池波正太郎のレビュー一覧

  • 真田太平記(九)二条城

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    秀頼の上洛は何とか無事に終わったものの、昌幸が病死し、草の者達も奥村弥五兵衛が死に残ったメンバーも老化が進み、残念ながら真田家は確実に衰退してゆく。
    歴史は変えられないものの、真田家に肩入れしながら読んでいるので、少しずつ歯車が変わっていればと思えてならない。
    あと、家康のじわじわと相手を追い込む姑息なやり方は好きじゃないけれど、安定した世の中を作るためには仕方がなかったと思うべきなのか。

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    2025年12月22日
  • おせん

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    短編集。13編あり、すべてが女性を主人公としたもの。見た目だけでは、わからない人間の業と言うものを描き尽くしている。根っからの悪人も、根っからの善人もいない。
    池波正太郎独特の食事の場面が、その人を妙にリアルにさせてくれるのである。

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    2025年12月02日
  • 食卓の情景

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    久しぶりに本棚から取り出して読んでみた。時代小説の大家である作者の日々の食事がどれも美味しそうに描かれている。池波さんの時代小説は読んだことが無いがきっと食事の場面も上手に買いているんだろうと想像した。フットワーク軽く様々な所に出向いて食べる食事は凡人には真似できないが、美味しさを想像して面白く読むことが出来ました。時代小説にもチャレンジしようと思いました。

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    2025年12月01日
  • 食卓の情景

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     『鬼平犯科帳』『剣客商売』で有名な時代小説家・池波正太郎先生の食に纏わるエッセイで、鮨、鰻、チキンライス、ポーク・カツレツ、カレーライスなど思わずお腹が空いてくるような筆致と先生が過ごした昭和の情景描写、自身の作品と食事の深い結びつきが印象的で、思い出した時に繰り返し読みたくなる作品だった。

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    2025年11月26日
  • 真田太平記(八)紀州九度山

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    昌幸と幸村が九度山に軟禁されてからも、生き残った草のものたちはあるかないかも分からない一度の機会がある事を願って地味ながら潜伏を続けている。
    病に臥せっていた昌幸が危篤になったものの、次巻はいよいよ家康上洛。さてどう動くのか。

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    2025年11月16日
  • 散歩のとき何か食べたくなって

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    「何これ」「うめー」って体験憧れる

    個人経営の店に入るのにだいぶ気合いが必要な私からするとふらっと知らない店入れるの凄すぎ

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    2025年11月15日
  • 鬼平犯科帳[決定版](二十一)

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    池波正太郎の連作時代小説『決定版 鬼平犯科帳〈21〉』を読みました。
    『決定版 鬼平犯科帳〈20〉』に続き、池波正太郎の作品です。

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    大島勇五郎は、名前ほど勇ましくないが有能な同心だ。
    しかし最近おかしい。
    不審を感じた平蔵が、自ら兇盗の跳梁を制する「春の淡雪」、探索方から勘定方に戻されて、ふて腐れていた細川峯太郎が、非番の日に手柄を立て、再び探索方に戻るまでを描く「泣き男」、浮気の虫が騒ぎ出した木村忠吾にも温かく厳しい眼をそそぐ「麻布一本松」ほか、「瓶割り小僧」「討ち入り市兵衛」「男の隠れ家」を収録。
    “仏の平蔵”の部下への思いやりをしみじみと

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    2025年11月03日
  • 鬼平犯科帳[決定版](二十)

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    池波正太郎の連作時代小説『決定版 鬼平犯科帳〈20〉』を読みました。
    池波正太郎の作品は先日読んだ『決定版 鬼平犯科帳〈19〉』以来ですね。

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    女は、いきなり甚助へつかみかかり、「何をしゃあがる」立ちあがった甚助に突き飛ばされると、「か、敵討ちの約束がまもれぬなら、わたした金を返せ、返せえ!!」白眼をつりあげて叫んだ。
    逃げ廻る甚助に旧知の平蔵は助太刀をするが、事は意外な方向に展開して行く。
    女心の奇妙さに、さすがの鬼平も苦笑い。
    花も実もある鬼平の魅力──「助太刀」。
    ほか「おしま金三郎」「二度あることは」「顔」「怨恨」「高萩の捨五郎」「寺尾の

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    2025年11月02日
  • 鬼平犯科帳[決定版](十九)

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    池波正太郎の連作時代小説『決定版 鬼平犯科帳〈19〉』を読みました。
    池波正太郎の作品は先日読んだ『決定版 鬼平犯科帳〈18〉』以来ですね。

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    双肌をぬぎ、太やかな腕を剥き出しにして、せっせと桶をつくる働き者のおろくは、息子の変事をきいて顔色が変わった。
    「これ、どうしたのだ?」「うちの子が、勾引(かどわか)されたんでございます」叫ぶようにいったおろくが、平蔵の手を振り切って家を走り出た。
    ──幼児誘拐犯は、実の親か? 卑劣な犯罪を前にさすがの平蔵にも苦悩の色が……。
    「霧の朝」「妙義の團右衛門」「おかね新五郎」「逃げた妻」「雪の果て」「引き込み

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    2025年10月26日
  • 真田太平記(七)関ヶ原

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    政治家として有能だけど武将の資質に欠ける三成と、両方を兼ね備えて、かつ人の心を操る家康との対比が明確に意図されています。
    真田の草の者の果敢なアタックはフィクションでしょうが、その後の日本の状況を左右する分岐点でした。
    真田父子の腹の括り方と不甲斐ない西軍に対する無念は察するに余りあるけれど、本多平八郎ご見せた気合いは感動的です。

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    2025年10月24日
  • 食卓のつぶやき

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    するすると読める文章が心地よい。
    食べ物とそれを取り巻く風景が浮かんできて、お腹は空くし旅には行きたくなるし…なエッセイ。
    食べ物などから連想して小説のタイトルや音楽のイメージを得ることがあるというのが印象的だった。

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    2025年10月23日
  • 鬼平犯科帳[決定版](十八)

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    池波正太郎の連作時代小説『決定版 鬼平犯科帳〈18〉』を読みました。
    池波正太郎の作品は先日読んだ『新装版 鬼平犯科帳 特別長篇 鬼火〈17〉』以来ですね。

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    大恩ある盗賊の娘が狙われていると知った密偵・仁三郎は、平蔵に内緒で非常手段をとる。盗賊上りの部下を思いやる長官の情と密偵の苦悩を描く「一寸の虫」。
    尾行中の鬼平の前で提灯が闇に飛んだ。辻斬りか? 「神妙にせよ!」、途端に逃げ失せた賊と共に傷ついた男も消える。謎が謎を呼ぶ「蛇苺」。
    盗賊改方の勘定方・細川峯太郎が初の調査にのりだす「草雲雀」。
    そのほか「俄か雨」「馴馬の三蔵」「おれの弟」と、

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    2025年10月26日
  • 鬼平犯科帳(十七)

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    池波正太郎の長篇時代小説『新装版 鬼平犯科帳 特別長篇 鬼火〈17〉』を読みました。
    池波正太郎の作品は先日読んだ『決定版 鬼平犯科帳〈16〉』以来ですね。

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    その居酒屋には名前さえついていない。
    うまい酒を出すが、亭主がたいそう無愛想なその店を、土地の人びとは「権兵衛酒屋」と呼んでいる。
    その身のこなし、もと二本差であったらしい。
    興味をひかれた長谷川平蔵は「権兵衛」に立ち寄り、評判の酒を堪能することに。
    しかし、直後、店の女房は斬られ、亭主はいずこかへ逐電した。
    捜査をはじめた平蔵に迫る怪しい影は、ついに鬼平を斬った! 武家社会の闇と悲哀が

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    2025年10月18日
  • 鬼平犯科帳[決定版](十六)

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    池波正太郎の連作時代小説『決定版 鬼平犯科帳〈16〉』を読みました。
    池波正太郎の作品は先日読んだ『新装版 鬼平犯科帳 特別長篇 雲竜剣〈15〉』以来ですね。

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    出合茶屋で女賊の裸身をむさぼる同心・黒沢。
    どうも妙だ、と同僚の小柳は気づいた──「網虫のお吉」。
    結婚を目前に最後の悪所通い、としゃれこんだ木村忠吾が出くわしたのは──「影法師」。
    妻を寝とられ腹いせに放火を企てた船頭が、闇の中、商家へ吸い込まれてゆく黒い影の群れを見た時──「火つけ船頭」。
    巷にしぶとく生きる悪に鬼平は如何に立ち向かうのか? 「白根の万左衛門」「見張りの糸」「霜夜」と

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    2025年10月15日
  • 鬼平犯科帳(十)

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    読めば読むほどにレギュラー陣の人となりを知るようになり、平蔵が彼らの性格を理解しながらチームとして上手く機能させている様子が分かるようになってくる。
    そういった意味では基本的には短編集という形式を取りながらも、長編として楽しめます。
    今回は最後のお熊婆さんが良かった。

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    2025年10月13日
  • 人斬り半次郎 幕末編

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    幕末はどうしても新選組など幕府側の話が楽しいが、日本を変えようとする志士の考えや流れが、半次郎を中心によくわかる話だった。上巻は特に面白い。下巻は時代をなぞる感じになってしまい、勉強にはなったが小説としての楽しさは幕末編に尽きる

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    2025年10月05日
  • 鬼平犯科帳(十五)

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    池波正太郎の長篇時代小説『新装版 鬼平犯科帳 特別長篇 雲竜剣〈15〉』を読みました。
    池波正太郎の作品は先日読んだ『新装版 鬼平犯科帳〈14〉』以来ですね。

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    二夜続けて、腕利きの同心が殺害された。
    その剣の手練は、半年まえ平蔵を襲った兇刃に似ている。
    あきらかに、何者かの火盗改方への挑戦だ。
    その目的は?
    あの大鴉のような男が向けてきた刃の凄さを思い返した長谷川平蔵は、湧き上ってくる闘志を押さえかねて思わず身震いした──正体不明の恐るべき強敵の登場に、じりじりと追い詰められる平蔵。
    亡き恩師・高杉銀平の言葉が思い出せれば、手がかりになるのだ

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    2025年10月04日
  • 剣客商売番外編 黒白(下)

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    実に読み応えありの時代小説。波切八郎と関係する人々との関わり合い、そして正に偶然に起こった秋山小兵衛との死闘。ラストも泣けてくる。

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    2025年10月03日
  • 鬼平犯科帳[決定版](十)

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    「お熊と茂八」が一番面白かった。
    妖怪ババアといった様相のお熊と平蔵の絶妙なパワーバランスからくる掛け合いが軽快で心地良い。

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    2025年10月02日
  • 鬼平犯科帳(十四)

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    池波正太郎の連作時代小説『新装版 鬼平犯科帳〈14〉』を読みました。
    池波正太郎の作品は先日読んだ『新装版 鬼平犯科帳〈13〉』以来ですね。

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    鬼平犯科帳が、時代を超えて現代人の心を強く捉えるのは、部下を束ねる平蔵の“リーダーシップの見事さ”にある。
    部下を思いやる心の篤さ、だからこそ部下も我を忘れて働く……名管理職・平蔵の真骨頂を描く「五月闇」のほか、お頭へ盗賊を周旋する口合人(くちあいにん)と平蔵のかけひきが愉快な「殿さま栄五郎」、兎忠こと木村忠吾が久しぶりに活躍する「さむらい松五郎」、そのほか「あごひげ三十両」「尻毛の長右衛門」「浮世の顔」

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    2025年09月28日