編「罪ほろぼし」など、シリーズ第12弾。
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Posted by ブクログ
懸隔商売シリーズ第12弾
とにかく引き込まれる秋山小兵衛と大治郎の二人の剣客。
今の時代で言うとというたとえる人物はいないけど、いわゆる嬢王陛下の007のような存在だろうか。ほぼスーパーマンでお上ともつながり弥七など手下もいて、難題が起こってもそれをすいすいと解決して悪を倒す(^-^;)そんな秋山親子が素晴らしい。
江戸時代のしきたりの仇討ちという決まりがこの時代の人たちの大変な生き方を(主に侍だが)垣間見るにつけ、この本の逃げる人でその定めが如何に難しく酷なものかとこの一遍で思い知る。
小兵衛と大治郎おはると三冬にその息子の家族が中心に必ずいて、様々な人を助けたり事件を解決していく痛快ドラマを毎回見させてもらっている気持ちになる。
Posted by ブクログ
何巻になっても面白みが色あせない・・・。どの話も面白かったですが、個人的には一番最後の「罪ほろぼし」がきた。何だかほんわかして読後感が非常に良かった。
Posted by ブクログ
読書をしていない訳ではなかったのですが…どうも気が乗らず途中で手が停まる
そんな一ヶ月を打破したのは懐かしきシリーズ作品でした
(多分、昔、この巻で力尽きてる ※シリーズ12巻目)
実家で黄ばんだ単行本と化してヒッソリ佇んでいたところ発見し、改めて読んでみました
やっぱり面白い
数ヶ所で現代の作家視点となって作者が述懐する行があるが、今読むと、この手法も却って新鮮ですね
秋山親子だけではなく、繋がりを考えさせる巻でした
池波正太郎先生、やっぱ偉大だわ~
いや~、この感想とも言えぬこの駄文こそが、私らしくて我ながら和む
こんな日々を続けたいね