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“てんぷら屋に行くときは腹をすかして行って、親の敵にでも会ったように、揚げるそばからかぶりつくようにして食べていかなきゃ”「通のたしなみ」より。―料理人が喜ぶ意外な食べ方から、小鍋だて、白魚の卵落とし、鯛茶漬、小鰭の新子等々、旬の味を堪能する料理まで。食通作家をうならせた酒肴のメニューと人生の折々に出会った忘れられない味。本当の通のたしなみを知る食道楽による名エッセイ集。
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Posted by ブクログ
二章の味の歳時記が新潮文庫の「江戸の味を食べたくなって」とかぶっていたのにこの感想を書くまで気が付かなかった… 初読の様に楽しめたし、挿し絵も新しく(新潮版は池波本人の絵なのでこれもよい)なっていて楽しめたのだが… 食のエッセイは同じく新潮文庫に「散歩のとき何か食べたくなって」「むかしの味」もあり...続きを読む、これらは日本各地の名店を取り上げており更に素晴らしい。そして同時の料理を撮った写真も。 ジュンク堂書店近鉄あべのハルカス店にて購入。
食べることは、空腹を満たすための手段でしかなく、どこにでもある店、コンビニで何も考えずに、腹を満たしてきた貧相な食生活の私にとって、本書は、読み進めるごとに非常に色あざやかに感じられた。季節の移り変わりとともにある旬な食べもの、どうたべるのが旨いのか。今まで気にも留めていなかった食することへのこだわ...続きを読むりが、心底カッコいいと感じた。大袈裟だけど、食べることの意味を考えさせられます。 以下引用 人間は、生まれると同時に、確実に死へ向かって歩みを始める。 その死への道程をつつがなく歩みきるために、動物は食べねばならぬ。
池波正太郎の食に関するエッセイは、読んでいるうちに、口に唾が溜まる。そして、試したくなる。通い詰めた店は、今は無い所も多そうだが、思わず、食べログとかで調べたくなる。
1997年に出た「江戸前食物誌」の改題、再刊。 ランティエ叢書でも読んだが、あの本、どこに行ったかな?
手術後、食欲のない時に少しずつ読んで、味を想像したり、自分ならどうやって食べようかなあなどと想像して楽しんでいた。 旬のものを大切に味わって食べる。 ああ、なんという幸せ。 ビールは小さなコップに1/3だけ注いで、一息に飲む。 自分のペースでコップに注いで、注いだら一息に飲む。 これが一番美味し...続きを読むいのだそうだ。 なるほど。 フランスで、「シャンパンに合ういちばんいい肴を持ってきてくれ」と言ったら、出てきたのはポテトフライだったというのにびっくり。 確かに冷たいシャンパンと熱々のポテトフライは、やめられない止まらない旨さだと思うけど。 日本人がそんなことを言ったら「田舎者」と馬鹿にされそうだけど、フランス人がそう思うのなら…と思いつつ、もやもや。 もっと他にないのか?という気がどうしてもしてしまう。 もしかしてシャンパンに対して高級品と身構えすぎているのかも。 いつかやってみたいのは、てんぷら屋さんで目の前で揚げてもらったものをハフハフと食べること。 あと、自分のために小鍋を仕立てて、ゆっくりお酒を飲みながらゆっくり大ぶりのハマグリなど食べてみたい。
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