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Posted by ブクログ
老剣客の秋山小兵衛と道場師範の秋山大治郎、女剣士の佐々木三冬を中心に泰平の世で生きる武士が描かれる時代小説の第2巻です。
鬼熊酒屋、辻斬り、老虎、悪い虫、三冬の乳房、妖怪・小雨坊、不二楼・蘭の間が収録されています。
秋山小兵衛は孫くらいの歳である百姓娘のおはると、あいも変わらずお盛んな日々を過ごしています。
息子の秋山大治郎は剣客として成長を続け、弟子を取り師範としての“商売”を少しずつ軌道に乗せていきます。
今回のおはるは小兵衛の手配や成り行きにより関屋村の実家へ帰る事が多く、その最中に小兵衛の隠宅が“小雨坊”により火付けされ全焼してしまいます。
小雨坊の話では1巻の因縁が災いし命を狙われることになるのですが、どの斬り合いとも変わらず淡々と人が死に新しい朝が来ます。
殺し殺されるその命の儚さと潔さが、剣客としての生き方に美しさを添えていました。
3巻にも期待します。
Posted by ブクログ
このシリーズを読んでいて思うことのひとつに老中である田沼意次の政治のことがある。小学校の歴史では今でもあの「もとの田沼の……」という川柳を教えているのだろうか?政治などというのは、この作品中にも何度も触れられているように綺麗事だけではすまない部分も多々あるのだろう。作中の意次の政治に対する姿勢とか、あるいは剣客であることを「商売」とする小兵衛のやりかたなどを読んでいると、うなってしまうのである。なるほど、そういうやりかたがあるよなあ、という感じである。しかし、これ、なかなかぼくのような若僧には承服できかねる部分もあるのだけれどね。
佐々木三冬の心がじょじょにほぐれていくように、しかしいつの間にかぼくも作者のペースにはまってしまっていて、思わずにやついてしまうこと、二度や三度ではない。やはり、途中で読むのをやめるのは難しいようだ。
Posted by ブクログ
「池波正太郎」の連作短篇時代小説『剣客商売(二) 辻斬り』を読みました。
『新装版・梅安針供養 仕掛人・藤枝梅安(四)』、『剣客商売(一) 剣客商売』に続き、「池波正太郎」作品です。
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老剣客「秋山小兵衛」とその息子「大治郎」が悪に挑む!
累計2400万部突破の大人気シリーズ。
冷え冷えとした闇の幕が裂け、鋭い太刀風が「秋山小兵衛」に襲いかかる。正体は何者か?
「小兵衛」・「大治郎」が非道に挑む表題作。
江戸に出たまま帰らぬ息子を探しにきた信州の老剣客へ温かい手をさしのべる「秋山父子」――『老虎』。
暴漢にさらわれた老舗の娘を助ける男装の武芸者「佐々木三冬」――『三冬の乳房』ほか『鬼熊酒屋』 『悪い虫』 『妖怪・小雨坊』 『不二楼・蘭の間』。
シリーズ第2作。
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『剣客商売(一) 剣客商売』が面白かったので、引き続き、『剣客商売(けんかくしょうばい)』シリーズの第2作… 1973年(昭和48年)に刊行された作品です、、、
読み進めていると、中心人物の「小兵衛」と「おはる」、「大治郎」、「三冬」の4人だけでなく… 不二楼の調理人「長次」と座敷女中の「おもん」、「大治郎」に弟子入りした「粂太郎」、町医者「小川宗哲」、御用聞きの「弥七(武蔵屋の親分)」等々、周辺のお馴染みの登場人物にも、どんどん親しみが湧いてきて、『剣客商売』の世界に引きずり込まれていく感じです。
■鬼熊酒屋
■辻斬り
■老虎
■悪い虫
■三冬の乳房
■妖怪・小雨坊
■不二楼・蘭の間
■解説 常盤新平
客を客とも思わずあしらい、土地の無頼漢も恐れている「鬼熊」の亭主「熊五郎」… 「小兵衛」は、意外なことから「熊五郎」の優しい気持ちを知り、そして最期を看取る『鬼熊酒屋』、
夜道を歩いていた「小兵衛」を襲った辻斬り… 「小兵衛」難なくその襲撃をかわし、さらに、辻斬りが御目付衆の「永井十太夫」の屋敷に入ることを目撃し、首謀者等を「大治郎」とともに懲らしめる『辻斬り』、
「大治郎」が諸国を渡り歩いていた際に稽古をつけてもらった「山本孫介」と再会… 江戸に出て行方知れずとなっている「孫介」の息子「源太郎」探しを手伝い、敵討ちを手助けする『老虎』、
「大治郎」のもとに、鰻の辻売りをしている「又六」が訪ねてきて、なけなしの5両を納め、10日で剣の腕を鍛えてほしいと懇願… 「又六」の熱意にほだされた「大治郎」と「小兵衛」は剣を教え、自信を持った「又六」は腹違いの兄で、店の売上をかっぱらっていく無頼漢の「大首の仁助」に立ち向かっていく『悪い虫』、
「三冬」が、怪しい者どもが駕籠を運んでいこうとするところに遭遇し、駕籠の中で猿轡をかまされ、目かくしをして押し込められていた「山崎屋卯兵衛」の娘「お雪」を助けるが、この拐かしの裏を調べてみると意外なことが分かり始めてくる… 「三冬」が女性だということを知らずに恋心を抱く「お雪」に、自分が女性だと悟らせるエンディングが印象的な『三冬の乳房』、
「嶋岡礼蔵」を卑怯な方法で襲った「伊藤三弥」(第1作に収録の『剣の誓約』で腕を切り落とされた男)が江戸に戻り、妖怪・小雨坊のような面妖の男ととも「秋山親子」を狙う… 「小兵衛」の隠宅が火を放たれ全焼してしまう『妖怪・小雨坊』、
隠宅を焼かれた「小兵衛」が不二楼に身を寄せている時、「小兵衛」は、偶然、「横川鉄五郎」という金貸しの御家人を襲うという話を耳にする… 「小兵衛」は、「横川鉄五郎」から金を借りたことがあり、借金の返済に苦労した思いがあることから、知らぬ仲ではないが、どう立ち回るか迷い、ある判断をする『不二楼・蘭の間』、
第1作に続き、どの物語も外れがなくて面白かったですねー 読めば読むほど、『剣客商売』ワールドに浸っていく感じです、、、
イチバン印象的だったのは、「又六」の成長が頼もしい『悪い虫』ですね。
次も本シリーズを読もうと思います。
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