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Posted by ブクログ 2023年05月23日
『門の外まで、牛堀九万之助は小兵衛を見送って出た。
道を曲がるとき、小兵衛が振り向くと、いつものように九万之助が権兵衛と共に、まだこちらを見送って立っており、頭をさげた。
小兵衛も礼を返してから、道を曲がった。』
池波正太郎「剣客商売」八巻(狂乱)
人を人として認め、友を終生の友として想う...続きを読む
Posted by ブクログ 2017年08月29日
しまった、七巻を飛ばして読んでしまった。しかし、本シリーズは巻が前後しても面白く読める。異色は「狐雨」の白狐だろう。この世のものではないモノを登場させたのには驚いた。表題作「狂乱」は小兵衛にしては石山の本質を見抜くのが遅れ、それが悲しい結末につながった。世の中、そうそう旨くはいかないという著者のメッ...続きを読む
Posted by ブクログ 2017年03月30日
シリーズ8冊め
なんともせつなくて悲しい話が多かった印象があります。
狂乱はいつの時代でも傲りあがって人を馬鹿にするような人たちがいることが悲しい。
またせっかく昔の門人だった人たち、すべてがうまく行くわけはないけど、落ちぶれてしまってから再会してしまう寂しさも感じられました。
とはいえ、まだまだ小...続きを読む
Posted by ブクログ 2013年02月07日
時代小説。「剣客商売」シリーズ第8弾。6作。
「毒婦」「狐雨」「狂乱」「仁三郎の顔」「女と男」「秋の炬燵」
毒婦では不二楼にいたおきよ、女と男で出てくるお絹、秋の炬燵のおさいといった悪女を描いたものが半数を占める。「狐雨」はちょっとファンタジー。「狂乱」に出てくる石山甚市は、もう少し早く小兵衛と...続きを読む
Posted by ブクログ 2024年01月18日
▼「毒婦」 「狐雨」 「狂乱」 「仁三郎の顔」 「女と男」 「秋の炬燵」
▼「仁三郎の顔」が印象的。仁三郎という男が殺人も辞さない悪党なのだけど、以前に(そんなことは知らない)大治郎に恩義がある。たまたま再会した大治郎の前では、「いい人」である。その裏腹の描き方。そしてラストの粋な幕切れ。
▼「...続きを読む
Posted by ブクログ 2023年04月29日
「池波正太郎」の連作短篇時代小説『剣客商売(八) 狂乱』を読みました。
『新装版・梅安針供養 仕掛人・藤枝梅安(四)』、『剣客商売(一) 剣客商売』、『剣客商売(二) 辻斬り』、『剣客商売(三) 陽炎の男』、『剣客商売(七) 隠れ簑』に続き、「池波正太郎」作品です。
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