池波正太郎のレビュー一覧
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池波正太郎の連作時代小説『新装版 鬼平犯科帳〈9〉』を読みました。
池波正太郎の作品は先日読んだ『新装版 鬼平犯科帳〈8〉』以来ですね。
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「女は何よりも、男の肌身に添うているべきものだ」「な、なある……」おなじみの密偵おまさと、大滝の五郎蔵が、平蔵の粋なはからいで夫婦となった。
おまさは、少女の頃から平蔵にひそかな想いを寄せており、平蔵もそれを知らぬわけはないのだが……苦労人・鬼平の面目躍如たる「鯉肝のお里」、内部から暗殺計画が! 鬼平まさに危うしの「白い粉」ほか、「雨引の文五郎」「泥亀(すっぽん)」「本門寺暮雪」「浅草・鳥越橋」「狐雨」の全七篇収録。
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文藝春秋が発行する月刊娯楽小説誌『オール讀物』に1972年(昭和47年)9月号から1973年(昭和48年)3月号に連載された作品7篇を収録して1981年(昭和56年)に刊行された作品……実在の人物である火付盗賊改方長官・長谷川平蔵を主人公とする捕物帳、鬼平犯科帳シリーズの第9作です。
■雨引の文五郎
■鯉肝のお里
■泥亀
■本門寺暮雪
■浅草鳥越橋
■白い粉
■狐雨
■解説 中桐雅夫
おなじみの密偵おまさと大滝の五郎蔵が、平蔵の粋なはからいで夫婦となった……実はおまさは少女の頃から平蔵にひそかな想いを寄せていた、、、
平蔵もそれを知らぬわけはないのだが……苦労人鬼平の面目躍如たる「鯉肝のお里」ほか、「雨引の文五郎」「泥亀」「本門寺暮雪」「浅草鳥越橋」「白い粉」「狐雨」の7篇収録。
テレビドラマでもお馴染みの鬼平犯科帳シリーズ……原作となる小説も面白いです! 本作品の収録作では、
年老いた元盗賊・舟形の宗平の命を賭した活躍に心を揺さぶられる『雨引の文五郎』、
密偵の五郎蔵とおまさが鯉肝のお里を見張るために一軒家で張り込みをするうちに男女の仲に! 平蔵の思惑通りに、ふたりが夫婦となる展開と、結末での鯉肝のお里を匿っていた煙管師・松五郎(元盗賊の長虫の松五郎)への平蔵の粋な声掛けが印象的な『鯉肝のお里』、
〈凄い奴〉に襲撃された平蔵が絶体絶命のピンチに! その茶店の柴犬だった……その後、平蔵に飼われることとなり、クマと名付けられる柴犬が初登場する『本門寺暮雪』、
借金に追われ女房おたみを誘拐された、平蔵の料理人・勘助が、悪党たちから料理に毒薬を入れるよう指示を受ける……今回も危機一髪でしたねー 島流しとなった勘助を待つおたみの心境が現れる結末のひと言が忘れられない『白い粉』、
が印象的だったかな……連作短篇のカタチを取っており、1篇ずつでも愉しめるのですが、それぞれの短篇が繋がって大長篇としても読める構成なので、順番に読み進めると大河ドラマ的な愉しみがありますね。
巻が進むに連れてどんどん面白くなっていきますね……第10作以降も順次、読んでいこうと思います。 -
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池波正太郎の連作時代小説『新装版 鬼平犯科帳〈8〉』を読みました。
池波正太郎の作品は先日読んだ『新装版 鬼平犯科帳〈7〉』以来ですね。
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悪い事をしながら善い事をし、善い事をしながら悪事を働く。
心を許し合う友を欺して、その心を傷つけまいとする。
全く人間とは奇妙な生きものよ……とは鬼の平蔵の心の底からの述懐である。
盗賊でも市井の者でもみな普遍の業を心にしまいこみ、矛盾を抱えながら生きてゆく。
その虚実を突きながら、情を持って応える人生の達人・鬼平の魅力いやますシリーズ第八巻。
「用心棒」「あきれた奴」「明神の次郎吉」「流星」「白と黒」「あきらめきれずに」の六篇を収録。
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文藝春秋が発行する月刊娯楽小説誌『オール讀物』に1972年(昭和47年)3月号から1972年(昭和47年)8月号に連載された作品6篇を収録して1980年(昭和55年)に刊行された作品……実在の人物である火付盗賊改方長官・長谷川平蔵を主人公とする捕物帳、鬼平犯科帳シリーズの第8作です。
■用心棒
■あきれた奴
■明神の次郎吉
■流星
■白と黒
■あきらめきれずに
鬼平を苦しめるため、配下の家族を殺す前代未聞の兇族が登場する長篇「流星」をはじめ、「用心棒」などを収録した8巻。
テレビドラマでもお馴染みの鬼平犯科帳シリーズ……原作となる小説も面白いです! 本作品の収録作では、
平蔵が、笹屋のお熊のところで知り合った、ちょっと頼りない用心棒の高木軍兵衛の助太刀する展開(『水戸黄門』っぽい感じかな)……結末で平蔵の正体を知った軍兵衛が「怖くて、やさしくて、おもいやりがあって、あたたかくて……そして、やはり、怖いお人だよ」と話す場面が印象的な『用心棒』、
凶悪な盗賊の所在を掴むために捕らえた盗賊・鹿留の又八を信用して牢から出し自らが牢に入ることになった同心の小柳安五郎……信義を貫いた2人、あきれた2人に胸が熱くなる『あきれた奴』、
上方の盗賊・生駒の仙右衛門は江戸進出のために、江戸の盗賊・鹿山の市之助と手組み、平蔵の邪魔をしようと剣客2人を江戸に送り込み、同心の家族や役宅の門番などを殺す! 平蔵の怒りが爆発するハードな捕り物で、そこに『大川の隠居』に登場した引退した老盗賊・友五郎が巻き込まれる……卑劣な強殺の連続と盗賊に対する平蔵の激しい怒り、そして島流しとなった友五郎への平蔵の思いやり等、複数の要素がバランス良く織り込まれた中篇『流星』、
下女泥棒のお今とお仙ともんどりの亀太郎……白と黒と色男、タイトルの理由を知り思わずニヤリとしてしまい、結末に木村忠吾が平蔵にたしなめられるシーンに笑ってしまう『白と黒』、
が印象的だったかな……連作短篇のカタチを取っており、1篇ずつでも愉しめるのですが、それぞれの短篇が繋がって大長篇としても読める構成なので、順番に読み進めると大河ドラマ的な愉しみがありますね。
巻が進むに連れてどんどん面白くなっていきますね……第9作以降も順次、読んでいこうと思います。 -
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池波正太郎の連作時代小説『新装版 鬼平犯科帳〈7〉』を読みました。
池波正太郎の作品は先日読んだ『新装版 鬼平犯科帳〈6〉』以来ですね。
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「長谷川平蔵と自分とが、もう切っても切れぬ間柄になってしまったことに、私は気づかざるを得ない」(作者の言葉)。
ますます円熟味をました筆先から次々と新しい鬼平像が描き出される…。
「雨乞い庄右衛門」「隠居金七百両」「はさみ撃ち」「掻掘のおけい」「泥鰌の和助始末」「寒月六間堀」「盗賊婚礼」の七篇を収録。
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文藝春秋が発行する月刊娯楽小説誌『オール讀物』に1971年(昭和46年)8月号から1972年(昭和47年)2月号に連載された作品7篇を収録して1980年(昭和55年)に刊行された作品……実在の人物である火付盗賊改方長官・長谷川平蔵を主人公とする捕物帳、鬼平犯科帳シリーズの第7作です。
■雨乞い庄右衛門
■隠居金七百両
■はさみ撃ち
■掻掘のおけい
■泥鰌の和助始末
■寒月六間堀
■盗賊婚礼
■解説 中島梓
この年20歳の平蔵の長男・辰蔵は、剣術の稽古そっち退けで、女あそびに打ち込んでいる……いまは“芋の煮ころがしのような小むすめ”に夢中だ(「隠居金七百両」)、、、
緩急自在の鬼平の魅力ここにあり……ほかに「雨乞い庄右衛門」「はさみ撃ち」「掻掘のおけい」「泥鰌の和助始末」「寒月六間堀」「盗賊婚礼」の全7篇を収録。
テレビドラマでもお馴染みの鬼平犯科帳シリーズ……原作となる小説も面白いです! 本作品の収録作では、
盗賊雨乞いの一味を捕らえる手柄を立てて、平蔵愛用の銘刀・国貞を褒美に貰い受けた左馬之助……武士に二言はないと言いつつ平蔵が泣き出しそうな顔になるという結末が忘れられない『雨乞い庄右衛門』、
引退した元盗賊で商家の老主人が、年下の妻が引き入れた盗賊を出し抜く……平蔵も舌を巻くほどの見事な手際が痛快でユーモアたっぷりの『はさみ撃ち』、
若い頃の平蔵と左馬之助が盗人稼業に手を出しかけたところを一喝して踏みとどまらせた恩人で現在は盗賊の用心棒となっている松岡十兵衛と相対する平蔵の苦悩、平蔵の長男・辰蔵の空回り、本格の盗みをする泥鰌の和助の最後のお盗めの理由、和助に狙われて小津屋の顛末……複数のエピソードがぴたりと嵌る『泥鰌の和助始末』、
筋を通す男・長嶋の久五郎がムッチャ格好良い……最後の最後に傘山の弥太郎の父への恩義から、鳴海の繁蔵を裏切る展開に感動させられた『盗賊婚礼』、
が印象的だったかな……連作短篇のカタチを取っており、1篇ずつでも愉しめるのですが、それぞれの短篇が繋がって大長篇としても読める構成なので、順番に読み進めると大河ドラマ的な愉しみがありますね。
巻が進むに連れてどんどん面白くなっていきますね……第8作以降も順次、読んでいこうと思います。 -
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池波正太郎の連作時代小説『新装版 鬼平犯科帳〈6〉』を読みました。
池波正太郎の作品は先日読んだ『新装版 鬼平犯科帳〈5〉』以来ですね。
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「つくづくとばかばかしく思うのだよ」なれど「このお役目が、おれの性にぴたりとはまっている」のである。
清廉な心意気だけで悪行を取り締まることなどできない。
俗を知り、人の本性を見据え、火盗改方の長官・長谷川平蔵は疲れをものともせず、また出動する。
シリーズ中読者からの人気が高い、粋狂な鬼の平蔵の一面を描いた「大川の隠居」ほか「礼金二百両」「猫じゃらしの女」「剣客」「狐火」「盗賊人相書」「のっそり医者」の七篇収録。
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文藝春秋が発行する月刊娯楽小説誌『オール讀物』に1971年(昭和46年)1月号から同年7月号に連載された作品7篇を収録して1978年(昭和53年)に刊行された作品……実在の人物である火付盗賊改方長官・長谷川平蔵を主人公とする捕物帳、鬼平犯科帳シリーズの第6作です。
■礼金二百両
■猫じゃらしの女
■剣客
■狐火
■大川の隠居
■盗賊人相書
■のっそり医者
ますます快調、名作揃いの第6巻には、「礼金二百両」「猫じゃらしの女」「剣客」「狐火」「大川の隠居」「盗賊人相書」「のっそり医者」の7篇を収録……「狐火」では、特に女性密偵おまさの切ない恋が描かれ、単なる捕物帳ではない、人間ドラマとしての奥行きを物語に与えています。
テレビドラマでもお馴染みの鬼平犯科帳シリーズ……原作となる小説も面白いです! 本作品の収録作では、
同心の沢田小平次の師である松尾喜兵衛を斬った浪人・石坂太四郎との手に汗握る勝負……剣の達人って、負けた相手は忘れられないし、斬らずにはいられないという性を描いた『剣客』、
腹違いの盗人兄弟・二代目狐火の勇五郎をめぐる跡目争いが引き起こす事件に、おまさの若かりし頃の恋愛が絡む物語……おまさのひたむきな純真さ、そして男運の無さが切ない『狐火』、
既に引退していた老盗賊・友五郎が、平蔵が風邪で寝込んでいる間に愛用の煙管まんまと盗んでしまう……でも、最後にはキッチリ肝を縮み上がらせるという展開と平蔵の遊び心が痛快な『大川の隠居』、
絵師・石田竹仙が素晴らしい盗賊の人相書きを描くが……鈍感な忠吾と鋭敏な平蔵で、竹仙の表情の見え方が全く違ってるのが面白い『盗賊人相書』、
が印象的だったかな……連作短篇のカタチを取っており、1篇ずつでも愉しめるのですが、それぞれの短篇が繋がって大長篇としても読める構成なので、順番に読み進めると大河ドラマ的な愉しみがありますね。
第7作以降も順次、読んでいこうと思います。 -
購入済み
健啖家
美食家で知られた池波先生が我が家、旅先問わず食事のことに
絡む話を書いたエッセイ。食へのこだわりが垣間見えるのは
もちろんだが、それにしても食事、酒ともに量がものすごい。
これが作家としてのエネルギッシュな活動を支えていたのだな、
と思う。
しかしこの電子版、脱字がいくつか見受けられて惜しい。わざわざ「こ」の古い字体まで表示したりしてるのになぁ。 -
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池波正太郎の連作時代小説『新装版 鬼平犯科帳〈5〉』を読みました。
池波正太郎の作品は先日読んだ『新装版 鬼平犯科帳〈4〉』以来ですね。
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横なぐりに脇差をたたきつけてきた。
かわしきれなかった。
浅手ながら左肩を切り裂かれた平蔵。
「鬼平。お前もこれまでだな」闇の底から、網切の甚五郎の声が聞こえた……鬼平の危機せまるスリルを描く「兇賊」をはじめ、「深川・千鳥橋」「乞食坊主」「女賊(おんなぞく)」「おしゃべり源八」「山吹屋お勝」「鈍牛(のろうし)」の七篇を収録。
間取りの万三、猿塚のお千代、霧(なご)の七郎、芋酒やのおやじこと鷺原の九平などの名キャラクターも次々登場!
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文藝春秋が発行する月刊娯楽小説誌『オール讀物』に1969年(昭和44年)12月号及び1970年(昭和45年)7月号から1970年(昭和45年)12月号に連載された作品7篇を収録して1978年(昭和53年)に刊行された作品……実在の人物である火付盗賊改方長官・長谷川平蔵を主人公とする捕物帳、鬼平犯科帳シリーズの第5作です。
■深川・千鳥橋
■乞食坊主
■女賊
■おしゃべり源八
■兇賊
■山吹屋お勝
■鈍牛
「本所の鬼銕」と呼ばれた若き日の平蔵の敵が思いもかけぬ形であらわれる「兇賊」は、人生の因果の劇的なさまに唸らされます、、、
第5巻収録作品は、「深川・千鳥橋」「乞食坊主」「女賊」「おしゃべり源八」「兇賊」「山吹屋お勝」「鈍牛」の全7篇……この中の「山吹屋お勝」は、後年、「著者が選んだ鬼平ベスト5」に入っている作品です。
テレビドラマでもお馴染みの鬼平犯科帳シリーズ……原作となる小説も面白いです! 本作品の収録作では、
平蔵の危機を救ったのは、ひとりばたらきの老盗賊・鷺原の九平だった!? 倶利伽羅峠で網切の甚五郎を斬り捨てるラストシーンが忘れらない『兇賊』、
平蔵本人を狙うのは難しいと判断した霧の七郎は、女盗賊を使って伯父にハニートラップを仕掛ける……男って、何歳になっても男だよねー と、改めて感じた『山吹屋お勝』、
鬼平の人間性に感服し、愚鈍な亀吉とのやり取りに感動……いつの時代でも冤罪は怖いなぁ と感じた『鈍牛』、
が印象的だったかな……連作短篇のカタチを取っており、1篇ずつでも愉しめるのですが、それぞれの短篇が繋がって大長篇としても読める構成なので、順番に読み進めると大河ドラマ的な愉しみがありますね。
第6作以降も順次、読んでいこうと思います。 -
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池波正太郎の連作時代小説『新装版 鬼平犯科帳〈4〉』を読みました。
池波正太郎の作品は先日読んだ『決定版 鬼平犯科帳〈3〉』以来ですね。
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はっと、平蔵が舟の中へ身を伏せた。
荒屋敷の潜門がしずかに開き浪人風の男があらわれ、あたりに眼をくばっている。(これほどのやつがいたのか……)平蔵の全身をするどい緊張がつらぬいた。
──密偵・おまさの窮地を救うため、ひとり敵地にのりこんだ平蔵の凄絶な剣技を描く「血闘」、のちの展開に大きな役目を果たすことになる、盗賊・大滝の五郎蔵が初登場の「敵」ほか、「霧の七郎」「五年目の客」「密通」「あばたの新助」「おみね徳次郎」「夜鷹殺し」の全八篇。
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文藝春秋が発行する月刊娯楽小説誌『オール讀物』に1969年(昭和44年)10月号から1970年(昭和45年)6月号に連載された作品8篇を収録して1976年(昭和51年)に刊行された作品……実在の人物である火付盗賊改方長官・長谷川平蔵を主人公とする捕物帳、鬼平犯科帳シリーズの第4作です。
■霧の七郎
■五年目の客
■密通
■血闘
■あばたの新助
■おみね徳次郎
■敵
■夜鷹殺し
■解説 佐藤隆介
「おなつかしゅうござります」20余年ぶりに平蔵の前に現われ、「密偵になりたい」と申し出たおまさには、平蔵への淡い恋心と語りたがらぬ過去があった(「血闘」)……鬼平の凄絶な剣技に息を呑む本作ほか、「霧の七郎」「五年目の客」「密通」「あばたの新助」「おみね徳次郎」「敵」「夜鷹殺し」の全8篇を収録。
テレビドラマでもお馴染みの鬼平犯科帳シリーズ……原作となる小説も面白いです! 本作品は
過去に男女関係となっていたふたり……そのことに気付かれたと思い不本意ながら音吉に抱かれるお吉と、そのことに気付かず愉しみながらお吉を抱く音吉、その認識のズレがふたりの関係に微妙な影を落とす『五年目の客』、
密偵となるおまさが初登場……おまさと平蔵のかつての恋心が交錯し、物語に深みが加わっている『血闘』、
実直で妻以外の女を知らなかった同心・佐々木新助……女に騙され、女に溺れ、墜ちていく男の悲哀を描いた『あばたの新助』、
夫婦ともに別な盗賊の下で活動している悪党なんだけど、徳次郎の方は妻・おみねの正体を知らないという夫婦関係がユーモア交じりに描かれ、おまさの活躍が見事な『おみね徳次郎』、
盗賊・大滝の五郎蔵が初登場……密偵になるまでを描く『敵』、
が印象的だったかな……連作短篇のカタチを取っており、1篇ずつでも愉しめるのですが、それぞれの短篇が繋がって大長篇としても読める構成なので、順番に読み進めると大河ドラマ的な愉しみがありますね。
第5作以降も順次、読んでいこうと思います。 -
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池波正太郎の連作時代小説『決定版 鬼平犯科帳〈3〉』を読みました。
池波正太郎の作品は先日読んだ『新装版 鬼平犯科帳〈2〉』以来ですね。
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2024年、「鬼平犯科帳」続々映像化! 不朽のロングセラー、新時代はじまる――
池波正太郎生誕100年企画として、歌舞伎界の大看板・松本幸四郎を「鬼平」こと長谷川平蔵役に迎え、映像化、ドラマ化。
「鬼、新時代。」が始まります!
第三巻収録作品は、「麻布ねずみ坂」「盗法秘伝」「艶婦の毒」「兇剣」「駿州・宇津谷峠」「むかしの男」。
巻末の「あとがきに代えて」は、池波正太郎自身による解説・長谷川平蔵。
必読の佳品です。
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文藝春秋が発行する月刊娯楽小説誌『オール讀物』に1969年(昭和44年)4月号から1969年(昭和44年)9月号に連載された作品6篇を収録して1975年(昭和50年)に刊行された作品……実在の人物である火付盗賊改方長官・長谷川平蔵を主人公とする捕物帳、鬼平犯科帳シリーズの第3作です。
■麻布ねずみ坂
■盗法秘伝
■艶婦の毒
■兇剣
■駿州・宇津谷峠
■むかしの男
■あとがきに代えて―池波正太郎
“鬼平”と江戸の悪人たちから恐れられる幕府火付盗賊改方の長官・長谷川平蔵が、ときにはユーモアをまじえ、ときには鋭い勘を働かせて、兇悪な盗賊を相手に大奮闘をつづける……その颯爽たる立ち回りが大評判の人気シリーズ第3巻は、珍しくも平蔵が、うさ忠こと木村忠吾を供に京都・奈良へ長旅をしたり、平蔵の妻・久栄が活躍する、動きのある傑作揃い、、、
「麻布ねずみ坂」「盗法秘伝」「艶婦の毒」「兇剣」「駿州・宇津谷峠」「むかしの男」の6篇を収録している。
テレビドラマでもお馴染みの鬼平犯科帳シリーズ……原作となる小説も面白いです! 本作品は、火付盗賊改方長官の役職を外れた平蔵が木村忠吾を伴って、若い頃を過ごした京へ旅に出る道中や京での出来事が描かれていることが特徴的ですね、、、
平蔵が京への道中で出会った盗賊・伊砂(いすが)の善八に気に入られ、盗みの極意や盗賊たちの掟、組織の内部事情が詳細に記された『盗法秘伝』を伝授され、盗賊と一時的に手を組むというユニークな展開が、物語の面白さを引き立てている『盗法秘伝』、
若い頃、平蔵は女盗賊・お豊と関係を持ったことがあったが、歳月を経て、忠吾が夢中になっている女としてお豊(おたか)と再会……平蔵が過去の因縁と職務の間で揺れ動きながら苦悩するところや、忠吾のコミカルな活躍が物語にアクセントを加えている『艶婦の毒』、
平蔵の妻・久栄のもとに、若い頃に想いを寄せていた男・近藤勘四郎が盗賊となって現れる……平蔵の活躍ではなく、久栄の強さと賢さ、いざという時に見せる芯の強さが描かれる異色作『むかしの男』、
が印象的だったかな……連作短篇のカタチを取っており、1篇ずつでも愉しめるのですが、それぞれの短篇が繋がって大長篇としても読める構成なので、順番に読み進めると大河ドラマ的な愉しみがありますね。
第4作以降も順次、読んでいこうと思います。 -
Posted by ブクログ
池波正太郎の連作時代小説『新装版 鬼平犯科帳〈2〉』を読みました。
池波正太郎の作品は先月に読んだ『新装版 鬼平犯科帳〈1〉』以来ですね。
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四季おりおりの風物を背景に、喜びや悲しみを秘めた人間が生きている。
強殺、強姦をいとわない盗賊一味あり、仇討ちと男のプライドにかけて盗みを働くものあり。
清廉を装う論理だけでは裁けない江戸の街、警備にあたるのは火盗改メ。こころよい人情と溶けあう独自の境地を拓いた鬼平シリーズの第二巻は、「蛇の眼」「谷中・いろは茶屋」「女掏摸お富」「妖盗葵小僧」「密偵」「お雪の乳房」「埋蔵金千両」の七篇を収めている。
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文藝春秋が発行する月刊娯楽小説誌『オール讀物』に1968年(昭和43年)8月号から1969年(昭和44年)3月号に連載された作品8篇を収録して1975年(昭和50年)に刊行された作品……実在の人物である火付盗賊改方長官・長谷川平蔵を主人公とする捕物帳、鬼平犯科帳シリーズの第2作です。
■蛇の眼
■谷中・いろは茶屋
■女掏摸お富
■妖盗葵小僧
■密偵
■お雪の乳房
■埋蔵金千両
うまいと評判の蕎麦屋“さなだや”で、貝柱のかき揚げをやりはじめた平蔵だが、店を出た先客がどうも「気に入らぬ」と……独自の境地を拓き、瞠目のシリーズ第2巻は、平蔵ならずとも同心・木村忠吾から目が離せない……。
テレビドラマでもお馴染みの鬼平犯科帳シリーズ……原作となる小説も面白いです! 本作品の収録作では、
ちょっとドジで惚れっぽく、色恋沙汰が事件と絡んで、結果的にファインプレーに繋がるという同心・木村忠吾がエピソードの中心となる『谷中・いろは茶屋』と『お雪の乳房』が印象的かな……木村忠吾って憎めないキャラですよね、
その他では、
元女掏摸のお富のしたたかさや哀愁が巧みに描かれている『女掏摸お富』、
悪事で貯め込んだ千両という大金が絡んで、人々の欲望、裏切り、そして意外な結びつきが描かる『埋蔵金千両』、
が印象的だったかな……連作短篇のカタチを取っており、1篇ずつでも愉しめるのですが、それぞれの短篇が繋がって大長篇としても読める構成なので、順番に読み進めると大河ドラマ的な愉しみがありますね。
第3作以降も順次、読んでいこうと思います。