おもしろかった
薬屋でありたい、でも、知識はほしい、という猫猫の葛藤、のようにも読めました。倫理観というのは時代ごとに異なるものだな、とも。
おもしろかったのは、おそらくは働く現代の女性を念頭においた、「家庭の主婦を馬鹿するのはいかがなものか」といいうくだり。もちろん、この時代と現代とでは、家庭を維持するのに必要な労働力も違うので、一概には言えませんが。人それぞれ、役割があり、それぞれの人生がある、どちらかが尊く、どちらかがそうでない、ということはないのだ、というメッセージのように受け取りました。若い世代に特に読んでほしいですね。