無料マンガ・ラノベなど、豊富なラインナップで201万冊以上配信中!
※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。
※期間限定無料版、予約作品はカートに入りません
Posted by ブクログ
▼消えた女波紋剣士変貌敵 夕紅大川橋
▼「鬼平犯科帳」が面白くて、するすると11巻まで読んだところで、読み終わるのが惜しいなあと思って中断し。「仕掛人梅安」に移動して、そっちを読み終えてしまい。いかんこのままでは鬼平を読み終わってしまうと思って「剣客商売」に移動。するすると読んでるうちに気がつけば13巻を読み終え「げ。あと3冊で終わってしまう」と青ざめています。いずれ再読するにせよ、やっぱり初読は格別、終わっちゃったら寂しいだろうなあ。
▼どの話も読みやすくそれなりにオモシロく、「消えた女」という、小兵衛が昔の恋人の娘を見た気になって…という話から、割と定番の「かつての弟子筋が身を持ち崩し」「旧友の老いに心を痛め」などなど、突っ込めばいくらでも偶然の産物だと言えるんですが味わい健在。
▼「敵」の一篇、身を持ち崩した剣客が、知らぬ間に殺人に利用され…という内容を小兵衛大治郎親子が解決するのですが、ちょっとしみじみした物語の末尾、小兵衛大治郎が歩く江戸の町の風景描写で終わります。
”三河町四丁目へ二人がさしかかったとき、稲荷ずしの売り声が近寄って来て、右側の商家の潜り戸から小僧が二人あらわれ、その売り声は向って走り出した。
店を仕舞った後の、これが小僧たちのたのしみなのである。”
これで終わるんです。これは唸りました。これ、池波節の尤も甘美な刹那なんぢゃないかしらん。
※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。