池波正太郎のレビュー一覧
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池波正太郎の連作時代小説『決定版 鬼平犯科帳〈19〉』を読みました。
池波正太郎の作品は先日読んだ『決定版 鬼平犯科帳〈18〉』以来ですね。
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双肌をぬぎ、太やかな腕を剥き出しにして、せっせと桶をつくる働き者のおろくは、息子の変事をきいて顔色が変わった。
「これ、どうしたのだ?」「うちの子が、勾引(かどわか)されたんでございます」叫ぶようにいったおろくが、平蔵の手を振り切って家を走り出た。
──幼児誘拐犯は、実の親か? 卑劣な犯罪を前にさすがの平蔵にも苦悩の色が……。
「霧の朝」「妙義の團右衛門」「おかね新五郎」「逃げた妻」「雪の果て」「引き込み -
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池波正太郎の連作時代小説『決定版 鬼平犯科帳〈18〉』を読みました。
池波正太郎の作品は先日読んだ『新装版 鬼平犯科帳 特別長篇 鬼火〈17〉』以来ですね。
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大恩ある盗賊の娘が狙われていると知った密偵・仁三郎は、平蔵に内緒で非常手段をとる。盗賊上りの部下を思いやる長官の情と密偵の苦悩を描く「一寸の虫」。
尾行中の鬼平の前で提灯が闇に飛んだ。辻斬りか? 「神妙にせよ!」、途端に逃げ失せた賊と共に傷ついた男も消える。謎が謎を呼ぶ「蛇苺」。
盗賊改方の勘定方・細川峯太郎が初の調査にのりだす「草雲雀」。
そのほか「俄か雨」「馴馬の三蔵」「おれの弟」と、 -
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池波正太郎の長篇時代小説『新装版 鬼平犯科帳 特別長篇 鬼火〈17〉』を読みました。
池波正太郎の作品は先日読んだ『決定版 鬼平犯科帳〈16〉』以来ですね。
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その居酒屋には名前さえついていない。
うまい酒を出すが、亭主がたいそう無愛想なその店を、土地の人びとは「権兵衛酒屋」と呼んでいる。
その身のこなし、もと二本差であったらしい。
興味をひかれた長谷川平蔵は「権兵衛」に立ち寄り、評判の酒を堪能することに。
しかし、直後、店の女房は斬られ、亭主はいずこかへ逐電した。
捜査をはじめた平蔵に迫る怪しい影は、ついに鬼平を斬った! 武家社会の闇と悲哀が -
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池波正太郎の連作時代小説『決定版 鬼平犯科帳〈16〉』を読みました。
池波正太郎の作品は先日読んだ『新装版 鬼平犯科帳 特別長篇 雲竜剣〈15〉』以来ですね。
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出合茶屋で女賊の裸身をむさぼる同心・黒沢。
どうも妙だ、と同僚の小柳は気づいた──「網虫のお吉」。
結婚を目前に最後の悪所通い、としゃれこんだ木村忠吾が出くわしたのは──「影法師」。
妻を寝とられ腹いせに放火を企てた船頭が、闇の中、商家へ吸い込まれてゆく黒い影の群れを見た時──「火つけ船頭」。
巷にしぶとく生きる悪に鬼平は如何に立ち向かうのか? 「白根の万左衛門」「見張りの糸」「霜夜」と -
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池波正太郎の長篇時代小説『新装版 鬼平犯科帳 特別長篇 雲竜剣〈15〉』を読みました。
池波正太郎の作品は先日読んだ『新装版 鬼平犯科帳〈14〉』以来ですね。
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二夜続けて、腕利きの同心が殺害された。
その剣の手練は、半年まえ平蔵を襲った兇刃に似ている。
あきらかに、何者かの火盗改方への挑戦だ。
その目的は?
あの大鴉のような男が向けてきた刃の凄さを思い返した長谷川平蔵は、湧き上ってくる闘志を押さえかねて思わず身震いした──正体不明の恐るべき強敵の登場に、じりじりと追い詰められる平蔵。
亡き恩師・高杉銀平の言葉が思い出せれば、手がかりになるのだ -
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池波正太郎の連作時代小説『新装版 鬼平犯科帳〈14〉』を読みました。
池波正太郎の作品は先日読んだ『新装版 鬼平犯科帳〈13〉』以来ですね。
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鬼平犯科帳が、時代を超えて現代人の心を強く捉えるのは、部下を束ねる平蔵の“リーダーシップの見事さ”にある。
部下を思いやる心の篤さ、だからこそ部下も我を忘れて働く……名管理職・平蔵の真骨頂を描く「五月闇」のほか、お頭へ盗賊を周旋する口合人(くちあいにん)と平蔵のかけひきが愉快な「殿さま栄五郎」、兎忠こと木村忠吾が久しぶりに活躍する「さむらい松五郎」、そのほか「あごひげ三十両」「尻毛の長右衛門」「浮世の顔」 -
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池波正太郎の連作時代小説『新装版 鬼平犯科帳〈13〉』を読みました。
池波正太郎の作品は先日読んだ『決定版 鬼平犯科帳〈12〉』以来ですね。
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盗賊にも守るべきモラルがある。盗まれて難儀をする貧しいものに手を出さぬこと、人を殺傷せぬこと、盗みに入った先で女を手ごめにせぬこと。
この三カ条を守らない盗賊を畜生盗(づと)めという。
さて、本巻の「一本眉」では掟を守りぬく真の盗賊が、畜生盗めの一味を成敗する痛快譚。
その他に、平蔵が盗賊のお頭に変身? お忍びの湯治先で一行が出会った事件「熱海みやげの宝物」と「殺しの波紋」「夜針の音松」「墨つぼの孫八」「 -
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池波正太郎の連作時代小説『決定版 鬼平犯科帳〈12〉』を読みました。
『決定版 鬼平犯科帳〈11〉』に続き、池波正太郎の作品です。
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若き日、平蔵と左馬之助は高杉銀平道場の竜虎といわれ、もう一人又兵衛を加えて三羽烏とも呼ばれたものだった。
それから幾星霜…盗賊となった又兵衛、火盗改方の長官・鬼の平蔵、二十数年ぶりの凄絶な対決を描く「高杉道場・三羽烏」。
彦十に五郎蔵、粂八の元・本格盗めの男たち、いまはお上の手先だが興が乗り、〈昔とった杵柄〉に話がまとまってしまう「密偵たちの宴」。
ほか「いろおとこ」「見張りの見張り」「二つの顔」「白蝮」「二人女房 -
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池波正太郎の連作時代小説『決定版 鬼平犯科帳〈11〉』を読みました。
池波正太郎の作品は先日読んだ『新装版 鬼平犯科帳〈10〉』以来ですね。
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色白でぽってりとした同心・木村忠吾の好物は、豊島屋の一本饂飩。
親指ほどの太さの一本うどんがとぐろを巻いて盛られていて、柚子や摺胡麻、葱などの濃目の汁で食べるのである。
そんな忠吾が、豊島屋で男色の侍に目をつけられ誘拐される「男色一本饂飩」ほか、ちょっとうまそうな食べ物が脇役となっている作品が印象的な第11巻。
「男色一本饂飩」「土蜘蛛の金五郎」「穴」「泣き味噌屋」「密告」「毒」「雨隠れの鶴吉」の7篇を