食卓のつぶやき

食卓のつぶやき

946円 (税込)

4pt

3.6

ほんとうにうまい大根は、
「ほんとうに、うまいねえ」
むかし、三井老人が、よくいっていたものだ。(本文より)

四季折々の味を慈しみ、土地土地の食を堪能する、たべものエッセイの神髄。
幼き日の海苔弁当の思い出から時代劇の食べもの、卵のスケッチ、そして大根の滋味に目覚めるまで。あるいは東京下町から奥多摩、仙台、湯布院、さらにフランス、スペイン、インドネシアまで――。古今東西の味と人をめぐるおいしい話の数々を、時代小説の大家にして食エッセイの達人が味わい深く描く。
〈巻末対談〉荻昌弘×池波正太郎「すきやき」

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食卓のつぶやき のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    するすると読める文章が心地よい。
    食べ物とそれを取り巻く風景が浮かんできて、お腹は空くし旅には行きたくなるし…なエッセイ。
    食べ物などから連想して小説のタイトルや音楽のイメージを得ることがあるというのが印象的だった。

    0
    2025年10月23日

    Posted by ブクログ

    池波正太郎の食エッセイは安定して面白い。池波正太郎の生きた時代の食を味わってみたいと何度も思う。三井老人のいう大根のうまさやフランスの田舎料理などなど、その土地土地、四季折々の旬を食べることが醍醐味だと思う。

    最近、家の裏のベーカリーが開店前から行列してしまう。朝焼き上がるパンを週末の楽しみにして

    0
    2025年04月06日

    Posted by ブクログ

    何というか、人としての余裕が流石だなぁと。
    然し乍ら、ちょっと前までって、家人にやきそばをやれ、というように命じてたのねー。
    男尊女卑っていうのとは違うけれど、時代を感じたなぁ。
    歳を取ったら色々と削ぎ落としていかないとと仰ってたけど、何歳位でそう思われたのかな。

    0
    2022年03月21日

    Posted by ブクログ

    朝日文庫で読んで以来の再読。巻末の荻昌弘氏とのすきやきをめぐる対談が面白い。荻氏の食エッセイが読めないものかと思う。

    0
    2022年10月15日

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    いろんな食べ物エッセイを読んできたけど
    ここまで食事の風景が頭の中で再現されるのは初めてだった。
    表現がとてもリアルで、美味しそうな絵が思い浮かぶ。
    もっと大人の余裕が出てきたらこんな暮らしをしたいなぁ。
    余裕のある大人ってかっこいいなぁ。
    一食一食を大切に食べていきたいと思える一冊でした。

    0
    2022年07月08日

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