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盗賊にも守るべきモラルがある。盗まれて難儀をする貧しいものに手を出さぬこと、人を殺傷せぬこと、盗みに入った先で女を手ごめにせぬこと。この三カ条を守らない盗賊を畜生盗(づと)めという。さて、本巻の「一本眉」では掟を守りぬく真の盗賊が、畜生盗めの一味を成敗する痛快譚。その他に、平蔵が盗賊のお頭に変身? お忍びの湯治先で一行が出会った事件「熱海みやげの宝物」と「殺しの波紋」「夜針の音松」「墨つぼの孫八」「春雪」の計六篇を収録。
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「鬼平犯科帳 でくの十蔵」
2024年6月8日~ 時代劇専門チャンネル 出演:松本幸四郎、市川染五郎、仙道敦子
「鬼平犯科帳 血闘」
2024年5月10日公開 出演:松本幸四郎、仙道敦子、中村ゆり
「鬼平犯科帳 本所・桜屋敷」
2024年1月8日~ フジテレビほか 出演:松本幸四郎、市川染五郎、仙道敦子
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Posted by ブクログ
この巻では、急に大人びた辰蔵に少し戸惑いながらも頼もしくさえ思えた。「墨つぼの孫八」の結末は呆気なかったな。「一本眉」はいろいろと考えさせられる。本格派盗賊が畜生盗めの盗賊を<成敗>する様は、何ともすっきりしないものがある。そして、最後に盗めの当てを仄めかす清州の甚五郎の不敵な台詞。この後、何かがあ...続きを読むりそうな含みが……同心・忠吾は何だったのか? ただ一本眉の御仁に酒肴を奢ってもらい悦に入っていただけなのか、それとも利用されていたのか? これまでで自分にとって最も謎の多い話だった。
今回収録されている話は、 「熱海みやげの宝物」、「殺しの波紋」、「夜針の音松」、「墨つぼの孫八」、「春雪」、「一本眉」の六篇。 「殺しの波紋」では、与力 富田達五郎が登場する。またしても剣の達人が登場するが…何とも切ない。 犯罪者を相手にする仕事をしているからか、何かの拍子に暗黒面に陥ってしまうこと...続きを読むがあるのだろう。そのままズブズブと沈み込んでしまう恐ろしさを感じた。 今回、最も楽しめた話は「一本眉」である。中村吉右衛門の『鬼平犯科帳』では、「墨つぼの孫八」と一緒にして脚本が練られている。どちらかというと、「墨つぼの孫八」に力点が置かれているように思われる。 どうしても話の都合上、盗賊がたくさん登場するわけだから、いつかはこういう話も登場するだろうと思っていた。本来の盗めに誇りを持った盗人たちによる制裁。スッキリである。「清洲の甚五郎」、また登場してくれるだろうか。
鬼平犯科帳
よい
池波正太郎の連作時代小説『新装版 鬼平犯科帳〈13〉』を読みました。 池波正太郎の作品は先日読んだ『決定版 鬼平犯科帳〈12〉』以来ですね。 -----story------------- 盗賊にも守るべきモラルがある。盗まれて難儀をする貧しいものに手を出さぬこと、人を殺傷せぬこと、盗みに入った先...続きを読むで女を手ごめにせぬこと。 この三カ条を守らない盗賊を畜生盗(づと)めという。 さて、本巻の「一本眉」では掟を守りぬく真の盗賊が、畜生盗めの一味を成敗する痛快譚。 その他に、平蔵が盗賊のお頭に変身? お忍びの湯治先で一行が出会った事件「熱海みやげの宝物」と「殺しの波紋」「夜針の音松」「墨つぼの孫八」「春雪」の計六篇を収録。 ----------------------- 文藝春秋が発行する月刊娯楽小説誌『オール讀物』に1975年(昭和50年)7月号から1975年(昭和50年)12月号に連載された作品6篇を収録して1984年(昭和59年)に刊行された作品……実在の人物である火付盗賊改方長官・長谷川平蔵を主人公とする捕物帳、鬼平犯科帳シリーズの第13作です。 ■熱海みやげの宝物 ■殺しの波紋 ■夜針の音松 ■墨つぼの孫八 ■春雪 ■一本眉 同心・松永弥四郎は、自身の奇妙な性癖を平蔵の息子・辰蔵に知られ、戦々恐々の日々を送る(「夜針の音松」)……「酒もうまい。肴もうまい」と煮売り酒屋で上機嫌の同心・木村忠吾、、、 さし向いの相手の顔貌は、眉毛と眉毛がつながっていた(「一本眉」)……ほかに「熱海みやげの宝物」「殺しの波紋」「墨つぼの孫八」「春雪」の全6篇を収録。 テレビドラマでもお馴染みの鬼平犯科帳シリーズ……原作となる小説も面白いです! 本作品の収録作では、 一度狂った歯車は止めることができない……火付盗賊改方の与力で平蔵の信頼も厚い富田達五郎が罪を重ねて、坂を転げるように堕ちていき、最後は平蔵の手にかかって成敗される哀れな人生、そして信頼していた部下を斬らなければならなかった平蔵のやるせなさを描いた『殺しの波紋』、 盗賊が盗賊を成敗! 木村忠吾がある酒屋で意気投合した一本眉の男は掟を守る真の盗賊・清洲の甚五郎だった……殺戮を常とする畜生ばたらきの盗賊たちに先を越された甚五郎は、出し抜いた盗賊を懲らしめるが、お互いに素性を知らない同士の忠吾と甚五郎は、その後も愉しく飲み交わす展開が面白く、忠吾の愛されキャラが生き生きと描かれている『一本眉』、 が印象的だったかな……連作短篇のカタチを取っており、1篇ずつでも愉しめるのですが、それぞれの短篇が繋がって大長篇としても読める構成なので、順番に読み進めると大河ドラマ的な愉しみがありますね。 平蔵を取巻く登場人物の存在感も幅広く、関係性も濃くなり、それぞれの人間味に深みがでてきて、巻が進むに連れてどんどん面白くなっていきますね……第14作以降も順次、読んでいこうと思います。
守るべき三ヶ条を守らない盗賊を畜生盗めという。本巻の『一本眉』では掟を守り抜く真の盗賊が畜生盗めの一味を成敗する痛快譚。他に5編収録。 新型コロナウイルスで自粛ムードの今日この頃、在宅ストレスの解消のひとつが『鬼平犯科帳』。鬼平の推理や采配に感心し、美味しそうな料理に脳内舌鼓を打つ。そして、存在感た...続きを読むっぷりの真の盗賊たち。その一人が『一本眉』である。
盗賊にも守るべきモラルがある。「盗まれて難儀をするものに手を出さぬこと、人を殺傷せぬこと、女を手籠めにせぬこと。」この三カ条を守ることが本格盗めである。
20121208 シリーズの円熟期。疲れがちな平蔵が気になる。一本眉は少し変わったストーリーだったが印象に残る。
予定調和といえば予定調和なんですが、ここまで来てもまだまだ飽きが来ないって凄いです。ちょっと変化球が多い1冊だった気はしますね。
熱海に湯治に出かけた鬼平一行が盗賊を捕らえるという一編を含んだ一冊。 何というか、三カ条を守る盗賊の心意気が光っていますね。 確かに、盗むのは良くないのだけれども 一、困っている人からは盗まない 一、殺さない 一、犯さない を守っている盗人は、それを守らない残虐非道な盗みをしている人達を憎んでいる...続きを読むということなのである。 だから、密偵になったものも多いとのことなのだ。 その辺りのプライドが、随所にあるシリーズなのである。
「熱海みやげの宝物」熱海編 「殺しの波紋」富田不憫。案外忠吾が元凶なのかも 「夜針の音松」変態プレイもほどほどに 「墨つぼの孫八」脳卒中 「春雪」掏摸と女とダメ旗本 「一本眉」真の盗賊完全勝利
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池波正太郎
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