無料マンガ・ラノベなど、豊富なラインナップで201万冊以上配信中!
※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。
※期間限定無料版、予約作品はカートに入りません
Posted by ブクログ
老剣客の秋山小兵衛と道場師範の秋山大治郎、女剣士の佐々木三冬を中心に泰平の世で生きる武士が描かれる時代小説の第4巻です。
雷神、箱根細工、夫婦浪人、天魔、約束金二十両、鰻坊主、突発、老僧狂乱が収録されています。
副題の『天魔』は笹目千代太郎という小柄で無害に見える危険人物が登場するお話です。
尋常の親から生まれた化け物のような人斬り、この笹目千代太郎はドラマ版でも一際目立つ悪でありましょう…私は好きです。
『夫婦浪人』は男色の内容ですが、小兵衛のようにそういった嗜好に疎くても楽しめるお話でした。
全てお話したいところですが、これからお読みになる方の楽しみを奪わないためにもこの辺で…。
5巻にも期待します。
Posted by ブクログ
このシリーズの人間関係でもうひとつ不可思議なのが、小兵衛の後妻であるおはると大治郎の関係かもしれない。もと秋山家の下女であったおはるは、今や老夫小兵衛と絶妙のコンビネーションを見せるのだが、大治郎が実際のところ義母をどう思っているのかは、ここに至るまで描写されなかったような気がする。それが、言葉ではないまでも態度に表れるのが「箱根細工」か?これは大治郎が旅先で母上のみやげにと買い求めるものだが、箱根細工の裁縫箱というところがなんとも微妙でよい。寄木細工のように、人生というやつもいろいろと微妙な要素で成り立っていることを象徴するかのようだ。それがちょっと狂うと、この話に出てくる男のようになるのだろう。まことに、ままならないものであるにちがいない。
Posted by ブクログ
秋山小兵衛の愛弟子•落合孫六が、かつて仕えた大名家で八百長試合をする。その審判になった小兵衛は意外な結末を見る「雷神」
大次郎は、小兵衛のかつての同門•横川彦五郎の病気見舞いに箱根塔の沢温泉を訪れる。そこで出会った浪人は意外な過去をもっていた「箱根細工」
大次郎の修行仲間•高野十太郎は仇を探す身。助太刀を申し出た稲田助九郎には『念友』山岸弥五七がいた「夫婦浪人」
小兵衛のかつての門人の息子•笹目千代太郎が江戸に戻って来た。恐るべき修練を積み、小兵衛に打ち勝つ為に。「天魔」
神田明神前に立札を立てた平内太兵衛には目的があった。近くに住むおちかという娘と、ある約定があったのだ。「約束金二十両」
大次郎が居酒屋•鬼熊で見かけたのは旧知の坊主。狡知に長けた手段で人の金を奪っていたその坊主は仇持ちだった「鰻坊主」
小兵衛は煙管師•友五郎を訪ねる。その途上、友五郎の妻の浮気相手が殺害される現場に出会してしまう「突発」
大次郎の修行時代の恩人•無覚和尚が自殺を図る。盗まれたのは金五十両と、馴染の女だった「老僧狂乱」
小兵衛•大次郎親子が更に協力関係を深め、様々な事件に立ち向かって行く第四巻。著者を個性付ける、『粋な大人たち』の物語に仕上がっています。
Posted by ブクログ
池波正太郎の短篇時代小説集『剣客商売(四) 天魔』を読みました。
池波正太郎の作品は『谷中・首ふり坂』以来なので約2年振りですね。
-----story-------------
老剣客・秋山小兵衛とその息子・大治郎が悪に挑む!
累計2400万部突破の大人気シリーズ。
音もなく小兵衛の前に現れ、「秋山先生に勝つために」、八年ぶりに帰ってきたとうそぶく役者のような若侍の正体は?
次々と道場を襲い相手を一撃のもとに殺していく魔性の天才剣士と秋山父子との死闘を描く表題作。
愛弟子に〔なれ合い試合〕の許しを求められ、苦衷を察して許可を与えた小兵衛が、皮肉にもその試合の審判を引き受けることになる「雷神」など全8編。
シリーズ第4作。
-----------------------
『剣客商売(けんかくしょうばい)』シリーズの第4作… 1974年(昭和49年)に刊行された作品です。
■雷神
■箱根細工
■夫婦浪人
■天魔
■約束金二十両
■鰻坊主
■突発
■老僧狂乱
■解説 常盤新平
テレビドラマでもお馴染みのシリーズ… 安定の面白さですね、、、
息子・大治郎が、父・小兵衛の昵懇にしていた老剣客の息子と対決することになる『箱根細工』と『天魔』では、大治郎の成長が感じられるし、相手の剣客も相当な腕前だっただけにシリアスな展開でしたが、小兵衛の弟子・落合孫六が八百長試合を受けることの許しを乞う『雷神』、男色の男の別れ話がきっかけになる『夫婦浪人』や、栄達や名利と隔絶した場所に生きる老剣客・平内太兵衛重久が、ある小娘のために二十両を稼ごうとする『約束金二十両』、毛饅頭問答が笑える『鰻坊主』等のユーモアたっぷりの作品も多く、どの作品も愉しめましたね。
『突発』や『老僧狂乱』は、女の怖さをしみじみと感じました… 本シリーズ、まだ未読の作品もあるので、機会があれば残りの作品を読みたいですね。
※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。