池波正太郎のレビュー一覧

  • 人斬り半次郎 幕末編

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    言い知れない南国の男の情の深さと、人間味が大変素晴らしく表現されていると思います。
    歴史的な事件の概要は分かりやすく、
    どちらかといえば、登場人物を通して見た歴史の動きなんかが、
    思いのほか面白かったです。

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    2012年12月04日
  • 鬼平犯科帳(二)

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    「死ぬつもりか,それはいけない。どうしても死にたいのなら,一年後にしてごらん。
    一年も経てば,すべてが変わってくる。
    人間にとって時のながれほど強い味方はないものだ」 (p.147)

    =====

    切羽詰った人にとって,1年はとても長いかもしれません。
    が,「いつまで苦しめばいいのか」と無期限の苦しみを想像して絶望的になるより,
    期限を設けた方が精神的に楽かもしれないと思う次第でございます。

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    2009年10月04日
  • むかしの味

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    絶対空腹時には読んではいけない、
    小説家池波正太郎氏が綴る極上の「食」のエッセイ。

    と言っても、本作品はただ「この店の何が美味」
    などといった事をダラダラと書き殴った
    グルメ本などでは決してない。

    飽食の時代と言われている現在、
    舌で育てる味覚も心で味わう感動も
    鈍ってしまっているような現代人に対し、
    この作品を読む事で、
    「食べる」という行為が本来持っている、
    私達人間にもたらしてくれる喜びの感覚や
    幸せの実感を呼び覚ましてくれるような、
    「五感に訴えかける作品」である。

    今までの自分の人生を振り返りそこで出会った
    食べ物の味、店の雰囲気を、
    その食べ物を味わった当時、
    筆者が関わった人物の思い出とその時の想いなどと
    共に読めばその映画のように味わいのあるシーンが
    頭に浮かび、その食べ物の匂いがしてきそうな、
    まるで一冊の脚本を読んでいるかのように、
    鮮やかに、活き活きと描かれている。

    外食をするならば、背筋のピンと伸びた料理人の
    作った料理を大好きな人と一緒に食べる、
    そして一食一食、食べる事を
    映画を観るような素敵な事として楽しむ、
    それが、自分が食べるものを
    更に美味しいもの変身させる極意なのだ、
    と池波氏に教えられているような気持ちになる。

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    2012年01月17日
  • 剣客商売七 隠れ簑

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    実は、剣客シリーズ中、この巻が、
    私の中では一番好きかもしれない。

    表題作の「隠れ蓑」は実に渋くて味のある秀作。
    それから「徳どん、逃げろ」はその名の通り、
    私のお気に入りキャラ傘屋の徳次郎こと傘徳に
    スポットライトがあてられた作品。

    「隠れ蓑」にしても「徳どん」にしても、
    登場人物達が辿った数奇な運命、
    そして静かに隠されていた「真実」が明らかになるラストが、
    とても切なくて哀しい。

    最後の作品「決闘・高田の馬場」は、
    そんな物悲しい気持ちを救ってくれるのかのように、
    秋山父子の活躍により小兵衛の愛弟子の危急が救われ、
    なんとも愉快で気分爽快な終わり方をする。

    私は、シリーズ第七作目にあたるこの巻を読むと、
    「ああ、剣客シリーズって面白いな。」と
    その良さを実感、再確認することが多いような気がする。

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    2012年03月11日
  • 鬼平犯科帳(二十二)

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    続編があるのを知らなければ、これが「鬼平−」の最終回かと思ってしまうラストである。
    今回も事の発端は、細川君だった。反省しても反省してもダメな男、細川。せっかく外回りに復帰できたのに、またしても道を踏み外す。
    しかし、いけないいけないと思いつつも博打に足を踏み入れる細川の逡巡する姿は、人間くさくて、どうにも憎みきれない。
    火付盗賊改という仕事は、現代で言えば警察官なのだから、そこんところを考えたら「人間くさくて愛嬌がある」では済まされないのだが、まぁなんか憎みきれないわけなのだ。

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    2009年10月04日
  • 幕末遊撃隊

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    伊庭八郎。
    将軍の親衛隊。改編され遊撃隊となり、鳥羽・伏見の戦いを経て五稜郭で命を落とす。
    簡単に言うとこんな方。

    池波正太郎の書くこ気味の良いべらんめぇ口調と、冷静に自分の「命の残量」と「やれる事」を計る姿勢のギャップがせつなくなる。

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    2009年10月04日
  • 鬼平犯科帳 1巻

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    父親が時たま買ってくるのですが、うっかりはまりました。
    全巻読めてはいませんがいつか買い揃えたいと思ってます。
    ここまで時代物の主人公が好きになったことはないです。
    長谷川平蔵の男前度に惚れろっ!

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    2009年10月04日
  • 鬼平犯科帳(六)

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    初見:中学2年生

    きっかけはテレビで中村吉衛門バージョンの鬼平をみてから。
    律儀に1巻から読んだが、友達には1を読んだらすぐ6を読むように薦めている。

    何故って?それは読んだら解ると思う。
    ちなみにテレビ版のエンディングの曲「インスピレイション」は、とても芋洗坂係長の歌う「ボラレ」と同じグループが作ったとは思えないくらい秀逸な曲。泣きそうになる。

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    2009年10月04日
  • 剣客商売番外編 ないしょ ないしょ

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    剣客商売シリーズの中でも一番面白いかも!
    主人公が剣術をやってるわけでない若い女性だから、という理由もあると思いますが。
    不幸な身の上でたくましく生きていく少女、最後は本懐を遂げて・・・ってね。

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    2009年10月07日
  • あばれ狼

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    短編集?です。渡世人の皆さんと、苦労人の皆さんの話。
    真田太平記の皆さんもいます。正直、それ目当てでした。

    角兵衛は思春期が終わらないまま一生を終えた感じですね。
    終始ジリジリさせられます。

    兎が熊になりました。
    ということで(?)、右近と信之の関係があまり宜しくないのが逆に新鮮でした。
    無駄に冷たい感じの信之に違和感…他の本で人格変わって一安心です。

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    2009年10月04日
  • 原っぱ

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    解説の「何かをするのではなく、何かをしないと心に決める美学」という言葉がぴったりです。劇作家の牧野も、俳優の市川も、自分の希望やその後起こるであろう後悔よりも、自分は一歩ひいて相手への気遣いを大事にする。迷っても一度決めたらきっぱりとそれを通す。とくに市川が萩原千恵子の舞台への出演について牧野に電話したシーンの台詞が印象的でした。変に気を回すことなく、シンプルに自然に相手を思う気持ち。大事にしたいと思います。

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    2012年09月01日
  • 剣客商売三 陽炎の男

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    剣客商売第三巻。
    読んでいると、帰るべき場所に帰ってきたような、心が落ち着くようなのは、何故なんでしょう。
    それが池波正太郎の魅力なのでしょうか。

    若先生がだんだん活躍してきました。
    三冬が恋に目覚めてきました。
    面白くなってきました。続編が楽しみです。

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    2009年10月07日
  • 剣客商売五 白い鬼

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    文句なしの面白さ。「三冬の縁談」が最高。次回作のタイトルは「新妻」。ついに若先生と三冬が結婚するのかな?早く読まねば。

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    2009年10月07日
  • 剣客商売八 狂乱

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    哀しい境遇から「狂乱」した男の話、狐が気弱な男にとりつく話など、ちょっと趣向の変わった話が続きました。

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    2009年10月07日
  • 剣客商売九 待ち伏せ

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    「ある日の小兵衛」が最高。
    9巻目ともなると、「剣客商売」の世界観もすっかり熟してきていて、今が旬という感じ。

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    2009年10月07日
  • 梅安最合傘 仕掛人・藤枝梅安(三)

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    池波正太郎でもっとも好きな一冊。

    ピカレスク小説としても、じっとりと暗い狂気や縋り付くような救済への渇望がたまらなく悪の魅力を際だたせていると思うし、そもそも、ずっしりと重い「男が惚れる男」を描かせたら並ぶもののない池波正太郎の筆による、梅安のどうしようもなく格好良いいこと!

    正直、テレビドラマ版は、緒形拳のドラマ以外は仕掛人のネタを盗用した偽物とさえ言いたい。

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    2009年10月04日
  • 鬼平犯科帳(十四)

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    さらば伊三次。
    密偵の中では愛着のあるキャラクターなので、ここでさよならとは本当に悲しい。
    以前はうっかり兎忠に探索内容を漏らして、お頭に泣いて謝った事もある伊三次・・・。
    さびしくなるなぁ・・・。
    余談ですが、今回妙に年寄り臭いお頭に、吃となって反論する佐嶋もややかわいい。

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    2009年10月04日
  • おとこの秘図(上)

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    誰にもいえない趣味を持っていますか?剣客として武士として生きた盗賊改方・徳山五兵衛。私は持っています。(笑)

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    2009年10月04日
  • 真田太平記(八)紀州九度山

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    21歳のときに読んだ本。
    時代物をきちんと読んだのはこれが初めてでしたが、サラサラと読めたので、
    女の人にもおすすめです。

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    2009年10月04日
  • 剣客商売八 狂乱

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    中学校時代から何度も読み続けている池波正太郎もの。
    たぶん一番最初に読んだのがこのシリーズ。
    食べ物に対する興味も、江戸時代の言葉、作法も全てこれで覚えた。
    読まないと人生損だぜ。
    同じ時期から池波正太郎が好きだった人を人だけ知っている。

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    2009年10月04日