池波正太郎のレビュー一覧

  • 鬼平犯科帳[決定版](十)

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    池波正太郎の連作時代小説『決定版 鬼平犯科帳〈10〉』を読みました。
    池波正太郎の作品は先日読んだ『新装版 鬼平犯科帳〈9〉』以来ですね。

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    相模の彦十の様子がこのごろ何となくおかしい。
    むかしとった杵柄というやつかもしれぬ。
    いまはお上の御用ではたらく身ながら、人のこころの奥底には、おのれでさえわからぬ魔物が棲んでいるものだ。
    鬼の平蔵、自分でさえ、妻を捨てお上の御用を捨て、岡場所の女と駆け落ちをするかも知れぬ、という。
    彦十をみはる平蔵、密偵たちの活躍を描く「むかしなじみ」他、「犬神の権三」「蛙の長助」「追跡」「五月雨坊主」「消えた男」「お熊

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    2025年09月14日
  • 剣客商売十六 浮沈

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    楽しみだった剣客商売もシリーズ16冊目の最終巻。四谷の弥七が小兵衛に語った「ともあれ、人間というものは、辻褄の合わねえ生きものでございますから・・・」というセリフが何とも言えず良い。

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    2025年09月10日
  • 梅安蟻地獄 仕掛人・藤枝梅安(二)

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    仕掛人•藤枝梅安シリーズ第2作。
    江戸の下町風情が感じられ、梅安や彦次郎らの人間味溢れる佇まいが実に良い。
    ところどころに散りばめられている江戸時代の食の描写が、池波正太郎のひとつの真髄であり、見事なものである。

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    2025年09月09日
  • 鬼平犯科帳(九)

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    池波正太郎の連作時代小説『新装版 鬼平犯科帳〈9〉』を読みました。
    池波正太郎の作品は先日読んだ『新装版 鬼平犯科帳〈8〉』以来ですね。

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    「女は何よりも、男の肌身に添うているべきものだ」「な、なある……」おなじみの密偵おまさと、大滝の五郎蔵が、平蔵の粋なはからいで夫婦となった。
    おまさは、少女の頃から平蔵にひそかな想いを寄せており、平蔵もそれを知らぬわけはないのだが……苦労人・鬼平の面目躍如たる「鯉肝のお里」、内部から暗殺計画が! 鬼平まさに危うしの「白い粉」ほか、「雨引の文五郎」「泥亀(すっぽん)」「本門寺暮雪」「浅草・鳥越橋」「狐雨」の全七

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    2025年09月07日
  • 男の作法

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    肩肘張らず柔軟に、でも大事なところはこだわる男の生き様。
    令和の時代に読んでも気づきのある本だなあと思いました。

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    2025年09月03日
  • 剣客商売十五 二十番斬り

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    剣客商売もシリーズ第15弾。冒頭で得体の知れぬめまいに襲われる、秋山小兵衛。小川宗哲医師は、小兵衛が老人の身体になったと診断。しかし、安静にしている事も忘れるほど事件解決に奔走。やはり並の老人ではなかった。さすが大先生。

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    2025年09月02日
  • 鬼平犯科帳(八)

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    池波正太郎の連作時代小説『新装版 鬼平犯科帳〈8〉』を読みました。
    池波正太郎の作品は先日読んだ『新装版 鬼平犯科帳〈7〉』以来ですね。

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    悪い事をしながら善い事をし、善い事をしながら悪事を働く。
    心を許し合う友を欺して、その心を傷つけまいとする。
    全く人間とは奇妙な生きものよ……とは鬼の平蔵の心の底からの述懐である。
    盗賊でも市井の者でもみな普遍の業を心にしまいこみ、矛盾を抱えながら生きてゆく。
    その虚実を突きながら、情を持って応える人生の達人・鬼平の魅力いやますシリーズ第八巻。
    「用心棒」「あきれた奴」「明神の次郎吉」「流星」「白と黒」「あき

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    2025年08月31日
  • 剣客商売十四 暗殺者

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    息・秋山大治郎の危機を救うために奔走するあの小兵衛。そしてまさかのラストシーンにホッとしてしまった。思わずまた読み返してしまった。

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    2025年08月29日
  • 男の作法

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    語り口調でいいですね!今の時代ではなかなか言えないことも(笑)。いちいちなるほどーって思うとこが多いけど、着物のくだりはイマイチわからないかな

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    2025年08月28日
  • 真田太平記(四)甲賀問答

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    大きな流れとしては秀吉が朝鮮へ強引に出兵するものの、最初の勢いが続かず次第に戦況が厳しくなってくる期間が舞台になっていますが、今巻の読みどころは何と言ってもお江さんの負傷から無事帰還するまでの流れです。
    忍びによる駆け引きの醍醐味を存分に味わえました。

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    2025年08月27日
  • 剣客商売十三 波紋

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    秋山小兵衛も65歳となり、夏の暑さがこたえ、夏より冬を好むようになったという。それでも剣客としての実力は衰えていない。

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    2025年08月25日
  • 鬼平犯科帳(七)

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    池波正太郎の連作時代小説『新装版 鬼平犯科帳〈7〉』を読みました。
    池波正太郎の作品は先日読んだ『新装版 鬼平犯科帳〈6〉』以来ですね。

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    「長谷川平蔵と自分とが、もう切っても切れぬ間柄になってしまったことに、私は気づかざるを得ない」(作者の言葉)。
    ますます円熟味をました筆先から次々と新しい鬼平像が描き出される…。
    「雨乞い庄右衛門」「隠居金七百両」「はさみ撃ち」「掻掘のおけい」「泥鰌の和助始末」「寒月六間堀」「盗賊婚礼」の七篇を収録。
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    文藝春秋が発行する月刊娯楽小説誌『オール讀物』に1971年

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    2025年08月24日
  • 鬼平犯科帳(六)

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    池波正太郎の連作時代小説『新装版 鬼平犯科帳〈6〉』を読みました。
    池波正太郎の作品は先日読んだ『新装版 鬼平犯科帳〈5〉』以来ですね。

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    「つくづくとばかばかしく思うのだよ」なれど「このお役目が、おれの性にぴたりとはまっている」のである。
    清廉な心意気だけで悪行を取り締まることなどできない。
    俗を知り、人の本性を見据え、火盗改方の長官・長谷川平蔵は疲れをものともせず、また出動する。
    シリーズ中読者からの人気が高い、粋狂な鬼の平蔵の一面を描いた「大川の隠居」ほか「礼金二百両」「猫じゃらしの女」「剣客」「狐火」「盗賊人相書」「のっそり医者」の七篇収

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    2025年08月22日
  • 食卓の情景

    購入済み

    健啖家

    美食家で知られた池波先生が我が家、旅先問わず食事のことに
    絡む話を書いたエッセイ。食へのこだわりが垣間見えるのは
    もちろんだが、それにしても食事、酒ともに量がものすごい。
    これが作家としてのエネルギッシュな活動を支えていたのだな、
    と思う。
    しかしこの電子版、脱字がいくつか見受けられて惜しい。わざわざ「こ」の古い字体まで表示したりしてるのになぁ。

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    2025年08月21日
  • 剣客商売十二 十番斬り

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    剣客商売のシリーズも第12弾。息秋山大治郎の比重も段々増してきているが、大先生の秋山小兵衛の活躍もいまだに健在。今回もしみじみと読めた。

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    2025年08月19日
  • 鬼平犯科帳(五)

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    池波正太郎の連作時代小説『新装版 鬼平犯科帳〈5〉』を読みました。
    池波正太郎の作品は先日読んだ『新装版 鬼平犯科帳〈4〉』以来ですね。

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    横なぐりに脇差をたたきつけてきた。
    かわしきれなかった。
    浅手ながら左肩を切り裂かれた平蔵。
    「鬼平。お前もこれまでだな」闇の底から、網切の甚五郎の声が聞こえた……鬼平の危機せまるスリルを描く「兇賊」をはじめ、「深川・千鳥橋」「乞食坊主」「女賊(おんなぞく)」「おしゃべり源八」「山吹屋お勝」「鈍牛(のろうし)」の七篇を収録。
    間取りの万三、猿塚のお千代、霧(なご)の七郎、芋酒やのおやじこと鷺原の九平などの名キ

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    2025年08月17日
  • 梅安冬時雨 仕掛人・藤枝梅安(七)

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    池波正太郎さんが亡くなって絶筆になってしまいました。最後まで読みたかったですが梅安さん達は死なずに済んで良かったです。

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    2025年08月17日
  • 鬼平犯科帳(四)

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    池波正太郎の連作時代小説『新装版 鬼平犯科帳〈4〉』を読みました。
    池波正太郎の作品は先日読んだ『決定版 鬼平犯科帳〈3〉』以来ですね。

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    はっと、平蔵が舟の中へ身を伏せた。
    荒屋敷の潜門がしずかに開き浪人風の男があらわれ、あたりに眼をくばっている。(これほどのやつがいたのか……)平蔵の全身をするどい緊張がつらぬいた。
    ──密偵・おまさの窮地を救うため、ひとり敵地にのりこんだ平蔵の凄絶な剣技を描く「血闘」、のちの展開に大きな役目を果たすことになる、盗賊・大滝の五郎蔵が初登場の「敵」ほか、「霧の七郎」「五年目の客」「密通」「あばたの新助」「おみね徳

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    2025年08月14日
  • 鬼平犯科帳[決定版](三)

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    池波正太郎の連作時代小説『決定版 鬼平犯科帳〈3〉』を読みました。
    池波正太郎の作品は先日読んだ『新装版 鬼平犯科帳〈2〉』以来ですね。

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    2024年、「鬼平犯科帳」続々映像化! 不朽のロングセラー、新時代はじまる――

    池波正太郎生誕100年企画として、歌舞伎界の大看板・松本幸四郎を「鬼平」こと長谷川平蔵役に迎え、映像化、ドラマ化。
    「鬼、新時代。」が始まります!

    第三巻収録作品は、「麻布ねずみ坂」「盗法秘伝」「艶婦の毒」「兇剣」「駿州・宇津谷峠」「むかしの男」。
    巻末の「あとがきに代えて」は、池波正太郎自身による解説・長谷川平蔵。
    必読の佳

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    2025年08月11日
  • 男の作法

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    男だけでなく人間全てに言えること。

    自己中心的な人が増えている世の中。
    謙虚に真面目に利他。

    時間を守る。前もって行動する、感謝を形で表す、思いやりを持つ。
    当たり前のことができない人がいかに多くなったか。自分にも言えること。自らを律することができなくなっている。

    周りの人たちがいて、自分が成り立っている。常に皆に感謝をして生きていかなければいけない。

    つまりはその本質を常に考えていれば、行動はその本質に準じたかたちになる。

    死に向かって生きている。あと何年生きられるか。漠然と思うようにしよう。生き方が変わるのを楽しみたい。

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    2025年08月11日