てんぷら屋に行くときは腹をすかして行って、親の敵にでも会ったように揚げるそばからかぶりつくようにして食べなきゃ……。勘定、人事、組織、ネクタイ、日記、贈り物、小遣い、家具、酒、月給袋など百般にわたって、豊富な人生経験をもつ著者が、時代を超えた“男の常識”を語り、さりげなく“男の生き方”を説く。本書を一読すれば、あなたはもう、どこに出ても恥ずかしくない!
Posted by ブクログ 2022年05月01日
女ですが、もっと早く読んでおきたかった。
刺身や蕎麦、天ぷらの食べ方、様々な作法など若い頃から誰かしらに教わったり聞いたものの数々。。きっと池波さんの本や何かしらのメディアによって浸透したものも多いのでしょう。
衣食住に関する作法やお考えも、全ては池波さんの生き方に対する哲学、みたいなものに繋がって...続きを読む
Posted by ブクログ 2018年12月01日
男の作法
身だしなみとかおしゃれとか、男の場合、人に見せるためにやっているところもあるけど、
やはり、自分の為にやるんだね。根本的には自分の気を引き締める為ですよ。
人間はみな、死に向かって生きているんだよ。それ自体が大きな矛盾であり、人間というものは矛盾の生き物なんだよ。そんな人間が作ってい...続きを読む
Posted by ブクログ 2018年10月28日
"池波正太郎さんのエッセイ。この人の食事に関するコメントが好きだ。
てんぷら屋に行くときには腹をすかして行って、親の敵にでも会ったように揚げるそばからかぶりつくように食べなきゃ
おこうこぐらいで酒飲んでね、焼き上がりをゆっくりと待つのがうまいわけですよ、うなぎが。
などなど
うまい肴とうま...続きを読む
Posted by ブクログ 2022年12月30日
昭和56年に上梓された本書の巻頭で、当時でも「現代の男たちには実行不可能でありましょう」と池波さんは言う。もう40年以上経た21世紀のいまでも、食文化に対する著者の考えは通用すると思う。鮨、天ぷらに鰻。どれも粋に食べられる男になりたい。日本建築、それも引き戸の有効性は池波さんが言うとおりだ。そしてま...続きを読む
Posted by ブクログ 2022年03月21日
初めて読んだのは30代のころだったか。刺身の食べ方、ビールの飲み方、ネクタイは自分で選ぶなど、随分、真似してきた。50代になって読み返してみると、新たな共感があった。
「人間とか人生とかの味わいというものは、理屈では決められない中間色にある(21p)」
「男のみがき砂として役立たないものはない(20...続きを読む
Posted by ブクログ 2022年02月06日
昭和56年のゴマブックス初版で読む。女性を扱ったところでは今なら間違いなく炎上しそうな文面も多いが、逆に寿司やそばの食べ方についてはエセマナーをズバッと斬っていて痛快。今でもバズりそうな感じである。
相手を思いやる、仕事は先回りの段取りが肝心など、基本は今後も色褪せることのなさそうな骨太な作法論であ...続きを読む