池波正太郎のレビュー一覧
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池波正太郎の連作時代小説『新装版・梅安冬時雨 仕掛人・藤枝梅安(七)』を読みました。
『新装版・梅安乱れ雲 仕掛人・藤枝梅安(五)』、『新装版・梅安影法師 仕掛人・藤枝梅安(六)』に続き、池波正太郎の作品です。
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江戸のピカレスク梅安シリーズ最終話
白子屋残党の執拗な攻め。
梅安らは、いかにして立ちむかうのか!
白子屋一味との因縁は、やすやすとは切れない。
知略に秀でた敵を倒すための梅安の秘策とは……。
著者急逝により未完となった梅安シリーズの最終話。
江戸の悪漢(ピカレスク)小説としても自眉のシリーズだけに惜しまれる作品。
巻末に取材アルバム -
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池波正太郎の連作時代小説『新装版・梅安影法師 仕掛人・藤枝梅安(六)』を読みました。
『新装版・梅安乱れ雲 仕掛人・藤枝梅安(五)』に続き、池波正太郎の作品です。
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白子屋残党との息づまる闘いの日々、鍼医師として人を救い、仕掛人として命をうばう。
その矛盾が弱点に!!
巨悪・白子屋菊右衛門は倒したが、いまだ残党に狙われる梅安。
彦次郎と小杉十五郎は、鍼医師として人助けに励む彼を陰で支えていた。
しかし復讐者たちは、意表をついた方法で梅安に襲いかかってきた。
なじみの料理屋「井筒」のおもんとの愛もじっくりと描かれる、仕掛人・藤枝梅安シリーズ、円熟 -
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〈本から〉
(今度、南フランスに行こう、南フランスに行こう・・・)と、事あるごとにやっていると、まあ自然に行けるようになってくるんだよ。それは、いわば、「求心力」だね。
身だしなみとかおしゃれというのは、男の場合、(略)やはり自分のためにやるんだね、根本的には。自分の気分を引き締めるためですよ。
「すべて前もって前もって・・・・・」と、事をし進めて行くことが時間の使い方の根本なんだよ。
まとめて買っておくのがクセ。手間を減らせばそれだけ時間も生まれる。一事が万事で、全部そういうやり方ですよ、ぼくは。
「人間は自分のことはわからない・・・」
ものなんだ。だから、他人が言ってくれたことはや -
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[泣き男]
以前の失態で勘定方に回され鬱屈している火盗改方同心・細川峯太郎は、非番の日に怪しい浪人に遭遇し⋯。平蔵にいつ許してもらえるのかと泣く細川が子犬みたいで愛しい。
[瓶割り小僧]
火盗改方に捕らえられた盗賊・石川の五兵衛に平蔵は見覚えがあった。割れた茶碗をきっかけに、20年前の記憶が蘇る。本所の銕の時代に、子供の頃の五兵衛に遭遇していたのだ⋯。人にとって、子供時分の生活が如何に大事であるかを思い知らされた。
[麻布一本松]
火付盗賊改方の同心・木村忠吾に焦点を当てたコミカルな一編。忠吾がメインになると作者の筆もより活き活きしているように感じる。忠吾のことを心得た平蔵が、彼をイ -
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[おしま金三郎]
元火盗改方の同心・松波金三郎の元へ、女賊のおしまが訪ねて来た。火盗改方同心・小柳安五郎が命を狙われているという⋯
小柳暗殺計画に隠されたおしまの執念が恐ろしい。女の恋情はこのような事件を平気で起こすほど、激しいものかと震えた。
[二度ある事は]
火盗改方同心・細川峯太郎は非番の日に怪しい老人を見つけて尾行するが、その老人を見出したきっかけを長谷川平蔵に話すことはできないと思った。彼が妻帯する以前に関係を持っていた女の様子を、平蔵にたしなめられているにも関わらず、性懲りもなく確かめに行ったことがばれてしまうからだ。しかしながら、平蔵に隠しごとはできない⋯
[顔]
長 -
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[霧の朝]
長谷川平蔵の活躍はほぼ無く、準レギュラーの井関録之助が奮闘していた。池波作品ならではの偶然の集積が事態を動かしていく物語の妙が面白い。だが、あまりにも偶然に頼りすぎているのが作劇的に気になった。
[妙義の団右衛門]
火盗改方の密偵・馬蕗の利平治は、かつて恩を受けた大盗賊・妙義の団右衛門から盗めに誘われる。利平治は長谷川平蔵への忠義から火盗改方に密告するが、団右衛門にそのことが露見してしまう。準レギュラーである利平治に降り掛かった危難に爆発する平蔵の怒りはこちらも震えるほどに恐ろしかった。
[おかね新五郎]
珍しく、盗賊が出てこない。長谷川平蔵が放蕩時代に関わりのあったおか -
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読んだ本 幕末新選組 池波正太郎 20260410
数々新選組の本を読んできて、もう新鮮さを感じることもないかなって思ってましたが、さすが池波正太郎、活き活きとした生活感のある新選組が描かれてます。
明治の時代に生き残った長倉新八が主人公で、試衛館との出会いや新選組の隊士となる経緯。
芹沢鴨との関係や、藤堂平八郎との確執・和解そして死別、近藤や土方との決別、そこに女遊びなんかが絡んで、生きた証が感じられる小説仕立てになってます。
近藤や土方は少ししか登場しなくて、長倉新八が反感持ったりするんだけど、土方が別れ際に長倉に十五両渡すシーンが、いかにも土方っていうセリフで格好いい。
また -
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原作・池波正太郎「殺しの掟」を山田芳裕が漫画化。
人の見栄や情欲、愛憎を基盤にしたミステリー時代劇。第三話の最後で『心が痛いよ』と音羽の親分が言ってますが、それはこっちのセリフというやつです。
三話収録されていて、各話ごとにさまざまな人間模様、それぞれの思惑が縦横に交差するのですが、親分自身が多様な姿を見せるので、物語の彩りは増すのですが、統一感がなくなってゆく気がしてしまいます。
しかしながら、読み終えた時に残るのは「心が痛い」という一念に集約されるのですが。
勧善懲悪ではなく、ピカレスクでもなく。裏と表の二つの社会に生きている人間の二つの側面は、そのまま人間が持つ陰陽の感情を写してい