【感想・ネタバレ】男振のレビュー

あらすじ

若くして頭髪が抜け落ちる奇病を主君の嗣子・千代之助に、侮蔑された17歳の源太郎は、乱暴をはたらき監禁される。別人の小太郎を名のって生きることを許されるが、実は主君の血筋をひいていたことから、お家騒動にまきこまれることになる。しかし、源太郎は、宿命的なコンプレックスを強力なエネルギーに変えて、市井の人として生きる道を拓いていく。清々しく爽やかな男の生涯。

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Posted by ブクログ

池波正太郎先生を久方ぶりに読む

1頁から引き込ませる力はさすが!

タイトルやカバー絵も一級品

源太郎の生き方そして縁があって出会った人達の優しさ…本当に爽やかな男の生涯でした。

池波正太郎作品も蒐集熱が高まる


ぜひ〜

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2025年11月09日

Posted by ブクログ

2024.11.7

何回目だろう。7回目くらい。
何度読んでも良い。

人生は人それぞれで違うが、自分の人生は一つしかない。自分の人生、変えられないようで自分次第で変えられる、選ぶことは出来るように思う。「運命」というが自分の人生は自分の選択で決まる。ただ、自分一人の力で生きているようで沢山の人に支えられている。うっかりするとその事を忘れてしまう。

主人公の潔さ、そして、彼に関わる沢山の善意の誠実な人たち。人って素晴らしいと思う。

本のタイトルの「男振」という言葉が作品の中でたった1回しか使われないが、クライマックスのこの一語がこの作品の全てを語っている。

本当に良い作品だ。池波正太郎のBEST of BESTだ。

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2024年11月09日

Posted by ブクログ

池波正太郎の作品の中でもベストの1つ。
人生の逆境を受け入れ、巡りあった人達に支えられ、成長し、人として伸びていく。何回読んでも泣いてします。
「男振り」の言葉がラストに解る。爽快なストーリーです☺️

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2020年01月01日

Posted by ブクログ

先日、池波正太郎の「男振」(新潮文庫)を一晩で一気に読み上げました。
時代小説はどうも言う方、まずはこれを読んでみて下さい。
そのかわり昨夜は本を読みすぎて眠たい眠たいとこぼざれてもわたしのせいではありません。
池波正太郎に文句言ってください(⌒-⌒;)
読み始めて途中でストップする勇気のある方、
あなたは強靭な意志の持ち主でございます(o^。^o)
ぜひとも翌日が休みという晩にお読み下さい。
さらによければ「剣客商売」もおすすめします!!!

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2017年05月28日

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昔の日本人の心意気・矜持が爽やかに描かれていますね。
ラストシーンは池波正太郎ならではの滋味あふれる、じつに良いものでした。

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2014年12月23日

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読み終わて、不思議なくらいに清々しい。
堀源太郎。十七歳の時、アタマは、はげていた。
なぜ、その病気にかかったのか、理由もわからぬ。
治療する術もなく、周りの嘲笑に耐えていた。
殿様の千代之助に、そのことを嘲笑されて、猛然と千代之助に、
襲いかかり、ボカボカと殴る。
そのことで、ロウに閉じ込められるが、・・・
どういうわけか。老中の計らいで、名前を変えることで、
命が助けられる。
そして、新潟の郷里に戻るが、解消された婚約者が会いたいというので、
会いにいくが、またそこで、ひと騒動を起こす。
今回は決定的で、それでも・・・
源太郎には、いわくがあったのだ。

それにしても、源太郎の行動は、なんとも、
潔いのだろう。いい作品ですね。

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2013年02月13日

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禿がなんだ!頑張って正直に生きていこうぜ!って思わせてくれる作品です。

長編だけどとても読みやすく読み終わった後はスッキリする内容ですのでおススメです。

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2010年11月10日

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武家に生まれた少年の数奇な運命。そして生い立ちの秘密。
身に降りかかる幾つもの試練を乗り越え成長してゆく物語です。

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2009年10月04日

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とある藩のお家騒動を舞台に堀源太郎という人間の数奇な人生の物語。眉目秀麗な若侍がある日突然禿頭になってしまい厭世的になっていく前編から自身の運命を知り、いかに周りの人間が自分のために命懸けになってくれているかに気づき大人になっていく様子は心から応援したくなる。
最後の章 薫風 は育ての父との邂逅に涙した。

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2023年11月15日

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書評や裏書きは爽やかさを強調しているが、二度目の過ちなどは共感できるところはなく、そこから興醒めしたところがある。オチは悪くないが、時代物のありがちな印象として、全く驚きはない。それでも、読み物としては楽しめた。

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2023年03月07日

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初池波。オススメ頂いた作品。源太郎の波乱万丈な人生は父・源右衛門、原田小平太、棟梁・伊助…等、然るべきときに然るべき人に出会った、良き人生であったように思う。何とも言えぬ読後感。また池波作品を読みたいと所望する。星四つ。

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2020年08月17日

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ネタバレ

コンプレックスを言い訳にしないこと、身体を張って生きることの格好良さを教えてくれる本。

もっとも、それができる人は往々にしてこの本のように人には恵まれているんだけどね。

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2017年07月11日

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「男にとって、女との出会いほど大きな影響をもたらすものはない。男は女によって、どうにでも変わる生きものである。それだけに女は素晴らしく、また恐ろしい」

若くして頭髪が抜け落ちる奇病を主君の嗣子(跡継ぎ)に、侮蔑された主人公の源太郎は、乱暴を働き監禁されるが、別人の名を名のり生きることが許される。

そのような容貌の源太郎を、普通の人として見てくれる「お順」という女性と出会い、市井の人として生きる道を拓いていく。しかし、実は主君の血筋をひいていたことから、お家騒動にまきこまれていく。この主人公の爽やかな生涯を描く物語。

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2017年09月11日

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コンプレックスと生い立ちに翻弄されながらも最後は自分の足で自分の人生を歩いてる。
こうなれたらかっこいいなあ。

あとがきにかいてあったこの小説のモデルと事件が気になる。

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2012年06月18日

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面白くて一気に読んでしまいました。立派な大工の棟梁になって、養父に会いに行くシーンには感動しました。

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2012年01月23日

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最初は主人公の御乱行(?)に「おいおい」って感じで「ちょっとウザい」だったけど、読み進むにつれてどんどん面白くなりましたね。さすが池波先生。やっぱアベレージ高いです。

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2009年10月07日

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不運にも若ハゲの主人公。だが、色々な出来事がおこるたびにどんどん男振りを上げていく。
「見た目が何だ!」という強さを与えてくれる話。

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2009年10月04日

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清々しく爽やかな男の生涯。

いきなり禿とかゆぅしびっくりしたけどおもしろかった。時代小説初めて読んだけどすらすら読めた。泣ぃた。

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2009年10月04日

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藩主が、将軍の妹を正室に迎える前に、他の女性に産ませた嫡男堀源太郎の、数奇な物語。

若くして堀源太郎は、頭髪が抜け落ちる奇病を、患う。

主君の世継ぎ、千代之助に侮辱され、源太郎はブチ切れて、ボッコボコにしてしまった。

結果、牢屋にぶちこまれる。

江戸で、源太郎の頭がツルピカになったと、聞いた許嫁の家からは、断られる。

その元許嫁からは、ハゲ頭を笑われる。

堀源太郎の青春は、暗~く、じめっとした、惨めを絵に描いたようだった。

さらに、自身の出生が災いして、お家騒動に巻き込まれる。

救いようのない程の、不幸な青年。

しかし、この最悪の状況から、いろんな人の助けを借りながら、自分の進むべき道を見つけて、精進して、逞しく成長した堀源太郎は、格好良かった。

ツルピカ頭が、年相応に似合う「男振」になる話。





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2024年06月03日

Posted by ブクログ

16歳で、つるっぱげになっても、くさらず生きていけばイイ男になるでよ。池波正太郎の春夏秋冬で取り上げられていたので、読んだ。

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2012年11月18日

Posted by ブクログ

若くして奇病に冒され禿頭になってしまった主人公千代之助。
それを揶揄した主人に乱暴して監禁されるが、名を変えて生きることを許され開放される。
疑問と不安を覚えながら一人で世に出る主人公だが、そこから本人も予期していなかった騒動に巻き込まれることとなる。
コンプレックスから、さまざまな葛藤に悩まされる主人公がとても人間らしくて、ページを捲る度にドキドキした作品だ。

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2009年10月04日

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