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足軽という身分に比して強すぎる腕前を持ったがために、うとまれ、踏みにじられ、孤独においこまれた男。秋山小兵衛はその胸中を思いやり声をかけてやろうとするのだが、一足遅く、侍は狂暴な血の命ずるまま無益な殺生に走る……表題作「狂乱」。ほかに、冷酷な殺人鬼と、大治郎に受けた恩義を律儀に忘れない二つの顔をもつ男の不気味さを描く「仁三郎の顔」など、シリーズ第8弾。
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Posted by ブクログ
『門の外まで、牛堀九万之助は小兵衛を見送って出た。 道を曲がるとき、小兵衛が振り向くと、いつものように九万之助が権兵衛と共に、まだこちらを見送って立っており、頭をさげた。 小兵衛も礼を返してから、道を曲がった。』 池波正太郎「剣客商売」八巻(狂乱) 人を人として認め、友を終生の友として想う...続きを読む心根。 これは時の流れのゆるやかな江戸の世にあってのみ、あり得たことでしょうか? 激流の社会の現代ではこうした様はすでになくなった、希有なことなのでしょうか? ひょっとして、今の人々は時の流れに翻弄されているからとエクスキューズしている、 言い訳にしているにすぎないのではないかもしれない。 と、ひまを持て余している年寄りは思ってしまうのであります。
しまった、七巻を飛ばして読んでしまった。しかし、本シリーズは巻が前後しても面白く読める。異色は「狐雨」の白狐だろう。この世のものではないモノを登場させたのには驚いた。表題作「狂乱」は小兵衛にしては石山の本質を見抜くのが遅れ、それが悲しい結末につながった。世の中、そうそう旨くはいかないという著者のメッ...続きを読むセージとも感じる。本巻は「切れ場」を残したような結びとなる話が多かったな〜
シリーズ8冊め なんともせつなくて悲しい話が多かった印象があります。 狂乱はいつの時代でも傲りあがって人を馬鹿にするような人たちがいることが悲しい。 またせっかく昔の門人だった人たち、すべてがうまく行くわけはないけど、落ちぶれてしまってから再会してしまう寂しさも感じられました。 とはいえ、まだまだ小...続きを読む兵衛さんのお話が楽しみです。
時代小説。「剣客商売」シリーズ第8弾。6作。 「毒婦」「狐雨」「狂乱」「仁三郎の顔」「女と男」「秋の炬燵」 毒婦では不二楼にいたおきよ、女と男で出てくるお絹、秋の炬燵のおさいといった悪女を描いたものが半数を占める。「狐雨」はちょっとファンタジー。「狂乱」に出てくる石山甚市は、もう少し早く小兵衛と...続きを読むの縁があれば、大治郎の弟子、笹野新五郎のように剣に励めたかもしれない。全体的にちょっとしんみりとさせられる巻。
久しぶりに読み返した。うっかり全巻読みたくなってしまったが、そうすると池波正太郎の他の作品まで全巻読みたくなってしまうので、この巻のみでやめておいた。
哀しい境遇から「狂乱」した男の話、狐が気弱な男にとりつく話など、ちょっと趣向の変わった話が続きました。
中学校時代から何度も読み続けている池波正太郎もの。 たぶん一番最初に読んだのがこのシリーズ。 食べ物に対する興味も、江戸時代の言葉、作法も全てこれで覚えた。 読まないと人生損だぜ。 同じ時期から池波正太郎が好きだった人を人だけ知っている。
江戸時代に生きる剣客が主人公の人間ドラマです。全巻、どのストーリーをとっても、良くも悪くも人間くさい物語が展開されています。剣客と銘打っていますが、剣術よりも人間の心に重きを置いた作りだと思います。個人的には、第8巻の『狂乱』がおすすめです。
第8巻では様々な悪い女が登場する。そうすると、秋山小兵衛の身の回りの女性の素敵な様が良くわかる。全くうなる、6篇。
▼「毒婦」 「狐雨」 「狂乱」 「仁三郎の顔」 「女と男」 「秋の炬燵」 ▼「仁三郎の顔」が印象的。仁三郎という男が殺人も辞さない悪党なのだけど、以前に(そんなことは知らない)大治郎に恩義がある。たまたま再会した大治郎の前では、「いい人」である。その裏腹の描き方。そしてラストの粋な幕切れ。 ▼「...続きを読む秋の炬燵」もそうですが、「悪行」は明確にそこにあるけれど、「悪人」ってなんだろう。という池波節がますます切れ味鋭い。
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