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Posted by ブクログ
『門の外まで、牛堀九万之助は小兵衛を見送って出た。
道を曲がるとき、小兵衛が振り向くと、いつものように九万之助が権兵衛と共に、まだこちらを見送って立っており、頭をさげた。
小兵衛も礼を返してから、道を曲がった。』
池波正太郎「剣客商売」八巻(狂乱)
人を人として認め、友を終生の友として想う心根。
これは時の流れのゆるやかな江戸の世にあってのみ、あり得たことでしょうか?
激流の社会の現代ではこうした様はすでになくなった、希有なことなのでしょうか?
ひょっとして、今の人々は時の流れに翻弄されているからとエクスキューズしている、
言い訳にしているにすぎないのではないかもしれない。
と、ひまを持て余している年寄りは思ってしまうのであります。
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