【感想・ネタバレ】殺しの四人 仕掛人・藤枝梅安(一)のレビュー

あらすじ

品川台町に住む鍼医師・藤枝梅安。表の顔は名医だが、その実、金次第で「世の中に生かしておいては、ためにならぬやつ」を闇から闇へ葬る仕掛人であった。冷酷な仕掛人でありながらも、人間味溢れる梅安と相棒の彦次郎の活躍を痛快に描く。「鬼平犯科帳」「剣客商売」と並び称される傑作シリーズ第1弾。

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Posted by ブクログ

テーマがテーマだけに重たく悲惨な描写も多い一方で、軽妙な会話や地の文、モノローグをテンポよく行き来する文章が思いの外スルスル読めるという印象でした。

それにしても食べ物の描写が素晴らしすぎて、お腹がすいてしまう……!

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2025年07月12日

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 梅安・彦次郎の仕掛人コンビの活躍をハードボイルドタッチで描く。
 シンプルな描写で流れるように表現される殺しの技が華麗だった。

 人は善いことをしながら悪いことをし、また悪いことをしながら善いことをする生き物である。なんと深い言葉なのだろう。

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2024年12月30日

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2023.11.20
藤枝梅安シリーズは初めて読んだ。
改めて池波先生の小説の読みやすさを痛感する。藤枝梅安シリーズに限らないが、池波小説の描写の評価できる部分のひとつとして季節、天候の描写が自然な形でおりこまれていることをこの年になって読むから感じている。
食べ物、食事のシーンの巧みさについてはよく触れられるが、天候も含め、「生き生きとした」表現として2023年の今でも学ぶこと多い。

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2023年11月20日

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池波正太郎さんの、作品を勧められて、読みました。
面白いです。
梅安と彦次郎のバディものです。
「殺し屋」ではあるのですが、それでも温かみがあります。
梅安自身、鍼医者でありながら殺し屋でもあることに、悩んだり、迷ったりでも、辞めることも出来ない。
そんな梅安を、支えるおもんさんとの、恋模様もキュンキュンします(笑)
2巻、3巻サクサクいけちゃいます。
池波正太郎さんの、作品、もっともっと読んでみたくなりました!

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2023年10月04日

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ちょうど映画を見てとても面白かったので、原作をと思い読んでみました。人気なのか、1巻が書店に置いておらずに苦労して探し出し、購入。
やはり池波作品は、私にはハマる。面白かったです。映画は少し構成が違いますが、映画も世界観を崩さずに映像化している感じでした。小説の方は割とあっさりしている感じで、映画の方が梅安さんの心情がもう少し深く描かれているような感じを受けました。梅安さんと彦さんの関係性も、付かず離れずでいい関係で、素敵です。
この作品もシリーズを揃えて、読みたいと思います。

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2023年02月18日

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最近読み直したが、やはり面白かった。
きびきびとした疾走感のある文章につられて、勢いよく読み進んでしまう。
私にとってメインのストーリーとは別に魅力的なのは彦さんの一人前料理だった。
独り暮らしを始めたばかりで料理に慣れていない頃でも小説の手順で材料をそろえてそれらしいものを作ることができ、しかも美味しく家計にも優しい。
他の小説を読んで真似してみたらどうなるかな、と考えたことも無いので、やっぱり彦さんは(池波さんは)すごいと思った。

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2021年04月06日

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何十年ぶりかで再読。著者自身があとがきで述べているように、人間は良いことも悪いこともしながら生きている。それを体現した魅力的な登場人物。各短編の中に見える人生が味わい深い。著者の作品の一番の魅力は季節感のある酒と小料理のシーンだろう。そのシーンを読みたいがためにこの本を読んでいるところがある。次巻以降も食事のシーンが楽しみだ。

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2021年04月02日

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1960年「錯乱」で直木賞受賞の池波正太郎さん、剣客商売、鬼平犯科帳と並ぶ傑作シリーズ、仕掛人・藤枝梅安にとりかかりますw。(鬼平と並行して)「殺しの四人」仕掛人・藤枝梅安(一)、2001.4発行、5話。品川台町に住む六尺近い鍼医師兼仕掛人・藤枝梅安35歳とその相棒楊枝職人兼仕掛人・彦次郎43歳の物語。鬼平犯科帳よりテンポがいい感じがします。

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2021年01月09日

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『日曜日の歴史学』で教材となっていた梅安シリーズを読む。時代考証からすると、梅安の住居がやや江戸の端にあることに難があるようだが、そんなことを微塵も感じさせない著者の筆致はさすが。初めは冷酷な仕掛人として梅安を描いているが、回が進むにつれて人情味のあるものに変わってきた。

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2017年08月19日

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池波正太郎の連作時代小説『新装版・殺しの四人 仕掛人・藤枝梅安(一)』を読みました。
池波正太郎の作品は昨年11月に読んだ『散歩のとき何か食べたくなって』以来ですね。

-----story-------------
仕掛人・藤枝梅安非情の世界に棲む男
生かしておけないやつらを闇へ葬る仕掛人。
梅安シリーズ第1弾!

品川台町に住む鍼医師・藤枝梅安。表の顔は名医だが、その実、金次第で「世の中に生かしておいては、ためにならぬやつ」を闇から闇へ葬る仕掛人であった。
冷酷な仕掛人でありながらも、人間味溢れる梅安と相棒の彦次郎の活躍を痛快に描く。
「鬼平犯科帳」「剣客商売」と並び称される傑作シリーズ第1弾。
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1973年(昭和48年)に刊行された作品……鍼医者・藤枝梅安の暗殺稼業「仕掛人」としての活躍を描く、仕掛人・藤枝梅安シリーズの第1作、、、

本シリーズは5年前に読んだ『新装版・梅安針供養 仕掛人・藤枝梅安(四)』以来で2作品目ですね。

 ■おんなごろし
 ■殺しの四人
 ■秋風二人旅
 ■後は知らない
 ■梅安晦日蕎麦
 ■あとがき
 ■解説 大村彦次郎

この世に生きていては毒になる奴を消す……それが殺しの定法だ、、、

ハリの名医が表看板だが、極悪人の殺しを請負って、闇から闇へと葬る非情な裏稼業……吹矢の名手彦次郎を相棒に、仕掛人・藤枝梅安必殺の殺し針が急所に突きささる。

梅安・彦次郎コンビの人間味を追究しつつ、闇の活躍を痛快に描いた短篇連作。

面白かったですねー 人間味あふれる非情な殺し屋の描き方がとても巧いと思いますね……『あとがき』の中で池波正太郎が語っている「人間は、よいことをしながら悪いことをし、悪いことをしながらよいことをしている」という言葉が梅安のことを的確に表していると感じました、、、

また、シリーズ第1作ということで、梅安や彦次郎の過去や仕掛人となった経緯、仕掛け(殺人請負のシステム)が丁寧に描かれていて、シリーズ全体を理解するのにも良い作品でした……他の作品も読みたいのですが、なかなか程度の良い古書が見つからないんですよね。

どの作品も愉しめましたが、、、

梅安が仕掛けで殺した女性は、梅安が幼いときに別れた実の妹だったという設定が、いかにも非情な殺し屋の世界をうかがわせる『おんなごろし』と、

旅の途中で彦次郎の積年の恨みの相手を偶然見つけるが、梅安の勘で実は本当の相手はその弟だとわかり、彦次郎と梅安が協力して彦次郎の恨むを晴らす『秋風二人旅』が特に印象に残りました。

「世の中に生かしておいては、ためにならぬやつ」がいれば、仕掛けのルールから外れることもある というところも共感できて良いですね……庶民の日常感覚に触れてくるような料理の話題などが織り込まれているのも良いですね、、、

ぜひぜひ、仕掛人・藤枝梅安シリーズの他の作品も読んでみたいですね。

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2025年04月18日

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こんなスラスラと漫画のように読める小説だとは知らなかった。特別派手なことが書いてある訳でもないのだが、とにかく食欲をそそる描写が目立つ。蕎麦やら大根とアサリの汁やら菜飯田楽やら、夜中に読んでいてお腹が空いてきた。殺し屋稼業にまつわるストーリーはもちろん、紀行文的要素もかなり魅力的な一冊。

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2025年03月14日

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矛盾を描く物語。
けっして、ヒーローではないし、人を殺した理由も、仇を返り討ちにするのも、ある意味でクズな主人公。そして、女性に対する蔑視。
にもかかわらす、後半徐々に漢気が出てきたり、慈悲のある常識的、冷静でリーズナブルな差配を示したりもする。
彦さんの方はまだ理解ができるが、梅安は理解の外だ。

しかしまあ、そこは池波正太郎の術中にどっぷりはまっている。

人間は、よいことをしながら悪いことをし、悪いことをしながら良いことをしている
というテーマを描いたという池波氏。まさにその、状況に直面して混乱している自分がいるようだ。

理解できないが、理解できないままうけとめて、寄り添えるか、コミュニケーションできるか。それが人間理解の一助になるかもしれぬ。

単純な勧善懲悪ではないリアリティ。

こうした幅のある物語が受け入れられたのは、成熟した大人が多かったかもしれないし、または、戦時中に戦争に行って人を殺した経験のある人たちが、平穏な日常を生きることの矛盾を昇華する一助になっていたからかも知れない。

にしても、流石に昔の本で、今の基準では不適切な表現や展開が多々あるが、編集部の『読者各位のご賢察をお願いします』という言葉が全てだと思った。
ジェネレーションギャップで、ハラスメントだ何だと騒ぐのは、結局はご賢察できない自分の愚かしさを露呈しているだけなのかもしれぬ。

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2024年09月04日

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最初の「おんなごろし」が、何度読んでも、映画で観ても、そしてaudibleで聴いても秀逸。北斗誓一朗読 6時間24分。ちょいと長い劇場鑑賞気分。

商家の1度目の女房を殺したのも梅安ならば、2度目の女房を殺すのも梅安である。しかも、1度目の「起こし(殺人依頼者)」は2度目の女房だった。そして、2度目の女房はなんと、4歳の時に生き別れた梅安の実の妹だった。くらくらするような筋書きではあるが、梅安は淡々と暗殺の依頼をこなす。暗殺者(アサシン)として、元締めの言いなりになっているわけでもない。1度目の女房殺しが「この世に生かしておいてはためにならぬやつ」だけを殺すという梅安の信条に反していたのが判明したあとに、彦次郎には「次からはあの元締めからの依頼は受けない」と言っている。

生き別れになって、どうしようもない母親に連れて行かれた妹が、どんな闇の中を潜り抜けて来たのか、ある程度想像はしたろうけど、一目ですっかり闇に染まった妹を観たあとは、眠るように逝かせることを選ぶ梅安。もう本来は大長編にすべき(実際、映画版では半分以上が「おんなごろし」だった)内容なのだが、短編なのである。この1作で、池上は海外では既に確立されているアサシン主人公を、時代小説に持ってくることに成功し、もはや時代小説でこれ以上の暗殺者はいなくなってしまった。

梅安は藤枝が郷、母親に捨てられたあとは鍼医者津山悦堂の元、京都で修行した。いま35歳。10年ほど暗殺業。井筒のおもんといい仲。
相棒の彦次郎は馬込の出。43歳。20年も仕掛けをしている。

「彦さん、今年は死なかったねえ」
「来年は、どうなることやら」

作者もこれほどのシリーズにすることは考えていなかったらしい。
だから、短編集の最終章は、掟破りの元締め殺し、一旦受けた殺しを止める、また2000石の旗本殺し等々、やっている。現代ならばすぐ足がついて彼らは組織の掟で直ぐに殺される、または公儀によって誅殺されるところであるが、なぜか生き延びる。おそらく作者は、あれほどのことをしたら、明るみになることがわかっていて、なお、可哀想な娘と朴訥な武士を助けるのが梅安たちなのだ、と考えたのだろう。しかし、案に反して仕掛人梅安シリーズは、その年の「小説現代」の読者賞を獲って仕舞う。蓋し、作者冥利に尽きる評判を得た。

梅安シリーズが、常に死の匂いを纏っているのはそういうわけだろう。実際、池波正太郎の小説の絶筆は梅安シリーズだった。



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2024年07月03日

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梅安と相棒のような彦次郎。 
この二人の関係もなかなかいいし、人情を全面に出さずに、隠れた人情を感じます。
そして、本を読んでいてある意味納得、感心したことがあります。

それは、何かの分野でプロになる人は、何をやっても極める。ということです。
梅安は鍼医者として名医。彦も楊枝づくりの腕は天下一品。
何故だろう。そして私は考えた。
池波正太郎の鬼平で出てくる“いそぎ働きをしない”昔気質の盗人は、おつとめに時間をかけ、その合間に別の仕事をしていることが常。
別の仕事とはいえ、かなりの腕前であることが多く、梅安たちと同じです。

つまり、習得する持続力、忍耐力、気働きそういったものが養われダークな分野でもプロ中のプロになるのでしょう。

梅安って意外と若いのね。言動行動がちょっと落ち着きすぎ?
そんなことを思った本でした。

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2023年12月05日

Posted by ブクログ

藤枝梅安は、昔、さいとうたかおさんの劇画で目にしていたので、映画の豊川悦司は、イメージとぴったり過ぎて驚いた。でも、この作品の梅安は、ちょっと違っていた。豊川悦司ほどいい男ではないけれど、人間的な魅力があって面白い。このシリーズも読まなくちゃいけない。鬼平も剣客商売も読まなくちゃいけないのに、困ったもんだ。

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2023年06月12日

Posted by ブクログ

▼「殺しの四人 仕掛人・藤枝梅安(一)」池波正太郎。講談社文庫。初出は1972年の「小説現代」不定期連載のようです。高度経済成長期の出版界のスターだった池波さんらしく、鬼平=文春、剣客商売=新潮、梅安=講談社、と見事に棲み分けていますねえ。表稼業は針医者、裏稼業は職業殺し屋という藤枝梅安と、バディである彦次郎というふたりを軸に描く一話完結連作シリーズです。池波さんの死去(1990)まで断続的に連載が続いて、鬼平や剣客商売と同じく最後は未完に終わっています。

▼時代小説ファンには説明不要な有名作で、江戸中期1800~1810くらいの期間の舞台設定。ちなみに鬼平は10年くらい前(1790年代くらい)で、剣客商売は20年くらい前(1770~80年代)だそうです。さらにちなみに言うと「田沼時代」が1770~85年くらいで、1786~93年くらいが「寛政の改革」。写楽で有名な蔦屋重三郎が活躍したのが1780-95くらいで、「落語や寄席のカルチャー」は寛政の改革前に勃興して、隆盛を誇るのは1800年代から明治大正です。忠臣蔵の赤穂事件(元禄)は1701-1703。

▼初作直後にテレビプロデューサーが目をつけて「必殺仕掛人・梅安」としてテレビシリーズ映画シリーズになり、これが「必殺シリーズ」の端緒です。その後、池波さんがシリーズ化を拒否したことから、池波ワールドから離陸してオリジナルの形でテレビシリーズが長く長く長く続いていくことになったそう。「梅安」も何度も映像化されていて、緒形拳、小林桂樹、萬屋錦之助、渡辺謙、岸谷五郎、豊川悦司といったスターたちが演じています。個人的には(同時代ではないけれど)緒形拳版を何度か見ているので、ついつい緒形拳のイメージで読んでしまいます。

▼鬼平シリーズの裏返しというか、「人情味あふれる善と、非情残酷な悪とが、世間ではそして一人の人間の中でも矛盾して同居している」という通底音を、「犯罪者の側をヒーローとして描いた」ということですね。このあたりの池波ワールドが好ましい人には、たまりません。ちなみに個人的には子供のころから「必殺シリーズ=中村主水」で育ってきたのでその世界観は嫌いじゃなかったんですが、「池波節」については若いころは今一つノレなかったんです。ところが中年になってきて「ああ、なるほどこれは確かに楽しめちゃうな」と開眼(笑)。どこか地下水脈では確実に「メグレ警視(パリ)」が「池波ワールド(江戸)」と重なっていますね。池波さんはゼッタイ好きだったはず。一方で司馬遼太郎さんもジョルジュ・シムノンの愛読者だったというあたりも滋味深い。さらにちなみに言うと漫画「ゴルゴ13」は1968年開始ですから、その影響がなかったかというと誰にも分かりません。

▼第1巻は「おんなごろし」ほか5編が入っていて、梅安の紹介~彦次郎の紹介~すぐにふたりは京都への旅~江戸戻り、という流れ。彦次郎が昔、妻子を嬲り殺しにされた悪漢に復讐をはたす京都編あたりが味わい深い。それから、鬼平もですが池波ワールドの神髄、「食べるものがいちいち精緻に描かれて美味そう」というのも素敵ですね。

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2023年06月05日

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今から50年以上前に、緒方拳が梅安役を演じた”必殺仕掛人”を思い出しました。こんな素晴らしい原作だったんですね。当時、テレビ放映を楽しみにしていました。池波正太郎の原作はどのシリーズも美味くて飽きさせない。

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2023年05月07日

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仕掛け人というお金をもらって人を殺す稼業の藤枝梅安と仲間の彦次郎の表と裏のギャップがおもしろい。人情味のある梅安はダークヒーローだ。

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2023年03月25日

Posted by ブクログ

映画化作品が2月に公開されるとかで、カバーは出演者の面々の写真が。
久しぶりに読んだが、豊川悦司のイメージは浮かんでこなかった。

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2023年01月29日

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藤枝梅安シリーズ第一作。梅安は医者だが、平蔵や小兵衛よりダーティー。料理が美味しそうなのは、さすが池波正太郎。

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2020年12月27日

Posted by ブクログ

時代小説を読むのは苦手で、例えば○馬遼太郎氏の作品あたりは全く合わないのだが、池波正太郎作品はその軽妙な語り口と魅力的な登場人物のゆえに大好きである。
女はうそが人の形をしている、なんて登場人物のセリフにしれっと書いてあるあたりが何とも憎い。
鮮やかにクールに仕事を終え、女を抱き、パートナーに慕われ…。そんな藤枝梅安は素直にかっこいいと感じる。
それと、実に特異な仕事をする仕掛け人の日常に登場し、場面を彩る食事の数々…。読んでいておなかが減ってくる。

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2018年04月28日

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裏稼業の暗殺人が殺しを請け負う話。全体トーンとしてはダークな雰囲気を漂わせ、人生の表裏を描いく。殺伐した雰囲気ではないが、明るくもない。鬼平や剣客商売とは異質の池波ワールド。未完なものまたいい。

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2014年09月03日

Posted by ブクログ

仕掛人・藤枝梅安シリーズ第1作。
金次第で、世の中に生かしておいては、ためにならぬやつを闇から闇へ葬る仕掛人。
江戸の風情、人情が散りばめられていて、さすが池波正太郎であり、読み応えある。テンポもいい。

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2025年08月19日

Posted by ブクログ

<目次>


<内容>
仕掛け人・藤枝梅安の第1作。レギュラーの登場人物が少なく、面白みにやや欠ける。テレビの小林圭樹のやつがすごみがあってよかった(彦次郎の田村高廣も)。まあ、渡辺謙と橋爪功のもよかったけど(渡辺謙はカッコよすぎる。時代劇では御家人斬九郎がよかった)…

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2023年06月25日

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内容(「BOOK」データベースより)

品川台町に住む鍼医師・藤枝梅安。表の顔は名医だが、その実、金次第で「世の中に生かしておいては、ためにならぬやつ」を闇から闇へ葬る仕掛人であった。冷酷な仕掛人でありながらも、人間味溢れる梅安と相棒の彦次郎の活躍を痛快に描く。「鬼平犯科帳」「剣客商売」と並び称される傑作シリーズ第一弾。

令和5年5月9日~11日

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2023年05月11日

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藤枝梅安は、鍼医を正業としながらも、その裏で殺しを生業にしている犯罪者なんだけど、倒す相手が極悪人ということで善の衣を着ながら悪人を倒す悪人という設定・・・。 何か、ややこしいけど四の五の言っても藤枝梅安のキャラにどっぷりと惹かれ応援しているのである。(o^^o)

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2023年04月29日

Posted by ブクログ

映画を見て原作を読んでみようと思い読む。
素直に映画の方がいいなあ。もう少し人情溢れる藤枝梅安らしさが滲みでいていた。
でもこの作品がなかったら、あの映画もなかったわけで、せっかくなので読み続けてみようと思う。

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2023年03月10日

Posted by ブクログ

映画『藤枝梅安』を観ようと原作を読み出したけれども、先週で上映終了となったようだ(-。-;)
池波正太郎は剣客シリーズは全作読み終えたけれども、鬼平シリーズは一巻を読んで止まったままだ。面白くないわけではなく、剣客シリーズほどははまらなかっただけなのだが、読んでみたい気持ちはずっとある。この梅安シリーズを終えたら読んでみよう

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2023年02月24日

Posted by ブクログ

内容(「BOOK」データベースより)
品川台町に住む鍼医師・藤枝梅安。表の顔は名医だが、その実、金次第で「世の中に生かしておいては、ためにならぬやつ」を闇から闇へ葬る仕掛人であった。冷酷な仕掛人でありながらも、人間味溢れる梅安と相棒の彦次郎の活躍を痛快に描く。「鬼平犯科帳」「剣客商売」と並び称される傑作シリーズ第一弾。

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2021年11月26日

Posted by ブクログ

池波正太郎はいう。「人はよいことをしながら悪い事をし、悪い事をしながら、よいことをしている。」
藤枝梅安は、鍼師で、人の病を治し、『悪いことをするものはいかしておかぬ。』という仕掛け人。というより、死刑執行人。

おもんとに出会い。35歳で、子持ちでありながら、ふくよかな身体。
梅安は、若い娘より、ししおきの良い女が好み。
『起こり』があり、『ツル』があって、仕掛けがある。
梅安は、
料理屋万七のおかみさん おしずを、しかけた。
そして、再び、後妻のおみのの仕掛けを依頼された。
オンナの怖さを綴る。
剣客商売のお春の清々しさを書くためには、
悪女をしっかり、書いて行く必要があるんですね。
それで、お春の良さが際立つ。
彦次郎の過去に起こったことが、仕掛け人となるきっかけに。
でも、毒殺で敵討ちでは、しまらないなぁ。

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2013年02月13日

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