あらすじ
白子屋一味との因縁は、やすやすとは切れない。知略に秀でた敵を倒すための梅安の秘策とは……。著者急逝により未完となった梅安シリーズの最終話。江戸の悪漢(ピカレスク)小説としても自眉のシリーズだけに惜しまれる。
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絶筆の最終巻。終わってないが、終わりとしてとても自然な印象。
梅安の心変わり、家を建てること、おもんとの別れ、徐々に終わりが見えてきた中、次々と現れる刺客との殺し合いの無限地獄の中にいること、生きてる限りその地獄から抜け出せない、梅安にとっての日常が続くという物語の終わり方のような印象。
梅安が倒される可能性も示唆しつつ、続く日常の地獄ということで、却って、仕掛人としての世界観、刹那的な修羅を味わえた。
付録の梅安余録がまた、秀逸。
男はどうだとか、女はどうだとか、女郎の話なんかも出てきて、今の時代とは異なるものの、編集者と違って、池波さんは男女の区別が少なく、人間とはという視点で共通の発言をしているのが、人を人として見る池波さんの眼差しを感じる。
曰く
男も女も共通して、人の身になって考えるということができる人が一番いいわけだよ。なかなかできないことなんだけどね。
そして、我欲が少ない方が幸せになれる。俺も我欲がつよいと言うことば。
池波さんの眼差しに、優しさと厳しさが同居している。この相反するものを体現できるのが、大人なんだと思う。
大名が、好悪を言わない、料理がまずいと言うことを言わないのは、その料理を作った人に累が及ばない様にする配慮からとのこと。そしてそのための教育を受けていたとの言葉は改めて勉強になる。
geminiで、大名の教育本を調べたところ、儒教の大学がルーツだと知る。
ということで、初めて大学を読もうと思った。四書五経も、論語より前の書と誤解していたので、よい勉強の機会となりました。
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著者が亡くなったため、途中で「絶筆」。これが切ない。どういう展開にするつもりだったのかとても気になるが、想像力の乏しい私の手には負えないのがまた哀しい。
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池波正太郎先生が亡くなり、梅安も途中で終わってしまい絶筆。
残念ではありますが、梅安シリーズ中盤から最初の悪の生々しさが消えて、何か梅安自体も年齢を重ねて変わってくる感じもそれはそれでよかったように思います。
しかし、この中の『襲撃』で、危機一髪の梅安がみせた、反射神経には笑ってしまいました。ここまでの反射神経とは。 まさに、「このことである」。
このフレーズもこれで終わりですね。残念です。
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2024.02.24
何がすごいかというと未完の遺稿が発表される作家であること。
読者、編集者など関係者にそれだけ待ち焦がれられて亡くなることが作家の唯一の目標ではなかろうか。
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キャラも固まって宿敵も出てこれからだというところでの絶筆。何と無く感触としては梅安という物語の起承転、の部分で終わってしまった感じがする。惜しい。
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シリーズ第七作であり、絶筆となったため最終話である。白子屋の刺客との対決、自宅の新築、おもんとの別れなど、その先が気になる、読みたいが、どうしようもない。これまで楽しませてくれたことに感謝しつつ合掌。
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池波正太郎さんの急逝で未完となった藤枝梅安シリーズの最終話です。巻末の梅安余話は池波先生の考え方が再認識されます。
死を意識し、この先梅安はどうなるのだろう?と、期待しながら読み進めてきた読者に池波先生は宿題を与えたのかもしれません。
結局、梅安も命を拾いました。
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著者急逝により、絶筆となった。消化不良はもちろんだが、それなりに続きをそうぞうするに、世の中「ままならぬこと」、梅安が新居を普請し始めたくだりから、ちょっとしたしくじりで仕掛人梅安を死にいたらしめるような気がするのである。11.7.29
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<目次>
略
<内容>
池波正太郎の絶筆。話は終わっていない。筆が重い風に感じる。どんな決着を考えていたんだろう?
付録の対談はなんかかみ合っていない…
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内容(「BOOK」データベースより)
白子屋一味との因縁は、やすやすとは切れない。知略に秀でた敵を倒すための梅安の秘策とは…。著者急逝により未完となった梅安シリーズの最終話。江戸の悪漢小説としても白眉のシリーズだけに惜しまれる作品。巻末に取材アルバムと梅安シリーズに関する著者インタビューをまとめた「梅安余話」を収録。
令和5年7月5日~7日
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内容(「BOOK」データベースより)
白子屋一味との因縁は、やすやすとは切れない。知略に秀でた敵を倒すための梅安の秘策とは…。著者急逝により未完となった梅安シリーズの最終話。江戸の悪漢小説としても白眉のシリーズだけに惜しまれる作品。巻末に取材アルバムと梅安シリーズに関する著者インタビューをまとめた「梅安余話」を収録。
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巻頭の写真で池波が歩いている瀬戸川の堤の同じ場所を歩いてきました。現在は、池波の横に写っている桜の苗木が大きくなり、花見に絶好の場所になっています。松本清張の作品ですら、今の時代と少々ズレた感がすることがあるのに、四十年経っても色褪せない作品の凄さを感じました。